岡山県労働組合会議

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10.6 第82期岡山労働学校第1講義

と き:2011年10月13日(木)18:30~

ところ:勤労者福祉センター

概 要:

 

 先週の入学式に引き続いて、今回から講義が始まります。第1講義は「働く女性の現状」と題して、仕事におけるジェンダーギャップについて考えました。講義には20人が参加し、とても活気にあふれました。

 講師の長久啓太さんは資料データを示しながら、「働く女性の現状」について傾向と特徴を講義しました。「就職活動の際、面接でのセクハラ発言、容姿が採用基準など女性はじきは未だにあります。苦労して就職しても、これは女性の仕事だからと補助業務しかさせてもらえない。また、男性と同じ業務を担当しているのに女性だけ給料が低いなど働く女性の現場には女性差別がはびこっています」と実例を交えながら説明しました。20代半~30代後半までの女性の雇用者数が低いことについて、「日本には労働時間を規制する法律がなく、日本独特の異常な長時間労働を生み出しています。さらに、男は仕事、女は家事という伝統的な性別役割分業論が重なり、男性の会社人間化を助長しています。保育園に入れないなど子育てに対する社会的支援の遅れも日本は顕著です」と育児と仕事を両立できない社会的要因があることを示しました。

長久啓太さんは財界の戦略として、企業にとって都合のいい労働力として女性が働かされているとし、「現在、非正規労働者の7割が女性です。一方、妊娠・出産、育児休業を理由とした解雇が行われ、正規での再就職は非常に難しいため非正規で働かざるを得ません。これも、非正規で働く女性が増加する原因の1つです」と話し、「働き続ける女性を低賃金に追いやり、女性労働者の賃金抑制を配偶者控除制度で誘導するなど、男女間に経済力の格差が生まれています。女性だけに対する若年退職の強要は男性労働者に過剰な労働を強いることにもなります」と締めくくりました。

 これらの問題の解決のためにはどうしたらいいのでしょうか。現在女性の社会進出が進んでいます。「男の生きざま」という言葉など日本には男性と女性の関係に「養う、養われる」という関係が伝統のように根強くあります。今後の講義や討論で課題と展望を深めましょう。

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