と き:2012年6月16日(土)13:00~
ところ:神奈川県横浜市・建設プラザかながわ
概 要:
いま日米両政府は沖縄の米軍基地固定化と日本全国への基地拡大や輸送機オスプレイ配備など新たな基地強化を強行しようとしています。こうした背景には日米安保条約の影響があります。安保破棄中央実行委員会、労働者教育協会は「平和とくらしを守るために」と題した安保条約学習会を開催し、巻き返しを目指しています。今回の学習会には140人が参加しました。
開催にあたり柴田真佐子さん(全労連副議長)は、「東日本大震災から1年3ヶ月が経過したが、政府は福島原発事故の全面賠償に目をそむけ、各地の除染対策も進んでいない。にもかかわらず、野田首相は大飯原発再稼働を宣言した。沖縄普天間基地をめぐっては、日米両政府によりオスプレイ配備が強行されようとしている。沖縄と心を一つに連帯しよう」とあいさつをしました。
その後、仲山忠克さん(弁護士、沖縄革新懇代表世話人)と山田敬男さん(労働者教育協会会長)による学習講演が行われました。仲山忠克さんは、「安保条約は軍事力でアメリカに日本を従属させようとするもので、沖縄県民だけでなく日本全体を否定するものだ。国家主権の侵害、不平等な地位協定、思いやり予算など日本は安保条約によって主体性を放棄させられているも同然だ」と話し、「憲法9条による武力によらない平和をつくることが大切だ。南米、アフリカ、東南アジアなど平和をつくる世界的流れができている。拳法9条擁護運動の発展と安保条約破棄に向けた国民運動を構築していこう」とまとめました。
山田敬男さんは安保条約の歴史的背景について、「全土基地方式の日米行政協定のもと占領の延長として旧安保が成立。その後、再軍備が本格的に開始され、基地国家としての機能を強化するために安保条約は改正され、現在に至ります」と話しました。近年の自衛隊の変貌と海外での共同作戦の拡大について、「安保条約や周辺事態法では説明がつかない安保条約の枠を越えた日米同盟が形成されている。2004年の『防衛計画の大綱』、2006年の自衛隊法の改悪、防衛庁から防衛省への昇格により、海外での任務が附属的な任務から本来的な任務へ変貌した。安保条約と日本国憲法との矛盾は極限に達している」と説明しました。最後に山田敬男さんは、「軍事同盟のないアジアと日本をめざすべきだ。いまのアジアはどんな国でももはや力で問題を解決することはできない。日米安保はアメリカの覇権主義とも言え、日本を守ることではなく、アジア太平洋における共同防衛体制構築に結び付けられている。しかし、日米安保にかけたアメリカの構想は破綻している。平和の共同体づくりが進むアジアでは軍事同盟は最悪の選択でしかない。安保条約破棄に向けた国民的議論を進めて行こう」と力を込めて話しました。
いま、日米安保と憲法についてまとまって学習する機会を増やしていくことが重要な課題になっています。TPP、消費税増税、社会保障改悪、原発再稼働など国民の思いを無視した政治が平然と行われています。背景にはアメリカ、財界いいなりの政治姿勢があります。私たちの生活に絡みついている、安保条約とは何なのかを学び、跳ね返していきましょう。
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と き:2012年6月13日(水)15:30~
ところ:県労会議会議室
概 要:
ブログやfacebookを駆使して労働組合や民主団体の情報発信力を高めようという趣旨の下、「発信力向上」プロジェクト第1弾を開催しました。様々な団体から21人が参加し、幸先のいいスタートとなりました。
講師は県労会議のブログの運営面で日頃からお世話になっている長谷川隆之さんです。長谷川さんは、「情報発信をする意義は、情報の受け手に次の行動を起こしてもらうことにある」とし、「ブログやホームページを見る人がどう見ているのかを考えること。そして、常に情報を発信し続けることが大切だ。なによりスピーディーに更新をすることが必要」と話しました。
参加者の中にはホームページを開設しているものの、何年も更新できていないという人もいました。そうした悩みに対し長谷川さんは、「新しくホームページを作り、古いホームページにリンクするのが効率的である。長い間更新していないからといってホームページを閉鎖するのはよくない」と話し、今から始めるならブログが手ごろであると説明しました。また、ホームページを名刺代わりにしている団体もあるが、それでは見る人は限られる。情報発信をして、検索用語を増やすことが肝心。また、Googleは年数に重きを置いており、長く発信し続けることが人に見てもらうコツだと話しました。どんなに内容が良くても見てもらわなければもったいない、と話しました。
