カテゴリ 平和
あいば野演習場で「オスプレイ来るな、日米合同演習反対大集会
とき:2013年10月6日
ところ:滋賀県高島市今津住吉公園
10月6日(日)、滋賀県高島市・あいば野演習場に隣接する住吉公園で「オスプレイ来るな!日米合同演習反対大集会」が開かれました。13回目の日米合同演習は翌日の7日~18日まで強行されます。滋賀県はもとより、近畿各県と沖縄、高知、岩国、岡山からも代表が参加するなど1100人が結集しました。参加者は「危険なオスプレイの飛行を許すな!沖縄に連帯して闘おう」とシュプレヒコールで抗議の声を上げ、集会とデモ行進を成功させました。岡山県安保破棄実行委員会からは伊原事務局長が代表参加し、壇上で紹介されました。
滋賀県ふるさと連絡会の代表杉原秀典さんは主催者を代表して挨拶し、「今回の演習は大砲も装甲車も使わない。本土ではじめて日米が共同でオスプレイを使う。海兵隊と自衛隊が乗り込んで、地上では敵陣地へ迫撃砲を打ち、オスプレイから降り立った兵士が敵兵士を撃ち殺す訓練を行う。これは自衛のためではなく、戦争のための訓練だ」として、「安倍首相は3ヵ月先の通常国会で集団的自衛権を通そうとしている。平和憲法の理念を根本から切り崩し、滋賀県民の命を脅かす訓練は止めさせよう。沖縄県民の負担軽減というが本土での訓練が増えれば、沖縄から飛び立つオスプレイの離発着回数が増えるだけだ。彼らのねらいは日本全土をオスプレイの訓練基地にする事だ。今日の集会をオスプレイが日本を飛べなくなる出発の日にしよう」と呼びかけました。
情勢報告に立った日本共産党・市田書記局長は穀田衆議院議員を紹介しながら、「自分が滋賀県出身なので代表して挨拶をすることになった」と会場を沸かしました。その上で市田氏は、「日米両政府はあいば野を突破項に全国で訓練飛行を強行しようとしている。沖縄では学校、病院、住宅密集地の上空は飛ばないとの約束を反故にして我が物顔で低空飛行を繰り返している。このような訓練は滋賀でも高知でも日本のどこでも絶対に許せない。オスプレイは本国に帰れとの声を上げよう」と訴え、「日本政府はオスプレイの訓練を防災活動のためだと言うがこれは口実であり、多くの住民を爆音と墜落の危機に陥れるものだ。県民負担は軽減するどころか倍加するだけ。憲法9条を持つ国民の誇りを今こそ発揮しよう」と連帯の挨拶を行いました。
参加者は集会宣言を採択し、共同訓練の監視活動が提起された後、抗議のデモ行進を行いました。高島市の中心街は閑散として静まり返った繁華街にシュプレヒコールが響き渡りました。時折、アユやウナギを専門としている魚屋さんが店先からデモ行進を迎えてくれましたが、活気を失くした街は訓練に無抵抗のように見えました。一緒に行進していた京都から来たという女性が、「以前は手を振ってくれる人もいたが、今は街も静かになっておとなしい感じがする。なぜ、国民は黙っているのか?宣伝をしていると無関心な人が多い」と嘆いていました。私は、「まだまだ私たちの運動が弱いのだと思う。正義はこちらにあっても、マスコミも含めて政府の応援団は多く、自民党の思想教育は私たちが思っている以上に広がっている」と話しながら意見交換をしました。
今度はいよいよ日本原での共同訓練も予想されます。今から準備が必要です。
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とき:2013年9月24日(火)12時15分~45分
ところ:岡山駅ビックカメラ前
9月24日(火)、安保破棄諸要求貫徹岡山県実行委員会は定例の駅前宣伝を行い、9名が参加をして署名9筆を集めました。普天間基地撤去を求める署名を昼休みの労働者や買い物をする人にお願いしながら、チラシを渡してオスプレイ危険性と沖縄県民の苦しみに寄り添おうと訴えました。訴えでは県労会議弓田事務局長が、「沖縄県では墜落の危険性が高いオスプレイが住宅密集地を飛び交っている。しかも騒音は生活に支障をきたすほどで日米の約束も守られていない。残念なのは日本の政府が約束は守られていると米軍を擁護していることだ。
