岡山県労働組合会議

はい、岡山県労会議です。086-221-0133

カテゴリ   平和

と き:2011年11月25日(金)~27日(日)

ところ:沖縄県

概 要:

 

 「沖縄から全国へ 広げよう平和の流れ -米軍基地も軍事同盟もない憲法の輝く日本を」をテーマにした日本平和大会が沖縄県で開催されました。全国から1300人が集結し、平和への願いを一つにしました。岡山県からは23人が参加しました。

 25日に開会集会が行われ、全労連議長・大黒作治さんが、「沖縄での闘いに連帯し、全国的な闘いへと大きく発展させましょう」と開会あいさつを行いました。開催地を代表して琉球大学名誉教授・矢ヶ崎克馬さんは、「沖縄では米軍基地移設問題、オスプレイ配備の問題が民意を無視する形で行われようとしている。沖縄で平和大会が開催されることは、アメリカいいなりの政府に対して主権者である国民の強大な民意を示すことになります」と力強いあいさつをしました。その後、各界からの来賓から集会成功に向けてのメッセージがありました。

開会集会フィナーレでは駐日米軍兵犯罪と闘う遺族の方々からの報告、ヘリパット建設に反対する高江からの訴え、横須賀港の米原潜母港化と闘う神奈川の代表の発言など各県の代表団が次々に登壇し、それぞれの活動の報告と決意を表しました。岡山県代表団は津山平和委員会・葛原智さんを先頭に、3月2日に米軍戦闘機が津山市上空を低空飛行し民家に被害があったことの謝罪と保障を日本政府、米軍に求める運動について発言しました。

 26日は各分科会に分かれて集会が行われました。第7分科会は青年が中心となり、「君は、日米地位協定を知っているか」というテーマで青年分科会が開催されました。青年分科会には各県の青年が100人参加しました。

分科会開催に先駆け、主催者を代表して日本原水協・前川史朗さんは、「沖縄を蹂躪する米軍基地の問題をみなさんに自分のこととして考えてもらいたい。また、日本全体の問題としてとらえることで終えるのではなく、アジア全域の平和問題として考えることが必要だと思います」と参加者に伝えました。また、「沖縄の実態」と題したDVDが上映され、沖縄の青年が基地のない沖縄、平和な沖縄をめざして活動している様子が映しだされました。

 2011年1月12日、沖縄市を走行中の與儀功貴さんの車に、米海兵隊所属の車が対向車線から飛び出して正面衝突し、與儀功貴さんは亡くなりました。與儀功貴さんの同級生でで「遺族を支える会」の新垣翔士さんからの発言がありました。新垣翔士さんは、「ぼくが功貴の事故のことを知ったとき全く信じることができませんでした。ウソだろと何度も自分に言い聞かせました」と涙を流しながら話しました。「功貴の死によって人の命について深く考えるようになりました。同時に日米地位協定の存在を知り、米軍属・日本政府に対する怒りを感じました。いったい法律ってなん何ですか。どうして日本政府は沖縄県民の人権を守ってくれないのですか。これからもこのような事件を見て見ぬふりをするのは許せません。日本政府は日米地位協により国の安全が守れるとしています。しかし、国の安全を守っているつもりでも、住民の安全が守られていません」と怒りの思いを表しました。最後に、「過去も現在も大きな危険にさらされているのは住民です。日米地位協定を盾に不運な事故で終わらせてほしくありません。大事な家族を失いたくない思いはみんな一緒です。他人事ではありません。一人ひとりが真剣に考えなければいけません」とこれからも平和を求めて闘い続けることを表明しました。

その後、沖縄国際大学教授・前泊博盛さんから「日米地位協定」問題に関する講演が行われました。前泊博盛さんは日米地位協定の最大の問題点は、①協定が守られていない②協定が不完全③法の下の不平等の三点であるとしました。日米地位協定問題が解決できない背景には、「官僚・政治家は無知と無能力、戦意喪失状態にあり、対米従属外交を行っている」と大胆に話しました。「日米地位協定改定のポイントは主権なき国家から主権国家に転換することです。抜本改定には国民を守るという強い意志と深い知識、アメリカを凌駕するほどの外交力を発揮するための豊かな知恵が必要です」と締めくくりました。

各県の青年から活動報告が行われました。県労会議・弓田盛樹さんは9月26日に岡山県南部を米軍機が低空飛行し、抗議の要請を行ったこと。そして、なぜ低空飛行が行われるのかにつて学習活動を行っていることを発言しました。

