カテゴリ 学習・宣伝・組織
と き:2011年11月11日(金)19:30~
ところ:県労会議会議室
概 要:
第6回県労会議青年部準備会が11月11日(金)に開催されました。各組合から6人の青年が集まりました。
いま、青年たちは県労会議青年部正規発足に向けて本格的に学習しています。今回は全労連が作成した「組合員教科書」を利用して学習をしました。学習の前の経過報告では、10月23日に開催された全国青年大集会や秋闘についての報告がされました。垣内啓くん(JMIU)は、「全国青年大集会に初めて参加することができてよかった。集会での発言は知らないことだらけで、本当に勉強になりました」と話し、来年の集会にも期待感を膨らませていました。橋本隆司くん(JMIU)は、「秋闘が終わりました。要求通りとはいかないまでも、まずまずの結果を得ることができたのでよかった」と話しました。
岡崎加奈子さん(自治労連)は、「自治労連青年部の総会が開催されました。今年は青年の参加者が多く活気に溢れました。倉敷市職労の方から全国青年大集会についての発言がありました。青年大集会に参加して勉強になった。これから組合運動をがんばりたいという前向きな発言がとてもうれしかった」と話しました。
中務愛子さん(医労連)は、「全国青年大集会には前日の交流企画から参加しました。中国地方全体での連帯感を感じました。集会では被災地からの発言がとても印象的でした」としました。
坪井晶子さん(岡山医療生協労組)は、「全国青年大集会の発言がとても勉強になりました。とくに、日航の人たちの発言が印象的でした。後の人たちのことを考えると行動に出るしかないと思ったという発言に感動。自分たちのしていることは社会をよくする運動なのだと確信して闘っているのだと考えさせられました」と話しました。
経過報告終了後、「組合員教科書」の読み合わせに移りました。今回は第1章「人間らしく生き働くことと労働組合」を題材に選びました。労働組合は初めからあったのではなく、長い歴史のなかで誕生したこと。どんなに弾圧されても、生活と権利を守るためには労働組合とストライキを中心とした団体行動しかないことを学びました。組合員教科書から弓田盛樹くん(県労会議)は、「現代社会は資本主義社会です。人間らしい労働と生活を守るためには、一人ひとりがバラバラでいるのはよくありません。労働組合の役割は労働者同士の競争から、労働者が団結できるように環境をつくることです」と話しました。
参加者からは、「労働組は今では当たり前の風潮だが、権利として確立されるまでの歴史を知って驚いた」「現在の日本と昔のヨーロッパを重ねると現代日本がより深刻に思える」との発言がありました。
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とき:2011年11月12日(土)13時30分~15時30分
ところ:勤労者福祉センター4階第2階会議室
主催:2011日本平和大会岡山県実行委員会
概要:
2011日本平和大会in沖縄岡山県実行委員会は11月12日(土)、日本共産党奈義町町議会議員の森藤政憲さんを招いて、事前学習会を開きました。学習会には13人が参加をし、奈義町の米軍施設(自衛隊駐屯基地)の施設使用の実態や課題についてお聞きしました。
司会の伊原事務局長
森藤さんは日本共産党の議員として、議会では一貫して軍事演習に反対し、住民の安全を守れと主張しています。森藤さんは奈義町と演習場との関係を町長の言葉を借りて、「自衛隊との共存共栄の町」という町民の意識があると話しました。その背景には森藤さんが実施した基地アンケートの中で、日米共同訓練をやむを得ないとする答えが52%、反対は42%だった事を紹介しました。ただ、やむを得ないとする人の中にも、少しずつ考え方に変化が現れ、「なぜ日本原に米軍が来るのかが分からない」とする意見もあるとお話いただきました。奈義町は自衛隊の町を宣伝するために、庁舎のホールに、震災で救援に出かけた自衛隊の写真が掛けられ自衛隊に感謝する言葉が掛けられている、と紹介されました。自衛隊員は福島県直方市の新地町に310人が派遣されており、癌にならないか心配する自衛隊員や家族の声もあるとしました。
議員ならではの議会や住民の意識についても話されました。
