日付 2011年10月5日
と き:2011年10月5日(水)7時30分~
ところ:岡山駅ビックカメラ前
概 要:
10月になり肌寒い季節となりましたが、県労会議は定例の早朝宣伝を行いました。本日の宣伝には8人が参加し、出勤・通学途中のみなさんにティッシュ、チラシの配布を行いました。
伊原事務局長がマイクを握り、国家公務員法の分限免職(解雇)処分そして、年金・社会保障改悪について訴えました。「国から日本年金機構に年金業務はそのまま引き継がれ、年金制度には変化はありませんでした。しかし、運営主体を国から民営化するに当たり、社保庁職員の雇用を引き継ぐ規定は設けられませんでした。社保庁の分限免職は、行政組織の廃止を理由としたものです。これは一般企業でいう整理解雇にあたります」と説明し、「国民の信頼回復を最大限の課題に発足したのが日本年金機構です。しかし、多くの経験のある職員が排除され、新規採用等が繰り返されているために、経験と知識が蓄積されずサービスの低下が深刻化しています。また、年金機構職員の内6割が非正規職員です。研修やフォローが十分でなく、1年半経過した現在でも事務処理の誤りが多発しています」と民営化された職場の実態を話し、「国民年金の収納業務を民間委託して納付率アップを狙いましたが、年々納付率は低下し、2010年度は過去最低となりました。複雑な制度の理解なしに単に委託を単に拡大するだけでは、かえって信頼を損なうことになります。安定的な業務運営とサービスを確保し、経験者の雇用が不可欠です。また、従来通り国の機関が直接業務を行ってこそ信頼回復になります」と締めくくりました。
社保庁職員の解雇、JALの解雇もルールを無視した乱暴な大量解雇です。公務員の乱暴な解雇がまかり通り、大企業でもルールを無視した解雇が許されると解雇の規制はなくなってしまいます。官民の区別なく「解雇の自由化」という財界の狙いは何としても阻止しなければなりません。
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と き:2011年10月2日(日)11:00~3日(月)12:30
ところ:鷲羽山ハイランドホテル
概 要:
2日目の初級講座では「青年は労働組合に何を求めるか」をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。五十嵐建一さん(全労連)をコディネーターとし、平野竜也さん(岐阜県労連)、龍尾由美子さん(愛知労連)、弓田盛樹さん(岡山県労会議)の3人をパネラーとして迎えました。
平野竜也さんは、「建交労の書記長や岐阜教祖の役員などから、男女の出会いの場を提供してほしいとの要請がありました。そこで、恋するBBQという企画を立てました」と話しました。「せっかくやるのだから労働組合がない職場の人にも参加してもらいたいと思い、実行委員会形式で参加を呼びかけました。第1回実行委員会では女性参加者が少ないことが指摘され、職場訪問が必要となりました。初めはどうなることかと不安でしたが、実行委員は臆することなくどんどん職場に入り、青年にチラシを配っていました。ある実行委員は早朝、職場の前でチラシを配っていました。労働組合は内にこもり気味ですが、それではいけないということを痛感しました」と恋するBBQの実践から話をしました。
龍尾由美子さんは9月に静岡県で開催した「サマーセミナー」の経験から話をしました。サマーセミナーは青年アンケートで浮き彫りになった「学びたい」、「交流したい」という2つの要求を発端にスタートしたと説明し、「青年の間では自分を知ってほしい、話したいという要求が年々強くなっていると思います。要求はないのではなく、出し方を知らないのではないでしょうか」と青年の実態にも触れました。「サマーセミナーでは青年たちに役割を幅広く分け、すべてを一任しました。そうすることで、それぞれの青年の力が予想以上に発揮され、誰もが必ず1つは、誰にも負けない個性を持っているということに気が付きます」と経験を話しました。また、龍尾由美子さんは「聞く」ことよりも「実感」して覚えることが大切だとし、「仲間と実際に議論したことの方がより心に残ります。サマーセミナーでは分科会に模擬団交を取り入れ、青年に議論の場を提供しています」としました。
