岡山県労働組合会議

はい、岡山県労会議です。086-221-0133

カテゴリ   学習・宣伝・組織

とき:2012年1月8日(日)11時~

ところ:岡山ドーム成人式会場前

概要:

 県労会議女性部は1月8日の新成人のお祝いと同時に、働く者の権利や女性の雇用の実態について一緒に考えようと成人式会場(岡山ドーム)で宣伝を行いました。この行動には女性部役員を中心に8人が参加し300枚のチラシを配布しました。

「成人おめでとう、いきいきと自分らしく働くために、はたらく者の権利を守る法律を知っておこう」と横断幕を掲げてマイク宣伝とチラシ配布を行いました。新成人が集まる岡山ドーム前の会場は晴れ着姿の女性やかっこよく背広を着こなした男性などでいっぱいでした。片手に携帯、片手にたばこ姿の女性、頭にそりを入れ派手な袴姿の男性などもいて、自己主張一杯に歩いています。働くことは厳しいが負けずに頑張ってほしいとエールを送りながら、午前11時から全労連女性部作成のチラシをティッシュに入れて配布するなど、1時間の宣伝を行いました。ゼッケンは女性部役員の片山さんが作成してくれました。女性部初めての宣伝でしたが準備もバッチリです。

女性部事務局長の豊田佳香(高教組)さんは、「非正規労働が増えている中で働くことに不安を持っている方も多いのではないですか?特に女性は男性と比べても賃金が低く、妊娠出産を契機に解雇されるケースもあります。チラシには困った時の悩み相談の電話番号も書いてあります。お守り代わりに大切にして下さい」と訴えました。また、スパーメガホンからは女性部の訴えに沿って、「AKB48のヒットメロディー」をバックミュージックとして流し、新成人を励ますように雰囲気を盛り上げました。宣伝を始めて間もなく県医労連の仲間達が15名集まり、30分で323名の署名を集めるなど、宣伝行動はいっそう熱気を帯びて寒さを忘れるほどでした。 

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と き:2011年12月17日(土)19:00~

ところ:広島県ホテルプロヴァンス

概 要:

 広島県労連青年部主催のクリスマス・パーティー(クリパ)が開催されました。2回目の開催となる今回のクリパには43人の青年が参加しました。

 自己紹介の後、青年は思い思いに交流を楽しみました。今回のクリパに参加した青年の多くは、8月に開催された原水爆禁止世界大会in広島でつながった青年が多くいました。広島県では平和をテーマにした運動が青年の間に広く浸透しているようで、実行委員会を形成し職場・職種、正規・非正規、組合の枠を越えて青年が結集しています。

 クリパの翌日は、広島県の青年革新懇と学習協が主体となり医療保障を中心とした社会保障についての学習会が行われました。主催者の佐々木路生さんは、「前回は税制度について学習し、もっと学びたいという声があり今回の学習会を企画しました」と話しました。今回講師として紹介されたのは、山地恭子さん(広島共立病院・医療ソーシャルワーカー、社会福祉士)で「医療って何?」と題して医療保障制度から医療の在り方までを講義しました。

 山地恭子さんは、「社会保障は所得保障(社会保険・金銭給付)、医療保障(社会保険・医療給付)、公衆衛生及び医療(医療施設関係の整備)、社会福祉(児童、母子、老人、障害者福祉)の4つの分野があります」と社会保障制度の守備範囲の説明をしました。

「日本には国民皆保険制度があり制度上、無保険者はいないことになります。この制度は日本が世界に誇れる制度です。また、日本では医療へのフリーアクセスが保障されています。イギリスなどでは地域医という制度があり地域医の診断がなければ自由に病院を選ぶことができません」と説明し、アメリカでは医療保険に全体の68.6%が加入し、公的保険には26.6%が加入していることなどについて話しました。(※アメリカの公的保険制度は社会保障プランであり、高齢者、障害者と低所得者など最下層が対象)現在政府が税と社会保障の一体改革で自己負担率が上昇していることについて、「全労連が発行した春闘白書(P66)によると、国庫負担と企業負担が低く抑えられています。そのため、自己負担が上昇することになります」とし、税と社会保障の一体改革が行われることで医療制度の崩壊を招くことになると話しました。

