カテゴリ 県民運動
とき:2012年7月27日12時~13時
ところ:岡山中国電力岡山支社前
7月27日の昼休み、原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会は中国電力岡山支社前で原発反対を訴えて抗議行動を展開しました。抗議行動にはイレブンアクション岡山の仲間をはじめ、一般市民の方も含めて、実数で90名近い人達が参加しました。それぞれが作成した思い〃のパネルを掲げて「原発止めろ」「上関原発をつくるな」「島根原発の再稼働反対」と岡山支社に向かって1時間叫び続けました。
中国電力岡山支社前の歩道から抗議
抗議行動の最初にマイクを握った県労会議の伊原事務局長は、「岡山には全国各地から放射能から逃れてきている人達が700人もいると聞いている。福島第1原発の事故のように一度過酷な事故が起これば、被害だけでなく過酷な事故になり、被害の保障の大変だ。岡山支社の職員の方々に抗議しているわけではないが、中国電力が危険な原発政策を続け、放射能のゴミを出し続ける事の怖さを考えてほしい。社内でも会社の方針だからではなく未来の子ども達のために真剣に職員の方々が考えほしい」と訴えました。
訴える伊原事務局長
岡山支社の周辺には事前に職員が配置されこちらの様子を伺っていましたが、抗議が始まるとすぐにパトカーが来て警告を受けました。私たちが抗議をするとそれ以降の警告はなくなりました。チラシを握りながら子ども連れで参加した人やネットで見たとか、放射能防護プロジェクトからのツィッタ―で知って参加したとか参加の仕方はいろいろですが、「なんとか中国電力に抗議したいと思っていた気持がやっと実現した」と話していただきました。岡山支社の玄関前でジッと抗議のプレートを掲げて立ちつくす姿がその思いを表していました。
90人が参加した抗議行動
参加者は最後に岡山市支社の玄関前でシュプレヒコールをあげ、会社に原発再稼働断念を求めました。イレブンアクション岡山では、中央の行動に呼応して毎週金曜日に昼休みに抗議行動を行います。
倉敷アリオの公園で集会(デモ行進も行いました)
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とき:2012年7月22日(日)14時~
ところ:岩国市市役所前公園
横断幕を持つ花田議長と中尾代表(右は共産党の垣内氏)
7月22日、米軍垂直離着陸機オスプレイの配備・岩国基地搬入に抗議する集会が岩国市役所前の公園で開かれ、全国各地からの代表と岩国市民1100人が結集しました。岡山県からは60名が、「オスプレイは米国に帰れ」と横断幕を掲げて参加しました。
集会には1100人が結集しました。
集会では主催者を代表して吉岡光則実行委員長が、「集会を始める前に三沢基地のF16戦闘機が北海道根室沖に墜落した。米国の欠陥機はいらない。23日にはオスプレイが持ち込まれる。自治体ぐるみの住民の反対を無視する政府に怒りを覚える。反対する理由は①欠陥機の配備だけでなく、日米の軍事能力追求と裏腹に安全性が置き去りにされている。②在日米軍は世界侵略のために日本を足場にしている。否応なしにアメリカの戦争政策に加担させられている。政府はアメリカに文句が言えない。一方で国民には痛みを押し付けている。絶対に許せない。粘り強く闘おう」と訴えました。
吉岡光則実行委員長
沖縄の代表(共産党県議)は「全国は一つ。連帯して闘おう」と呼びかけました。司会者が、「各政党に参加を要請したが共産党が出席してくれた」として、井上哲参議院議員と石村智子さんを紹介。井上議員は、「米国は日本の航空法を守るとしながら、日米安保を盾にこれを無視してきた。オスプレイは低空飛行で固定翼機と闘う訓練をしている。高度は152M以下で、はなから日米合意を守るつもりがない。これは環境レビューに書いてある」と話し、オスプレイが海兵隊の先陣を切って闘う危険な戦闘機だとする国会報告を行いました。
井上哲参議院議員(右)と石村智子さん(左)
集会では、全国と中国四国の代表(岡山から中尾元重安保実行委員会代表)が登壇して紹介された後、中央安保破棄実行委員会の東森事務局長は「オスプレイ配備反対の一点で共同して闘おう」とよびかけました。
共同した闘いを呼び掛ける東森事務局長
集会の最後には、「オスプレイの写真に赤い×印」が記入されたカードを一斉に掲げ、「オスプレイ配備反対」の唱和が響きました。
