岡山県労働組合会議

はい、岡山県労会議です。086-221-0133

カテゴリ   学習・宣伝・組織

と き:2011年7月13日(水)12:15~

ところ:天満屋アリスの広場前

概 要:

  梅雨明けを迎え、岡山県では最高気温が30度を超える日々が続いています。7月も半ば、いよいよこれからが夏本番です。岡山県労会議は最賃宣伝を天満屋アリスの広場前で行いました。本日は14人が参加し、署名7筆を集めました。

 暑さに負けることなく伊原事務局長はマイクを握り、「現在岡山県の最低賃金は683円です。最低賃金では普通に働いても、生活保護水準を満たしません。そのため、普通に働いて生活するより、生活保護を受けて生活しているという社会問題も起こっています」と話しました。7月11日から岡山地方最賃審議会が開始されました。県労会議は最低賃金1000円の実現を求めて意見書を今後提出します。伊原事務局長は、「人間らしいまともな生活を送るためには最低でも月23万円が必要だとされています。どうか皆さんの思いを署名に込めてください」と訴えました。

 また、今回の宣伝からシールアンケートを取り入れることにしました。本日のシールアンケートには13人の方々が協力してくれました。アンケート結果は「岡山県の最低賃金はいくらか知っていますか?」という問いに対して、13人の内6人が知らないと回答しました。「職場での悩みは?」という問いに対しては、「給料が安い」、「休みが取れない」、「人間関係について」にそれぞれ4人が回答しています。「残業が多い」と3人が回答しました。

シールアンケートの様子

アンケートに回答してくれた30代会社員の方は、「サービス残業が多い上に、休みが取れないため体力的にきつい」と話してくれました。また、20代男性は、「最低賃金が683円だとは知らなかった」との話してくれました。

 今回のシールアンケートの結果、6人もの人が、最低賃金がいくらであるかを知らないと回答していることには驚きました。これでは、最低賃金を1000円に引き上げることの必要性を感じとることはできないのではないでしょうか。今後も継続してシールアンケートに取り組み、対話を深めることで課題を明確にしていこうと思います。

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 と き:2011年7月10日(日)12:30~

ところ:エデュカス東京7F

概 要: 

 「何とかしよう!就活・就職難」と題した青年の手づくりによる就活フェスタがエデュカス東京7Fにて開催され、48人が参加しました。

 第1部では4人の青年がそれぞれ「就活にお役立ち講座」と題して講演を行いました。その中で、首都圏青年ユニオンの山田真吾さんが労働者の権利について話しました。山田真吾さんは、「労基法を1つでも守らない会社をブラック企業だとするなら、日本にある全ての会社がブラック企業になってしまいます。本当のブラック企業は、人を使い潰すことを前提としている会社のことです。例えば、残業代未払い・社会保険の加入なし・暴力は当然といったような会社がブラック企業といえるのではないでしょうか」とし、「間違ったことを間違っていると思えない人が多いのも事実です。それは労働法を知らなすぎることが原因ではないでしょうか」と自分に与えられている権利について考えること促しました。

 第2部では法政大学キャリアデザイン学部教授児美川孝一郎さんと中小企業同友会全国協議会平田美穂さんの2人を招いての討論会を行いました。

討論に先立って児美川孝一郎は、「日本人の多くは就職するのは大学を卒業してすぐと思い込んでいます。企業側の採用が大学新卒者に偏っているのも問題です。この構図はどのようにしてできたのか。そして、このままでいいのかを真剣に考えないといけません」と話しました。また、平田美穂さんは、「中小企業でも若い人を積極的に成長させようと取り組みを進めている会社はあります。大手、大企業だけが取り組んでいるわけではありません」と話しました。参加者からは、「自分は中小企業でもいいと思っているが周りが許してくれない」、「大学を卒業後就職できなかったら、負け組扱いにされる」などの意見がありました。討論のまとめで児美川孝一郎さんは、「高校生・大学生がもっと主体的に運動しなければいけません。何もしなければ現状を変えることはできません」と話しました。

岡山労働局が県内の大学の報告をまとめた結果、県内の大学を卒業した大学生の就職内定率は87.7%(3月末現在)で、1991年度以来、3番目の低さになりました。また、大学生の就職希望者4646人に対し内定者は4074人。572人の就職が決まっていない状況です。就職活動開始の時期が早すぎて大学で十分学べないなどの弊害も発生しています。この現状にどう変えていくのか、またどうやって学生たちに伝えたらいいのか。活動上の課題が1つが見えてきました。

