岡山県労働組合会議

はい、岡山県労会議です。086-221-0133

連想分類語  真庭市

とき:2012年12月3日~4日

訪問自治体:3日は鏡野町、真庭市、新庄村、4日は笠岡市、井原市、矢掛町、浅口市、里庄町

県労会議は恒例となった公契約キャラバンを12月3日から始めました。最終日は12月28日と押し迫った日程となりますが、年内に県内すべての自治体を回って非正規労働者の待遇改善を求め、自治体の公共工事請負業者や指定管理を請け負っている業者の切実な声を届けようと奮闘しています。公契約は自治体が発注する土木工事や自治体の施設を民間会社に任せる際の契約の内容を言います。これまでは、この契約が競争入札で安ければいいという制度になっていました。ところが、これでは単価が安くなりすぎて労働者の賃金や材料費にまで影響する事態が起き、業者の中には倒産するところも出てきました。

鏡野町の懇談の様子

また、低入札契約は手抜き工事や質の悪い工事につながり、全国でも事故が多数発生して自治体の職員が罪に問われかねない状況も生まれてきました。こうした状況を改善し公契約で利益が出て、且つ、働く者の賃金を保障する内容に改善しようとする運動が始まりました。それが公契約運動です。これまでの運動の中で、適正単価に留意する自治体が生まれ、その方法も最低制限価格の引き上げ、予定価格の公表、あるいは指名入札に切り替えることで、自治体内業者に仕事を割り振るなど、様々な試みがされるようになってきました。しかし落札価格は低いために業者の利益は十分でない状況が続いています。

真庭市での懇談

県労会議は今回のキャラバンにあたって、県内1063の業者にアンケートを送り、入札への受け止めをたずね167社から回答を得ました。その結果、公契約への参入で利益が保障されるものの、利益幅が少なく、そのしわしわ寄せは、労働者の賃金や労働条件の低下につながっていることが分かりました。今回の自治体訪問でも自治体内業者が経営悪化から自前で重機が持てなくなり、数社でシェアリングしていたり、重機をリースに変えていたりするなど経営努力が続けられている様子を知ることができました。行政の方は、自治体内業者に仕事を回せるように指名入札や契約の内容に自治体内業者を組み込むなど努力をしている様子も伺えました。しかし、価格は競争のために依然として厳しくなっていることがアンケートから伺え、自治体へは直接モノが言えない業者さんの声が、アンケートのコメント欄に多く記されており、自治体担当者からも貴重な資料だと共感をいただきました。

企業アンケートまとめ

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と き:2012年6月26日(火)12:15~

ところ:岡山駅前ビックカメラ前

概 要:

  原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会は快晴のもとで街頭宣伝と署名活動を行いました。本日の宣伝行動には13人が参加し、署名29筆を集めることができました。

脱原発を熱く訴える伊原事務局長

 マイクを握ったのは県労会議の伊原事務局長で、「いま福井県の大飯原発が再稼働されようとしている。22日には大飯原発再稼働に反対する集会が首相官邸前で行われ、4万5千人が集まった。世論調査の結果でも国民の8割が脱原発を希望している。野田首相の行いは国民の思いを無視するものに他ならない」と原発再稼働反対を訴えました。

原発に代わるエネルギーについて、「真庭市では木材ペレットなどのバイオマスエネルギーを利用した発電が行われている。また、高知県梼原町では風力発電を利用したクリーンエネルギーによる電力供給が行われている。このように自然エネルギーを活用すれば、原発がなくても十分電力は確保できる」と話しました。

 署名をしてくれた青年は、「原発は怖い」「テレビで言っていることが本当だとは思えない」と思いを話してくれました。テレビ、新聞では首相官邸前で4万5千人が集まり原発再稼働に抗議したことは一切報道されていません。野田首相は原発再稼働だけでなく、消費税増税を巡っても国民の声を無視し、財界・大企業の思惑通りの政治を行っています。こうした政治に対してはっきりとノーの声を突き付けていきましょう。