労働組合や民主団体の活動は残念ながら社会的には認知度は低い。しかし、インターネットを通して、継続した情報発信を行うことが地域に活動を知らせることになります。私たちの活動や行動を発信し、共感を広げることが大切です。そのためには見てもらうこと、自分のことだけを発信するのでは相手は面白くない。
相手の疑問や関心に応える情報発信で在りたい。次回は、ブログの面白さや広がりについて意見交換したいと思います。
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と き:2012年6月11日(月)12:15~
ところ:天満屋アリスの広場前
概 要:
梅雨入りをし、雨模様の日々が続く中、県労会議は憲法宣伝と憲法改憲に反対する署名を集めました。11人が参加し、署名17筆を集めました。
マイクを取ったのは伊原事務局長で、「いま、憲法を変えようとする動きがある。その内容は天皇を元首とし、自衛隊を国防軍にしようという恐ろしい内容だ。また、憲法9条までもを変え、日本が他国に対して戦争をできる国にしようとしている」と危機感を示しました。また、憲法を生活に活かすことについて、「いまテレビ報道では、芸能人を利用した生活保護に対するバッシングが行われている。生活保護を受けたくて受けている人などいない。いま政府がしなければならないことは、大企業・財界優先の政治を改め、憲法の精神に基づき、国民生活に根差した政策を行うことだ」としました。
憲法の前文では「日本国民は、国家の名誉にかけて、全力をあげて高い理想と目的を達成することを誓う」と宣言しています。高い理想と目的が「平和の実現」「安定した国民生活」であることは言うまでもありません。憲法を掲げて、平和の実現と安定した生活を求めていきましょう。
みなさんも一緒に声を上げましょう。
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県労会議のスケジュールを更新しました
新しいスケジュールはココ2012年6月12日~7月10日のスケジュール
以下、団体の催し物案内です
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と き:2012年6月9日(土)13:00~10日(日)12:00
ところ:愛媛県
概 要:
第4回働くもののいのちと健康をまもる中四国ブロックセミナーが愛媛県松山市の愛媛大学構内で開催されました。中四国各県から170人が参加しました。
開会にあたり「いのちと健康愛媛センター」田福副理事長はあいさつの中で、「愛媛でも別子銅山やトンネルじん肺などの労災闘争が闘われてきた。いまでも、働くもののいのちと健康は脅かされている。伊方原発も安全と健康の根本問題だ」と職場・地域・社会をあげていのちと健康を守ることの大切さを訴えました。
続いて、愛媛大学社会政策研究室の丹下准教授があいさつを行い、「松山市の新入職員が自殺過労死した。しかも、愛媛大学の卒業生だった。市長は自分の責任ではなく、上司の責任だと発言した。しかし、その発言は3時間後に撤回された。こうした社会を変えるためにしっかりと学んでください」と話しました。
いの健全国センターの中林事務局次長は、「いのちと健康をまもる運動を発展させるために、愛媛に続いて地方センターの結成を進めてもらいたい」と期待を込めてあいさつを行いました。
その後、全体講演が行われました。佐々木司さん(労働科学研究所研究員・理学士)により「崩れた8時間労働と生体リズム」というテーマで講演が行われました。佐々木司さんは、「IT化の深化とグローバリズムという社会変化が進行し、長時間労働・24時間労働・サービス労働の問題を深刻化させている。8時間労働制の崩壊は、労働者を慢性疲労状態にしてしまった」と話しました。
佐々木司さんは慢性疲労の回復のためには最低2時間の睡眠をとることが大切だとしながら、「いま日本の労働者で深夜労働をしている人は全体の20%にすぎず、大多数の人は当事者意識を持つことなく過ごしている」とも指摘しました。