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と き:2011年7月3日10:30~

ところ:岡山市勤労者福祉センター

概 要:

  岡山労働学校は前日に引き続き、関西勤労者教育協会の中田進さんを講師とし特別講義を開催ました。今回の特別講義には20人が参加し、歴史に学び、歴史をつくることをテーとした社会発展史の学習となりました。

 中田進さんは、「社会とは人と人のつながりです。しかも、それぞれ人は個人として独立しています」と話し、「つながりには①経済的つながり②政治的つながり③文化的つながりの3つがあります」と説明しました。人間社会は経済的つながりが最も基本的なつながりであることから、「人間は自然に働きかけることで、衣食住を生産します。工場や機械など主な生産手段を私的に所有する資本家が生産手段を持たない労働者を支配し、働かせ搾取するのが資本主義社会です」と説明しました。

 社会の発展法則について中田進さんは、「労働者には要求があります。賃金引上げ、労働時間の短縮などです。すべての人が要求意識を共有し、行動に参加したとき社会は発展に向けて動きます」とし、「しかし、資本家は少しでも利益を増やすために賃下げと長時間労働を要求しています。労働者と資本家の意識の違いが行動となり、対立しすることが階級闘争です」と話しました。

1919年に国際労働機関ILOが誕生し、世界の労働組合運動は大きく前進しました。中田進さんは戦後の日本の労働組合運動について、「1945年8月15日日本は無条件降伏しました。アメリカが天皇制を撤廃し、民主的な日本の建設を目指したこと、戦後368万人の労働者が組合に加盟したことなど、日本の労働者を取り巻く環境は飛躍的に変わっていきました」と説明し、「しかし、アメリカは急に日本に対する方針を変更し、安保条約による軍備再編、労使一体型の管理労働組合を形成し、利益最優先の資本主義社会を形成しました。日本政府はアメリカに追従して安全よりも利益を優先した原発推進政策を推進し、国旗掲揚・国歌斉唱を強制する右翼的再編が行われようとしています。いま日本は大きな危機に直面しているといえます」と危機感を持つことを促しました。

「社会を変えるためには闘うしかありません。闘い続けなけなければ社会は前進することはありません。そのために学習によって自身の文化と思想を磨くことが大切です。経済・政治的闘争だけではなく、思想的闘争も欠くことはできません」と中田進さんは力強く訴えました。

 2日間に渡る中田進さんの講義を聞いて、私たちの運動スタイルは一方的になってはいないだろうかと考えさせられました。情勢がめまぐるしく変化する中、労働組合の文化・思想を感じられるような訴えでなければ、大衆の心には届かないのではないでしょうか。今後活動を展開するにあたって、工夫することを考えていきたいです。

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と き:2011年7月2日18:00~

ところ:岡山市勤労者福祉センター

概 要: 

 関西勤労者教育協会の中田進さんを講師に招いた学習会が7月2日と3日の2日間で、開催されます。第1日目は26人が参加し、「ブラックな働き方ノン」と題して中田進さんに講義を行ってもらいました。

 講義に先駆けて各職場からの発言がありました。生協関連・一般労組の長尾和孝さんは、「生協の配達員をしています。これまでは休憩時間を取ることもままならい働き方でしたが、労働組合で要求を掲げて闘ったことで労働環境が改善されました。今後は、自分自身が活動し続けることでブラックな部分を変えたいです」と決意を表しました。

生協関連・一般労組の長尾和孝さん

岡山市学童保育労組の小野さんは、「私たち学童保育員は表面上市の職員という位置づけです。いま労働組合に加盟して岡山市を相手にした活動をしています。今日この場に参加して若い人が多いことに驚きました。これから一緒に学びを共有したいです」と学習への意欲を伝えました。

 中田進さんは、「憲法には政府は国民の幸福を最大限尊重しなければならないとあります。今の政府は社会保障、国民の幸福を増進させていると思いますか。働くことは国民の権利であるのに仕事がない。働く時間のルールが守られていない」と話し、このような状況がブラックだとしました。働くことについて中田進さんは、「働くことは社会に役立つことです。人間は生まれてすぐに何でもできるわけではありません。働くことで人は成長します」と労働が人を育てることを説明。