集会の最後はカードを掲げて抗議。この後、参加者はデモ行進へ。
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とき:2012年7月17日9時~
とこと:備前市役所
2012年平和行進2日目は備前市からの出発。出発集会では地元を代表して中西備前市議が挨拶に立ちました。
日生町鹿久居島の原発誘致反対の闘いを紹介する中西市議
中西市議は、「備前市は平成20年には備前市の非核都市宣言をしている。また、H23年には原子力に依存しない安全で安心な社会の構築に関する意見書、自然エネルギーによる街づくりの推進決議をあげ、核兵器の原発もいらないと決意した自治体。いつもなら備前焼の手りゅう弾をお見せして戦争反対を訴えるところだが、今日は日生町が41年前に原発誘致を止めた歴史ある町だという事を皆さんに紹介したい」と話しました。
備前市役所前で通し行進者の皆さん
続いて備前市から武内副市長が、「心より歓迎。核兵器廃絶は世界の流れだが、核兵器保有国が現実に存在する。核兵器のない公正な世界の実現に向けて身体に気をつけながら広島まで歩いてほしい」と挨拶しました。
竹内副市長
尾川議会議長からは、「世界各地で紛争が絶えない。地道な努力が必要。過去の過ちを繰り返さず、行進の目的が早期に達成される事を願っている」と言葉を送りました。
自治体からは募金とペナントが送られ、参加者からは大きな拍手が送られました。
尾川副議長
また、古松国昭さんが原発誘致を止めた経過を説明し、日生町民の闘いを紹介しました。
古松国昭さん
また、連合町内会の氏橋さんは「中西市議の友人だが、今日は一緒に歩きましょう」と行進参加者を激励しました。
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と き:2012年7月16日(月)12時~12時30分
ところ:備前市寒河~備前市
7月16日、梅雨も明けようとする炎天下の正午、日生町寒河のバス亭前の空き地には兵庫県と岡山県の平和行進団250人がつどいました。
岡山県を代表して、河重寛子さんが挨拶
岡山県代表団の河重寛子さんは引き継ぎ集会のあいさつの中で、「世界から原爆と原発をなくそうと多くの市民が声を上げ始めました。7月15日に県母親大会が開かれ650名が参加する中で、記念講演に招いたマラソンランナーの有森裕子さんがアピール署名にサインをしてくれた」と報告しました。
全国通し行進者の山口さん
全国通し行進者の皆さん
竹田さん
渡辺さん
また、40年前の1975年に製作された映画「歩く」が2007年「被爆者の声をうけつぐ映画祭」にて上映され、その後DVDとなって多くの方が観賞しましたが、その時ディレクターとして活躍されたのが山口逸郎さん(80歳)でした。今回、通し行進者として平和行進の先頭に立たれ、「映画人として行進に参加できことは感無量だ」と涙ながらに話されました。今年の全国通し行進者は、山口さんのほかに、渡辺正郎さん(横田基地の撤去を求める西多摩の会、64歳)と竹田昭彦さん(71歳)です。
氏平さん
県内通し行進者の氏平長親さん(65歳)は、「50年間の民青・共産党の専従生活の中で通し行進は念願だった。広島・長崎・福島・ビキニに思いを寄せて皆さんと一緒に頑張りたい。記録映画に当時の自分の姿が映し出されていた。今回、製作者の山口さんと一緒に歩ける事になり楽しみにしている」と決意を語りました。
岡山県内行進の出発です
引き継ぎ集会を終えると、早速、岡山県行進団120名は備前市役所までの4時間30分間、シュプレヒコールをしながら歩き通しました。
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と き:2012年7月16日(月)12:15~
ところ:東京・代々木公園
概 要:
3.11東日本大震災による福島原発事故以降、脱原発を求める世論は広まり続けています。首相官邸前での抗議行動は回数を重ねるたびに参加者は増加し、原発再稼働を強行する野田政権を追い詰めています。東京・代々木公園で開催された「さようなら原発10万人集会」は全国から17万人が参加し、日本で開催された集会では最大級のものとなりました。岡山県からは岡山県民医連、医療生協労組の仲間など約80人が集会に参加しました。 開会1時間前、会場は早くも参加者で埋め尽くされ、原発反対!」「野田はノーだ!」などのプラカード、太鼓などの鳴り物、「原発いらない!」の声が会場には響いていました。
