とき:2014年2月28日~3月1日
ところ:静岡県静岡市グランシップ~焼津市
3月28日~3月1日、核兵器のない平和な公正な世界へ被災60周年3.1ビキニデー集会が静岡県で開かれ、28日には全体集会と分科会が静岡グランシップで行われ1000人が参加しました。
日本被団協事務局次長・木戸季市さん
1日はビキニ水爆事件で「死の灰」」を浴び、「原水爆の被害者は私を最後にしてほしい」と病床から訴えて亡くなった久保山愛吉さんの墓前行進と墓前祭が行われ、2000人が参加しました。
ジョセフ・ガーソンさん(アメリカフレンズ奉仕委員会)
マラヤ・ファブロスさん(非核フィリピン連合)
美帆・シボさん(フランス)
同日、焼津市文化センターで開かれた3.1ビキニデー集会では焼津市長・中野弘道さんが来賓としてあいさつ。主催者報告として、世界大会実行委員会議長団の安斎育郎さんが「ビキニ被災60周年の検証とこれからの原水爆禁止運動」と題して講演しました。
集会は、鈴木裕子さんの二胡演奏、マーシャル諸島からビキニ被災者と交流する第5福竜丸元乗組員の大石又七さんとの現地からの映像と電話での対談、海外代表のジョセフ・ガーソンさん(米)やマラヤファブロスさん(比)、ミホ・シボさん(仏)と日本原水協との対談、参加者のリレートークなど文化行事とともに、平和をと核兵器廃絶を求めるメッセージでいっぱいの企画で、開場は熱気に包まれました。
久保山愛吉さん墓前祭
3月1日の集会では原水爆禁止世界大会議長団であり、国際平和ミュージアムの館長でもある安斎育郎先生(立命館大学教授)が主催者報告を行いました。
二胡を演奏する鈴木裕子さん
海外代表から意見を聞くコーナー(インタビュー形式で)
フィナーレで全員合唱・「ウィ・シャル・オーバーカム」
安斎育郎報告3.1ビキニデーは以下の通り(要約)
安斎先生は、ビキニ水爆実験でわかった事、まだ充分に分からない事と問題提起をしながら、ビキニ被災60年を検証しながら、これからの運動を展望しました。「アメリカが水爆実験をした時の人達は今年で還暦を迎える」と話しを切り出し、「その時の爆発はアメリカが過去にやった原爆の最大のものだ」と爆発の大きさを説明しました。突如、ガイガーカウンターを持ちだして模擬的に線量をはかり出し、「当時、汚染した魚の放射線量を測っていた時に鳴る音がガーガーとして、魚が泣いているようだと表現された」と臨場感を伝えました。それだけでなく水爆は人間の命を危険に陥れました。第5福竜丸23人の乗組員の内、現在の生存者は7名となりました。しかし、この事件を契機に核兵器の廃絶を求める国際的な運動として広がっています。55年に始まったこの運動は世界の平和運動の大きな力になっています。しかし、「当時、被ばくした漁船の数は千隻程度あったとされ、その船がどうなったのか未だに分かっていない」と被ばくの実相は解明されていないことを安斎先生は強調しました。被爆者である事、船が汚染したことが明らかになると仕事を奪われ、生活できなくなるからです。それは、広島、長崎の被爆者と同じ構図でした。「大国は、世界戦略のためなら冷酷にも弱者を犠牲にすることや不都合な情報を隠蔽して、真相を見えにくくする恐れがある」と安斎先生は強調しました。「その為には被災者と広範な市民が連帯して世論を盛り上げ、情報を発信し続けることが大切だ」としました。これからの原水爆禁止運動にとって重要なことは、日本の運動が「核戦争阻止、核兵器廃絶、被爆者援護・連帯」を合言葉に世界の政治を動かそうとしていることです。「核兵器廃絶は世界の声となって核大国を追い詰めている」と話されたことは集会参加者の大きな励みになりました。
岡山代表団全員で
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県労会議3月のスケジュールを更新しました
スケジュールはココスケジュール2014年3月1日~3月30日まで
2014.6.21~22第6回中国ブロック働く者の命と健康を守るセミナー
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3.2県春闘共闘学習総決起集会
3月2日、県春闘共闘の学習総決起集会が開きました。地域の仲間も参加して県下各地から171名が参加しました。この集会は毎年、県春闘共闘が学習を力に国民春闘を闘おう、と広く労働組合だけでなく、民主団体にも呼びかけ国民大運動との共催で開いたものです。
花田・県春闘共闘代表委員