講師の中田進さん熱い講義を展開

また、社会的自立には一定のお金が必要だとし、「お金を得るには物を売ることです。しかし、物を作るのにもお金が必要です。そこで、資本力のない労働者は労働力を提供することでお金を得るのです。自分で稼いだお金で自立するのです」と説明しました。そして、「資本主義は①賃金を下げる②労働者を減らす③長時間労働の3つを行い、どんなに人がボロボロになろうとも利益を追求する恐ろしい性質を持っています」と資本主義の特徴を示しました。

全体の様子

ブラック企業が増加しているのは労働の内容が荒み、働くルールが崩壊したからです。また、日本はILO条約の批准が極端に少なく、日本の労働法では「36条協定」を労使の間で締結すればいくらでも残業させてもいいとなっています。いま若者の間に貧困とルール無視の働かせ方が広がっています。このような現状を変えるにはどうしたらいいのかについて中田進さんは、「労働者が団結して闘わなくていけません。団結できるのが労働組合です」とし、「日本の労働組合の組織率は18%と非常に低いです。日本人は自分たちの権利について無知すぎます。知識、人数があれば変えることのできないものはありません」と締めくくりました。

 

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と き:2011年6月30日(木)18:30~

ところ:岡山市勤労者福祉センター

概 要:

第81期岡山労働学校第8講義の今回は13人が参加し、「変革の哲学を求めて~マルクス・エンゲルスの青年時代~」と題し、長久啓太さん講義をが行いました。

 長久啓太さんはマルクスとエンゲルスを詳しく扱う理由について、「2人は資本主義が人類社会のひとつの段階に過ぎないことを明らかにし、自ら運動の先頭に立ちました。唯物論と弁証法を統一しながら発展させ、科学的世界観の基礎を築いた人物です」としました。

マルクスの青年時代について、「マルクスは12歳でギムナジウム(高等中学校)に入学し、文学、歴史、語学など様々な学問と出会い、学びを深めました。当初は弁護士になることを考えていたようですが、法学だけでなく美学、物理学、化学の学びもしていたそうです」としました。長久啓太さんは、「マルクスは学生時代なかなか実家に手紙を出さず、喧嘩騒動を起こすなど生活は荒れていました。また、イェニーという女性に恋をして、イェニーへの愛をつづった自作の詩集をプレゼントしています」とマルクスの人間性にも触れました。

エンゲルスの青年時代について、「エンゲルスは名の知られた工場経営者の長男として誕生しました。学業を父親の命令で中断させられたことなど、エンゲルスは父親と常に対立していました」と話し、「17歳の頃、エンゲルスは商店員修行として貿易事務所で見習いとして働いていました。自分の余暇の一切を文学、学問に費やし、労働者の生活や苦境について思いを巡らせるようになりました」と話しました。エンゲルスはジャーナリストしての才覚もあり、仕事で訪れたイギリスのマンチェスターで、仕事が終わった後や休日を利用して街を調査、労働者の声を直接聞き、労働組合チャーチスト運動との交流を図っていたようです。長久啓太さんは、「エンゲルスは労働者の声を直接聞くことで、労働者階級こそが闘いの主役になるという展望を見出しました」としました。

 マルクス、エンゲルスは違った道を歩いていました。しかし、学問を重ね、経済学の研究を進めるうえで労働者階級が人類の未来を担うものとして成長・発展しなければならいと一致したのだと思います。

次回7月7日(木)の岡山労働学校ではマルクス、エンゲルが基礎づけた科学的世界観の特徴について学びます。

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と き:2011年6月26日(日)11:00~

ところ:滋賀県大津市

概 要: 

 労働組合の組織化の重要性、全労連運動の今後の展望を学ぶことを目的とした全労連第4回労働組合幹部会セミナーが滋賀県大津市で開催されました。各県から合計48人が今回のセミナーに参加し、地域・産別の枠を越えて情勢学習と交流をもちました。

小田川義和全労連事務局長

 開講に当たって小田川義和全労連事務局長は、「3.11東日本大震災を抜きにして運動を語ることはできません。次の世代を担うことになるみなさんには、問題意識を共有すること。そして、それぞれの組織の現状を知ることで運動を発展させて欲しい」と話しました。