このオスプレイは今後、高知県や滋賀県でも飛び交い、ゆくゆくは全国の空を飛び交う事になる。米軍は日本のオスプレイの訓練地としている。こんなことはアメリカ国内では絶対に許されないことだ。普天間基地はオスプレイの離発着基地であり、この基地も辺野古への移設が計画されている。移設されても普天間基地は撤去される保障はない」と語りました。
宣伝をしていると、自転車に乗った中年の女性が、訴えをしている弓田事務局長に詰め寄り、「あんたらは共産党だろう。日本は米軍に守られている。何をばかなことを言っているのか」と悪態をつき、一時その場を離れようとしない一幕もあり、市民の中にも意図的に宣伝を妨害しようとする勢力がある事が分かりました。今後、気を付ける必要がありそうです。
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と き:2013年9月21日(土)11:00~
ところ:岡山駅西口サンステ前
概 要
ここ最近は快晴が続いており、一昨日はきれいな満月を見ることもできました。岡山県憲法改悪反対共同センターは晴天の下で街頭宣伝を行いました。今回の宣伝には28人が参加し署名を集めました。
マイクを握った伊原潔さん(県労会議事務局長)は、「安倍首相は憲法9条のもとで行使できない集団的自衛権を容認するため、政府見解を変更した解釈改憲をしようとしている。また、年内には安保法制懇の報告書を提出し、集団的自衛権を『国家安全保障基本法案』として法律で定めることを通常国会で成立させようとしている。これらが実現すれば、日本が再び戦争のできる国へと逆戻りしてしまう」と述べ、「憲法を変え、法律を変えてアメリカの戦争に協力しても平和は維持できない。かえって、アメリカの戦争に加担したとして日本が敵視されるだけだ」と訴えました。
続いて、中尾元重さん(県平和委員会代表)は、「日本政府は防衛大綱を改正して自衛隊をアメリカの海兵隊のようにし、敵基地を攻撃する能力を持とうとしている。そして日米防衛協力のための指針『日米ガイドライン』の見直しを行うなど、海外で戦争する国家作りに邁進している。その第一歩として既に沖縄にはオスプレイが強行配備され、危険な低空飛行訓練が繰り返し行われている。こうした危険な動きを許してはいけない」と訴え、「米国のケリー国務長官とロシアのラブロフ外相がシリアの化学兵器を2014年前半までに廃棄させる国際的枠組みで合意した。これによって事実上アメリカのシリアへの軍事介入は回避される見通しとなった。世界の流れが、武力はなく、外交的手段での解決を求める方向に動いている表れだ」と話しました。
最後に、弓田盛樹さん(県労会議事務局次長)は、「安倍首相はアメリカと一緒に戦争できる国づくりに向けて、集団的自衛権行使の解釈改憲を行うとしている。しかし、憲法9条を持つ日本に求められているのは平和的外交で紛争を解決し、国際平和の先頭にたつことだ」と訴えました。
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9月15日~16日、岡山市職労主催による市民のつどい2013が開かれました。初日の映画「この空の花」では監督の大林宣彦さんも来岡されて、挨拶されました。監督は新潟県・長岡市が毎年打ち上げている8月の花火について、「花火はお祭りではなく、戦争や地震で亡くなった人達への追悼と復興の祈りが込められたもの」というお話されました。また、私たちが日頃、写真を撮るときに見せる「指ピース」は、「これはピースじゃなくてVだ。戦争に勝ったビクトリーで勝者が使うもの。平和は戦争をするVでは生まれない」と力説されたことが印象的でした。映画の中でもその事が描かれています。構映画の構成要素や配役が多くて分かりにくい部分を除けば平和のメッセージは過去の戦争と長崎・広島の原爆、そして現在の原発事故などが折り重なって、インパクトのあるメッセージとなって伝わり、とかく古いイメージとなり易い戦争と平和を現代的に描く監督の作風に引かれ方は多いのではないでしょうか?
