岡山県労働組合会議

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月別 2010年11月

とき:2010年11月6日(土)13時30分~16時

ところ:サンピーチ岡山

概要:

 11月6日(土)13時30分~、岡山駅前のサンピーチOKAYAMAで、朝日訴訟判決50周年を記念して、県社会保障推進協議会主催の国保改善運動シンポジウムが開かれ54名が参加しました。シンポジウムでは芝田英昭さん(立教大学教授)が「生存権と国保改善運動」と題して講演を行いました。

国保料引き下げの署名運動を紹介する米田さん(岡山市社保協)

また、県内運動の報告を①米田岡山市社保協事務局長が岡山市の国保料引き下げの取り組み、②川谷県社保協事務局長が県内キャラバン(9月1日~3日)について、③赤坂岡山県議会議員が国保広域化の動きと問題点などをテーマに3人が詳しく報告を行いました。

国民健康保険制度は相互扶助制度ではないと説明する芝田教授

芝田教授は講演の中で、「社会保障の貧困化が進み、人間関係も希薄になっている。高齢者の不明事件が23万件も発生しているが年金と絡んでいるケースが多い。わが国は所得の再配分後の貧困率が高くなっていることが特徴だ。背景には高い保険料がある。国民健康保険は相互扶助だという人がいるが、憲法に定められた社会保障であり、お金のあるなしで資格証明書を交付するやり方は間違い。政府は地域主権の名による保険制度の解体と営利企業の参入で医療・介護を儲けの対象にしようとしている」と批判しました。

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とき:2010年11月10日(水)AM7時45分~8時10分

ところ:岡山駅ビックカメラ前

概要:

11月10日、県労会議は定例の朝宣伝を岡山駅ビックカメラ前で行いました。寒さも厳しきなり、じっと立つのがつらい時期となりました。県労会議の伊原事務局長がマイクを握り政治情勢や県労会議の取り組みを紹介し、県民・市民の支援と協力を訴えました。

 マイクを握る伊原事務局長

この日の宣伝は保育行政に関して、国が地域主権を推進するとして保育の規制緩和や地方丸投げの保育行政を進めようとしていることに対して、「国民的な反対運動が起こっている」と訴えました。「保育の規制緩和が進めば、憲法に保障された子供の権利や法の下の平等という原則が脅かされる。地方自治体任せにすれば保育の中身は全国ばらばらとなり、財政力に左右されると同時に、父母負担にも制限がなくなる。保育園児に対する床面積なども保障されなくなる。今よりもさらに悪くなるのが保育の規制緩和だ」と話しました。

 チラシを配る花田議長

また、今話題のTPP(環太平洋戦略的経済協定)で、「関税がなくなり自動車や機械部品、電気製品が輸出しやすくなり、日本経済が復興するかの様な宣伝がまかり通っているが、実際には大企業が儲けるだけで、農業など日本の第一産業は壊滅的打撃を受ける」と訴えました。北海道を挙げての大反対運動をはじめ全国各地で運動が起こっていますが、こうした運動はマスコミから排除されています。政府の計算でも穀物自給率は10%になるとしていますが、日本共産党の紙智子議員は、「CO2問題など、気象の変動で世界の作物が大打撃を受けている時に、日本の将来と農業の再生に背を向ける無責任なTPP参加を止めるよう」に主張しています。自民党や民主党がTPP参加をさも経済再生に特効薬のように主張している中で、まともな主張をしている政党のありがたさを感じながらの街頭宣伝となりました。さらに、秋闘の山場と言うこともあって、人事院勧告で年間の一時金が0.2%下げられ、年間3.95ヵ月となったことから、民間への影響も予想されことから今後山場を迎える民間の年末一時金引き上げの闘いに奮闘したいと、訴えました。用意した500個の宣伝チラシは20分でなくなりました。この日は9人の仲間が結集してくれました。

とき:2010年11月3日(水・祝)13時30分~

ところ:岡山県総合福祉会館

講師:有馬理恵さん(演劇家、劇作家)

概要:事務局長の感想的まとめ

11月3日、憲法公布記念の集いが県総合福祉会館で開かれ、約200人が参加しました。つどいでは、俳優座所属の演劇家であり、日本平和委員会代表理事でもある有馬理恵さんを招き、「差別と戦争をなくすために」と題してお話を聞きました。実行委員会は岡山大学職組の歌声に続き有馬さんの講演と続きましたが、参加者は演劇家が平和や憲法問題をどのように語るのかに興味を持っている人が多くいました。有馬さんの話が始まると、さすがに女優らしくその語り口は明瞭で、聞き取り易いことが分かりました。しかも自らの体験に基づいた平和と人権へのほとばしるような情熱が伝わり、差別・偏見への奥深い怒りにも引き込まれました。