続いて講壇に立ったのは今村高暢さん(愛媛生協病院)で「職場のメンタルヘルス」というテーマで講演を行いました。今村高暢さんは、「職場のメンタルヘルス対策には、従業員の健康・生命・生活を守ること。生産性のアップ、事故の軽減。労働災害、過労自殺のリスクマネジメントなどの意義がある」とし、「まず、ストレス軽減など心の不健康の予防などの健康の維持を図ることが大切だ。心の不健康を起こしかけた人を早期発見して、カウンセリングや職務内容を軽減するなどの援助、病気にかかった人の職場復帰や復帰後の援助がメンタルヘルス対策の基本だ」と話しました。心の健康問題は測定方法が十分確立しておらず、個人差などがあることから今村高暢さんは、「ストレスへの気づき、職場環境の把握など労働組合が果たす役割も大いにある」とまとめました。
全大会終了後の懇親会で全国学習交流集会in倉敷をアピール(*^^)v
ゆるやかな交流となりましたヽ(^o^)丿
2日目は6つの分科会に分かれて学びを更に深めました。
人の健康状態はおかれた時代・社会状況・職業・階層・社会集団の特性などによって変わってきます。しかし、安全で健康であることは変わることのない根源的な問題です。働き方そのものと働かせ方そのものを変えていくことが私たち労働組合に求められていることではないでしょうか。
なお次回、働くもののいのちと健康をまもる中四国ブロックセミナーは広島県で開催されることが決定しました(^_^)/
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とき:2012年6月9日(土)10時~
ところ:笠岡総合体育館
岡山県医労連は結成50周年(昨年)に至ったことから、6月9日に大運動会を笠岡総合体育館で開催しました。この企画には県下各地の組合員と島根県医労連の特別参加者も含めて150人が親子連れで参加しました。入場行進から福田執行委員長の開会宣言、準備運動としてラジオ体操など本格的な運動会となりました。選手宣誓では、天神会労組・高橋さんの子どもさん2人が、「スポーツマンシップに則り、正々堂々と闘う事を誓います」とかわいい声で宣誓しましました。
元気よく入場行進
競技種目は障害物リレーにパン食い競争、玉入れに大玉ころがし、ドッチボールに綱引きなど、東西チームに分かれ多彩にゲームが展開され、最後は男女混合リレーでまとめ終日を楽しく過ごしました。
選手宣誓をする高梁さん家族
伊原県労会議事務局長と平井県医労連顧問は役員席に座り競技にも参加しました。結果は東チームが勝利しました。同時に天神会労組川之上書記長の不当解雇撤回を求める裁判に於いて、「地位の確認と賃金の仮払い」求める申し立てが認められ、「懲戒解雇は行き過ぎ、解雇権の乱用」として、「賃金の仮払い決定」が岡山地方裁判所倉敷支部から出された事が報告され、参加男性全員による胴上げも行われるなど、結成50周年に華を添えました
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と き:2012年6月3日(土)~4日(日)
ところ:岡山市
概 要:
パート・臨時などの非正規労働者として働く人たちの労働条件改善をめざす、非正規ではたらくなかまの全国交流集会がここ岡山県で開催されました。全国から540人もの仲間が集まり、集会は大変盛り上がりました。開催にあたり岡山県からの歓迎セレモニーとして自治労連・県保連のみなさんがうらじゃ踊りを披露し、好評を得ました。
主催者を代表してあいさつした大黒作治さん(全労連議長・非正規センター代表)は、「財界の21世紀の経済戦略のもと非正規労働者は増加し続け、震災と経済危機を口実にした事業の縮小、海外移転、雇用の破壊が進められています。日本の労働運動は正規と男性中心という活動スタイルが定着しています。しかし、私たちはそのスタイルを克服して、職場と地域で労働者の処遇改善を求めて奮闘することがとても重要です」と組合運動発展の道筋を示しました。
地元岡山県を代表してあいさつを行った花田雅行さん(県労会議議長)は、「岡山県は社会保障をめぐって朝日訴訟が闘われた地であります。こうした集会が岡山県で開催されることを意義深く感じます。2日間しっかり学び、交流してください」と話しました。また、学習の友4月号を紹介しながら、「岡山県倉敷市で10月に全国学習交流集会が開催されます。10月もぜひ岡山に来てください」と学習交流集会について訴えました。
その後、山家悠紀夫さん(暮らしと経済研究室主宰)により、「望ましい社会に向かって」というテーマで記念講演が行われました。山家悠紀夫さんは、財界主導で進められている社会保障と税の一体改革について、「政府は国民のすべてが受益者となり得る社会保障制度を維持するためには、消費税率の引き上げが必要だとしているが、消費税増税は貧しい人の暮らしを成り立たせなくし、中小・零細企業の経営をいっそう圧迫することになる。景気回復どころか、格差を拡大させることになってしまう」と消費税増税に反対しました。