310人が参加をして講演会
2日目は午前中に課題ごとの分科会が開かれた後、午後から鎌田慧(ルポライター)の講演会が行われました。テーマは「原発・憲法、怒りの今を刻む」です。会場は一杯で310人が参加しました。
鎌田さんは、週刊現代のアンケートで、「日本で一番住みやすい県は岡山県。原発から一番遠い。平和宣言都市もあって、非核・平和の意識が高い。人も環境も食べ物もおいしい」と話され、「お世辞ではなく、コピーを持てくればよかった」と会場を沸かせました。
鎌田慧さん
原発について、「どうにもならない、という気持ちが強い。避難している人達は、戻れない。住めない地域。原子炉がどうなっているのかさえ分からない。コントロールできない状態で苦しんでいる。今でも事故になる前に本気で走らなかった事が悔やまれる」として、「自身は平和憲法で世の中が変わると信じてきた世代。首相をはじめとして憲法を変えようとする勢力への反発と怒りが運動のエネルギーとなっている」と話しました。続けて、「昔軍隊、今は総評と言われた時代があった。今は市民と労働組合が一緒にやらないと新しい日本はつくれない。市職労の運動の役割は大きい。公務員賃金が削減されているが、これでは地域経済は良くならない。地方自治が議論されなくなっているが、民主化は自治体職員と労組、市民の課題だ」と市民のつどいを歓迎しました。
再び原発の話に戻って、「毎日400㌧の汚染水が流れている。これを止めるために国民的な英知の結集が求められているが、実権は推進派の人達が握っている。チリの炭鉱崩落事故では全世界の英知が結集された。物まねで輸入稼働させた原発を他国に売り出しているが、結局は安く売るしかない。日本の輸出産業は過去も同じだった。中国や新興国の台頭で輸出が厳しくなるのは当たり前で、日本の原発技術は高いなどと日本のトップが言うべき言葉ではない。私たちは危機一髪のところで生きている」と怒りに燃えた静かな口調に会場は緊張感で張り詰めていました。
憲法については、「自民党のやろうとしている事は、国民を憲法で縛る事。裁判所を軍法会議に変えることだ」「ものを良く考えない、軍事オタクに日本の未来は託せない。将来に対する責任は自分たちにあることを自覚して頑張ろう」と参加者に呼びかけました。
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と き:2013年9月9日(月)12:15~
ところ:アリスの広場前
概 要
岡山県憲法改悪共同センターは定例の昼休み宣伝を行いました。今回の行動には9人が参加し、署名8筆を集めました。
マイクを取ったのは弓田事務局次長で、「安倍内閣はいま、「集団的自衛権」を持つべきだと、動きを強めている。集団的自衛権は、日本の防衛とは何の関係もない。これまで集団的自衛権の名のもとで、ベトナム戦争やアフガニスタンへの報復戦争など、まさに侵略戦争が行われてきた。こうした戦争に日本は憲法9条のもとで参加してこなかったが、アメリカとともに参加し、海外で武力行使できるようにしようというのだ。まったくの憲法違反に他ならない」と訴え、「安倍内閣は是が非でも集団的自衛権の行使を強行しようとし、麻生副総理は、ナチスの手口に学んで誰も気づかない間に憲法を変えろという発言までした。こうした、国民そっちのけ、民主主義蹂躪のやり方、憲法を踏みつけることはゆるせない」と述べました。
国民の多数は、憲法改悪を望んでいません。5月2日付の「朝日新聞」世論調査では、憲法9条を変えることに「反対」が52%、自民党が掲げる「国防軍」創設に「反対」が62%で、ともに多数です。8月26日付の「朝日新聞」世論調査では、憲法の解釈を変えて「集団的自衛権」を使うことに、59%の国民が反対。同日の「日本経済新聞」の世論調査でも54%が反対しています。