11月はじめに「小さくとも輝く町」として奈義町で自治体フォーラムが開催されましたが、奈義町には自衛隊の中部方面隊第13旅団の特科隊が常駐しています。740名の隊員が駐屯し、その内400名~500名が隊員。奈義町の人口は6500人くらいなので、その1割近い住民が自隊員であり、輝く町として紹介するには少々無理があるという顔をされていました。演習場は1900ヘクタールで、甲子園球場が15個、ディズニーランドとディズニーシーが19個入る計算になること。最近は訓練回数が増え年間で300日以上となり、実弾演習は年間130~140回(最近のデータでは178回)になること。また、地域住民の演習場への出入りも厳しくなり、周辺はカギの掛った柵で囲まれていること。最年、演習場に出入りする自衛隊員も増えて123,220人(年間)となり、14万人の時もあるなど、銃火器の種類も増え、確実に日本原での演習強化が図られていると紹介されました。
豊富な資料や写真を使って説明する森藤さん
問題となっている日米共同訓練は2006年2月、2007年11月、2010年2月の3回行われていることや、日本原が自衛隊の施設だと知っている人はいても米軍の施設でもあることを知っている人は少ないと思うと話しました。日本平和大会では岡山にも米軍施設があることをアピールしてほしいと強調されました。共同訓練の狙いは「米軍と自衛隊がそれぞれをよく理解し、ともに闘えるようにする」というもので、アフガニスタンの気候を想定した寒冷地や山岳地帯での訓練が想定されているとして、日米共同作戦上の日本原の位置づけが紹介されました。さて、奈義町が自衛隊との共存共栄とする根拠は、地元にお金が落ちることで町の繁栄をはかることですが、住民の不安な面持ちに変わりはないとしました。演習を拒否できない町として住民の気持ちは複雑であるが、町財政42億円の8~9%が自衛隊関連の財源になり、原発交付金と同じ構図があると話されました。事業交付金の6000万円、固定資産税5000万円は規模として大きなものではなくなってきていること。最近は背後地料といって地元の9地区が持っている土地の迷惑料(総額2800万円)の引き上げ要求が出ていること。このお金は災害時の見舞金としても使われ、地域住民の共有資金として、役立っている面もあると話しました。森藤議員には地元の議員でないと聞けない豊富な知識と活動をもとに、日本原基地の様子を詳しく話していただきました。
日本平和大会の異議や目的を話す中尾実行委員長
最後に、平和大会実行委員長の中尾さんは、今回の沖縄で開かれる平和大会の意義や日米共同訓練の最重要拠点である沖縄の実態をつかみ、今後の運動に活かしてほしいと話し、豊富な資料を提供しながら、手短に状況を報告し参加者を激励しました。
森藤さんの学習会メモはココ2011.11.12日本平和大会事前学習会・森藤講師のメモ
中尾代表の資料はココ2011.11.12中尾さんの資料
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と き:2011年10月27日(木)18:30~
ところ:勤労者福祉センター
概 要:
「女と男」のジェンダー教室はいよいよ本格的に講義が始まってまいりました。第3講義は市場恵子さん(社会心理学講師、カウンセラー)を講師として「暴力とジェンダー」と題したDV・性暴力・慰安婦問題について学びました。
市場恵子さんはの趣味はギターだそうです(*^^)v
市場恵子さんは暴力は「女性問題」ではなく、「男性問題」であるとし、「女性が抱えている問題は、女性だけの問題として考えられていました。男はなぜ暴力をふるのか。なぜ男性が加害者になることが多いのかをこれからは考えていくことが重要です」と初めに説明しました。
殴る、蹴るといった身体的暴力だけがDVになるのではく。日々の暮らしの中で相手を傷つけ、貶めるような言葉も暴力です。市場恵子さんは、「こうするのが女の務めだ。妻はこうあるべきだと生き方を男性側から定義され、その枠組みの中に抑え込もうという考え方も暴力です」とジェンダーの視点を説明しました。21世紀を迎えた今日なら、広く男女平等の意識は根付いているかと言えばそうではありません。テレビ・雑誌・映画を見ると未だに女らしさ、男らしさが強調されています。いったいいつから男女のあり方像がでてきたのでしょうか。市場恵子さんは、「日本には女性禁止の場所があります。最も有名なのは奈良県比叡山です。そもそも女人禁制は女性の体はけがれているという思想から起こったものです。これは女性を貶めるための手段として利用さているものです」と男性優位の社会構造に問題があることを示しました。
