岡山県労働組合会議

はい、岡山県労会議です。086-221-0133

月別 2011年5月

とき:2011年5月31日(火)朝7時45分~8時15分

ところ:岡山県合同庁舎前

概要:

 震災復興の財源確保を理由とした公務員賃金削減案が政府と連合との間で合意されました。岡山県労会議公務共闘は、公務員賃金が削減されれば被災地の公務員のみならず、地方公務員や民間賃金にも影響して、景気はさらに悪化するとして5月31日から3日間、門前や駅頭で早朝宣伝を計画しました。

 初日に行った合同庁舎前の宣伝では県労公務共闘の組合員をはじめ支援の仲間が18名参加して、労働局や農政局、自衛隊の職員にチラシ300枚を配布しました。「公務員賃金削減・消費税増税反対」と書かれた横断幕を掲げ、「岡山県労会議です。おはようございます」と声を掛けながら、チラシを手渡しました。

 労働局要請などで顔なじみの職員に声を掛けると、「おはようございます。ご苦労様」と返事が返ってきました。玄関口に掲げた横断幕を横目で見ながらチラシをひろげる職員もいて、これまでの宣伝では見られない光景が印象的でした。県国公の組合員が全面に立って、チラシを配布していると顔なじみの職員が声を掛けてくる場面もあり、充分な手応えを感じることができました。

 宣伝をはじめた直後に通りかかった車から若い男性が、横断幕を見ながら、「(公務員賃金削減は)当然のことじゃろがー!」と罵声を浴びせる一幕もあり、問答無用の世論の風潮を象徴するかのようでした。公務共闘では今年に入ってから、地域主権改革に反対で3ヵ月間連続の駅前早朝宣伝を行い運動が前進しています。今回の宣伝では公務共闘組合員が15名参加して運動の先頭に立ち、「震災復興を理由に制度改悪をいっきに進めようとする政府の狙いを許さない」と奮闘しています。

No tags

とき:2011年5月29日(日)

ところ:三木記念ホール

概要:

長野県上田にある「無言館」館長窪島誠一郎さんの講演が行われました。講演で窪島誠一郎さんは自身の半生を振り返りながら無言館設立の経緯を話ました。

講演をする無言館館長窪島誠一郎さん

無言館を作った経緯について、「いまから30年ほど前の夏、野見山暁治さんが作った〝祈りの画集″という一冊の本に出会ったことです」とされました。この画集には戦争の犠牲になった画学生の絵が収められています。しかし、窪島誠一郎さんはその画集の絵からは何の感動もなかったと言いました。しかし、その本を作った野見山暁治さんには強い興味を抱いたとのことでした。窪島誠一郎さんが野見山暁治さんに話を聞いたとき野見山暁治さんは「あの当時でさえ痛んでいた彼らの絵が今どうなっているのか気がかりだ」と述べました。その言葉はまっすぐ窪島誠一郎さんの心に響きました。いてもたってもいられなくなり野見山暁治さんのもとを訪ね、「まだ間に合います。先生の仲間の絵を探しましょう」と訴えたそうです。しかし、野見山暁治さんに、「君は自分の言っていることに責任が持てるのか。第一君には戦争体験がないではないか」といわれ門前払いを受けてしまいました。窪島誠一郎さんは「私にも戦争の記憶がありました。しかし、戦争で私は苦労したことはありません。苦労したのは私の両親です。戦争で何の苦労をしたのかと問われると沈黙するしかありません」と話しました。それから約4か月間、手紙を書き続け、ようやく野見山暁治さんから協力を得ることができたそうです。「いまでも私は、あの時どういう気持ちで野見山暁治さんのもとを訪ねたのかはわかりません。そのとき私が考えていたことは自分が生きてきた50年間のことではなかったかと思います。私は世の中カネだと思って生きていました」と館長窪島誠一郎さんは当時を語りました。

 講演を聞いて、野見山暁治さんに対する窪島誠一郎さんの憧れを感じました。野見山暁治さんの〝祈りの画集″に出会い人生が大きく変わることになった窪島誠一郎さんは、心のどかで野見山暁治さんを追い続けているのかもしれません。戦争の犠牲になった画学生の声に耳を傾けることで、自分の人生のすべてをかけることのできる何かを見つけたいとの思いが無言館設立につながっているのではないかと思います。

県労会議・弓田盛樹

No tags

とき:2011年5月28日(土)

ところ:勤労者福祉センター

生協労組おかやま、生協関連・一般労働組合は組織拡大月間スタート集会を開催しました。講演では昨年まで埼玉労連議長をされていた、原冨悟さんのお話を聞くことができました。