会場内の様子。
メインステージでは内橋克人さん、大江健三郎さん、落合恵子さんら9人の呼びかけ人があいさつを行いました。大江健三郎さんは、「昨年来の1000万人署名などの原発反対運動の高まりの中この運動は勝つと確信した。しかし、大飯の原発再稼働を許してしまった。これは私たちが侮辱されているということだ。しっかりやり抜こう」と強調。また、落合恵子さんも、「原発はいりません。再稼働もいりません」と、再稼動を容認した野田首相を厳しく批判しています。フライングダッチマンによる脱原発ライブが行われました。第2ステージでは制服向上委員会によるライブ、スイシンジャーによるトークなどが行われ、参加者一同「原発ゼロ」の思いを新たにしました。
岡山の仲間(*^_^*)
13時30分から順次パレードがスタートし、「原発再稼働反対!」とコールしながら行進しました。行進団とすれ違う車の中には「脱原発・NO NUKES」などのプラカードを向けて応援してくれる人もおり、「原発ゼロ」を求める運動が大きく広がっているのだと感じることができます。「さようなら原発10万人集会」への呼びかけ文では、①停止した原子力発電所は運転再開せず、廃炉にする。建設中の原発と建設計画は中止する②もっとも危険なプルトニウムを利用する、高速増殖炉「もんじゅ」と再処理工場の運転を断念し、すみやかに破棄する③省エネ、持続可能な自然エネルギーを中心に据えた、エネルギー政策に早急に転換することの3点が要請項目とされました。
みんなで「原発反対!」(^_^)/
原発再稼働を巡って日本が確実に変わりつつあることを実感します。今回の集会は全国から17万人が集まり大きく成功しました。マスコミや新聞各社は集会の報道を控えつつも、集会を取り上げざるをえなくなりました。しかし、読売新聞にいたっては「原発再稼働が遅れており、電力不足は避けられない」と報道しており原発推進派からの攻撃はいまだに根強くあります。全国の仲間と立場の違いを越えて連帯の輪を強めていきましょう。
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とき:2012年7月11日(水)18時30分~
ところ:勤労者福祉センター4階第2会議室
7月11日、原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会は6月22日に行った真庭市バイオマスツアーの報告会を開きました。参加者は9名でした。実行委員会事務局の弓田盛樹さんがパワーポイントを使って説明を行いました。
パワーポイントで説明する弓田さん
真庭市は高速道路ができてから市外へ人口が流れていく事を心配した若い事業家たちが集まって、木材を使った町おこしをしたのが、バイオマスタウン真庭市構想の始まりでした。今ではバイオマス観光ツアーが実施され、今回は私たちもこのツアーを利用しました。廃材を使った発電や暖房に使う木質ペレットや木チップの製造現場を見学したことや、木質ペレットを活用した温水プールを訪問して職員からお話を聞いた事などを報告しました。石油と比べて37%の節約になり経済的なメリットがある事、一方で燃料は自分たちで運び入れることが条件などデメリットも聞きました。農家では木質ペレットストーブによって温室栽培が経済的で安定的に行われている事も観光会社の方から聞きました。真庭市の庁舎も訪問しましたが、真庭産のヒノキ材をふんだんに使った柱や壁に圧倒されそうでした。贅沢かな?とも思いましたが、コンクリートと比べて遜色ない価格ということでした。経済的な維持費にするための工夫があちこちにあり、木質チップを使った暖房には驚かされました。装置も石油燃料を使うものと比べて変わりありません。焼却灰もわずかで効率はよさそうでした。雨水を使ったトイレの水など、再利用施設も併設されています。太陽光パネルも屋上に設置され、照明に自然エネルギーを使う仕組み施されています。暖房などの風が床から吹き出す工夫も魅せられました。最後に見学したコンクリートの会社では木質チップを使った花壇のレンガや花鉢などがあり、環境には優しそうな製品が陳列されていた事を報告しました。環境に配慮したコンクリート製品の開発も進んでいるようです。その知恵に感心した事など語ると尽きないほどの成果を報告し、参加者の間で自然エネルギーの利用を広げる課題を話し合いました。