性暴力について「加害者を正当化する、性暴力神話があります。それは、男性の性欲は本能だ。被害者にも落ち度があった。恋愛のもつれなどです。しかし、性暴力は個人の問題ではありません。社会全体の問題です」と力強く訴えました。京都で飲みの席で酔いつぶれた女子大生が、同席していた男子学生たちに輪姦されるという事件が発生しました。大学側は男子学生たちに対して厳しい処置を下しました。しかし、加害者側は大学の処罰が厳しすぎるとし、裁判を起こし勝訴しました。大学側は上告し裁判はまだ継続中です。市場恵子さんは、「大学が厳しい処罰を下したのは当然です。さらに、この裁判には被害者である女子大生は一度も出席していません。法律の場にも加害者を正当化する傾向があります」と社会全体の歪みを指摘しました。
講義終了後の感想交流はとても盛り上がりました(^_^)/
人間関係にはどんなに親しい間柄でも犯してはならない人権があります。私たちはよく、思い通りにならないことに対してイライラします。バイロン・ケイティ(心理カウンセラー)は、「人は相手を無意識にコントロールしようとするものだ」と言っています。コントロールすることは愛ではなく支配です。自分自身を見つめ、感情・行動をコントロールしてこそ本当の女らしさ・男らしさの発見になるのではないでしょうか。
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と き:2011年10月17日(月)18:30 ~
ところ:勤労者福祉センター
概 要:
9月26日に岡山県南部を米軍機が低空飛行をし、多数の住民から苦情と抗議の声が上がっています。安保破棄岡山県実行委員会は中尾元重代表を講師とし、米軍による低空飛行はなぜ発生するのかについて学習会を開催し、8人が参加しました。
中尾元重代表は、「軍機による低空飛行の問題はいまに始まったことではない」とし、1991年の十津川ケーブル切断事故、1994年の早明浦ダム墜落事故の実例を紹介しました。低空飛行が行われる原因について、「原因は安保条約にあり、第6条(基地の許与)が根本的に問題です」と指摘しました。日米地位協定第2条には安保条約第6条に基づき、米軍が日本国内の施設及び周辺区域を自由に使用できることが明記され、米軍には特異な特権が与えられています。中尾元重代表は、「アメリカは日本国内の施設及び周辺区域で権利と権力そして権能を有することが日米行政協定に明記されています」と国家主権間の取り決めによってアメリカの特権が保全、確立されていることに触れました。
安保破棄岡山県実行委員会は低空飛行に対する抗議・申し入れを岡山県に対して行いました。参加者からは、「県は国と米軍に抗議すべき。深刻な問題認識だという認識はあるのか」等の質問が相次ぎましたが、「国伝えている」との返答しかありませんでした。政府・司法の米軍の低空飛行訓練に関する見解と判断について中尾元重代表は、「政府は個々の飛行訓練の詳細を日本に伝える必要をアメリカは有していない。日本政府は米軍の運用について事前に明らかにすることをアメリカに求める考えはないという国会答弁がされています。また、最高裁の過去の判決では、関係条約及び国内法令には米軍の運用を規制する特別な定めはないとあります」と話し、このような政府・司法の対応では問題解決に至らないことを明らかにしました。
講義レジメはココ米軍機低空飛行問題・講演レジュメ
低空飛行関連記録はココ低空飛行・日誌
講義終了後、「低空飛行を止めさせるにはどうしたらいいのか」をテーマとした議論が行われました。「米軍に与えられた異常な特権は、国同士の約束事して決められている。政治が変わらない限り解決はない」、「政治が変われば問題が解決に向けて多き前進することは明らかだが、いまの政治を選択したのは国民自身だ」などの意見が出ました。
学習をして日米同盟の問題点に気が付くことはとても大切です。しかし、学習するだけで問題解決できるほど簡単問題ではありません。議論にあるように政治が変わらなければ本質的な解決にはならないのです。そのために国民の選択で、アメリカにきっぱり「NO!」と言える政治をつくらなければなりません。
野田総理は普天間基地の辺野古移設、TPP参加について、強い意欲を示しています。同時に、原発を維持推進するとしています。これに対し、全国の市民団体や環境団体は反対の表明を一斉に表しています。原発推進・資本主義による格差を許すな、貧困をなくせというデモが世界各地で発生しています。日本でも原発からの撤退を求めるデモに7000人が参加するなど社会に変化が起こり始めています。国民の安全・生活を無視したアメリカ・財界優先の政治は世論が許しません。