続いて医療ソーシャルワーカーの仕事に触れ、「私たちの仕事は、患者や家族の方が安心して医療を受けることができるように社会福祉の立場から支援することです。具体的には、治療や療養の妨げになる生活上の不安を解決に向けて共に考えることで援助します」との説明がされました。実際に寄せられた相談を紹介しながら相談者の置かれている現実についても触れられ、相談内容で多かったのは50代男性というケースです。職を失いそのまま無保険状態に陥るというケースが多く見受けられました。また、正確なデータはありませんが、日本では医療ソーシャルワーカーが不足していると言われています。山地恭子さんは1人で40件くらいの件数を担当されているとのこと。

 社会福祉を充実させることはディーセントワーク実現のためには不可欠です。しかし、社会福祉においては自治体により差があるため受けられるサービスに格差が生まれています。労働者が働くためには健康でなければいけません。まずは、失業しても充実した保障により人間らしい生活を送ることができるような体制を整えなければなりません。

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と き:2011年12月11日(日)

ところ:高知県梼原町

概 要:

 原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会は風力発電など自然エネルギーの利用に町全体でとりくんでいる高知県梼原町に行き、フィールドワークを行いました。今回のフィールドワークには15人が参加し、梼原町のとりくみを学びました。

フィールドワーク前に昼食( ^)o(^ )

みんなでワイワイと昼食タイム♪

 梼原町役場に到着後、地元観光ガイドの中越順市さん(74歳)の案内で梼原町を巡りました。梼原町役場について、「梼原町では町にあるものを活用して環境と共生した町おこしという観点から、役場は木造となっています」と説明を受けました。

梼原町役場の外観

町役場職員の方は、「荒れ果てようとしている町内の森林を整備するために、10万円の補助金を提供し間伐を行っています。将来的に町内の公共施設はすべて木造にしていく予定です」と話してくれ、木造の町役場にとても暖かさを感じました。

梼原町役場の内装

「姫鶴台には、1基あたり600kwを発電できる風車を2基設置しています。また、町役場の屋根には太陽光パネルが設置してあり、自然エネルギーの活用に取り組んでいます。公共施設に太陽光発電を設置することはもちろんのこと、個人宅に対しては国の支援と合わせ100万円近くの補助制度を設けて推奨しています」と梼原町のエネルギー政策について説明がありました。

真剣に説明を受ける参加者一同(・へ・)

その後、中越順市さんに「ゆすはら座」を案内してもらいました。

「ゆすはら座は昭和23年に梼原町の町組によって北町に建設された建物で、平成7年9月に東町に移転復元したものです」と説明がありました。中に入ると、大正時代の和洋折衷様式を取り入れた建造物であることがわかりました。モダンな外形に花道のついた舞台、2階の桟敷席となっています。高知県下では唯一の木造りの芝居小屋で、芝居や歌舞伎、映画上映など住民の娯楽の殿堂「梼原公民館」として親しまれてきたそうです。

三嶋神社

御幸橋

三嶋神社について中越順市さんは、「梼原町、津野町を含むこの地域は、津野山郷と呼ばれています。境内には開祖津野経高を祀る津野神社や、ハリモミ等があります。また、境内に続く橋は木製で御幸橋と呼ばれ訪れる方の目を引いています」と話しました。

 今回のフィールドワークでは残念ながら風力発電施設を見学することはできませんでしたが、梼原町の町をあげてのとりくみに参加者は感心していました。このようなとりくみを岡山県にも広めていきたいと思います。

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と き:2011年12月8日(木)18:30~

ところ:岡山市勤労者福祉センター

概 要:

 先週行われた第8講義には17人が参加し、沢山美果子さん(岡山大学大学院客員研究員)が「変わる家族の姿」というテーマで講義しました。(詳細は長久啓太の「勉客商売」http://benkaku.typepad.jp/blog/2011/12/%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8B%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AE%E5%A7%BF.htmlを参照ください。)

第9講義は真邉和美さん(日本女性学学会会員・岡山市男女参画社会推進センター企画調整監)による「ジェンダー・バッシング」をテーマとした講義が行われました。

国際機関で使用される“gender equality”(日本語に訳すと「男女平等」)と日本の行政機関で使用されている男女共同参画について、「日本では男女平等に関する基本法を制定させるにあたり、男が女を支配する権力構造の維持の崩壊につながるとして、男女の権力構造の崩壊を嫌う政治界の意図・指向が働き“男女共同参画”が使用されることになりました」と男女平等、フェミニズム(女性よる女性解放の運動・理論・思想)が進むことに対する組織的な攻撃があることを話しました。近年では女性の貧困化・少子化問題等が盛んに議論されています。その背景には小泉政権時に自己責任論を唱えるネオ・リベラリズムの台頭があるとし、「支配権力に反発をもっていた若者や市民は、『政府は国民に対して何も押し付けない。自分たちで決めなさい』という改革のことばに傾倒し、メディアがそれを煽りました。その結果、非正規雇用等促進による女性の貧困化が進みました」と政治面での闘いを強調しました。