自民党などは、憲法改正の発議が両院の3分の2必要だという憲法96条を、2分の1に変えることをねらっていましたが、どの世論調査でも国民の多数はこれに反対し、これまで改憲をかかげていた憲法学者や自民党関係者などからも「憲法の否定だ」と批判が高まっています。
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と き:2013年8月23日(木)12:15~
ところ:ビックカメラ前
概 要
安保条約破棄諸要求貫徹岡山県実行委員会はオスプレイ配備撤回を求める街頭宣伝を行い、署名を集めました。今回の行動には11人が参加し、11筆の署名を集めました。
マイクを握った弓田盛樹さん(岡山県労働組合会議・事務局次長)は、「いま沖縄では日米合意に違反した傍若無人で危険な飛行訓練がオスプレイにより繰り返され、住民の生活が脅かされている。沖縄だけでなく、岩国基地を拠点に四国・九州での低空飛行訓練、夜間訓練も繰り返し行われており、アメリカ軍が日米合意をほごにしていることは、米軍の横暴さを示している」と述べ、「近年、中国、北朝鮮は軍事拡大を図っている。こうした動きに対し、日本政府は日米同盟の強化や米軍基地の存在が抑止力として働くとしている。しかし、米軍の存在は抑止力どころか、周辺諸国に軍拡の口実を与えている。日本とアメリカの軍事費は世界全体の46%を占めており、日米の軍事力強化は中国や北朝鮮にとっては相当な脅威だ。そのため、日米の脅威に備えるために軍拡が進められ、軍拡競争という悪循環が繰り返されている。悪循環を断ち切るためには軍縮による緊張緩和、対話による平和的解決、相互協力が必要だ。日本は平和憲法9条を掲げて国際平和の先頭に立つべき。平和であることこそ最大の抑止力だ」と訴えました。
署名をしてくれた人の中には、「知人にも広めるから、この署名を一枚ください」という人がいました。また、「自民党にはまともな議員が一人もいない」とオスプレイの強行配備だけでなく、憲法問題に対しても怒りを表す人がいました。
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第17回戦争遺跡保存全国シンポジウム岡山県倉敷大会
とき:2013年8月17日(土)13時~8月19日12時
ところ:水島愛サロン
8月17日~19日の3日間、水島愛サロンで第17回戦争遺跡保存全国シンポジウム倉敷大会が開かれ、初日の全体会には300人が参加しました。開会のあいさつや続いて、立石憲利(岡山民俗学会名誉理事長)が岡山県内の戦争にまつわる民話を紹介した後、記念講演が行われました。
全国から300人が参加した集会1日目
主催者挨拶をされた十菱駿武(じゅびししゅんぶ・戦争遺跡保存全国シンポ会長)さん
岡山の戦争にまつわる民話を話す立石憲利(亀島山地下工場を語り継ぐ会代表)さん
「ドイツの戦争遺跡―犠牲者に思いを馳せて」と題して、イェンス・クリスティアン・ヴァーグナー館長(ドイツ・チューリンゲン州・V2ロケット地下工場のあるミッテルバウ=ドーラ強制収容所記念館)が、「当時、負けが決まっていた戦争に転換点をもたらそうとしたナチスドイツはV2ロケットの開発を始めた。1943年の中頃のイギリスの空襲に伴って軍需産業を守るために、その一部を地下坑内に移転することを試みた。この地下工場は国内に多くある。1943年から1945年の間に、政治犯や捕虜など50万人の強制収容所の収容者が地下工場の拡張工事に従事させられた。そのモデルとなったのがドイツ・チューリンゲン州・ミッテルバウ=ドーラ強制収容所であり、6万人の囚人が地下工場の建設とロケット兵器の製造を強いられた。その労働は過酷なもので、木製の4段ベッドが地下工場に建てられ、労働者は昼夜2交代で作業にあたり、食事は粗末でトイレはドラム缶だった。その為に囚人たちは糞便が染みついた宿舎で休息を取ったが、工場ができるまでに2万人以上が死亡した。これをドーラの地獄として保存して、戦争犯罪を告発するために記念館が建てられた。問題なのは、こうした地下工場が戦後何十年も忘れ去られて、なかった事にされていた事実であり、ドイツは戦後の反省の中で今日の文化を築き、戦争の遺跡を歴史博物館や追悼の場、或いは歴史的な犯罪の証拠の場として地下工場を再建しているが、戦争犯罪を証拠立てる手段として、強制収容所や建築遺跡は特別の保護を必要としている」と話しました。