第1講義は札幌学院大学法学部教授の家田愛子さんを講師として、労基法について学びました。家田愛子さんは正社員と非正規社員の賃金格差だけでなく、女性の短期雇用、短時間労働などの格差が起こっていることから、「労基法4条では、労働者が女性であることを理由として、賃金について男性と差別的扱いをしてはならないとあります。しかし、判例・学説には経済学、賃金論の影響が強くあり、賃金が強調された狭義的な解釈となっています」とし、法解釈の狭嗌化により、残業命は拒否できない、単身赴任は拒否できない、就業規則は使用者がほぼ一方的に変更できるなど間違った認識があることを示しました。

労働組合が近年弱体化していることについて、「労働市場の規制緩和のための法改正により労働組合は骨抜きにされています。非正規労働者や女性の権利の視点が欠如していたと言わざるをえません」と言及し、「男女賃金の解消、非正規雇用の減少そして、労働時間の短縮によるワークシェアリングを進めることが大切です」としました。

第2講義では金沢大学教授の井上英夫さんを講師として、人権について学習しました。

井上英夫さんは、「人権は空気と同じです。普段意識することは少ないですが、なくなると人は生きていけません」と冒頭で話し、「近年ワーキングプアという言葉を耳にすることが多くなりました。みなさんの身近にそのような事例がないとしても、このような言葉が出ているといるからには、社会は少しずつですが、確実に変わりつつあります」と訴えました。年収200万円以下の働く貧困層(ワーキングプア)は1100万人に達していると言われています。現在では、労働と社会保障を一体とした運動でなければ労働者の賃金と生活が守れないことは明らかです。井上英夫さんは、「憲法では義務を果たせない人に対する権利の保障を謳っています。しかし、義務を果たさなければ、権利は生じないという考え方が横行しています。これは商売の関係と同じです」と話しました。東日本大震災以降、大企業・アメリカ追従をいっそう政府は強めています。井上英夫さんは、「国・自治体・企業に対して物を言う連帯意識が求められているのではないでしょうか」と講義を締めくくりました。

第2講義終了後、兵庫県立大学名誉教授であり阪神・淡路救援復興県民会議代表の菊本義治さんを招いた特別講義が行われました。菊本義治さんは、「政財界はアメリカ型新自由主義に追従し、増税、憲法改悪を強行しようとしています。また、大阪府政、東京都知事選挙から国民の間には強い政治家への待望論があるように思われます。今日本は確実に変化しようとしています。しかし、いい方向に変化すればいいのですが極めて危うい状況です」と話しました。東日本大震災以降日本の状況は一変しました。今回の震災は春闘の最中に発生し、多くが春闘を自粛しました。そのことについて菊本義治さんは、「東日本大震災は日本に未曽有の被害をもたらしたが、労働運動を自粛してよかったのか疑問です。やはり柔軟な計画と実行が必要だったように思います」とし、「震災による被害総額は最大25兆円とされています。大企業の内部留保は250兆円を超えており、このお金は国民に還元されることはありません。今こそ内部留保を復興のために活用するときです」と話しました。

「日本の経済停滞の大きな原因は国内にお金が回っていない点です。大企業がため込んだ内部留保を国内に還元してこそ、被災地の復興と日本経済の再生が図れるのです」と菊本義治さんは講義を終えました。

講義終了後、グループに分かれて「震災復興において労働組合の果たすべき役割は何か」と題した討論を行いました。

討論の様子

討論では、「震災の影響を口実とした雇い止めがある中、やはり、原点に返り各職場を守ることが大切」、「労使一体型の運動を展開する連合に対して、どのような運動を展開するのかを考えることが第一だと思う」、「労働組合が主体となり、国民投票を行ったらどうか」などの意見が出ました。

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と き:2011年6月23日(木)

ところ:岡山市勤労者福祉センター

概 要:

  安保破棄岡山県実行委員会は「安保のイロハから新防衛大綱の危険性まで」と題した学習会を中尾元重代表を講師として開催し、15人が参加しました。

県労会議の伊原潔事務局長は、「沖縄をはじめとして基地強化を求める米国の要求はエスカレートしています。東日本大震災により大きな打撃を受けた日本対して、辺野古がだめなら嘉手納基地と普天間基地の統合を要求するなど、やりたい放題です。学習を重ねて、基地強化に反対する運動を強めましょう」とあいさつをしました。