近年になり男女共同参画、ジェンダーフリー、フェミニズムに対するバッシングは広がりを見せています。真邉和美さんは、「反対派の方は権力・組織が大きく結束力がとても強い。一方、私たちのようにジェンダーを推奨する組織は小さいうえに結束力が弱く、それぞれがそれぞれのやり方で行動しています。そうではなく、みんなで一つになって行動することが大切です」と講義を終えました。

 労働組合の女性役員率は低く、地方労連の女性役員の割合は10%~20%です。女男双方が労働学校などで学びを深め、お互いに積極的に行動することが社会的にも必要とされています。

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と き:2011年12月3日~4日

ところ:全労連会館

概 要:

  全労連・2012年国民春闘討論集会に引き続き、青年春闘をどう闘い抜くのかについての討論が全労連青年部でも行われました。全労連青年部は「つづけよう復興支援!なくそう原発!~青年の力で、笑顔で働き安心して暮らせる社会をつくる 2012青年春闘~」をスローガンにして青年として春闘に取り組み、また各地方の青年春闘を支援することを決意しました。

 開会に先駆け「青年層は労働組合をどうみているのか―労働組合の発展へむけて」と題し、労働総研・若者の仕事と暮らし研究会の村上英吾さん(日本大学)、中澤秀一さん(静岡県立大学)、小澤薫さん(新潟県立大学)ら3人の講師による学習講演が行われました。

 村上英吾さんは、「大学生が労働組合に対してどのような認識を持っているのかを明らかにするために、2009年よりアンケート調査を計5回にわたって実施しました。その結果、大学生は労働組合に対して悪いイメージを持っているわけでないことが判明しました。労働組合の認知度が高まれば、イメージのさらなる向上や加入者増につながる可能性があります」と話しました。中澤秀一さんと小澤薫さんは、若手組合員の組織化に向けて、加入前と加入後のイメージに焦点を当て調査を行った結果を報告しました。加入のきっかけについて中澤秀一さんは、「殆ど周りが入っているからかユニオンショップだからという回答だった。また、先輩組合員に粘り強く説得されたケースや少数ですが組合の必要性を強く意識してというケースもあった」と話しました。小澤薫さんは組合のイメージについて、「労働組合に対して、『職場をよくする集団』『色々な人や集団とつながれる』というイメージは就職して労働組合に加入する前と後では前者が58.7%→90.5%に増加し、後者も36.5%→90.5%に増加しています。反対に、『権利ばかり主張している』や『経営者に敵対的』というマイナスなイメージは減少しています」と調査結果を報告しました。「労働組合のイメージは悪くはないが、認知度が低いために加入者が増えないのではないか」という分析が2人からされました。3人の報告で共通していたのは、主体的に労働組合に関わろうとする人が少ないという点でした。

 代表委員会開催に当たり全労連青年部部長・松山友幸さんは、「今回の代表委員会では青年春闘をどう進めて行くのかが課題となっています。非正規労働者の待遇改善を図ることを青年部運動にどう結び付けるのか。賃金は生活給であると認識し、生活実態に基づく賃金闘争を行うこと。これら2点を強調します」と話しました。

続いて、全労連青年部書記長・五十嵐建一さんから2012年青年春闘方針が提案されました。「全労連・国民春闘討論集会ではディーセントワーク宣伝に取り組むことが提案されました。そこで、青年部としても宣伝・署名活動に取り組みます。『休みがほしい人は署名して』『正規職員になりたい人は集まれ』など単純な言葉で署名に協力してもらえるようなチラシをつくることに取り組みます」と話し働きがい、働くよろこびをとりもどし、働くルールの確立を求める取り組みを示し、「春闘期の各地の取り組みをホームページ、ブログ、ニュースなどで情報発信することを目指します。特に、青年部独自に春闘要求をまとめ、交渉している組織を全国に紹介し、サポートする」と青年の成長と組織強化の取り組みを提起しました。