今年は3月12日の統一回答日を前に、連合なども5年ぶりの要求を掲げて回答引き出しのための交渉が始まっています。概ね3500円~4000円のベア要求とされていますが、今の大企業の内部留保272兆円を考えると低すぎる要求です。大企業に社会的責任を果させるためには最低でも1万円の賃金引き上げが必要です。集会の主催者代表挨拶では花田雅行県春闘共闘代表委員が「大企業は円安効果で空前の利益を上げており、十分に賃上げができる体力を持っている。近し、地方ではどの企業を見ても簡単に賃上げができる状況にない。私たちが声を上げ世論喚起することは当然だが、中小業者との懇談を通じて賃上げの可能性を独自に追及することが重要だと考えている。複雑な情勢だがしっかりと基本に立ち返って学習しながら積極的に闘おう」と呼びかけました。
日本共産党岡山県委員会・森脇県議
日本共産党森脇県議が岡山県の教育行政が歪められている実態を報告し、競争に拍車をかける県予算を批判しました。県商連の三好副会長は倉敷民商に対する警察権力による弾圧事件への支援を訴え、消費税増税阻止に向けて一緒に頑張ろうと呼びかけました。
県商連・三好幸冶副会長
2014年春闘は、ブラック企業や労働者の非正規化で使い捨て労働などが社会問題になる中で、労働組合がなぜ誕生してきたのか?どうゆう性格を持っているのか?社会的な役割などをしっかりと学び、複雑な社会の中でも行動して、仲間を増やしながら情勢を切り開こうと、学習総決起集会の講師として関西勤労者教育協会から槙野理啓さんを招きました。
槙野理啓さん(関西勤労協)
講師レジメはココ3.2県春闘共闘学習総決起集会学習レジメ/クイズ労働組合
近年、軽視しがちな労働運動の基礎的なお話を分かりやすく、最近の労働相談例からも具体的なお話をしていただきました。とかく集会は眠くなりやすいのですが、参加者は次第に話に引き込まれ、目もぱっちりと話しに聞き入りました。改めて基礎教育の大切を学び、県春闘共闘の学習会にふさわしい内容となり、参加者は槙野先生に惜しみない拍手を送りました。
集会アピールはココ3.2学習総決起集会アピール
集会後は、参加者全員で岡山駅まで「大幅賃上げを勝ち取ろう」「労働法制の改悪を許さないぞ」「公務員の賃下げ反対」などとアピールしながらデモ行進を行いました。県春闘共闘は今後、3月13日に全国50万人総行動に連帯した大規模な宣伝行動者ストライキ、職場集会を開き、安倍首相に対しても「消費税の増税を許さない、憲法改悪反対、国民生活を守れ」などの要求で大規模な抗議行動を計画しています。いよいよ回答指定日に向けて、集中的な行動に打って出るときです。さらに大きな地域運動を展開しましう。
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と き:2014年2月28日(金)12:15~
ところ:中国電力岡山支社周辺
概 要
原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山は79回目の抗議行動を行いました。今回の行動には32人が参加し、原発ゼロを訴えました。
県労会議の弓田事務局次長は、「安倍首相は『徹底した省エネルギー社会を実現し、再生可能エネルギーの最大限の導入を進めて原発依存度を可能な限り低減していく』と力説しているが、エネルギー基本計画御政府案では原発を重要電源と位置付けている。言葉だけで国民を誘導している」と話しました。
参加者は「原発はいらない」「電力は足りている」「子どもの未来を守れ」と力強く声を上げました。
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と き:2014年2月27日(木)12:15~
ところ:アリスの広場前
概 要
秘密保護法廃止!岡山県共同行動実行委員会は街頭宣伝・署名活動にとりくみました。今回の行動には12人が参加し、署名20筆を集めました。
マイクを握ったのは伊原潔さんで、「安倍首相のシナリオは秘密保護法をフル活用し、国民やマスコミなどの知る権利、表現の自由を奪い、日本を戦争する国にすることだ。秘密の範囲は官僚が決め、永遠に非公開にすることも可能。さらに、目をつけたら理由も示さずに逮捕されることもあり得る。これが秘密保護法だ。新年度予算案では軍事費は6000億円も増額されている。一方で大企業には大幅減税、社会保障の大改悪、消費税増税とまるで戦費調達ではないか」と怒りを込めて訴えました。
署名に協力してくれた女性は、「大事な署名だ。絶対に廃止にさせないといけない」と話し、その場にいた家族にも署名への協力を呼びかけてくれました。