山家悠紀夫さんは、「現在、検討されている改革事項は、入院患者の平均在院日数の削減、医療機関への外来受診時定額負担制の導入、年金給付額の2.5%の引下げと支給開始年齢の引上げ、生活保護基準の引下げである。消費税増税をしても社会保障の充実にはならない」とし、「消費税増税の本当の理由は、高額所得者ほど負担が軽くなり、大企業・大金持ちにとって都合のいい税だからである」と日本政府は大企業・大金持ちいいなりになっていると話しました。
しかし、一方で国民の中には「日本は財政赤字だから増税は仕方ないのでは」と考えている人もいます。そのことについて山家悠紀夫さんは、「日本政府は、世界一の金融資産494兆円を持ち、固定資産等579兆円も持っている。日本政府のバランスシートは資産額が負債額を上回っており、負債の全額は資産で担保されている」と日本は財政破綻寸前というのは間違いだと指摘しました。最後に社会保障の財源確保について、「日本国内には251兆円にも及ぶ余剰金が存在する。このお金は国内での使い道がないため海外投資に消えている」と財源はあることを訴え、「暮らしをよくし、日本経済を復活させるためになすべきことは、すべての労働者の賃金を上げること。そして、無駄なことにお金を使うことを止めさせ、社会保障に資金を充てさせることだ」とまとめました。
引き続いて、江花新さん(全労連非正規センター事務局長)が基調報告を行いました。「非正規労働者は95年に時点では1000万人、全労働者の2割にすぎませんでした。しかし、現在では1800万人越えています。同時に正規労働者は400万人減少しています。背景には大企業を中心に正規から非正規への置き換えが行われていることがあります」と話しました。2008年のリーマンショック以降、貧困と格差を是正せよという世論の高まりの中、政府も労働者派遣法の改正に乗り出しました。しかし、昨年の大震災を機に、規制緩和・構造改革路線へ逆戻りし、国家戦略会議では全国民の非正規労働化さへ叫ばれています。「非正規労働者の待遇改善は政府任せでは何一つ解決しません。この間、原発ゼロの運動など大きな政治課題での共同が拡がり、運動は前進しています。官・民・、非正規・正規の労働者全体が団結して、すべての労働者の賃上げ、とりわけ非正規については大幅な引き上げをめざしてとりくみを強化しないといけません。非正規・正規一体でディーセントワークの実現を追求し、誰もが不安なく働き続けられる社会をつくっていきましょう」と締めくくりました。
続いて伊藤裕子さん(いわて自治労連大船渡社協労組・介護職員)が登壇し、被災地からの報告を行いました。「東日本大震災は仕事中に起こり、まさかあんなに大きな津波が来るとは思いませんでした。その後、自分が関わっていた利用者が津波で亡くなったことを考えると体調が悪くなる職員もいました。現在私の事業所は6割ほどの利用が復活しましたが、働き手の不足で困っています。現在、被災地では元の条件で元の職場に戻りたい一心で労働組合を結成し奮闘しています」と組合の結成によって心を一つにし、復興に向けて動き出している被災地の姿を紹介しました。
その後、リレートークが行われ8人が登壇し、非正規労働者の待遇改善、組合の結成、外国人労働者の闘い、最賃のとりくみなどを紹介しました。リレートークに続き、争議団の紹介が行われ、会場からは争議団へのエールの拍手が溢れました。
川之上さんも登壇ヽ(^o^)丿
青池香子さん(全労連非正規センター)が、「大きな運動をつくり、有期雇用の抜本規制の世論を高め、不安なく働き続けられる社会をつくるために、私たちは奮闘します」と集会決議を読み上げ、高木好子さん(岡山パ臨連)により、「私たちの運動で政治を変え、人間らしく働き続けられる職場と社会をつくっていきましょう」とアピールが読み上げられ、集会は閉会しました。
2日目は分科会が開催され、各々、各分科会で非正規労働者の待遇改善運動について学び、交流しました。分科会終了後、パレードが行われました。300人が参加し、「最低賃金を1000にしろ」「労働者はモノじゃない」とコールしながら岡山市内を歩きました。
今回の集会では全国でパート・臨時などの非正規労働者として働く仲間の声を聞くことが出来ました。当事者の声で一番多いのは、「仲間が集まらない」「運動の担い手がいない」でした。岡山県でも非正規分野でのとりくみはまだまだ十分とはいえません。今後どうやって非正規労働者を組織していくのかが大きな課題です。