原冨悟さんは埼玉土建の大宮支部で9年間活動。その後埼玉労連の議長を務めました。現在は議長の座を退き、顧問として日夜奮闘されています。埼玉土建は1971年に4,000人の組合員がおり、現在は75,000人の組合員がいます。埼玉労連は発足当時は86,000人の組合員でした。その後、一時期最高13万人を超えたこともありましたが、現在は12万人ほどの組合員となっています。

前埼玉労連議長(現埼玉労連顧問)原冨悟さん

原冨悟さんは「数は力です。人は集まれば元気が出ます。そして数が多いほど影響力は大きくなります」と自身の経験を踏まえて労働組合発展の要を述べました。また、「今回の東日本大震災で多くの人がボランティアに駆け付けています。そのことから人間には連帯するという本性があることがわかると思います。今求められている組合像は、誰でも気軽に参加でき、参加して楽しい・希望が湧く組合だと思います。仲間が増える、友達が増えることが楽しいと思えるのが組織拡大活動です」とし、「人間の集団だからこそ変化・発展します。だからこそ組合員一人ひとりを大切にしなければなりません。活動の時だけの仲良しではなく、日常的な仲良しになることが大切です」と話しました。

終始楽しそうに話していた原冨悟さんですが、多くの苦難を経験されているはずです。大変なことや苦しいことを楽しく語ることができるような組合活動を展開していきたいです。

No tags

とき:2011年5月21日(土)13時30分~

ところ:勤労者福祉センター4階第2会議室

概要:

岡山県原水協は5月21日、岡山勤労者福祉サンターで2011年度定期総会を開きました。

 総会には33名が出席しました。中尾代表理事が開会のあいさつを行い、「今年は東日本大震災、原発事故という状況の下での平和行進、世界大会です。新しい署名も始まりました。大いに頑張りましょう」と話しました。平井事務局長が1年間の運動のまとめと新しい年度の方針を提案しました。東日本大震災直後に行った核兵器廃絶自治体キャラバンでは、県内すべての首長と議長が核兵器廃絶の新署名に応じてくれたと報告しました。また、新署名の目標を20万筆とする方針も全員の拍手で可決されました。

活動報告をする平井事務局長

 笠岡から地域原水協づくりの準備、美作から384回続く6・9行動の経験、PPOから毎月の折鶴宣伝、被爆証言聞き取り、世界大会バスツアーの取り組みについて発言がありました。平和行進県内通しに決まった中務愛子さんも決意を述べました。県原水協の財政強化について、世界大会資材の普及、とりわけ今年の夏の世界大会に向けての新たな試みとして「ボールペン」を取り扱うことになりました。世界大会広島200人、長崎50人を目標に取り組むことも確認され、新しく役員として選ばれた代表理事の県労花田議長が閉会のあいさつを行いました。

記念講演では田中章史さん(日本原水協担当常任理事)が、自ら震災被災地を訪問した体験を話し、今年の平和行進・世界大会の持つ特別な意味を強調しました。日本には長崎原爆の5300発分のプルトニウムがあり、自然エネルギーへの転換が求められることなどを話しました。8月の世界大会で新署名を国連代表に手渡したいと、被災地の首長の大会参加を要請していることなど、中央実行委員会の取り組みも報告しました。また、福島第1原発の事故を原水協としても重視して、「これ以上の被爆者をつくってはならない」として、原子力発電の中止と自然エネルギーへの転換を求める運動が提起されました。

7月16日からの平和行進県内通し行進を決めている中務愛子さん(県医労連勤務)が「昨年はじめて2日間歩き、元気をもらいました。今年は私がみなさんに元気をあげられたらいなぁと思います。平和運動は明るく楽しくなくちゃ」と決意をのべました。県労会議の弓田事務局員も通し行進を決意しています。

とき:2011年5月21日(土)12時15分~45分

ところ:岡山駅カメラ前

概要:

 安保破棄岡山県実行委員会は5月21日、岡山駅ビックカメラ前で米軍再編に反対する宣伝と共に、沖縄県東村高江のヘリパッド建設に反対する署名に取り組みました。この署名行動には8人が参加しました。

お孫さんを連れた年配の女性は快く署名に応じてくれました

 宣伝では、「東日本大震災で今尚、10万人以上が避難所生活を続けています。福島第1原発の事故で放射能汚染が広がり、被曝や放射能に対する不安が広がっています。安保問題と原発には深い関わりがあり、これまでにも核密約問題やアメリカのゴリ押しによる原発推進の政策があげられます。しかも、その受け入れがあまりにも安易であり、まさしくアメリカ言いなりです。思いやり予算がいい例です。沖縄普天間基地の辺野古への移転が地震の影響や沖縄県民の抵抗もあって困難になって来ました。アメリカはその代わりに嘉手納基地と普天間基地を統合させようと日本に圧力を掛けています。一方で、東村高江にヘリパッドを6つもつくろうと工事を強行する動きもあります。全国からの支援で、彼らの思うようには進んでいませんが、これ以上、沖縄県民に負担を強いるようなやり方は許せない」と訴えました。署名をしてくれた中学生の男の子たちは、「これ以上基地をつくらせない」と話してくれました。マスコミではあまり報道されない署名でしたが、21筆を集約することができました。