討論では、「若い人が頑張っていて、雇用も十分ではないが増えている。参加してよかった」「市内の材木が100%使いきれてないのは残念だが、試みは評価できる」「「市民がいきいきしていていい」など積極的な意見が出ました。
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とき:2012年7月7日(土)13時30分~
ところ:中央公民館
概要:記念講演と総会
中国の軍事力強化は不安ですが、これには平和外交の大切さや軍備増強は社会的富の浪費につながることを日本からも発信したいですね。参加者の中から、「中国は社会主義国と言えるのか?」などの質問の出ていました。
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と き:2012年6月26日(火)12:15~
ところ:岡山駅前ビックカメラ前
概 要:
原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会は快晴のもとで街頭宣伝と署名活動を行いました。本日の宣伝行動には13人が参加し、署名29筆を集めることができました。
脱原発を熱く訴える伊原事務局長
マイクを握ったのは県労会議の伊原事務局長で、「いま福井県の大飯原発が再稼働されようとしている。22日には大飯原発再稼働に反対する集会が首相官邸前で行われ、4万5千人が集まった。世論調査の結果でも国民の8割が脱原発を希望している。野田首相の行いは国民の思いを無視するものに他ならない」と原発再稼働反対を訴えました。
原発に代わるエネルギーについて、「真庭市では木材ペレットなどのバイオマスエネルギーを利用した発電が行われている。また、高知県梼原町では風力発電を利用したクリーンエネルギーによる電力供給が行われている。このように自然エネルギーを活用すれば、原発がなくても十分電力は確保できる」と話しました。
署名をしてくれた青年は、「原発は怖い」「テレビで言っていることが本当だとは思えない」と思いを話してくれました。テレビ、新聞では首相官邸前で4万5千人が集まり原発再稼働に抗議したことは一切報道されていません。野田首相は原発再稼働だけでなく、消費税増税を巡っても国民の声を無視し、財界・大企業の思惑通りの政治を行っています。こうした政治に対してはっきりとノーの声を突き付けていきましょう。
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と き:2012年6月22日(金)9:00~
ところ:岡山県真庭市
概 要:
原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山は、全国的にも注目されている真庭市のバイオマスのとりくみを視察見学するため、6月22日、真庭観光連盟が運営するバイオマスツアーに参加しました。ツアーには労働組合、民主団体から17人が参加しました。
昼食をいただいたそば屋「郷宿」の前で(勝山)
真庭市到着後、真庭市バイオマス政策課の方からバイオマスタウン構想の概要等を聞かせてもらいました。
マイクを握るのは司会の森脇さん(ツアーガイド兼任)
まず、真庭市の森林データについて、「真庭市は北部に中国山地を構成する蒜山三座をはじめ、標高1000mを超す山々が連なっている。岡山県全体では人工林率が41%となっており、真庭市だけだと60%にもなる。また、真庭市の山林面積は65,635haとなっている」とし、「真庭地域では木質副産物だけでなく、家畜排泄物や食品廃棄物等もバイオマスとして活用するための目標を定め、その達成方策をとりまとめた構想を2006年に策定。これにより国からバイオマスタウンとしての認定を受けることができた」との説明を受けました。
真庭市の説明を聞く参加者(質問時間が少なくて残念)
最後に現在のとりくみについて、「農業、林業、工業、商業などの様々な産業が連帯し合い、教育、福祉、技術、文化といった人々の暮らしと1つの輪で結ばれることを目指し、研究・実践している」と話しを聞きました。
昼の食事(そばと混ぜご飯を主体に茎わさびの和え物など)
その後、勝山町並み保存地区に移動し、昼食をとりました。
銘建工業でバイオマスペレットの製造過程を聞きました。
ペレット製造の機械の前で(意外に単純なつくり)