ルアンによるオープニング演奏♪

分科会終了後、青年集会「ピースシャウト2011in沖縄」が開催されました。海外代表からの連帯のあいさつに続き、集会に参加している全国の青年が各々の平和への思いを壇上でアピールし、会場は熱気に溢れました。

海外からの青年が発言(*^^)v

 27日は那覇新都心公園に約1600人が集結し閉会集会が開催されました。マイクを握った海外代表が「基地いらない」とピースサインでアピールをし、参加者から拍手が溢れました。名護市市長・稲嶺進さんは、「辺野古の海にも陸にも基地はつくらせてはいけない」と全国と連帯して運動することを発言しました。その後、全国の代表団がリレートークをし、「基地NO!」「辺野古へ新基地ダメ!」と意思表示し、ピースパレードを行いました。

基地NO!と集会参加者全員で声をあげました(^_^)/

ピースパレードの様子☆

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と き:2011年11月22日(火)12:15~

ところ:岡山駅前ビックカメラ前

概 要:

 安保条約破棄岡山県実行委員会は、安保条約の破棄を求める宣伝を行いました。あわせて馬毛島への米軍訓練基地移転に反対する署名を集めました。一気に気温が下がり、冬の訪れを感じる日々が続く中、11人が参加し、署名7筆を集めました。

 県労会議の弓田さんが冒頭マイクを握り、「沖縄では米兵による犯罪が後を絶ちません。19歳の青年が運転する車が、米兵の運転する車と正面衝突し青年は命を落としました。米兵側に明らかな過失があったにも関わらず、不起訴処分とされました。在日米兵の犯罪を日本で裁くことができない背景には、日米地位協定があります」と安保条約を一刻も早くに破棄し、日米地位協定の撤回を訴えました。

平和委員会の谷口朋美さんは、「馬毛島に米軍訓練基地を移転しようとする動きがあります。馬毛島は自然が豊かで、世界から自然保護の対象とされています。このような豊かな自然環境を戦争の訓練のために汚すことは許せません。子どもたちに豊かな自然と平和な日本を残しましょう」と署名への協力を求めました。

 25日から日本平和大会2011が沖縄で開催されます。岡山からも代表団が参加します。岡山県でも米軍機による低空飛行で民家の土蔵が倒壊、周辺住民からは子どもたちが怖がっているとの苦情が県と自衛隊に相次ぎました。このような岡山県の状況を踏まえながら、米軍基地も軍事同盟もない日本をめざして呼応し、平和の思いを訴えます。

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と き:2011年11月16日(水)12:15~

ところ:岡山駅前ビックカメラ前

概 要:

  朝晩がすっかり冷え込んできました。季節は冬になろうとしていますが、原水爆禁止岡山県・岡山市実行委員会は核兵器廃絶宣伝を元気に行いました。本日は11人が参加しました。

 平井代表がマイクをとり、「一昨年のオバマ大統領のプラハ演説以降、核兵器廃絶の流れは全世界に広がりました。こうした情勢をつくりだしたのは、私たち被爆国の草の根の声です」と署名の力が世界を動かしたと力強くアピールしました。「核兵器は人間と共生できません。核兵器は人類と地球上のすべての生物にとって脅威です。核の惨事を防ぐ唯一の方法は核兵器の廃絶しかありません」と話しました。また、「私たちの行っている署名は、国連パン・ギムン事務総長も賛同している核兵器全面禁止のアピール署名です」と署名への協力を訴えました。

 本日は1時間にも満たない短時間でしたが18筆の署名を集めました。「がんばってください」と署名に協力してくれた人がおり、とても励まされました。

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とき:2011年11月12日(土)13時30分~15時30分

ところ:勤労者福祉センター4階第2階会議室

主催:2011日本平和大会岡山県実行委員会

概要:

2011日本平和大会in沖縄岡山県実行委員会は11月12日(土)、日本共産党奈義町町議会議員の森藤政憲さんを招いて、事前学習会を開きました。学習会には13人が参加をし、奈義町の米軍施設(自衛隊駐屯基地)の施設使用の実態や課題についてお聞きしました。