 青年春闘方針提案後、4つのグループに分かれて討論を行いました。討論では春闘に青年としてどう取り組むのか。青年の組織化には何が必要化などを議論しました。特に、最低賃金引上げと社会保障充実を共通課題として取り組むことが大切だとの意見と、春闘での取り組みを組合員に知らせることが大切だとの認識でまとまりました。

2日目は前日に引き続き、全体討論が行われました。

各地での取り組みが報告される中、長野県労連で青年部を担当している八重田景子さんは、「要求はグチから始まると言いますが、夢から始まるのが本当の要求だと思います」と発言しました。群馬医労連の飯田孝さんは、「青年部で原発学習を企画し、上の人たちに協力を要請すると最終的に青年部の思いが反映されない企画になってしまった。本当に青年部を発展させようと思うなら、青年の思いを反映させるべきです」と春闘に青年の思いを取り入れることを強調しました。

討論終了後、五十嵐建一さんは、「皆さんが青年部で学んだことを地域に活かし、単産・単組に活かしてもらいたいです。そして、職場での要求をくみ上げ、仕事や生活の悩みを共有し合うことに努めてもらいたい」と総括答弁を行いました。

最後に国公労連・細川善広さんから、この春闘で、産別・地域を強く結び、すべての働く青年の生活と権利のために青年春闘を闘うことを決意する2010年青年春闘アピールが発表されました。

 私たち青年をとりまく環境は大きく変化しています。春闘に青年が積極的に関わり、青年部の存在感を明らかにすることこそ重要です。青年が積極的に春闘に関わり、目に見え音が聞こえる春闘をつくることが求められています。

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と き:2011年12月3日(土)11時~12時

ところ:勤労者福祉センター4階第2会議室

12月3日、県労会議パート・臨時労組連絡会は記念講演に沢山美果子さんを招き、「生きることとジェンダー」をテーマにお話を聞きました。

参加者の目を見ながら問いかけるように話される沢山先生

沢山先生は福島県のご出身で故郷がホットスポットになり住めなくなっていると少し悲しげでしたが、どうしてこんな社会になったのか?自分たちは子ども達に何を残せたのかと自問自答されたそうです。息子さんが福島県に転勤となり、不幸にも原発事故で会社を辞めて京都に逃れて住まれていることなどを話され、こうしたことが生きることをテーマに選んだ理由だとしました。また、自身が大学で25年間の正規職員の生き方を止めて、非正規職員としての生き方を選んだ理由は、「いやになったといればそれまでだが、大学が自由な研究の場ではなく、学生を集めることに熱心になり、これではいけないと思ったことがきっかけだ」とも話されました。子どもを抱えながらも、仕事を優先する生き方に疑問を持たれてとも言います。しかし、そんな自分を支えてくれたのはネットワークであり仲間づくりではないか?との問いかけは新鮮な響きが感じられました。仲間に諭され、救われて生き方を問い直すこと、仕事が中心ではなく生活者としての生き方を選ぶことが、人生80年とされる人間の姿ではないか?と問い掛けられました。

話されることが生活に結びつきよく分かります

大学でジェンダーを教えていると、講義を終えてアンケートに男子学生が「所詮、男と女は違う」と書いていることを見て、「所詮では何も始まらないし、進歩もない」と話されました。ジェンダーは刷り込まれていることが多く、生活の中で意識は変わってくると。最近は大学の工学部の中にも女性が入学してきて、男子学生の女性感も変わってきている。また、学校の授業で家庭科を男子が専攻することで認識が変わってきていると。ワークライフバランス(仕事と生活に調和)についての岡山県がアンケートには、できていると答えるのは男生の方が多く、その理由は男生の家事労働に従事する時間が短いことにあり、女性と比べて自由な時間が多いことにあると分析されました。こうして見ると生活の中から生き方に対する認識は変わってくるもので、決して男女差などではないと。先生は、非正規の生き方をされている方には、賃金は低くとも生活を大切にしたいと考える方が多いのではないかと問い掛けられ、ジェンダーとは居心地の悪さを問い直すことであり、生活を大切にし、常識を問い直す視点ではないか?と話されました。

 やさしさと人間への信頼にあふれるお話しでした。

最後に、「サンタクロースはいるの?」(てるおかいつこ著)の絵本が紹介され、子どもが欲しがっているものが分かる人だけがサンタになれること、また、絵本の中に人間を信じる空間をつくることで、自分たちの子どもも同じ空間で子供を育てることができるのはないか、と話されました。先生の講演は、生活を中心にした人生を見つめ直す契機になっただけでなく、人とのつながりや仲間の信頼、生き方の選択などを考えさせられる時間となりました。子どもには刷り込まれた生き方ではなくて、自由な人生と生活の選択ができるような社会を実現したいと感じさせられるお話でした。(筆者の感想を込めて)