これからも県労会議は奮闘します(^_^)/
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と き:2012年5月27日(日)9:00~
ところ:静岡県
概 要:
ユニアカ2012の二日目では原発ゼロの運動を青年としてどう進めて行くのかを考える学習会となりました。林克さん(静岡県労働組合評議会議長)を講師として、「世界一危険な浜岡原発の廃炉から、原発ゼロをめざす」と題した講演が行われました。
2日目の司会は細川善広さん(国公労連)(^_^)/
林克さんはまず福島原発事故の惨状を目の当たりにして原発が「安全」で「安い」ものではないことが明らかになったとし、「校庭の土壌、水道水、牧草、農産物、水産物、そして、静岡のお茶にまで放射能汚染は及びます。チェルノブイリ事故では9000人がガンで死亡し、子や孫など次世代にも大きな影響を与えています。現在、福島県の12市町村10万人が避難生活を余儀なくされています。このように原発事故の被害は空間的、時間的、社会的に広がります」と話しました。
林克さん(*^^)v
原発が安全でないことについて、「原子炉を止めたとしても、原子炉内の燃料棒は膨大な熱を出し続けます。絶えず水で冷やすことが必要で、構造そのものが不安定です。また、核燃料を燃やすと使用済み核燃料が絶えず出続けることになります。100万キロワットの原発から、毎日3kgのウランが出ます。これは1日でヒロシマ型原爆3発分。1年で1000発分に相当します。しかも、使用済み核燃料は後始末ができないのです」とグラフを示しながら説明しました。
「浜岡原発予想される東海地震の震源域の真上にあります。また、長さ400kmの巨大な活断層が浜岡原発の真下に存在する可能性があることも研究でわかってきています。中部電力はそうしたことを否定していますが、東日本大震災以降、専門家らは耐震評価の見直しを訴えています」と浜岡原発の危険性を訴えました。最後に、「3月11日のひまわり集会では幅広い共同が実現しました。5000人の参加があり、若者や子供連れの親子、ビジネスマンの姿も見受けられました。幅広く結集する運動と機動的に行動する運動を作っていかなければいけません」と今後の運動のあり方について話しました。
感想交流の様子(^_^)/
その後、グループに分かれて感想交流と今後の運動について話し合いました。各グループの意見で多かったのは「自分たちの生活を見直さないといけない」という意見です。原発をなくすだけではなく、これからの自分たちのライフスタイルについて多くの青年が考えていました。
最後にグループごとに発表ヽ(^o^)丿
閉会あいさつをおこなったのは中津川恵子さん(大阪労連)で、「原発ゼロの社会をつくるために、青年同士が連帯して頑張らないといけない。今日までの2日間で学んだことを、帰ってから一人でも多くの青年に広めてください」と話しました。
中津川恵子さん(大阪労連)
今回のユニアカは原発問題をテーマに開催されました。これからの時代を生きていく私たち青年だからこそできることとしなければいけないことがあると思います。ユニアカ2012を通して、これからの自分を見つめなおすことができたのではないでしょうか。
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と き:2012年5月26日(土)13:00~
ところ:静岡県
概 要:
全労連青年部主催のユニオンユースアカデミー2012(通称:ユニアカ2012)が静岡県で開催されました。北は北海道、南は沖縄、全国各地から青年52人が参加しました。
バス内の青年の様子(^_^)/
第1日目は浜岡原子力館の見学を行いました。集合場所である静岡駅からバスで約1時間の移動となりました。バス内企画として岡村哲志さん(原発問題住民運動静岡県連絡センター事務局長)により「浜岡原発と住民運動」と題したお話を聞かせてもらいました。
バス内企画の司会を担当するのは矢澤純さん(千葉県労連)
岡村哲志さんは、「原発はいったん事故がおきたらどうすることもでず、被害の大きさは予想もできません。中部電力は〝安全性は大丈夫″、〝火力発電よりも安全だ″、〝外国では町の中心に原発がある″などという無責任な宣伝を行い、原発を建設しました」と浜岡原発の危険性を訴えました。また、3月11日に開催した「ひまわり集会」には4000人が参加し、浜岡原発を「人の鎖」で包囲したことについても紹介しました。