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とき:2011年10月14日(金)12時15分~
ところ:天満屋アリスの広場前
概要:
10月14日(金)、時折の小雨が気になる天気でしたが、昨年の末に日本航空のパイロットや客室常務委員202名が突然整理解雇された事件をめぐって、146名が職場復帰を求めて闘っている裁判を支援する宣伝と署名行動天満屋アリスの広場前で行いました。
日本航空の裁判は整理解雇に正当性も道理もないことが明らかになっていますが、当時、2010年10月時点での営業利益が1327億円に達していたのをみるだけで、解雇の必要性がなかったことを示しています。このような整理解雇を許すならば、解雇自由の日本社会を容認することになり、県労会議はこの裁判を全力で支援しています。
利用者の立場からしても空の安全は前提条件です。それにも拘らず、日本航空の稲盛会長は「利益あっての安全」と言ってはばからない経営者です。ましてや利益のためならば、ベテランのパイロットや客室乗務員の首を切り倒すことさえお構いなしです。9月30日には会長が証言台に立ち、「業績から判断して、整理解雇の必要はなかった」と証言しています。しかし、「当時、管財人から合理化をしないと支援しないと言われており、希望退職者が計画を上回っていたことは知っていた」と居直っています。
そもそも、日本航空の乱脈経営は労働者の責任ではありません。米国の圧力の下で歪められた航空行政にあります。過大な需要予測に基づく空港の建設や拡張、大型機の大量購入、そして規制緩和による料金の値下げ競争が拍車を掛けました。それらをすべて労働者の解雇と空の安全を犠牲にして帳消しにしようとしています。問われるべきは経営者の経営責任です。整理解雇の闘いは、市場原理主義の航空政策を改めさせ、日本航空を国民の足として再生させることにあります。私たち国民の運動なくして実現はありません。
宣伝には8人が参加してくれ、署名は24筆を集約できました。通行人の中には、「日本航空なんか潰れてしまえ」という人もいましたが、多くの人は、「他人事とは思えない。会社はひどい」と共感していただけました。
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ところ:勤労者福祉センター
概 要:
第82期岡山労働学校「女と男のジェンダー論教室」が開講されました。
岡山県労働者学習協会を代表して伊原会長があいさつをしました。「近年ジェンダーに対する意識が高まっています。いま、社会は男性を中心としており、女性の管理職や国会議員はほとんどいません。ジェンダーバッシングもはびこっています。しっかり学んで、それらに負けないだけの知識を蓄えてください」と受講者にエールを送りました。
その後、眞鍋彩紀さん(岡山県民青同盟県委員長)によるワンポイント講座が行われ、眞鍋彩紀さんは「マンガから見るジェンダー」と題して話をしました。「私はマンガが好きでよく読みます。特に気にっいているのは女性の働き方・生き方をテーマとしたマンガです」といくつかのマンガを紹介し、「この中にはドラマ化されたマンガもあります。しかし、ドラマになると仕事と恋愛のどちらを優先するのかが強調される、原作とはかけ離れた内容になっています。女性と仕事よりも女性と結婚を強調する社会に違和感を覚えます」と話しました。
岡山県労働者学習協会事務局長・長久啓太さんから今期カリキュラムの説明がなされました。「今期の講師は女性を中心とした講師陣となっています。ジェンダーとは社会的・文化的につくられた性を指します。このジェンダーを仕事、家族、歴史など様々な視点から学びましょう」と参加者に呼びかけました。
入学式では、受講者同士が交流しながら自己紹介をすることが恒例となっています。初参加者の人もおられ、交流は盛り上がりました。
最後に、82期運営員会から労働学校の紹介がありました。運営委員長の西本菜美さんは、「ジェンダーは自分の気付かない身近なところに隠れていると思います。受講生のみなさんと一緒に楽しく学んで、自分の周りのジェンダーをたくさん見つけてみようと思います。労働学校では受講者同士で討論もできます。自分の発見を共有できるはずです」としました。
