岡山県労働組合会議

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連想分類語  働くもの

と き:2012年6月9日(土)13:00~10日(日)12:00

ところ:愛媛県

概 要:

 第4回働くもののいのちと健康をまもる中四国ブロックセミナーが愛媛県松山市の愛媛大学構内で開催されました。中四国各県から170人が参加しました。

 開会にあたり「いのちと健康愛媛センター」田福副理事長はあいさつの中で、「愛媛でも別子銅山やトンネルじん肺などの労災闘争が闘われてきた。いまでも、働くもののいのちと健康は脅かされている。伊方原発も安全と健康の根本問題だ」と職場・地域・社会をあげていのちと健康を守ることの大切さを訴えました。

続いて、愛媛大学社会政策研究室の丹下准教授があいさつを行い、「松山市の新入職員が自殺過労死した。しかも、愛媛大学の卒業生だった。市長は自分の責任ではなく、上司の責任だと発言した。しかし、その発言は3時間後に撤回された。こうした社会を変えるためにしっかりと学んでください」と話しました。

いの健全国センターの中林事務局次長は、「いのちと健康をまもる運動を発展させるために、愛媛に続いて地方センターの結成を進めてもらいたい」と期待を込めてあいさつを行いました。

 その後、全体講演が行われました。佐々木司さん(労働科学研究所研究員・理学士)により「崩れた8時間労働と生体リズム」というテーマで講演が行われました。佐々木司さんは、「IT化の深化とグローバリズムという社会変化が進行し、長時間労働・24時間労働・サービス労働の問題を深刻化させている。8時間労働制の崩壊は、労働者を慢性疲労状態にしてしまった」と話しました。

佐々木司さんは慢性疲労の回復のためには最低2時間の睡眠をとることが大切だとしながら、「いま日本の労働者で深夜労働をしている人は全体の20%にすぎず、大多数の人は当事者意識を持つことなく過ごしている」とも指摘しました。

続いて講壇に立ったのは今村高暢さん(愛媛生協病院)で「職場のメンタルヘルス」というテーマで講演を行いました。今村高暢さんは、「職場のメンタルヘルス対策には、従業員の健康・生命・生活を守ること。生産性のアップ、事故の軽減。労働災害、過労自殺のリスクマネジメントなどの意義がある」とし、「まず、ストレス軽減など心の不健康の予防などの健康の維持を図ることが大切だ。心の不健康を起こしかけた人を早期発見して、カウンセリングや職務内容を軽減するなどの援助、病気にかかった人の職場復帰や復帰後の援助がメンタルヘルス対策の基本だ」と話しました。心の健康問題は測定方法が十分確立しておらず、個人差などがあることから今村高暢さんは、「ストレスへの気づき、職場環境の把握など労働組合が果たす役割も大いにある」とまとめました。

全大会終了後の懇親会で全国学習交流集会in倉敷をアピール(*^^)v

ゆるやかな交流となりましたヽ(^o^)丿

 2日目は6つの分科会に分かれて学びを更に深めました。

人の健康状態はおかれた時代・社会状況・職業・階層・社会集団の特性などによって変わってきます。しかし、安全で健康であることは変わることのない根源的な問題です。働き方そのものと働かせ方そのものを変えていくことが私たち労働組合に求められていることではないでしょうか。

なお次回、働くもののいのちと健康をまもる中四国ブロックセミナーは広島県で開催されることが決定しました(^_^)/

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