岡村哲志さん
浜岡原子力館到着後、グループに分かれ館内を見学しました。館内にはいかに原発が安全であるかを示した模型がたくさんありました。しかし、福島原発事故についての説明はどこにもなく不快感を抱きます。電力会社は未だに「想定外の事故」としてしか考えていないのでしょうか。
浜岡原子力館見学終了後、ホテルに向けて移動。バス内企画第2弾として、杵柄歩さん(農民連青年部部長)を講師に講演が行われました。
杵柄歩さんの話は大好評でした(*^_^*)
杵柄歩さんは、「福島原発から100km以上も離れたところで生産された農作物からも放射能が検出されました。出荷間近の農作物を破棄しなければならない農家の心の痛み、やり場のない悔しさ、将来の不安を思うと胸が潰れる思いです。本当に大切なものは賠償されないのです。原発と生命そして生命を育む農業は共存できないと強く感じます」と農業家の一人として訴えました。杵柄歩さんは豊かな大地と自然を破壊し、人々の健康を脅かしてまで原発を建設し維持する必要はないとし、その根拠として、「静岡県の場合はたった10.6%が原発からの電力供給で、原発がなくても火力や水力をフル稼働させれば十分に賄えます。日本のような地震大国に54基もの原発が存在する以上と危険性をいまこそ認識しないといけません」と話しました。最後に、「私たち自身もこれまでの生活を見直し、新たな未来への舵を切るときに来ています。被災地を思い先の見えない不安のただ中にいた折に、友人のお父さんが言いました、『どんなことが起きても俺たち百姓はつくり続けなければならない』と。私たちにできることはつくり続けることです。食料は人の命をつなぎます。その命の糧をつくりだすのが私たち百姓です」とまとめました。
楽しそう♪
ホテル到着後、夕食交流会、青年大交流会(二次会)が開催され、大いに盛り上がりました。また、参加した青年からは「楽しい」「来てよかった」といった感想が多くあり、青年同士の連帯感の強さを感じる1日となりました。
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とき:2012年5月27日(日)
ところ:勤労者福祉センター5階第3会議室
概要:
5月27日、イレブンアクション岡山は「福島原発の内部被ばくを考える」をテーマに東神戸診療所の郷地秀夫先生を招いて学習会を開きました。学習会には30人が参加しました。
詳細な資料をもとにパワーポイントで説明する郷地先生
郷地さんは自己紹介をしながら、「自分は広島の生まれで原爆への関心は高い。広島の被爆者から福島原発の被ばくについて、原爆と比して被害の程度は軽いと言われる事があるが、原発事故と原爆では質的な違いがある。しかも福島原発では広島型原発の13500倍(ウラニウム総量)、168倍(セシウム137)の放射性物質を放出された。福島原発事故は放射性粒子の内部被ばくちなり、局所集中型の内部被ばくによって今後がんの発生が増えると考えられる。広島のケースでも内部被ばくがあるが、発症までの潜伏期間は長くて60年~70年を要している。分からない病気も多く、こうした事が原爆訴訟にも影響している。放射線の中でもα線とβ線を出す粒子は身体に止まると強いエネルギーによって、がんになる確率が高くなる」話しました。また、甲状腺のがんについて、「甲状腺はがんになる潜伏期間が30年であり、甲状腺には誰にでもがんがわずかだが存在する。簡単には大きくならない。医療機関でも1cm以上でないと手術はしないので、慌てず経過を観察する事が重要」とアドバイスしました。福島県に行かなくても放射性粒子は飛んでいるとして、近県を通過した車のフィルターから無数の放射線粒子を見つけたことや野菜に取り込まれた放射性物質のレントゲン写真を紹介するなど、自らが作成した資料を紹介しながら、飛散した粒子の存在を説明しました。低線量被ばくや内部被ばくの影響は分らない事が多いとしながらも、「その影響は計り知れない。多くの研究課題がある」として、降り注いだ粒子が食物連鎖や自然環境の中でさまざまに変化しながら広がっていく様子を詳しく説明しました。
30人が参加した学習会
参加者からは放射性粒子の散らばり方や検診への対応など、多くの意見が聞かれました。また、今回の講演を受けて参加者が30人ではもったいない。更に多くの人に聞いてもらう機会を設けては?などの積極的な意見も聞かれました。
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