司会の伊原事務局長

森藤さんは日本共産党の議員として、議会では一貫して軍事演習に反対し、住民の安全を守れと主張しています。森藤さんは奈義町と演習場との関係を町長の言葉を借りて、「自衛隊との共存共栄の町」という町民の意識があると話しました。その背景には森藤さんが実施した基地アンケートの中で、日米共同訓練をやむを得ないとする答えが52%、反対は42%だった事を紹介しました。ただ、やむを得ないとする人の中にも、少しずつ考え方に変化が現れ、「なぜ日本原に米軍が来るのかが分からない」とする意見もあるとお話いただきました。奈義町は自衛隊の町を宣伝するために、庁舎のホールに、震災で救援に出かけた自衛隊の写真が掛けられ自衛隊に感謝する言葉が掛けられている、と紹介されました。自衛隊員は福島県直方市の新地町に310人が派遣されており、癌にならないか心配する自衛隊員や家族の声もあるとしました。

議員ならではの議会や住民の意識についても話されました。

11月はじめに「小さくとも輝く町」として奈義町で自治体フォーラムが開催されましたが、奈義町には自衛隊の中部方面隊第13旅団の特科隊が常駐しています。740名の隊員が駐屯し、その内400名~500名が隊員。奈義町の人口は6500人くらいなので、その1割近い住民が自隊員であり、輝く町として紹介するには少々無理があるという顔をされていました。演習場は1900ヘクタールで、甲子園球場が15個、ディズニーランドとディズニーシーが19個入る計算になること。最近は訓練回数が増え年間で300日以上となり、実弾演習は年間130~140回(最近のデータでは178回)になること。また、地域住民の演習場への出入りも厳しくなり、周辺はカギの掛った柵で囲まれていること。最年、演習場に出入りする自衛隊員も増えて123,220人(年間)となり、14万人の時もあるなど、銃火器の種類も増え、確実に日本原での演習強化が図られていると紹介されました。

豊富な資料や写真を使って説明する森藤さん

問題となっている日米共同訓練は2006年2月、2007年11月、2010年2月の3回行われていることや、日本原が自衛隊の施設だと知っている人はいても米軍の施設でもあることを知っている人は少ないと思うと話しました。日本平和大会では岡山にも米軍施設があることをアピールしてほしいと強調されました。共同訓練の狙いは「米軍と自衛隊がそれぞれをよく理解し、ともに闘えるようにする」というもので、アフガニスタンの気候を想定した寒冷地や山岳地帯での訓練が想定されているとして、日米共同作戦上の日本原の位置づけが紹介されました。さて、奈義町が自衛隊との共存共栄とする根拠は、地元にお金が落ちることで町の繁栄をはかることですが、住民の不安な面持ちに変わりはないとしました。演習を拒否できない町として住民の気持ちは複雑であるが、町財政42億円の8~9%が自衛隊関連の財源になり、原発交付金と同じ構図があると話されました。事業交付金の6000万円、固定資産税5000万円は規模として大きなものではなくなってきていること。最近は背後地料といって地元の9地区が持っている土地の迷惑料(総額2800万円)の引き上げ要求が出ていること。このお金は災害時の見舞金としても使われ、地域住民の共有資金として、役立っている面もあると話しました。森藤議員には地元の議員でないと聞けない豊富な知識と活動をもとに、日本原基地の様子を詳しく話していただきました。

日本平和大会の異議や目的を話す中尾実行委員長

最後に、平和大会実行委員長の中尾さんは、今回の沖縄で開かれる平和大会の意義や日米共同訓練の最重要拠点である沖縄の実態をつかみ、今後の運動に活かしてほしいと話し、豊富な資料を提供しながら、手短に状況を報告し参加者を激励しました。

森藤さんの学習会メモはココ2011.11.12日本平和大会事前学習会・森藤講師のメモ

中尾代表の資料はココ2011.11.12中尾さんの資料

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と き:2011年11月11日(金)18時30分~20時

ところ:岡山市勤労者福祉センター5階体育集会室

講師:大塚愛さん(子ども未来・愛ネットワーク)

概要:

11月11日(金)、194万県民アクション実行委員会(仮称)は大塚愛さん(子ども未来・愛ネットワーク)を招き、大塚さんが原発事故によって福島県の生活を離れ、岡山県に引っ越してこられた経緯や岡山県での活動の展望などをお聞きしました。集会には33人が参加しました。

   挨拶をされる大塚愛さん

大塚さんは、事務局の想像とは違い(たくましくがっしりとしたイメージ)、若くて小柄で綺麗な、おっとりとした女性でした。その大塚さんは24歳の時の農業研修を契機に、福島県の川内村で自給自足の生活を始めたそうです。以下、かいつまんでお話を紹介します。