イェンス・クリスティアン・ヴァーグナー館長
戦争遺跡保存全国ネットの菊池実さんは、「何を残したいかは政治的な目的と重なる」として、保存の現状と課題を基調報告としてまとめました。
地元岡山県のからは、亀島山地下工場を語り継ぐ会の村田秀石さんが「亀島山地下工場の保存と活用をめざして」と題して地域報告を行いました。亀島山地下工場は1941年に、三菱重工業名古屋航空政策所岡山工場という巨大な軍需産業が建設され、従業員3万人で海軍一式陸上攻撃機513機と紫雷改9機を製作しました。そこでは朝鮮人による掘削工事と若い未熟練労働者による部品製造が行われていたことが分かっています。この工場跡も戦後40年が経過する中で保存と公開を求める運動がはじまり、50年を経過してはじめて碑が建てられました。現在は安全対策と市民公開を求める運動が進んでいます。
全国シンポは2日目に保存や調査、博物館としての継承課題などが報告され、3日目となる19日には現地見学会などが行われました。
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と き:2013年8月7日(水)15:30~9日(金)13:00
ところ:長崎市民会館体育館
概 要
戦後68年目を迎えた8月6日の広島では、年原水爆禁止世界大会-広島大会が開かれ、会場のグリーンアリーナには2,200人が集まりました。今年の本大会は長崎で開催され、全国、世界から6500人が集結しました。
開会総会では田上富久長崎市長があいさつを行い、「今年で戦後68年が経過したが、核兵器は世界に1万7千発以上残っている。その中で核兵器の非人道性に着目するアプローチが進んでいる。核兵器の非人道性こそ、人間の視点、一人ひとりがつながり、全員が共有できる視点であると思う。私たちの社会に未来に核兵器はいらない。このことを会場以外にも広げ、次の世代に核兵器のない世界を残していこう」と核兵器廃絶への思いを述べました。
平和行進全国行進者、福島代表団らも登壇しました。通し行進者の方々は、「核兵器廃絶」「原発ゼロ」を訴えました。
福島代表団の佐藤八郎さんは、「政府、東京電力は原発事故の影響を過小評価したウソの報告をし、多くの人を苦しめている。政府は収束していない原発事故を収束したと言い、いま福島原発事故が風化しようとしているのではないかと感じる。人類は核兵器とも原発とも決して共存できない」と力強く訴えました。小学6年生の志賀晃大くんは、「原発事故以降、両親とは2週間に1度しか会えない日が続き、外でも遊べない生活が続いた。友達と離れて暮らさなければならなくなりとても寂しかった。いま全国には54機の原発がある。こんな悲劇を2度と繰返してほしくない。そもそも核兵器は必要ないモノ。みんなが本当に必要としているモノを作ってもらいたい」と話し、会場からは大きな拍手と「がんばれ!」との声が溢れました。
2日目は分科会が行われました。⑪分科会「青年のひろば」では被爆者証言の聞き取りが行われ、約300人の青年が参加しました。東京中央大学の学生は、「私たち若い世代が被ばく者の話を聴き、被爆者の思いを背負って、核をなくしたい、平和にしたいという願いを世界に発信することが大切だと感じた。今の日本政府の対応は世界の流れに逆行している。一番核兵器の悲惨さを知っている日本が、話し合いの立場を設けないことや、平和の条約に調印していないことに憤りを感じる。世界大会が終わってからも平和な世界を作る取り組みを実行していくことが大切だと強く感じた」と感想を述べてくれました。