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と き:2014年2月25日(火)12:15~
ところ:ビックカメラ前
概 要
県社保協は定例の街頭宣伝を行い、15人が参加しました。署名は23筆集まりました。
マイクを取ったのは川谷事務局長で、「安倍内閣は4月からの消費税の引き上げと同時に社会保障と税の一体改革と称した社会保障の全面改悪をすすめようとしている。一方で軍事費など無駄な予算が増加している。社会保障を充実せよと声を上げよう」と訴えました。
続いてマイクを取った岩本さんは、「政府は増税分を社会保障に回すと言っているが、医療・介護・年金・子育てのあらゆる分野での給付削減が行われている。政府の言っていることが嘘であることは明らかだ。社会保障を充実させて誰でも安心して暮らすことのできる社会をつくるべきだ」と語りました。
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と き:2014年2月24日(月)12:15~
ところ:アリスの広場前
概 要
消費税増税反対岡山県各界連絡会は宣伝・署名活動を行いました。春がもうすぐそこまで来ているかのように暖かい中、8人が参加し23筆の署名を集めました。
マイクを握ったのは県労会議の伊原潔さんで、「政府がこれまで主張してきた財源のため、社会保障のためと言う主張がデタラメであることは、消費税増税といっしょに社会保障の諸制度が改悪されていることから明らかだ。安倍首相は、昨年4~6月の経済指標を判断基準に増税を決めた。しかし、昨年7~9月の経済指標は年率1.1%へ急落し、今も回復を見せていない。景気を本気で回復しようと思うなら増税を中止し、国民生活への直接支援を行うべきだ」と話しました。
また、「『生活を切り詰めており、下着も買えない』『年金の2割が税金や社会保険料に消えてしまう』といった声もある。地域の中小企業からは、『アベノミクスの恩恵などない』『増税を機会に廃業しようか悩んでいる』という声が上がっている。決まったことなのに中止できるのかと考えている方もいると思う。消費税法には附則18条の経済条項があり、景気が悪い時は増税を中止できることになっている。いまこそ政治の責任で増税を中止すべき時だ」と訴えました。
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とき:2014年2月21日(金)12時15分~
ところ:中国電力岡山支社周辺
原発ゼロをめざすイレブンアクション主催の金曜行動が2月21日(金)中国電力岡山支社周辺でデモ行進を行いました。事務局からは、「東京電力の汚染水管理は無責任極まりない。100トンもの汚染水がタンクから漏れているのに、すぐに点検もしていなかった。もう東電には当事者能力がない。国が責任を持って対応すべき」と抗議の声が上がりました。また、国内35の道府県で自然エネルギー普及の取り組みが進んでいることも報告しました。
参加者は32人で、最近の寒さの中で春の暖かさが伝わってくる行動でした。替え歌は「♪~春よ来いの替え歌」です。デモ参加者は「原発再稼働反対、締め名の原発を動かすな」と訴えました。
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とき:2014年2月23日(日)10時~
ところ:早島町ゆるびの舎
岡山県医労連は2月23日、早島町ゆるびの舎で医療・介護研究集会を開き、藤井嘉子弁護士(岡山パブリック法律事務所)が「憲法が危ない?~毎日の暮らしと子供たちの未来Ⅱ~」と題して記念講演を行いました。集会には県医労連の組合員約60人が参加しました。
開会のあいさつをする福田執行委員長
藤井弁護士は、「青年法律家協会では人権を守る活動をしている。弁護士は不当な人権侵害を受けた人の代弁者だ。危ない自民党の改憲発言に警鐘乱打するために講演に取り組んでいる」と自身の活動を紹介しました。藤井弁護士は「憲法とはなにか」と問いかけ、「個人は生まれながらにして基本的人権を有している。この権利を守るために国家権力に対して様々な制限を掛けているのが憲法であり、最高法規だ」としました。しかし、このような憲法の考え方は20世紀になって生まれたもので、「自由や人権という考え方も17世紀~18世紀になってロックやルソーによって提唱された。一方で自由権だけでは貧富の差は解消されず、社会権という考え方がマルクスやレーニンから提唱された。社会権は国に求める権利であり、人間は平等だとする考え方だ」として、「自民党の改憲草案はこの基本的人権を否定するものだ」と強調しました。