昼食後に向かったのは木質ペレットの製造を行っている銘建工業(株)本社工場です。ペレットとはおがくずやかんなくずなどの製材廃材や林地残材といった木質の副産物を粉砕・圧縮し、成形した固形燃料のことです。木質ペレットについて、「木質ペレットは環境にやさしく、CO2の排出量が少ない。化石燃料の代替燃料として注目されている。最近では、市内の大型施設の空調や温水プールなどにも導入されており、用途は広がっている」との説明を受けました。
銘建工業の発電機の前で(廃材を使って発電している)
続いて訪れたのは勝山健康増進施設水夢です。ここでは、ペレット焚きボイラ使用についての見学を行いました。この施設では、ペレットを燃料とする2機のボイラでプールの水温、室内の温度管理を行っています。ペレット価格と灯油価格の比較について、「ペレットを使用した方が、灯油と比較して37%のコスト削減になる」との話を聞きました。
プールのボイラー室
その後、真庭市役所本庁舎を訪問しました。真庭市役所本庁舎は真庭産の木材をふんだんに使用した内外装、家具で整えられていました。また、周辺の歩道は木片コンクリートで舗装されていました。屋根には太陽光パネル。ペレットを活用した暖房設備など。化石燃料をできるだけ使わない仕組みがあちこちに。
真庭市役所の中の託児室。
最後に訪問したのは木片コンクリートの製造を行っているランデス株式会社です。製材工程で生じる副産物をチップ化したものを混ぜてコンクリート製品を開発しています。木片コンクリートは普通のコンクリートと比較して軽く、吸水性に優れています。敷き詰めると敷地内を涼しくする効果もあるとか。また、酸性土壌をアルカリの木片コンクリートで中性化させる効果があるため、植物が生育しやすくなる効果もあるとのことです。
木質レンガ
環境に配慮したコンクリート材の展示も
ランデス株式会社の前で
今回のバイオマスツアーでは実践的なとりくみを学びました。私たちが知らないところでクリーンエネルギーの利用は徐々にではありますが広がってきています。真庭市をはじめとするバイオマスエネルギーの普及に努め、原発に頼らなくてもエネルギーはまかなえるということを広めていかないといけません。
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と き:2012年6月3日(土)~4日(日)
ところ:岡山市
概 要:
パート・臨時などの非正規労働者として働く人たちの労働条件改善をめざす、非正規ではたらくなかまの全国交流集会がここ岡山県で開催されました。全国から540人もの仲間が集まり、集会は大変盛り上がりました。開催にあたり岡山県からの歓迎セレモニーとして自治労連・県保連のみなさんがうらじゃ踊りを披露し、好評を得ました。
主催者を代表してあいさつした大黒作治さん(全労連議長・非正規センター代表)は、「財界の21世紀の経済戦略のもと非正規労働者は増加し続け、震災と経済危機を口実にした事業の縮小、海外移転、雇用の破壊が進められています。日本の労働運動は正規と男性中心という活動スタイルが定着しています。しかし、私たちはそのスタイルを克服して、職場と地域で労働者の処遇改善を求めて奮闘することがとても重要です」と組合運動発展の道筋を示しました。
地元岡山県を代表してあいさつを行った花田雅行さん(県労会議議長)は、「岡山県は社会保障をめぐって朝日訴訟が闘われた地であります。こうした集会が岡山県で開催されることを意義深く感じます。2日間しっかり学び、交流してください」と話しました。また、学習の友4月号を紹介しながら、「岡山県倉敷市で10月に全国学習交流集会が開催されます。10月もぜひ岡山に来てください」と学習交流集会について訴えました。
その後、山家悠紀夫さん(暮らしと経済研究室主宰)により、「望ましい社会に向かって」というテーマで記念講演が行われました。山家悠紀夫さんは、財界主導で進められている社会保障と税の一体改革について、「政府は国民のすべてが受益者となり得る社会保障制度を維持するためには、消費税率の引き上げが必要だとしているが、消費税増税は貧しい人の暮らしを成り立たせなくし、中小・零細企業の経営をいっそう圧迫することになる。景気回復どころか、格差を拡大させることになってしまう」と消費税増税に反対しました。