とき:2011年5月19日(木)18時30分~

ところ:岡山県労会議会議室

概要:

 5月19日、県労会議は4月18日~26日までの9日間に、岩手県大船渡市で全労連が呼び掛けている震災支援ボランティアに参加した弓田事務局員の体験報告会を開かれました。弓田君はボランティア活動の合間に撮影した写真をパワーポイントで見せながら、40分間の報告を行いました。弓田君は、「テレビや新聞で知るのとは違って、現場はあまりにも衝撃的だった」と切り出しました。被災地では家族を失った自治体職員が懸命に務めを果たしていることに、自治体機能の重要性を震災現場の活動の中から感じたと話しました。アパートの片づけをした時の経験では、「部屋は磯の匂いが悪臭となって蔓延していた」として、テレビの報道では感じることはできない作業の生々しさを伝えました。

清掃作業中に使用が困難と思われる靴箱を廃棄しようとすると、「思い出のある靴箱だから直して使う」と言う被災者の思い出の重さを感じたと言います。「支援物資が届いてないのでは?」と言う声を聞きますが、支援物資が山積みにされている学校の体育館での仕分け作業の経験を話してくれました。被災者に支援物資が届かない理由がわかりました。それは①支援物資の中には古着や雑多な品物が同じ段ボール箱に入っていて分けなければ支給できないこと②そもそも人手が足りなくて配給できない。③管理に責任を待つ自治体職員が少なすぎることなどが原因でした。弓田君は、「ボランティアのできることには限界があるが、協力することで被災者の励みになる。被災の実態を伝えることも役割だ」と強調しました。報告後の質問では、「ボランティア準備で必要な物は?」「情報の取得は?」「女性でもできるのか?」など、何時までも話はつきません。今後も支援活動の報告が必要です。

同室になったボランティア達との1コマ

テレビでは自衛隊の活動が盛んに報道されています。報道を見て、「自衛隊は必要だ」と思う人が増えていると聞きます。意図的なテレビ報道の中で、ボランティアの活動はほとんど紹介されません。全労連では震災から1ヵ月半の間に1400人が現地で活動したと報告しています。他の団体も同じですが、その活動は被災地を支える大きな力になっています。自衛隊の任務は救援活動ではありません。憲法に違反する軍隊であり、アメリカと一緒になって海外で戦争する準備を着々と進める憲法違反の公務員です。地震と台風などの災害の多い日本に、レスキュー隊員が多数組織されていれば自衛隊の出る幕はありません。震災を利用して自衛隊の株を上げようとする勢力の意図が見えます。マスコミがそのために一役買っていることは重大です。

とき:2011年5月17日(火)12:15~12:45

ところ:天満屋アリスの広場前

概要:

岡山県労働組合会議のパート・臨時労組連絡会は最低賃金の引き上げを求める署名・宣伝を天満屋アリスの広場前で行いました。天候に恵まれ宣伝日和となりました。宣伝には10人が参加し、署名12筆、東日本大震災被災者救援募金1041円集めることができました。

県労会議の伊原事務局長がマイクを握り、「今年収が200万円に満たない、ワーキングプアが1100万人に達しています。大企業がため込んだ内部留保は227兆円にのぼります。儲けの一部を労働者に還元すべきです」と訴えました。最賃引上げについて、「現在岡山県の最低賃金は683円です。この金額では生活保障水準を満たしません。最低でも800円に引き上げるべきです。そのために今後も運動を進めていきます」と話しました。

署名宣伝の様子

署名をしてくださった70代女性からは、「若い人がこんなに低い賃金で働いているとは知らなかった。宣伝を聞いて驚いた」と話が聞けました。

労働者の現状を伝えることで、県民のみなさんに問題意識を抱いてもらえれば幸いです。岡山県労働組合会議のパート・臨時労組連絡会は引き続いて最低賃金引き上げを目指し、宣伝・署名活動に取り組みます。みなさんのご協力をお願いします。

No tags

とき:2011年5月16日17:30~19:30

ところ:岡山協立病院コムコム会館

概要:

5月16日に川中優子さんの原爆症訴訟における原爆症認定についての学習会が開催されました。

弁護士の近藤剛さんが原爆症認定訴訟について説明をしました。近藤剛弁護士は、「2010年6月16日の岡山地裁判決では原告敗訴となりました。しかし、裁判所自ら主張整理も行わず、双方の採取準備書面を短い判決文の末尾に添付しただけであり、裁判所の判断部分はわずか7項程度でした。裁判所の事実認定は極めてずさんです」と話しました。また東日本大震災による福島第一原発事故を踏まえて、「2007年、自民党と公明党による原爆症認定問題に関するプロジェク・トチームでは原爆による放射性降下物の影響は3.5キロまで認めるとし、原因確率を廃止する案がまとまりました。福島原発の事故では20キロ~30キロの範囲は危険区域とされています。いったい3.5キロという線引きの根拠はどこにあるのでしょうか」と政府の原爆症認定問題に対する姿勢を批判しました。

学習会の様子

福島原発事故によって内部被ばくの恐ろしさが日本中に伝わりました。原発問題に対する認識を深めることが今後の平和運動につながっていきます。学習を通して運動を強化していきたいと思います。

No tags

とき:5月14日(土)14:00~

ところ:ブルナール三朝

 全労連中国ブロック総会が鳥取県三朝町で開催されました。初日は各県の活動報告の後、中国ブロックとしての運動方針が発表されました。

発言をする伊原事務局長

その後、全体会として労働相談員養成講座が開催されました。林精神医学研究所の谷原弘之さんが講師として具体例を示しながら講演を行いました。講演で谷原弘之さんは、「今周りに相談できる人がいないという人が増えているように思います。また、視点を変えて考えることが困難な人も増えています」とし、「メンタル不調を引き起こす主な原因は人間関係だと言われています。メンタル不調の早期発見、早期治療が回復への早道なのですが、当事者一人で抱え込み深刻化していくケースが多いです」と説明しました。また、受診のタイミングについては例を挙げ、「受診者に話を聞くと、受診を勧めてくれたのはうつ病で休職経験のある同僚というのがほとんどです。経験者の経験を活用することがメンタルヘルス不調の早期発見につながります」と話しました。

講演の様子

谷原弘之さんは、「今ある企業にうつ病経験者の経験を試験的に活用することを提案中です」とメンタルヘル早期発見に向けての取り組みを紹介しました。      2日目は組織拡大経験交流が開催され、各県から様々な発言がありました。鳥取県では職場での未加入者を焦点にした単組の取り組みとして「総がかり作戦」を行ったと報告がありました。総がかり作戦では、宣伝行動・労組訪問・職場交流会など積極的に組織拡大活動に取り組んだとのことです。また、「組織拡大活動に先駆けて学習会を開催し、30名が参加した。学習をとして組織拡大の意思統一ができたと思う」との発言もありました。

組織拡大経験交流の様子

2日間の総会を終えて、県労会議としての組織拡大活動をより強化する必要があると実感しました。今県労会議では青年部開催に向けて呼びかけを行っています。青年たちが団結し、若い力を結集することが組織拡大につながるのではないでしょうか。

No tags

とき:2011年5月13日(金)18:30~

ところ:勤労者福祉センター4階第2会議室

概要:

岡山県労会議パート・臨時労働組合連絡会は最賃体験スタート集会を開催しました。講師には障害者の生活と権利を守る岡山県連絡協議会より吉野正一さんを迎えました。

開会のあいさつをする伊原事務局長

開会にあたって県労会議の伊原事務局長があいさつしました。伊原事務局長は「今東日本大震災の影響で賃上げどころではないという風潮があります。しかし、このような状況の中でも政府は最賃引き上げのため中小企業支援予算を組みました。その背景には私たちの粘り強い運動があります」と情勢を報告し、「最賃体験をすることでこれでは生活できないことがわかると思います。その経験を賃上げ運動に活かしましょう」と集会参加者に呼びかけました。                                    その後、吉野正一さんが〝人間発達には欠かせない働く権利を考える″と題して講演を行いました。吉野正一さんは、「国連は障害とは社会から負わされた生きることの困難性であり、完全にまたは部分的に社会生活ができないことと説明しています。しかし、日本では継続的に日常生活または社会生活に相当な制限を受ける者とされています。世界基準と比べると日本は大きく遅れています」と日本の状況を説明されました。

講師の吉野正一さん

障害者の就労問題について、「障害者の給与に対して生産効率が悪いという理由での減額支給、減額分保障がないという障害者差別がまかり通っています。また、福祉就労した障碍者に対して低い工賃であるにも関わらず、応益負担だとして施設利用料を負担させています。障害者の就労保証、最賃保障が全く確立できていません」と力強く訴えました。最後に吉野正一さんは、「健常者のみなさんが抱えている苦難を解決することが、私たち障害者の苦難を解決することになります」とし組合運動への期待感を表しました。最低賃金1000円を実現するため、県労会議は引き続いて運動を行います。                                                                                           

No tags

Older posts >>

Find it!

Theme Design by devolux.org

アーカイブ

To top