開会あいさつをする伊原潔事務局長

中尾元重さんは、「今、中国・北朝鮮を危険視した日米軍事強化が推進められています。米軍の要求は周辺国が自衛隊の威力を恐れるほどに日本の自衛隊を強化することです。そうして、日本を戦争に駆り出そうというのです」と日本がアメリカに追随し軍事路線を辿っているとしました。背景には日米安保があるとし、「日米安保は1952年4月28日、サンフランシスコ平和条約の調印から5時間後に吉田首相ひとりが調印し発効しました。最も問題なのが、日米安保の内容は国民、国会にも事前に通達されていなかったことです」と話しました。日米安保には、アメリカは日本の再軍備を期待する旨、アメリカには米軍基地を自由に使用できる権利があること等が明記されています。また、アメリカ軍は日本国内のどこにでも基地を作ってもいいという全土基地方式があり極めて不平等な内容です。日本では米軍基地に対する特権が保障され、世界一多額の財政支援を受けています。また、世界で唯一、米空母の母港が日本にはあります。在日米軍基地の異常性は明白です。

講師の中尾元重代表

中尾元重さんは、「不平等性を解消し、対等な日米関係をきづくことを名目にした新安保条約が1960年1月19日に調印されました」とし、「現在に続く新安保条約は、資本主義体制を強化することが盛り込まれています。安保条約に基づく同盟は人類の発展を資本主義で打ち止めにする同盟でもあります。社会主義を目指す体制変革の運動は、それ自体が国際共産主義の間接侵略とされるのです」と説明しました。「安保条約第10条ではどちらか一方が条約終了を通知すれば1年後に安保条約を終了できるとあります。そのためには安保破棄の多数派をつくって破棄通告をする政府を打ち立てなければなりません」と参加者に促しました。

学習会の様子

安保条約成立から51年経過し、条文は全く変わっていません。しかし、日米首脳会談や、2+2を重ねて運用の実態を拡大強化した結果、その中身は別の条約に等しいほどに変化しています。日本の労働市場で終身雇用・年功制が崩壊、非正規雇用・派遣労働者の規制緩和、郵政民営化。関税を原則撤廃し、農産物の完全輸入自由化を進めるTPP参加方針の閣議決定も米国の利益のために地域経済と国民を犠牲するものです。安保条約の実態はアメリカ経済に対する日本の従属と奉仕の経済関係に他なりません。安保の実態から目を背けることなく、しっかりと学習しながら安保破棄を求める運動に取り組みましょう。また、今回の学習会に参加した20代男性は、「青年たちの集会でも安保について学習したい。今回の話を聞いて問題点が明確になりました」と今後の学習への意欲を燃やしていました。今後の運動の発展に期待できそうです。

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と き:2011年6月20日(月)18:30~

ところ:倉敷市中庄駅前

概 要: 

学び伝えあう@わかもののつどい2011実行委員会は7月2日に開催される、学習会のチラシ配布、シールアンケートを行いました。宣伝活動には岡山労働学校の青年5人が参加し、帰宅途中の学生を中心に対話形式でシールアンケートに取り組みました。

7月2日の学習会は関西勤労者教育協会から中田進さんを講師に招き、講演と交流を中心にした企画になっています。岡山県で働く若者の実態、思いを伝えあい、社会の問題を考えます。

シールアンケート投票の様子

シールアンケートに協力してくれた大学生(女性)は、「今就活中ですが、就職できるかどうか不安。どうしてもできなければ非正規でも仕方ないかもしれない」と話してくれました。また、原発事故に関して、「日本には原発はいらない。原子力は危険です」と大学生(男性)は話してくれました。また、シールアンケートで最も投票が多かったのは「就職活動」についてでした。東日本大震災の影響もあり就職活動は厳しくなると予想されているようです。

今回の企画では社会のあり方を考えるヒントを得ることが出来ると思います。学び伝えあう@わかもののつどい2011実行委員会は、より多くの若者が企画に参加してくれるよう引き続いて宣伝活動に取り組みます。

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と き:2011年6月18日(土)~19日(日)

ところ:島根県

概 要: 

 岡山県労働学校は1泊2日の学習旅行を行いました。今回の学習旅行では島根県松江市鹿島町にある島根原子力発電所の関連施設島根原子力館を見学しました。その後、島根原発「30キロ」住民運動事務局長の石橋寛さんを講師として学習会を行いました。