労働学校は10月6日~12月15日の間、毎週木曜日18時30分から開校されます。講義終了後は「なごみ」という有志の交流タイムもあります。毎回の講義で新しい発見に出会うことができます。新しい視点で生き方を見つめてみましょう。
あなたもぜひ労働学校へ(^_^)/
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と き:2011年10月5日(水)7時30分~
ところ:岡山駅ビックカメラ前
概 要:
10月になり肌寒い季節となりましたが、県労会議は定例の早朝宣伝を行いました。本日の宣伝には8人が参加し、出勤・通学途中のみなさんにティッシュ、チラシの配布を行いました。
伊原事務局長がマイクを握り、国家公務員法の分限免職(解雇)処分そして、年金・社会保障改悪について訴えました。「国から日本年金機構に年金業務はそのまま引き継がれ、年金制度には変化はありませんでした。しかし、運営主体を国から民営化するに当たり、社保庁職員の雇用を引き継ぐ規定は設けられませんでした。社保庁の分限免職は、行政組織の廃止を理由としたものです。これは一般企業でいう整理解雇にあたります」と説明し、「国民の信頼回復を最大限の課題に発足したのが日本年金機構です。しかし、多くの経験のある職員が排除され、新規採用等が繰り返されているために、経験と知識が蓄積されずサービスの低下が深刻化しています。また、年金機構職員の内6割が非正規職員です。研修やフォローが十分でなく、1年半経過した現在でも事務処理の誤りが多発しています」と民営化された職場の実態を話し、「国民年金の収納業務を民間委託して納付率アップを狙いましたが、年々納付率は低下し、2010年度は過去最低となりました。複雑な制度の理解なしに単に委託を単に拡大するだけでは、かえって信頼を損なうことになります。安定的な業務運営とサービスを確保し、経験者の雇用が不可欠です。また、従来通り国の機関が直接業務を行ってこそ信頼回復になります」と締めくくりました。
社保庁職員の解雇、JALの解雇もルールを無視した乱暴な大量解雇です。公務員の乱暴な解雇がまかり通り、大企業でもルールを無視した解雇が許されると解雇の規制はなくなってしまいます。官民の区別なく「解雇の自由化」という財界の狙いは何としても阻止しなければなりません。
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と き:2011年10月2日(日)11:00~3日(月)12:30
ところ:鷲羽山ハイランドホテル
概 要:
2日目の初級講座では「青年は労働組合に何を求めるか」をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。五十嵐建一さん(全労連)をコディネーターとし、平野竜也さん(岐阜県労連)、龍尾由美子さん(愛知労連)、弓田盛樹さん(岡山県労会議)の3人をパネラーとして迎えました。
平野竜也さんは、「建交労の書記長や岐阜教祖の役員などから、男女の出会いの場を提供してほしいとの要請がありました。そこで、恋するBBQという企画を立てました」と話しました。「せっかくやるのだから労働組合がない職場の人にも参加してもらいたいと思い、実行委員会形式で参加を呼びかけました。第1回実行委員会では女性参加者が少ないことが指摘され、職場訪問が必要となりました。初めはどうなることかと不安でしたが、実行委員は臆することなくどんどん職場に入り、青年にチラシを配っていました。ある実行委員は早朝、職場の前でチラシを配っていました。労働組合は内にこもり気味ですが、それではいけないということを痛感しました」と恋するBBQの実践から話をしました。
龍尾由美子さんは9月に静岡県で開催した「サマーセミナー」の経験から話をしました。サマーセミナーは青年アンケートで浮き彫りになった「学びたい」、「交流したい」という2つの要求を発端にスタートしたと説明し、「青年の間では自分を知ってほしい、話したいという要求が年々強くなっていると思います。要求はないのではなく、出し方を知らないのではないでしょうか」と青年の実態にも触れました。「サマーセミナーでは青年たちに役割を幅広く分け、すべてを一任しました。そうすることで、それぞれの青年の力が予想以上に発揮され、誰もが必ず1つは、誰にも負けない個性を持っているということに気が付きます」と経験を話しました。また、龍尾由美子さんは「聞く」ことよりも「実感」して覚えることが大切だとし、「仲間と実際に議論したことの方がより心に残ります。サマーセミナーでは分科会に模擬団交を取り入れ、青年に議論の場を提供しています」としました。