 講演する有馬理恵さん

有馬さんは部落差別の象徴のような生い立ちで、自身の母方の家の敷居もまたげない悲しい体験があり、高校生の時に観劇した「釈迦内柩唄・水上勉作」で、その内容が自分の境遇と重なり合い、強い衝撃を受け号泣して気絶したことが紹介されました。有馬さんの人生と運動への情熱の根源に触れる思いでした。釈迦内柩唄の20分バージョン(実際は100分)がその場で演じられ、講演の迫力はいっきに爆発しました。地方公演のエピソードでは右翼の人たちとの交流や部落解放同盟の幹部が有馬さんの幼いころの近所のおじちゃんだったとかで、数々の困難?を度胸で乗り切ってきた逸話に感動したり、笑ったりで前半の話に聞き入りました。後半は彼女が結婚したというお話でした。有馬さんは6年前に有馬総一郎さん(04年イラク日本人人質事件で有名な写真家)と結婚したそうです。この事件で有馬さんは再び、ご主人への世間の偏見と中傷に3年間悩まされたと言います。「世間には暇な人がいるな」と思うと同時に、政府の自己責任の宣伝と同時に、政府自らが危険でない地域と言っておきながら、記者会見では「危険な地域に入った日本人」というレッテルを張る無責任さに驚いたと言います。おびただしい中傷と文書による嫌がらせを受けそうです。3回も引っ越しをしたそうです。子どもさんができお付き合いしている人たちからもイラク人質事件の話題になって時、正面から向き合えなかったと話しました。今では自分を見つめ直しはっきりと、「自分の夫は郡山総一郎だと逃げずに言おう」と決意していることや、こうした偏見を振りまき、誹謗中傷を誘って国の責任逃れをすることは許せないと、怒りをもって話されるのを聞くと「自分たちに何ができたのかな?」振り返ってしまう場面もありました。有馬さんは今、憲法ミュージカルに取り組んでいるそうです。有馬さんは日本軍にレイプされ慰安婦されたフィリピン女性の役柄に演じているそうです。この取材で体験したフィリピンの人たちの日本人の罪を問い詰めるようなまなざしに有馬さんは戸惑いを覚えたと言います。久々に生の体験に立脚した力強い話を聞いて感動した人も多くいたと思われます。これ程、平和と人権への強いメッセージを受け取った経験は少ないでしよう。今年の11.3集会は転機が来たと思える企画でした。 

とき:2010年11月9日(火)12時15分~45分

ところ:天満屋アリスの広場前

概要:

 憲法改悪反対岡山県共同センターは天満屋アリスの広場前で定例の9の日宣伝を行いました。伊原県労会議事務局長がマイクを握り、「政府が衆参両院議員の比例定数削減を狙っていることは民主主義の破壊であり、弱者の意見切り捨てに繋がる。憲法の方の下の平等に反するだけでなく、一党独裁につながり悪法改悪に繋がる提案だ」と訴えました。また、「俳優の西田敏行さんや市原悦子さんが憲法を変えてはいけない。戦争に道を開くものだ」と話されていることを紹介しました。

息子が自衛隊員です、と話す女性も

通りかかった男性は、「署名をしても無駄ではないか?中国や北朝鮮が攻めてきたらどうするのか?」と質問してきました。これを受けて、質問を受けた原水協の平井さんは、「主権者としての国民の声を届けるのは憲法に保障された大切な行為。一人ひとりの力は弱いけど、沢山集まれば大きな力を発揮する。外国が日本を攻めてくる理由がありますか?何のメリットもないのが戦争です」と話すと署名に応じてくれました。また、新婦人の佐久間さんは、年配の女性から、「どこの党ですか?息子は自衛隊員。9条があるから戦地には行かないが、9条を変えられたら戦地に行くことになる」と話され、「どこの政党でもありません。団体で取り組んでいます。平和な日本にとって憲法を守ることが大切ですね」と話し、署名をしてもらいました。この日の署名行動は13人が参加してくれ、14筆の署名を集めることができました。

とき:2010年10月30日(土)13時30分~

ところ:岡山県生涯学習センター

概要:

2010年10月30日、おかやま教育文化センターは岡山県生涯学習センターで「子どもの貧困パートⅡ」として基調報告とシンポジウムを開きました。

基調報告を行う田中博さん

 基調報告では田中博事務局長が「子どもの貧困が社会問題となっているが、その危機的状況は改善の展望が見えてない。国際的にも日本の子どもの権利の状況に懸念と勧告が示されている。日本政府に対しても、過度に競争主義的な環境を生み出す教育制度を見直すよう求めており、学校の統廃合、全国学力テスト、非正規職員問題など1990年代の橋本内閣以来の教育行政と私たちの課題を議論したい」と話しました。

 シンポジウムでは足守地区学校統廃合を考える会、子どもと教育・くらしを守る岡山県教職員の会、高校教員・DCI岡山セクション、赤坂てる子岡山県議会の4人がパネリストとなり各分野からの問題提起がされました。足守地区学校統廃合を考える会の高橋一恵さんは「中高一貫校の建設では、経費節減の統廃合が背景にあり、体育館の共同利用や小・中の生徒がまとめられることで、子どもたちの健全な育成が本当に保障されるのか、多くの質問があっても、専門家に任せ、或いは学力向上という大雑把で危険な考えが基本にあり、保護者の意見が無視されている」と訴えられました。

国連子どもの権利委員会の報告を運動に活かそうと訴える三宅良子さん(DCI)

 2010年5月27日~28日に行われた国連子どもの権利委員会(以下,CRC)を傍聴した高校教育・DCI岡山ンセクションの竹井久義さんは「CRCは6月11日に懸念と勧告を示す最終報告を公表し、過去12年間に3回の最終所見を示した。その内容は①教育に関する条約と日本政府の教育政策との不適合が指摘されていること、②定時制高校の統廃合など新自由主義社会への移行の中で起きている問題をあげたこと、③新自由主義社会に移行した日本の(子どもたちが直面している困難)、(その子供たちに直面する大人たちの困難)、(これらの原因となっている財界の要求、政府施策の構造的欠点)を指摘している」として政府の教育政策を批判しました。そして、こうした最終所見は日本のまじめな教育運動を追及する人たちの訴えが正面から受け止められている、と話しました。参加した約40人からも次々と現場からの告発や心配の発言が続きました。

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