山家悠紀夫さんは、「現在、検討されている改革事項は、入院患者の平均在院日数の削減、医療機関への外来受診時定額負担制の導入、年金給付額の2.5%の引下げと支給開始年齢の引上げ、生活保護基準の引下げである。消費税増税をしても社会保障の充実にはならない」とし、「消費税増税の本当の理由は、高額所得者ほど負担が軽くなり、大企業・大金持ちにとって都合のいい税だからである」と日本政府は大企業・大金持ちいいなりになっていると話しました。
しかし、一方で国民の中には「日本は財政赤字だから増税は仕方ないのでは」と考えている人もいます。そのことについて山家悠紀夫さんは、「日本政府は、世界一の金融資産494兆円を持ち、固定資産等579兆円も持っている。日本政府のバランスシートは資産額が負債額を上回っており、負債の全額は資産で担保されている」と日本は財政破綻寸前というのは間違いだと指摘しました。最後に社会保障の財源確保について、「日本国内には251兆円にも及ぶ余剰金が存在する。このお金は国内での使い道がないため海外投資に消えている」と財源はあることを訴え、「暮らしをよくし、日本経済を復活させるためになすべきことは、すべての労働者の賃金を上げること。そして、無駄なことにお金を使うことを止めさせ、社会保障に資金を充てさせることだ」とまとめました。
引き続いて、江花新さん(全労連非正規センター事務局長)が基調報告を行いました。「非正規労働者は95年に時点では1000万人、全労働者の2割にすぎませんでした。しかし、現在では1800万人越えています。同時に正規労働者は400万人減少しています。背景には大企業を中心に正規から非正規への置き換えが行われていることがあります」と話しました。2008年のリーマンショック以降、貧困と格差を是正せよという世論の高まりの中、政府も労働者派遣法の改正に乗り出しました。しかし、昨年の大震災を機に、規制緩和・構造改革路線へ逆戻りし、国家戦略会議では全国民の非正規労働化さへ叫ばれています。「非正規労働者の待遇改善は政府任せでは何一つ解決しません。この間、原発ゼロの運動など大きな政治課題での共同が拡がり、運動は前進しています。官・民・、非正規・正規の労働者全体が団結して、すべての労働者の賃上げ、とりわけ非正規については大幅な引き上げをめざしてとりくみを強化しないといけません。非正規・正規一体でディーセントワークの実現を追求し、誰もが不安なく働き続けられる社会をつくっていきましょう」と締めくくりました。
続いて伊藤裕子さん(いわて自治労連大船渡社協労組・介護職員)が登壇し、被災地からの報告を行いました。「東日本大震災は仕事中に起こり、まさかあんなに大きな津波が来るとは思いませんでした。その後、自分が関わっていた利用者が津波で亡くなったことを考えると体調が悪くなる職員もいました。現在私の事業所は6割ほどの利用が復活しましたが、働き手の不足で困っています。現在、被災地では元の条件で元の職場に戻りたい一心で労働組合を結成し奮闘しています」と組合の結成によって心を一つにし、復興に向けて動き出している被災地の姿を紹介しました。
その後、リレートークが行われ8人が登壇し、非正規労働者の待遇改善、組合の結成、外国人労働者の闘い、最賃のとりくみなどを紹介しました。リレートークに続き、争議団の紹介が行われ、会場からは争議団へのエールの拍手が溢れました。
川之上さんも登壇ヽ(^o^)丿
青池香子さん(全労連非正規センター)が、「大きな運動をつくり、有期雇用の抜本規制の世論を高め、不安なく働き続けられる社会をつくるために、私たちは奮闘します」と集会決議を読み上げ、高木好子さん(岡山パ臨連)により、「私たちの運動で政治を変え、人間らしく働き続けられる職場と社会をつくっていきましょう」とアピールが読み上げられ、集会は閉会しました。
2日目は分科会が開催され、各々、各分科会で非正規労働者の待遇改善運動について学び、交流しました。分科会終了後、パレードが行われました。300人が参加し、「最低賃金を1000にしろ」「労働者はモノじゃない」とコールしながら岡山市内を歩きました。
今回の集会では全国でパート・臨時などの非正規労働者として働く仲間の声を聞くことが出来ました。当事者の声で一番多いのは、「仲間が集まらない」「運動の担い手がいない」でした。岡山県でも非正規分野でのとりくみはまだまだ十分とはいえません。今後どうやって非正規労働者を組織していくのかが大きな課題です。
これからも県労会議は奮闘します(^_^)/
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