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とき:2011年12月3日(土)10時~11時

ところ:勤労者福祉センター4階第2会議室

12月3日、県労会議のパート・臨時労組連絡会は第11回総会を開き、28名が参加しました。総会後は記念講演として沢山美果子さん(岡山大学、ノートルダム清心女子大非常勤講師)が「生きることとジェンダー」と題してお話をされました。

高木議会長(生協労組)

総会冒頭で高木会長は1年間を振り返り、「非正規労働者の運動は広がっているが、財界の巻き返しもあり、労働条件も良くなる方向が見えない。運動をさらに強化する必要があるが、来年は全労連の非正規で働く仲間の全国交流集会が岡山で開かれる。成功に向けて頑張りたい」と挨拶しました。

花田県労会議議長

花田議長は、「全労連の春闘討論集会の内容に触れて、構造改革を進める野田内閣の誕生で闘いの課題が山積している。労働者派遣法の規制緩和を許さない闘いが重要になっている。2012年春闘では誰でも時間給1千円、日額7千5百円、月給16万円の実現を目指して奮闘しよう」と訴えました。

総会では伊原事務局長が議案を提案し、3組合から活動の報告がされました。

生協労組おかやま・松田さん

生協労組おかやまの松田さんは、「尾道に配送センターができてからパートやアルバイトの雇用継続が問題となり、労働組合が1人1人に寄り添って交渉を続けた。1人でも入れる組合にアルバイト職員を組織しながら雇用を守っている」と話しました。

岡山医療生協労組・遠藤さん

岡山医療生協労組の遠藤さんは、「昼食懇談会を継続しながら、パートの要求をまとめて団体交渉でも1万円の寸志を獲得した。共済などで加入を進め、40%の組織率となった」と報告しました。

岡山市職労・森本さん

岡山市職労の森本さんは、「4分の1の職員が非正規であり、正規職員と同じように頑張っている。人事委員会の勧告で正規職員は0.13%マイナスとなったが、非正規職員は一歩も引かず据え置きとなった。家族の看護休暇も正規と同じようにとれるようになった。また、臨時保育士が36%に増えており、支部の結成で運動を広げている」と奮闘の様子を語りました。この他、倉敷医療生協労組からは文書での報告がされています。総会はすべての議案を全員の拍手で承認し、高木会長をはじめ次年度の役員を選出しました。

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と き:2011年11月30日(水)18:30~

ところ:きらめきプラザ

概 要:

 障害のある人も、ない人も一歩一歩力を合わせて、共に暮らしやすい地域社会の実現を目指すフォーラムが開催され90人が参加しました。また、講師に増田一世さん(総合福祉部会委員・社団法人やどかりの里常務理事)を招いて「私たちが考えること行動すること」と題し障害者基本法改正の動きと総合福祉部会の検討の過程について話してもらいました。

 初めに、呉裕麻さん(元違憲訴訟岡山弁護団事務局長)が開会あいさつを行いました。あいさつの中で呉裕麻さんは、「昨年の1月に障害者自立支援法を廃止するという基本合意を勝ち取りました。しかし、まだ廃止されたわけでなく、これから法案化し廃止していくというものです。障害者自立支援法が確実に廃止されるまでがんばりましょう」と話しました。

増田一世さんは、「訴訟運動があったから今の局面があります。みんなが声を上げて法律をつくること。それは政権交代では成しえなかったことです」と障害者問題に関する草の根運動の成果だと話しました。「私たちは特別なことを求めているわけではありません」と障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言を紹介しました。「障害者総合福祉法には6つのポイントがります。①障害のない市民との平等と公平②谷間や空間の解消③格差の是正④放置できない社会問題の解決⑤本人のニーズに合った支援サービス⑥安定した予算の確保の以上6点です」と話し、「障害者が自らの収入で生活を一人前にできるようになれば世の中が変わります。障害者は1000万人、家族を含めると4000万人いると言われています。政府は障害者支援のための財源がない、日本は赤字続きだと言います。しかし、これらの現実を含めて財源について議論しなければ意味がありません」と続けました。また、「日本の障害者施策は国際的に水準が低く、障害者福祉の分野で50年遅れていると言われています。まずは、国際水準に追いつくことが大切です」としました。