藤井嘉子弁護士
その上で、「自民党は権利と義務をセットで主張するが、そうではない。権利がぶつかり合うときに公共に福祉という考え方で解決されるが、自民党はその考え方を利用して、改正案のなかで、公益及び公の秩序を害することを目的とする結社は認めない、と公益をあいまいにして国民を縛ろうとしている」と話しました。また、集団的自衛権についても「積極的平和主義って、何?同盟国が攻撃されたからといって全く関係のない他国が攻撃するなどという勝手な理屈は許されない。赤紙が来る時代にならないように、私たちに何ができるのか?今の世の中、ありえないって思うことは山ほどある。あの人が言ったから大丈夫などということはない。国民の権利が奪われることを真剣に考えることが重要。治安維持法は本格発動するまで10年を要した。今、声を上げなくては。できることはある。戦争を止めるために声を上げよう」と締めくくりました。
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とき:2014年2月11日(火・祝日)13時30分~
ところ:岡山大学文法経講義棟 10番講義室
第46回「建国記念の日」を考える県民のつどいが2月11日、岡山大学文法経講義棟で開かれました。参加者は約70人、「神々の国に赴任した学芸員」というテーマで森田喜久男さん(島根県立古代出雲歴史博物館専門学芸員)が講演を行いました。
建国記念の日は戦前の紀元節を復活させたもので、明治政府が神話に基づき、この日を初代天皇「神武」が即位した日として、天皇中心主義と軍国主義、侵略戦争推進に利用しました。歴史的には何の根拠もない事が分かっていますが、1966年に自民党政府が国民の反対を押し切って復活させたものです。前回の岡山集会でも「何の根拠もない」ことを歴史の事実から、今津勝紀(岡大文学部准教授)さんが「日本古代史研究の過去・現在・未来」と題して講演の中で解明しました。そもそも神武天皇は元々神話の世界に出てくる人であり、その天皇を万世一系と位置づけるのは無理があると名前由来の研究から紐解きました。
今回は、出雲歴史博物館の学芸員をされている森田喜久男さんが、「古事記や日本書紀が当時の政治思想の産物であることは言うまでもないが、そこには、時代を超えて現代に生きる我々に対して重要なメッセージを発信している」と、当時の人達の世界観を具体的に紹介し、「神話は、物事の始まりを語った物語」だと話しました。森田さんは、「例えばスサノヲとヤマタノオロチでは、スサノウという神がそもそもいかにして生まれたのか?ヤマタノオロチは山の精霊であり、その背中には杉の木が生えている。また。オオクニヌシ神の神名には偉大なる国主という意味で、国をつかさどる支配者という意味があるが、神の従者であった存在が何故神になったのか?そのプロセスの中に地域社会の慣習が浮かび上がる」などを具体例で紹介されました。
森田さんは、島根県教育委員会編『ふるさと読本 いずも神話』や古代出雲歴史博物館の神話シアターの映像制作に関わる中でいろいろなご苦労があったと聞きました。特にシアターの映像については台本の段階ではあまり問題点を指摘されなかったにもかかわらず、いざ映像化された段階でいろいろな「物言い」もつき困ったそうです。研究者としての感覚と行政の感覚とのずれ、さらには地域ナショナリズムとのあつれきに悩まされ、体重が激減した時期もあったとその辛さを吐露されました。そのような中で、市民と結びつき、『古事記』や『出雲国風土記』の神話を読み解説する中で、神話を活かしたまちづくりに関わりを持つようになり、神話研究の新しい方向性を見出すことができたと話されました。「神話と特定の宗教とを結びつける行政の動きに対しては注意しなくてはならない」と話された時はある種の決意のようなものを感じられました。「特定秘密保護法案が成立し、公務員の守秘義務に抵触している部分もありますが…」などと話しながら、ご自身が話しにくいことも率直に語られ、参加者は励まされる思いでした。「4月からは、自分自身の見解を行政に対して言える立場に」との話も添えられ、神話を正確に伝えようとする森田さんの決意のようなものを感じ取ることが出来ました。森田さんが今後も、語り部が語る村人達の「本源的神話」をたくさん発見していただくように期待したいと思います。
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