岡山県労働組合会議

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7.10 高校生・大学生・青年の手づくり就活フェスタ

 と き:2011年7月10日(日)12:30~

ところ:エデュカス東京7F

概 要: 

 「何とかしよう!就活・就職難」と題した青年の手づくりによる就活フェスタがエデュカス東京7Fにて開催され、48人が参加しました。

 第1部では4人の青年がそれぞれ「就活にお役立ち講座」と題して講演を行いました。その中で、首都圏青年ユニオンの山田真吾さんが労働者の権利について話しました。山田真吾さんは、「労基法を1つでも守らない会社をブラック企業だとするなら、日本にある全ての会社がブラック企業になってしまいます。本当のブラック企業は、人を使い潰すことを前提としている会社のことです。例えば、残業代未払い・社会保険の加入なし・暴力は当然といったような会社がブラック企業といえるのではないでしょうか」とし、「間違ったことを間違っていると思えない人が多いのも事実です。それは労働法を知らなすぎることが原因ではないでしょうか」と自分に与えられている権利について考えること促しました。

 第2部では法政大学キャリアデザイン学部教授児美川孝一郎さんと中小企業同友会全国協議会平田美穂さんの2人を招いての討論会を行いました。

討論に先立って児美川孝一郎は、「日本人の多くは就職するのは大学を卒業してすぐと思い込んでいます。企業側の採用が大学新卒者に偏っているのも問題です。この構図はどのようにしてできたのか。そして、このままでいいのかを真剣に考えないといけません」と話しました。また、平田美穂さんは、「中小企業でも若い人を積極的に成長させようと取り組みを進めている会社はあります。大手、大企業だけが取り組んでいるわけではありません」と話しました。参加者からは、「自分は中小企業でもいいと思っているが周りが許してくれない」、「大学を卒業後就職できなかったら、負け組扱いにされる」などの意見がありました。討論のまとめで児美川孝一郎さんは、「高校生・大学生がもっと主体的に運動しなければいけません。何もしなければ現状を変えることはできません」と話しました。

岡山労働局が県内の大学の報告をまとめた結果、県内の大学を卒業した大学生の就職内定率は87.7%(3月末現在)で、1991年度以来、3番目の低さになりました。また、大学生の就職希望者4646人に対し内定者は4074人。572人の就職が決まっていない状況です。就職活動開始の時期が早すぎて大学で十分学べないなどの弊害も発生しています。この現状にどう変えていくのか、またどうやって学生たちに伝えたらいいのか。活動上の課題が1つが見えてきました。

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