3日目の閉会総会も初日と同様に会場は満杯でした。閉会総会にはオリバーストーン監督が出席しました。
オリバーストーン監督は、「ブッシュ政権下の2008年。私はなぜアメリカが日本に原爆を落としたのかを考えるようになった。アメリカでは子どもたちに学校で10万人のアメリカ兵を守るためには原爆は必要だったと繰り返し教えられている。しかし、それは真っ赤の嘘だ。アメリカではこのような歴史を伝えられることで原爆投下は正しいことであると強制的に受け入れるようにされ、このことが戦後の歴史の基盤となっている。いまアメリカは安全保障国家としての道を歩み続けているが、根底には、力=正しさ、権力=正義であるという考え方がある」と述べ、「日本にきて私は日本の人たちは歴史をわかっていないと感じた。日本は戦争の後、酷い破壊の中に多くのものを忘れてしまったのではないか。日本の学校教育の中では、日本が中国、東南アジア諸国に侵攻したことをきちんと教えていない。反対にドイツでは戦後国全体で歴史教育が行われ、2003年アメリカがイラクに侵攻した際、反対を表明した。しかし、日本はアメリカのイラク進攻を支持し、その後も、アメリカのいいなりになる首相が次々に誕生している」とアメリカいいなりの日本政府を批判しました。「安倍首相は危険な人物だ。福島原発事故は収束していないにも関わらず原発再稼働しようとし、核兵器廃絶署名に賛同しないなどヒロシマ・ナガサキから何も学んでいない」と話し、「オバマ政権は中東での失敗によりアジアへ進出しようとしている。今は非常に重大な時期だ。皆さんこそが日本の良心を代表している。主権者としてアメリカにものを言うべきだ」と締めくくりました。
最後に日本原水協の安井正和事務局長が行動的を行い、「次回NPT再検討会議を20ヶ月後に控えている。9月を皮切りに新たな気持ちで核兵器全面禁止のアピール署名を訴え、被爆国日本が相応しい役割を果たせるよう、被爆者とも原発被害者とも力をあわせよう」と会場に呼びかけました。
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とき:2013年8月6日(火)13時~16時
ところ:広島県立総合体育館・グリーンアリーナ
8月6日、2013年原水爆禁止世界大会-広島大会が開かれ、会場のグリーンアリーナには2,200人が集まり、主催者報告や被爆者代表、海外代表の訴えを熱心に聞き入りました。開会のあいさつに立った川后広島県労連議長は、「原水爆禁止世界大会は58年間、被爆者援護、戦争反対、核兵器廃絶を訴えてきた。2010年のNPT再検討会議で約束された核兵器廃絶の国際協約締結を求める国際協議の開始を求める運動を広げてきた。2015年NPT再検討会議に向け、核兵器のない世界の実現をめざす運動の飛躍をつくりだす大会になると期待されている。世界大会で核抑止の論議を克服しすべての国が核兵器禁止の協議に参加すること、福島第1原発の収束と自然エネルギーへの転換、すべての被爆者支援、反戦平和を世界大会で語り合いましょう」と呼びかけました。
平和祈念公園・慰霊碑前にて12時30分
68人の政府・海外代表が紹介され、播基文国連事務総長、メキシコ大統領、ラオス人民共和国大統領、赤十字国際委員会総裁などのメッセージが紹介され、その他7つの世界反戦運動の代表、広島・長崎をはじめ日本の183の首長からメッセージが来ていると報告されました。
開会宣言をする川后(せんこう)広島県労連議長
主催者報告を関西大学・冨田宏治さんが行い、国際会議宣言を読みあがる形で「核兵器の使用は人道に対する重大な犯罪。直ちに違法化を。核兵器が使われるだけで耐えがたい惨劇をもたらし、大規模の気候変動と世界的飢餓が引き起こされる。核兵器の廃絶は緊急の課題となっている。NPT再検討会議が開催される2015年に向け、核兵器廃絶を求める巨大なうねりをつくりだそう。核兵器廃絶を求めるアピール署名は303万8,723筆に到達した。核抑止力と核兵器のない世界は両立しない。核抑止の政策は直ちに放棄されなければならない。日本政府は核兵器の非人道性を告発し、その禁止を訴えた共同声明への賛同を拒否して、大きな失望と批判を呼んでいる。日本の運動は、被爆国にふさわしい役割の発揮を政府に求めている。「核兵器のない世界」への扉を開く広大な世論を気付き上げよう」と訴えました。