弓田盛樹さんは、インターネットを通じての組織活動について話しました。「ホームページによる活動報告だけではなく、facebookやtwitterを利用した活動報告にも取り組んでいます」と話し、「当初はインターネット・ツールを利用することには抵抗がありました。しかし、労働組合は開かれた場でなければいけないと思い、幅広い人たちに私たちの活動を知らせることを目指して取り組みを開始しました」と話しました。
会場からは、「恋するBBQ、サマーセミナーにおいて次の世代の担い手としての青年はいくせいできているのですか」という質問が出ました。
この質問に対して平野竜也さんは、「参加者1人ひとりに組合活動に興味を持ってもらうことは大切です。しかし、色んな人が集まれる環境をつくることがより重要だと感じています。団塊世代の方が20代のときにどのような運動されていたのかは詳しくは知りません。しかし、労働組合活動と通じて他の職場の人との出会いがあったという話をよく聞きます。そういった意味では恋するBBQは成功したと言えると思います」と回答しました。
龍尾由美子さんは、「サマーセミナーでは必ずしも労働組合的な学習にこだわらず、知りたいこと・やりたいことを柔軟に取り入れています。遊びを大切にし、企画から当日の運営までのすべてを青年が担いました。すると中心となるリーダー的な青年が自然発生的に生まれます。そういった意味では成功していると思います」としました。
最後に「青年は労働組合に何を求めるか」についてそれぞれ話しました。平野竜也さんは、「要求は多様です。労働組合ってこんなこともやる。岐阜県労連・全労連には色々な職場の仲間が集まっているからこそできることがあるのではないでしょうか。何より、青年の要求は出会いから始まるかもしれません」とまとめました。龍尾由美子さんは、「労働組合は特殊な団体ではなく、身近なものであると理解されないといけません。いくつになっても、思いを共有できる場所と仲間の存在が求められているのだと思います」としました。弓田盛樹さんは、「青年の間には労働組合ってダサい、暗い、事務所が汚いというイメージが蔓延しているのではないでしょうか。カフェのようにおしゃれでスタイリッシュな場所。なおかつ、仕事や生活をめぐる1人ひとりの切実な願いを持ち寄ることができる場所であることが求められていると思います」と話しました。
修了証が受講者に授与されました。
今回の初級講座では考えさせられることの多い内容でした。全国各地から集まった仲間たちもそれは同じです。参加した青年それぞれが労働組合運動の担い手としてどう成長するのかを考えさせられたのではないでしょうか。
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と き:2011年10月2日(日)11:00~3日(月)12:30
ところ:鷲羽山ハイランドホテル
概 要:
青年組合員を対象とした初級教育講座が「しっかり学べる、いっぱい話せる」をスローガンに、倉敷鷲羽山ワイランドホテルで開催されました。
県労会議議長・花田雅行さんは、「倉敷市は文化と歴史のある街です。気候も穏やかで過ごしやすい地域です。今日から2日間しっかり学びましょう」と開催地岡山県を代表してあいさつをしました。
全労連を代表して柴田真佐子副議長があいさつをし、「初級講座は3回目を迎えました。これからの組合運動の担い手として、若いみなさんにはしっかり学んでもらいです。2日間がんばりましょう」と参加者にエールを送りました。
講義①では、熊谷金道さん(労働総研代表理事、元全労連議長・事務局長、国公労連書記長)が「人間らしく生き働くことと労働組合~全労連の20年を振り返って」と題して講演を行いました。
熊谷金道さんは、「私は昔炭鉱現場で働いていました。とても過酷な仕事で、炭鉱が潰れることもありいのちの危険もあります。そのような光景を見て、私は何とかしたいと思うようになりました。労働組合で団結して闘えば変えることができると、運動に参加することで知りました」と自身の体験を話しました。また、「いま、成果主義賃金により労働者の意欲は低下しています。また、非正規労働者の低すぎる賃金と不安定な雇用のあり方が問題視されています。多くの人は労働組合に賃金・雇用問題の解決を求めています」と労働組合に求められていることについて話し、「賃金・雇用の問題についてのとりくみは進んでいます。しかし、非正規労働者の問題については、問題意識はあるもののとりくみが進んでいません。これからの労働組合には、正規・非正規の枠を越えた運動が求められます」と会場に訴えました。熊谷金道さんは、みんなが参加できる場としての労働組合が大切だとし、「労働組合の運動は仲間たちのいる職場が中心です。仲間たちの要求をつかむことが運動の出発点です。その上で、産別・支部・分会が県労連との連帯を強めることができる組合は大きな力を発揮します。経験主義にとらわれない、大きな運動を展開していきましょう」と締めくくりました。