パワーポイント使って、川内村での生活をご紹介いただきました。

そこは電気も水道も電話もない山奥で、地主さんに頼んで土地を借り、彼女は小さな小屋を建て生活を始めました。田畑を自分で耕し、沢の水を頼りに暮らすなど、若い女性の生き方として、とても考えられない暮らしでした。一年の就業を経て大工となり設計士のご主人と一緒になってから、自分の力で新居を建て、自然の中でゆったりとした生活を楽しまれていたそうです。子どもさんも生まれ、当初は嫌がっていた御主人も自然な生き方に慣れ親しみ、幸せな12年間続きました。さすがに電気もない生活では困ることもあり、ご主人が勉強して太陽パネルを使った発電に取り組み、初めて電気の有難味を感じたというエピソードも話に加わりました。

原発事故で汚染された地図を示しながらの説明

当時から原発に反対する運動に取り組まれていたお二人は、3月11日の震災以降、原発事故のニュース(爆発する前)を知ると同時に、急いで川内村から脱出したそうです。幸い震災で家はダメージもなく、コップが2個割れた程度でしたが、大塚さんは当初、村を離れることに躊躇したそうです。ご主人に急かされて(御主人は原発職員だった方から地震の際の危険性を聞いていました)逃げるように西に向かったと言います。途中で爆発の話を聞いて、「遂に放射能が降ってきた」と思い、逃げることに踏ん切りが付いたと、涙ぐむように話を続けました。ご主人の実家は横浜でしたが、震災の影響が大きいと聞き、結局、実家の岡山に越してきた。岡山に来てからは何かできないかと、様々な繋がりをもとに「子ども未来・愛ネットワーク」を立ち上げ、ご主人と2人で活動されるようになりました。

アロハで廃炉というフラダンスを披露していただきました

6.11のさよなら原発1000万人アクションで知り合った方々と一緒に活動するようになり、ホームステイや住宅を借りる運動、野菜を福島県に贈る運動を進めています。おいでんせー岡山など活発な活動をしているグループもあると教えていただきました。今、全国から避難してきている方は、夏で900人くらい、今は登録者だけで500人で、ほとんどが小さなお子さんを連れた母子疎開避難だと話されました。価値観が共有できず自分だけで避難してきた人もいて、6月頃から交流会もはじめ、8~10回くらいになると話しました。いっぽ一歩からはじめ、いずれは大きな運動に発展できればと抱負を語っていただきました。子ども未来ネットワークとしては、できれば怒りや悲しみはあるものの、反対の次に来るメッセージを届けたいと語っていただけたことが印象的でした。最後に趣味から生まれた、フラダンスでジョンレノンの音楽で踊る「アロハで廃炉」を披露していただきました。

フラダンスを踊る大塚さんは、楽しそうでより輝いて見えました。

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と き:2011年11月7日(月)12時15分~12時45分

ところ:天満屋アリスの広場前

概要:

憲法改悪反対岡山県共同センターは11月7日(月)12時15分から30分間。天満屋アリスの広場前で定例の憲法宣伝を行いました。参加者は10人、署名は17筆を集めました。

若い方の署名は頼もしいです

宣伝では伊原事務局長が、「震災から8カ月が来ようとしているが、復興税とする増税だけが国民に示され、現実的な復興政策が見えない状態が続いています。憲法が暮らしに活かされているとは言えない状況です。震災の復興に全力を上げなければいけない時に、政府は憲法審査会始動のために具体的な手続きに入りました。また、政権党に有利な選挙制度に変えようとしています。しかも、民主主義にふさわしい比例定数を80議席も減らそうとしています。ご一緒に憲法の精神が活かされる政治の実現に向けて頑張りましょう」と訴えました。年配の男性は、「テレビで見たから署名をする」と言って応じてくれました。マスコミの効果は高いにも関わらず、本質的な報道がされないことは非常に残念です。

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とき:2011年11月3日(木・祝)13時30分~

ところ:岡山県総合福祉会館1階ホール

概要:11月3日、「憲法公布記念のつどい」が県総合福祉センターで開かれ130人が参加しました。つどいでは主催者を代表して、山口和秀さんがあいさつ。岡山大学職員合唱団による合唱に続いて、コメディー小説「ズッコケ3人組」で知られる児童文学作家・那須正幹(なすまさとも)さんが講演を行いました。

主催者挨拶をする山口和秀さん

山口さんは、「民主党政権のもとで、憲法審査会が始動され憲法改悪の動きが慌ただしくなっている。自衛隊がPKOと称して南スーダンに派遣されようとしている。国民は民主党政権に対して警戒心を持ち始めている」と話しました。合唱では、「小さい秋みつけた」「千の風になって」「見上げてごらん夜の星を」など5曲が歌われ、3.11で被災した3県に思いを寄せた静かな歌声が会場に響きました。