冨田宏治関西大学教授
日本原水爆被害者団体協議会の坪井直代表委員は、「広島の爆心地から1㌔㍍で被ばくし、全身傷だらけだった。壮絶な人生のなかで12回の手術をして88歳を迎えた。ガンも心臓病、慢性再生不良貧血も患っている。身体はガタガタだが、核兵器廃絶を求めて皆さんと共に運動したい」と挨拶しました。
坪井直広島県被団協代表委員
特別企画「核兵器のない世界へのメッセージinヒロシマ」として登壇した、アメリカの映画監督オリバーストーンさんとアメリカン大学のピーター・カズニック教授はヒロシマの被爆者とピ-ス・ピース岡山の青年・谷口朋子さんとトーク。ストーンさんは「被爆者は大事な戦争の証言者だ。若い人に体験を引き継がせ記憶させる責任もある。愛に溢れた人達だ」と話し、「若い人も立ちあがって闘ってください」と話し、盛んな共感の拍手を浴びました。
ドキュメンタリー「もうひとつのアメリカ史」でアメリカの戦後の軍事外交政策を正当化する「ウソ」を暴いたと紹介するアメリカン大学のピーター・カズニック教授
大会は7日から長崎に舞台を移し、開会総会では長崎市長も挨拶して分科会で討論が行われます。閉会総会では再びピーターさんとオリバーストーン監督がお話をします。
戦後の日本は米国の従属国のままで、経済大国だとしても道徳的な大国ではないと話すオリバーストーンさん
被ばく者と対面した感想を聞く広島県被団協の吉岡幸雄副理事長
大会は、「広島からのよびかけ」決議を採択して閉会しました。
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と き:2013年8月6日(火)12:15~
ところ:大供公園
概 要
68回目の原爆忌を迎えた2013年8月6日、広島市平和記念公園では平和記念式典が開催されました。岡山県でも犠牲者を悼み、平和への誓いを新たにする「ピースバルーン2013」が開催されました。お昼時ということもありかなりの暑さでしたが、園児を含め100人を超える参加者でした。
開催に先駆け主催者を代表して鷲尾裕さん(岡山市職員労働組合委員長)は、「私たちは命と暮らしを守ることを責務とし、平和と民主主義を守ることを大切にしている。1945年8月6日に広島、9日に長崎に原爆が投下され、数十万人もの命が奪われた。広島の松井市長は本日行われた平和式典で、『核兵器は絶対悪』と表現し、核兵器廃絶を訴えた。原水爆禁止世界大会の国際会議宣言では、『核兵器は最悪の大量殺りく兵器、その使用は人道に対する重大な犯罪』とし核兵器の違法化を訴えた。今こそ核兵器のない平和で公正な世界への広大な協同と連帯を広げ、力を合わせよう」と話しました。
その後、「昭和60年に平和都市宣言を行い、平成元年には岡山空襲のあった6月29日を岡山市平和の日と定め、平和を希求し続ける岡山として、様々な取り組みを行っている。戦争の参加が再び繰り返されることのないよう、今後も市民のみなさんと力を合わせて活動していく」という岡山市長からのメッセージが紹介されました。
続いて、平末岡山市被爆者会会長がマイクを握り、「今日8月6日、広島に原子爆弾が投下された。岡山にも6月29日に焼夷弾が投下された。今日は園児のみなさんが多数参加されている。みなさんが大きくなって、この平和の思いを育てていってもらいたい」と訴えました。
その後、掛け声に合わせて風船を飛ばしました。
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