島根原子力館では原子力発電所の仕組み、震災対策についての説明を受けました。津波については、「東日本大震災による福島原発の事故を踏まえて万全の態勢を整えています。島根原発周辺では5.7mの津波が想定されていますが、島根原発は海岸から高さ8.5mの位置にあります。さらに、高さ15mの防壁に守られています」また、耐震性につて「島根原発周辺では震度7.3の地震が予想されています。現在の耐震強度は震度5なので改善が必要です」としました。福島原発に関しては詳細が分からないため説明できないとのことでした。今後、詳細が分かり次第さらなる震災強化を図っていくとのことです。

島根原子力館の展示物

その後別会場で石橋寛さんによる学習会を行いました。石橋寛さんは、「現在の原子力は軍事技術の流用品です。日本の原発建設はアメリカンの原子力戦略によります。また、電力会社・ゼネコン・政党・自治体が原発からの利益に依存しきっています。その結果日本は世界.3位の原発立地国となってしまいました」と日本になぜ原発が多いのか説明し、「島根原発では511ヶ所の点検漏れがあり、その実態が1年間放置されていました」と原発は安全でなければならないという安全神話が中国電力内にも存在するとしました。また、「ろくな調査もせずに活断層は存在しない、原発から離れているから問題ないなと判断されています。島根原発の安全審査はあまりにも杜撰です。2号機増設同意後、3億円の匿名寄付。また、3号機増設同意後、17億5000万円の匿名寄付がありました。中国電力の地元自治体懐柔策であることは明らかです」と利益追求型の原発建設になっていると話しました。

講師の石橋寛さん

これからの取り組みについて、「世界の流れは低エネルギー社会、再生可能エネルギーの開発と普及・推進です。海外には地熱発電で国内の電力をまかなっている国(アイスランド)があります。住民の意識を変化していくことが必要です」と締めくくりました。

学習会の様子

 蒜山自然の家に宿泊し、島根原子力館と学習会の意見交流を行いました。「島根原子力館では活断層についての説明が全くされていなかった。都合の悪いことを隠しているように見える」、「世界を見ると青年が運動の中心になっている。岡山でも青年が中心になって運動を作りたい」という意見がありました。

労働学校の仲間♪

明日に向かってピース(*^^)v

翌日はひるぜんジャージーランドで遊びました。今回の学習旅行には16人が参加しました。集団で旅行をすることは社会に出るとそうあるものではありません。岡山労働学校に集い、ともに学び、時には遊ぶことが明日への活力につながると思います。

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と き:2011年6月9日(木)

ところ:岡山市勤労者福祉センター

概 要:

  第5講義の今回は11人が参加し、「資本主義を生み出す力となった思想・世界観①」と題し、人間観に転換をもたらしたルネサンス期を学習しました。弱者の救済を説いたキリスト教がローマで国教として認められた結果、すべての学問は神学のもとに置かれるようになりました。哲学に関しては、教会付属のスコラ哲学の枠内に限るとされました。講師の長久啓太さんは、「なぜと問い、疑うという哲学的思索の範囲が狭められ、支配階級の意に反する思想は弾圧されました」と説明しました。

講師:長久啓太さん

教会が説く禁欲主義が蔓延する中に芽生えたのが「人間って素晴らしい」という人間の幸福の手段を宗教以外の別の方法で追及し表現するルネサンスです。長久啓太さんはルネサンス期の代表者としてコペルニクスを挙げました。「コペルニクスは主著〝天体の回転について″で地球は動いているという地動説を紹介しました。しかし、コペルニクスの地動説は当時の支配勢力であるキリスト教会から攻撃され禁書とされてしましました」と話し、「自分たちの地球が宇宙の中心だという考えにかじりついていた間、人類には宇宙の本当のことがわからなかったと同様に、自分ばかりを中心にして、物事を判断してゆくと、世の中の本当のことも、ついに知ることが出来ないでいてしまう」と吉野源三郎の言葉を引用し封建制度がどういうものであるかを説明しました。

講義終了後の意見交流でより考えを深めることができます

時の支配勢力から、迫害や弾圧を受けることもある中で、常識を疑い、問いかけることはとても勇気のいることです。権威に盲目的に従うことは楽なことです。しかし、そこからは新しい誕生がありません。コペルニクスの場合、自分たちが生きている地球を客観的に捉える姿勢が地球という惑星の発見につながりました。彼の姿勢は、天文学や科学の分野に限ったことではありません。人類の歴史、社会の発展においても重要な姿勢です。

次回第6講義(2011年6月16日18:30~)は唯物論的要素を推進めた、自然哲学者たちの登場から、資本主義の誕生について学習します。

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