岡山県労働組合会議

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日付 2017年12月7日

12月2日(土)、岡山県労働組合会議/パート・臨時労組連絡会は第17回となる総会を開催しました。39人が参加し、活動報告によって議案を深めました。

記念講演を関西勤労者学習協会の中田進さんが行い、「非正規労働者の働き方」をテーマに話しました。中田さんは、「人間らしく働いているか」と会場に問いかけ、「人間らしく働くためのポイントは賃金と労働時間だ。時間は、健康で働き続けることのできる時間、家族や友人と過ごせる時間でないといけない。賃金は人前に出ても恥をかかない生活の質を確保できるものでないといけない」と話しました。

現在、労働者の賃金は引き下げられており低賃金化が進んでいます。低賃金故に、食費や住居費、人づきあいを削減せざるを得ず、労働者の社会的孤立が進んでいます。こうした状況について中田さんは、「背景にあるのが資本主義だ。資本主義の社会では、利潤が最優先され、競争と成果主義が横行する。これは資本主義の性格でありたたかって変えるしかない」と社会の仕組みを解説しました。

憲法と社会保障の関係について中田さんは、「憲法には人間らしく生きる権利が明記されている。健康で文化的な生活を保障するのが社会保障だ。しかし、いま新自由主義の考え方の下で社会保障が解体されている。本来は公的責任でなければならない老人福祉、児童福祉、障碍者福祉、困窮者福祉などすべてが自己責任、自助にされ、コミュニティーの互助・共助が強調されている。その流れの中で、保育、介護、医療が商品化されている。これではサービスを購入できないものは極端な貧困に陥るしかない」と政府の政策を批判しました。

人間らしい働き方を取り戻すために必要なこととして、「団結権、団体交渉権、ストライキという権利をしっかりと行使するしかない。そのためにも、労働組合への加入者を増やしていこう」と述べました。

学種会終了後、総会が行われました。開会あいさつ山本会長が行い、「最低賃金1000円まであと少しのところまできた。私たちの運動の成果だ。しかし、世界では1500円が常識になりつつある。全労連の生活実態調査でも単身世帯で月23万円なければまともな生活ができないとされている。最賃1000円を早急に実現し、時間給1500を求めて運動していこう」と話しました。

その後、弓田さんより議案の提案が行われました。最賃引き上げの運動では、差賃を引き上げることは労働者の生活のみならず、地域経済の活性化にも結び付くことを訴える社会的賃金闘争を進めることが提案されました。そして、来年4月から無期雇用転換が本格化することと並行して非正規労働者の組織強化を述べました。提案された議案は満場一致で採択されました。

 

 

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