 現在日本の障害者福祉制度は抜け穴だらけです。一般の最低賃金は障害者には適用されず非常に低い賃金で働いています。また、在宅で介護をしている家族が高齢化し経済的に厳しいなか止む無く施設に入るという社会問題も発生しています。このような現状に障害者本人と家族は我慢することを強いられています。障害者雇用促進法を見直し、雇用の質の確保、必要な支援を認定する仕組みの創設、雇用率や納付金制度の見直しが必要であり、労働と福祉の一体展開が求められています。

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と き:2011年11月24日(木)18:30~

ところ:岡山市勤労者福祉センター

概 要:

 

 「ジェンダー」をテーマとした第82期岡山労働学校もいよいよ大詰めに差しかかってきました。第7講義では「女性史を学ぶPartⅡ」として岡山大学大学院客員研究員の沢山美果子さんを講師に招きました。

 沢山美果子さんは冒頭で自身の故郷福島が3.11東日本大震災以降「フクシマ」になったと話し、「私の息子は昨年福島の書店に転勤したばかり。職場に対して避難勧告を出してくださいと頼んだが、本が売れたためにお店を閉店することはできないと避難勧告がでませんでした。私の息子は仕事を辞めて、京都に転職し家族全員で暮らしています」と話しました。

沢山美果子さんは過去と現代の対話を通して未来を考えることが重要だという考えから、大学でのジェンダー講義の経験を振り返りました。「私が大学で講義をしていて男子学生に多いのが『所詮男と女は身体的に違いがあるのだから、色々な場面で違いがあって当然だ』という意見です。このような意見は工学部の学生に多くありました」と話し、「所詮」で終わってしまうとそこから次への進歩がなくなってしまうとしました。時代と学びと社会が男性たちの考えを変えることについて、ある学生のレポートの紹介がありました。「男性は男性社会の中で女性を差別し、女性は女性社会の中で男性を差別している」という内容のもので、「ある男子学生は幼稚園で働きたかったのですが、男性であるということから保育園への就職を拒まれていました。やっとのことで保育園に就職して男性であるということで0歳児を担当させてもらえないという差別がありました」という事例を話し、あたりまえのように抱いている「私は女」「私は男」という意識の問い直しが大切だと示しました。

続いて、沢山美果子さんは江戸時代の「生むこと・育てること」をジェンダーの視点から見て、現代に生きる中で問いをもつことを話しました。「江戸時代の津山を調べると出産にかかわる資料が多数見つかりました。そこから、男性が出産に関わっていたことが浮き彫りになりました」と話し、「江戸時代の産むことと産まないことの背景には『家』の存続と農業労働が多きく影響していました」と家の存続のため、産まれてきた赤ちゃんをその場で殺してしまうこともあったことを示しました。また、農繁期の出産を避けるため、1月~3月の農閑期の出産が多いことも示しました。

ジェンダーの視点で歴史をみることについて、「性別を人間社会の生み出した可変的な制度であり言説の装置の1つとしてみれば、男女間のより柔軟なパートナーシップのあり方を模索でき、自分のとらわれに気付くことができます」と締めくくりました。

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と き:2011年11月17日(木)18:00~

ところ:県労会議会議室

概 要:

 県労会議では毎月11日をイレブンアクションデーと定め、宣伝と署名行動、学習活動を行っています。現在、各地で原発ゼロをめざす運動が展開され、原発からの撤退は全国民の7割が賛成していると報道されています。しかし、「原発をなくしたら電力が不足する」「企業が海外に出て行ってしまう」という意見がまだまだ多数を占めているというのが街頭宣伝、署名にとりくんでの感想です。原発のない日本を実現するには、世論を形成し国民の意思を表さなければいけません。

 このような現状のなか、原発ゼロをめざす恒常的組織の立ち上げ実行委員会が開催され、「原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会」が結成されました。実行委員会は原発ゼロをめざすあらゆる個人・団体で構成されています。第1回実行委員会には岡山市職員労働組合、岡山県地域人権運動連絡協議会、原水爆禁止岡山県協議会、岡山県商工団体連合会などの団体が参加し、個人も含め8人が出席しました。

当面の活動を議論し、12月の11日に高知県梼原町の風力発電施設を視察するフィールドワークを行うことを決定しました。現在、企画を進めています。

「原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会」は原子力発電所が存続し続けることへの危機感を共有し、原発の廃止、原発依存のエネルギー政策の転換の世論を形成することを大きな目的とし活動を開始します。

                                                                                           

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