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と き:2012年6月22日(金)9:00~

ところ:岡山県真庭市

概 要:

 原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山は、全国的にも注目されている真庭市のバイオマスのとりくみを視察見学するため、6月22日、真庭観光連盟が運営するバイオマスツアーに参加しました。ツアーには労働組合、民主団体から17人が参加しました。

昼食をいただいたそば屋「郷宿」の前で(勝山)

 真庭市到着後、真庭市バイオマス政策課の方からバイオマスタウン構想の概要等を聞かせてもらいました。

マイクを握るのは司会の森脇さん(ツアーガイド兼任)

まず、真庭市の森林データについて、「真庭市は北部に中国山地を構成する蒜山三座をはじめ、標高1000mを超す山々が連なっている。岡山県全体では人工林率が41%となっており、真庭市だけだと60%にもなる。また、真庭市の山林面積は65,635haとなっている」とし、「真庭地域では木質副産物だけでなく、家畜排泄物や食品廃棄物等もバイオマスとして活用するための目標を定め、その達成方策をとりまとめた構想を2006年に策定。これにより国からバイオマスタウンとしての認定を受けることができた」との説明を受けました。

真庭市の説明を聞く参加者(質問時間が少なくて残念)

最後に現在のとりくみについて、「農業、林業、工業、商業などの様々な産業が連帯し合い、教育、福祉、技術、文化といった人々の暮らしと1つの輪で結ばれることを目指し、研究・実践している」と話しを聞きました。

昼の食事(そばと混ぜご飯を主体に茎わさびの和え物など)

 その後、勝山町並み保存地区に移動し、昼食をとりました。

銘建工業でバイオマスペレットの製造過程を聞きました。

ペレット製造の機械の前で(意外に単純なつくり)

  昼食後に向かったのは木質ペレットの製造を行っている銘建工業(株)本社工場です。ペレットとはおがくずやかんなくずなどの製材廃材や林地残材といった木質の副産物を粉砕・圧縮し、成形した固形燃料のことです。木質ペレットについて、「木質ペレットは環境にやさしく、CO2の排出量が少ない。化石燃料の代替燃料として注目されている。最近では、市内の大型施設の空調や温水プールなどにも導入されており、用途は広がっている」との説明を受けました。

銘建工業の発電機の前で(廃材を使って発電している)

 続いて訪れたのは勝山健康増進施設水夢です。ここでは、ペレット焚きボイラ使用についての見学を行いました。この施設では、ペレットを燃料とする2機のボイラでプールの水温、室内の温度管理を行っています。ペレット価格と灯油価格の比較について、「ペレットを使用した方が、灯油と比較して37%のコスト削減になる」との話を聞きました。

プールのボイラー室

その後、真庭市役所本庁舎を訪問しました。真庭市役所本庁舎は真庭産の木材をふんだんに使用した内外装、家具で整えられていました。また、周辺の歩道は木片コンクリートで舗装されていました。屋根には太陽光パネル。ペレットを活用した暖房設備など。化石燃料をできるだけ使わない仕組みがあちこちに。

真庭市役所の中の託児室。

最後に訪問したのは木片コンクリートの製造を行っているランデス株式会社です。製材工程で生じる副産物をチップ化したものを混ぜてコンクリート製品を開発しています。木片コンクリートは普通のコンクリートと比較して軽く、吸水性に優れています。敷き詰めると敷地内を涼しくする効果もあるとか。また、酸性土壌をアルカリの木片コンクリートで中性化させる効果があるため、植物が生育しやすくなる効果もあるとのことです。

木質レンガ

環境に配慮したコンクリート材の展示も

 

 ランデス株式会社の前で

 今回のバイオマスツアーでは実践的なとりくみを学びました。私たちが知らないところでクリーンエネルギーの利用は徐々にではありますが広がってきています。真庭市をはじめとするバイオマスエネルギーの普及に努め、原発に頼らなくてもエネルギーはまかなえるということを広めていかないといけません。

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