岡山大学職員合唱団の皆さん

 講演では、那須さんがズッコケ3人組誕生の裏話をされ、もともとの題名は「ずっこけ三銃士」だったが、単行本になる過程で編集者が勝手に変えたそうです。結果的にそれがよかったようで、子どもたちの間で爆発的に広がったと言います。シリーズの中で、那須さんはファンレターで、「3人組がうらやましい」とか、「3人組のような友達が欲しい」「もうちゃんはほっとする」などの声が聞かれはじめ、読者が変わってきたと感じるようになったと話しました。今では小学校には3人組はいなくなり、2人で信頼できるトモダチだけの子どもが増えたと学校の先生も言います。喧嘩をしても仲裁をしない子や自分の意見を言わない子が増え、おせっかいな子もいない。静観している子が増えるなど、人間関係が希薄になっている。社会が変質してきたという話には、共感する参加者の相槌が感じられました。

ユーモアたっぷりに話す那須正幹(なすまさもと)さん

 那須さんは、3人組が平和で民主的な社会から生まれて時代の申し子だとしながら、実は戦争の作品は書いているとして、自身が3歳で原爆に被災したことや中学の検診で血液異常が見つかってから、命と原爆に関心を持つようになったと話しました。作家を志してからは、友達の勧めもあって「原爆の子の像」をテーマにした、「折り鶴の子どもたち」という本を書いた時のエピソードを紹介してくれました。当時の同級生に集まってもらって取材をして描いたそうですが、貞子と折り鶴の話は実話ではなく、美談にすり替えられた本当の貞子像ではないと、原爆のことに無知だったことや被爆者や原爆症という言葉もいつから使われ出したかなど知らないことが多いことに気がついたと話しました。また、修学旅行で広島に修学旅行で来た子どもたちが被ばく体験を聞いて、「平和でよかった」と言いながら、原爆の被害を天災であるかのように考えていると聞いて、どうやって原爆の被害を伝えるのか考え、「広島の原爆」という絵本を出した。「広島お好み焼き物語」を書いた時は、戦後の広島で被爆しながらもしたたかに生きる女性を3部作で描いたと話し、広島や平和への思いを語ってくれました。

広島の原爆(絵本)を開きながら、原爆は天災ではないと

那須さんは続けて、震災の時に日本はナショナリズム一色だった。「日本人は誇りを持とう」とか、「自衛隊さんありがとう」「日本は一つ」など、まるで戦時中のようだったと言います。「生半可な知識で放射能汚染を怖がって、東京の人が沖縄まで避難する人がいる。逃げる前に、もっと怖い原発や核兵器に反対運動をすることの方が大切だ」と話しました。

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と き:2011年10月28日(金)12:15~

ところ:天満屋アリスの広場前

概 要:

  原水爆禁止岡山県・岡山市実行委員会は気持ちのいい秋晴れの中で、核兵器の廃絶を求める宣伝と署名活動を行いました。本日は16人が参加し、署名43筆を集めました。

 原水爆禁止岡山県・岡山市実行委員会を代表して平井昭夫さんがマイクを握りました。国連では毎年10月24からの一週間が「軍縮週間」として決め、全世界に軍縮の運動を広げることを呼びかけています。平井昭夫さんは、「いま、核兵器のない世界の平和と安全のための枠組みが必要とされ、核兵器禁止条約の交渉開始が求められています。いまや、核兵器禁止条約は国際政治の焦点です」と話しました。10月3日から始まった国連軍縮議論で「軍縮にも民主主義革命と法の支配が及んでいる」と原水爆禁止岡山県・岡山市実行委員会の運動が高く評価されています。「国連に加盟する大多数の国が核兵器の廃絶のために核兵器禁止条約をつくることが必要という共通認識に立っています。私たちの草の根の運動は世界から高く評価されています。核兵器全面禁止のアピール署名は核軍縮に民主主義をもたらす署名でもあるのです」と署名への協力を訴えました。

 本日署名に協力してくれた人の中に、がんばってくださいと5000円カンパをしてくれた人がいました。私たちの運動が県民のみなさんに少しずつ認識され始めたことを感じる場面でした。

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と き:2011年10月17日(月)18:30 ~

ところ:勤労者福祉センター

概 要:

9月26日に岡山県南部を米軍機が低空飛行をし、多数の住民から苦情と抗議の声が上がっています。安保破棄岡山県実行委員会は中尾元重代表を講師とし、米軍による低空飛行はなぜ発生するのかについて学習会を開催し、8人が参加しました。

 中尾元重代表は、「軍機による低空飛行の問題はいまに始まったことではない」とし、1991年の十津川ケーブル切断事故、1994年の早明浦ダム墜落事故の実例を紹介しました。低空飛行が行われる原因について、「原因は安保条約にあり、第6条(基地の許与)が根本的に問題です」と指摘しました。日米地位協定第2条には安保条約第6条に基づき、米軍が日本国内の施設及び周辺区域を自由に使用できることが明記され、米軍には特異な特権が与えられています。中尾元重代表は、「アメリカは日本国内の施設及び周辺区域で権利と権力そして権能を有することが日米行政協定に明記されています」と国家主権間の取り決めによってアメリカの特権が保全、確立されていることに触れました。

安保破棄岡山県実行委員会は低空飛行に対する抗議・申し入れを岡山県に対して行いました。参加者からは、「県は国と米軍に抗議すべき。深刻な問題認識だという認識はあるのか」等の質問が相次ぎましたが、「国伝えている」との返答しかありませんでした。政府・司法の米軍の低空飛行訓練に関する見解と判断について中尾元重代表は、「政府は個々の飛行訓練の詳細を日本に伝える必要をアメリカは有していない。日本政府は米軍の運用について事前に明らかにすることをアメリカに求める考えはないという国会答弁がされています。また、最高裁の過去の判決では、関係条約及び国内法令には米軍の運用を規制する特別な定めはないとあります」と話し、このような政府・司法の対応では問題解決に至らないことを明らかにしました。

講義レジメはココ米軍機低空飛行問題・講演レジュメ

低空飛行関連記録はココ低空飛行・日誌

 講義終了後、「低空飛行を止めさせるにはどうしたらいいのか」をテーマとした議論が行われました。「米軍に与えられた異常な特権は、国同士の約束事して決められている。政治が変わらない限り解決はない」、「政治が変われば問題が解決に向けて多き前進することは明らかだが、いまの政治を選択したのは国民自身だ」などの意見が出ました。

学習をして日米同盟の問題点に気が付くことはとても大切です。しかし、学習するだけで問題解決できるほど簡単問題ではありません。議論にあるように政治が変わらなければ本質的な解決にはならないのです。そのために国民の選択で、アメリカにきっぱり「NO!」と言える政治をつくらなければなりません。

野田総理は普天間基地の辺野古移設、TPP参加について、強い意欲を示しています。同時に、原発を維持推進するとしています。これに対し、全国の市民団体や環境団体は反対の表明を一斉に表しています。原発推進・資本主義による格差を許すな、貧困をなくせというデモが世界各地で発生しています。日本でも原発からの撤退を求めるデモに7000人が参加するなど社会に変化が起こり始めています。国民の安全・生活を無視したアメリカ・財界優先の政治は世論が許しません。

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と き:2011年10月7日(金)

ところ:天満屋アリスの広場前

概 要:

  季節も秋に移り変わり、すごしやすい天候が続いています。憲法改悪反対岡山県共同センターは天満屋アリスの広場前で宣伝、署名を行いました。9人が参加し、18筆の署名を集めました。

 県労会議の伊原事務局長がマイクを取り、「今政治はいったい何をしているのでしょうか。国会では政争に明け暮れるばかりで、震災からの復興を名目とした、大増税を国民に押し付けようとしています」と政治の姿勢を批判し、「この間、自公政権と民主党政権により、国民の暮らしや福祉は改悪され、人権よりも大企業の利益優先。基地問題をはじめ、アメリカいいなりの政策ばかりが行われました。非正規切り、残業代未払い、高すぎる国保料、就職難など私たちの暮らしがよくなる政策はなされてきませんでした。このような現状でやるべきことが庶民への大増税しょうか」と話しました。「憲法は政府や国会が尊重しなければならない最大のルールです。国民の権利を制限し、大企業の利益のため、アメリカとともに戦争ができる国に道を開くことは許されません。憲法を活かした救援・復興、一人ひとりが大切にされる社会を実現しましょう」と締めくくりました。

 10月5日の報道では、防衛省は今年度の当初予算の0.6%を上乗せした4兆6906億円にのぼる2012年度予算案を提出しました。震災復興にお金が必要な時にこのようなことが許されるのでしょうか。みさんはどう考えますか?

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