3.31社会保障と税の一体改革を考える~「明日の安心」」対話集会in岡山
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と き:2012年3月31日(木)13:00~14:30
ところ:岡山コンベンションセンターイベントホール東
3月31日(土)岡山市コンベンションセンターで政府主催の社会保障と税の一体改革を考える~「明日の安心」」対話集会in岡山が開かれました。対話は、説明に約50分、質疑応答約30分で全体90分の集会でした。特別報告者として石井岡山県知事、真庭市井出市長が自治体の行政改革の実態と消費税増税・社会保障制度充実への期待を短時間に報告と意見表明する形で進められました。会場には事前に申し込み、参加を認められた約80名が出席(空席がありました)をしましたが、質疑時間が少なく、政府の説明も不十分なまま、発言者も6名と限られた中での対話集会となりました。
31日は朝早くから右翼の宣伝カーが会場となったコンベンションセンターセンター周辺を大音量で街宣し、特に駅西口周辺は騒然としていました。
会場へ入ると免許証など身元確認と金属探知器による身体と手荷物チェック、傘などの事前預かりなど、物々しい警戒態勢でした。会場内にはSPが何人も配置について警戒態勢が敷かれていました。集会が始まると川端達夫総務大臣が挨拶を兼ねて「社会保障と税の一体改革」の大まかな流れを説明しました。しかし、その説明の前提は少子高齢化、非正規労働者の増大などで税収が減っている。しかし大企業の法人税を上げると海外に出て行くので国際競争率維持のために法人税はあげられないとした上で、消費税増税による税負担を国民にお願いしたいという内容でした。パンフレットも当日配布されました。続いて、岡崎税務局長が改革の中身を説明(実は抽象的で具体性がない)した後、石井知事と井出市長が政府を持ち上げる形で行財政改革について自身の自治体の行政運営を例に、改革に期待する発言を行いました。ここで質問時間となりました。税制と社会保障という問題と行財政の2つの切り口で分けて質問を受けるという司会者の説明でしたが、質問は消費税と社会保障制度に関する内容に終始しました。全体で6人が発言しました。参加していた伊原と森脇県議は終始手を挙げ続けましたが、質問の機会は与えられませんでした。介護について制度の不充分さを訴えた人、大学の授業料が高いことや奨学金制度も不十分だとした学生、消費税の導入で景気が後退した経過があり制度の充実にはつながらないとした人、消費税は賛成だがその前に議員の歳出などやるべきことがあると主張した人など、質問・意見は様々でしたが、再質問できる余裕もなく政府主導の一方的な説明会に終始しました。この集会の印象は、いろいろと問題はあるが前提には少子高齢化と非正規の増大があり、将来に負担を持ちこさないとして今から消費税を上げること、福祉を良くしようとすれば行財政改革(とりわけ公務員の削減やむなし)の必要を強調する内容でした。こうした茶番とも言える説明会をやって、民主党は全国民に説明したとでも言うのでしょうか?発言者も司会者が当てるというより、横で指示している人に従って当てている印象もあり気になりました。いずれにしても、意見表明はできず、政府の宣伝に乗せられた後味の悪い集会に、このままでは民主党政権の思うまま。宣伝行動に奮起するしかないと気持ちを切り替えたところです。