続いて、中嶌聡さん(地域労組おおさか青年部)を講師とし、「労働法を通じて社会を考える」と題した講義②が行われました。
中嶌聡さんは、「労働組合は労働者が経験と知恵を出し合い、仲間と一緒になって編み出した最強の選択肢です。それまでは泣寝入りをするか、キレる(破壊行動に出る)しかありませんでした。今のわかものたちの置かれている環境も同じではないでしょうか」と話し、「まじめに働いていたとしても、全体の約半数は非正規という現実があります。正社員になれたとしても、長時間労働・サービス残業・パワハラに多くのわかものが直面しています。しかし、ほとんどの青年労働者はそれが当たり前だと思っています。私たちは泣寝入るでもキレるでもなく、働くルールを知り組合に加盟して「正しくキレよう」と呼びかけています」と活動報告を踏まえ説明しました。また、「賃金とは何か」という基礎的な学習が最も大切だとし、「地域労組おおさか青年部では、賃金とは何かという学習を行いました。その他、資本主義社会の構造などについても学習しています」と話し、わかものだからこそ学習することが大切だとしました。
講義終了後、班に分かれて討論が行われました。討論の中心となったのは、なぜ青年は労働組合に結集しないのかということでした。労働組合の組織率が低下し、運動の先頭に立っている活動家の高齢化が深刻な問題となっているいまを反映した内容でした。ある組合からは、「職場に青年がいないため青年部を組織できない。背景には、採用枠の削減がある。採用される青年は最長で3年契約の非正規労働者ばかり。今後は、非正規の青年の組織化に努めたい」という意見がありました。この意見は多くの人からの共感がありました。しかし、組織拡大の中では最重要課題であるにもかかわらず、ほとんどとりくみが進んでいないのも事実です。今後は県労連レベルでのとりくみ強化とサポートが必要だと意見がまとまりました。
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と き:2011年7月14日(木) 18:30~
ところ:岡山市勤労者福祉センター
概 要:
第81期岡山労働学校も7月14日の第10講義をもちまして終了です。今回は12人が参加し、「時代の変革者として-世界観をみがきつづけて-」と題して、岡山労働者学習協会の長久啓太さんが講師を担当しました。
長久啓太さんは史的唯物論の見方について、「社会は変化し発展してきました。そして、社会の発展には法則があります」と話しました。社会をどう見ていくかについて、「社会の土台は、人間の経済生活です。どんな社会でも、衣食住、人間生活に必要な物質やサービスを生産する活動を抜きにしては、社会は成り立ちません」とし、「経済関係の段階的な発展が歴史の時代を区分します。生活に必要な物質やサービスをどのように生産し、そのなかで人間がどのような関係をもつのか。この点に歴史発展の核心があります」と話しました。長久啓太さんは、「社会を動かす主役は人間の集団です。英雄・豪傑・偉人たちの活躍が社会を動かす原動力になっているわけではありません」と話し今ここにいるみんなが社会を動かす主役であることを訴えました。
また、これまでの講義を振り返り、「私がここで話したことはほんの一部分にすぎません。私自身哲学者でもなければ学者でもありません。学問とは既成の知識を一定量身につけることではなく、真実を掴みたいという不断の努力そのものです」と熱弁を振るいました。
今回の労働学校のテーマは「哲学」でした。講師の長久啓太さんも言っていますが、今回労働学校で学んだことはほんの一部でしかありません。今後どのように学びを深めていくかは、みなさん次第です。普段から少しだけ学ぶことを意識してみませんか?
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