弓田盛樹さんは、インターネットを通じての組織活動について話しました。「ホームページによる活動報告だけではなく、facebookやtwitterを利用した活動報告にも取り組んでいます」と話し、「当初はインターネット・ツールを利用することには抵抗がありました。しかし、労働組合は開かれた場でなければいけないと思い、幅広い人たちに私たちの活動を知らせることを目指して取り組みを開始しました」と話しました。
会場からは、「恋するBBQ、サマーセミナーにおいて次の世代の担い手としての青年はいくせいできているのですか」という質問が出ました。
この質問に対して平野竜也さんは、「参加者1人ひとりに組合活動に興味を持ってもらうことは大切です。しかし、色んな人が集まれる環境をつくることがより重要だと感じています。団塊世代の方が20代のときにどのような運動されていたのかは詳しくは知りません。しかし、労働組合活動と通じて他の職場の人との出会いがあったという話をよく聞きます。そういった意味では恋するBBQは成功したと言えると思います」と回答しました。
龍尾由美子さんは、「サマーセミナーでは必ずしも労働組合的な学習にこだわらず、知りたいこと・やりたいことを柔軟に取り入れています。遊びを大切にし、企画から当日の運営までのすべてを青年が担いました。すると中心となるリーダー的な青年が自然発生的に生まれます。そういった意味では成功していると思います」としました。
最後に「青年は労働組合に何を求めるか」についてそれぞれ話しました。平野竜也さんは、「要求は多様です。労働組合ってこんなこともやる。岐阜県労連・全労連には色々な職場の仲間が集まっているからこそできることがあるのではないでしょうか。何より、青年の要求は出会いから始まるかもしれません」とまとめました。龍尾由美子さんは、「労働組合は特殊な団体ではなく、身近なものであると理解されないといけません。いくつになっても、思いを共有できる場所と仲間の存在が求められているのだと思います」としました。弓田盛樹さんは、「青年の間には労働組合ってダサい、暗い、事務所が汚いというイメージが蔓延しているのではないでしょうか。カフェのようにおしゃれでスタイリッシュな場所。なおかつ、仕事や生活をめぐる1人ひとりの切実な願いを持ち寄ることができる場所であることが求められていると思います」と話しました。
修了証が受講者に授与されました。
今回の初級講座では考えさせられることの多い内容でした。全国各地から集まった仲間たちもそれは同じです。参加した青年それぞれが労働組合運動の担い手としてどう成長するのかを考えさせられたのではないでしょうか。
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とき:2011年10月4日15時~
ところ:議会棟205応接室
概要:
10月4日、米軍機の低空飛行問題で県労会議など4団体7名が岡山県に対して、県民の生活と安全を守る立場からの飛行禁止を求めました。この申し入れは、9月26日午後2時45分頃に岡山県南の人口密集地を米軍機が2機、西から東に轟音と共に低空で飛び去ったことを受けて、政府と在日米軍に飛行禁止と3月に起こった津山市内の民家の土蔵崩壊事件に対して早急に損害賠償をするように岡山県に求めたものです。申し入れは岡山県労会議、岡山県平和委員会、平和・民主・革新をめざす岡山の会、安保破棄諸要求関越岡山県実行委員会が連名で行いました。
申し入れ書を手渡す花田県労会議議長
この申し入れに対応した危機管理室の小倉危機管理課課長は、「県民から情報が寄せられ国に伝えている」と話しました。参加者から、「県は国と米軍に抗議すべき。低空飛行という認識があるのか?問題に対する認識は如何か?」等の質問が相次ぎましたが、小倉課長は、「国に伝えている」との返事を繰り返しました。また、3月発生した津山市の民家の土蔵崩壊に関しては、「国には早く返事をいただけるよう催促している」と話しました。事件後6ヵ月も経過して本人にも県民にも何らの説明もなく政府の対応は無責任であり、県がしっかりと要請を行うよう再度申し入れました。
話し合いの様子
県革新懇の氏平さんは「県に責任は重い。県民の生活といのちを守ることは危機管理室の重要な任務であり、国と米軍に対して厳しく意見を言って欲しい。沖縄県でできていることがなぜ岡山でできないのか。低空飛行かどうかも県が調べるべきではないか。県民は怒っており、この声に応えるのが責任だ」と厳しく危機管理室の姿勢を追求しました。
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