岡山県労働組合会議

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日付 2010年11月4日

とき:2010年10月30日(土)13時30分~

ところ:岡山県生涯学習センター

概要:

2010年10月30日、おかやま教育文化センターは岡山県生涯学習センターで「子どもの貧困パートⅡ」として基調報告とシンポジウムを開きました。

基調報告を行う田中博さん

 基調報告では田中博事務局長が「子どもの貧困が社会問題となっているが、その危機的状況は改善の展望が見えてない。国際的にも日本の子どもの権利の状況に懸念と勧告が示されている。日本政府に対しても、過度に競争主義的な環境を生み出す教育制度を見直すよう求めており、学校の統廃合、全国学力テスト、非正規職員問題など1990年代の橋本内閣以来の教育行政と私たちの課題を議論したい」と話しました。

 シンポジウムでは足守地区学校統廃合を考える会、子どもと教育・くらしを守る岡山県教職員の会、高校教員・DCI岡山セクション、赤坂てる子岡山県議会の4人がパネリストとなり各分野からの問題提起がされました。足守地区学校統廃合を考える会の高橋一恵さんは「中高一貫校の建設では、経費節減の統廃合が背景にあり、体育館の共同利用や小・中の生徒がまとめられることで、子どもたちの健全な育成が本当に保障されるのか、多くの質問があっても、専門家に任せ、或いは学力向上という大雑把で危険な考えが基本にあり、保護者の意見が無視されている」と訴えられました。

国連子どもの権利委員会の報告を運動に活かそうと訴える三宅良子さん(DCI)

 2010年5月27日~28日に行われた国連子どもの権利委員会(以下,CRC)を傍聴した高校教育・DCI岡山ンセクションの竹井久義さんは「CRCは6月11日に懸念と勧告を示す最終報告を公表し、過去12年間に3回の最終所見を示した。その内容は①教育に関する条約と日本政府の教育政策との不適合が指摘されていること、②定時制高校の統廃合など新自由主義社会への移行の中で起きている問題をあげたこと、③新自由主義社会に移行した日本の(子どもたちが直面している困難)、(その子供たちに直面する大人たちの困難)、(これらの原因となっている財界の要求、政府施策の構造的欠点)を指摘している」として政府の教育政策を批判しました。そして、こうした最終所見は日本のまじめな教育運動を追及する人たちの訴えが正面から受け止められている、と話しました。参加した約40人からも次々と現場からの告発や心配の発言が続きました。

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