日付 2011年6月30日
と き:2011年6月30日11:00~
ところ:岡山県庁
概 要:
7月1日の本会議に「国旗掲揚と国歌斉唱に関する決議案」が審議されることになっています。同案は自民党が提案し、「県、教育委員会、その他あらゆる機関において、国旗掲揚と国歌斉唱を強く求める」としています。平和・民主・革新をめざす岡山の会は「思想及び良心の自由は、これを犯してはならない」とある憲法19条に反するとして、決議案に強く反対するとともに、採択しないよう申し入れを行いました。
大阪府では6月3日に橋下徹知事が率いる大阪維新の会が提出した「君が代」起立強制条例がまともな審議もなしに府議会本会議で「維新」などの賛成で可決しました。大阪労連など憲法、労働、教育7団体は民主主義と憲法を踏みにじる暴挙に怒り込めて抗議しています。いま大阪府の影響を受けて、岡山県でも同様の条例が制定されようとしています。
申し入れを行った中尾元重代表は、「国旗・国歌法が強行された国会審議の中でさえ、義務化するつもりはないとの政府答弁がされています。国旗掲揚と国歌斉唱に関する決議案を本会議に提出し、採択された場合は相応の効力が発生します。これが何を意味するか考えてください」と訴えました。
議案を提案した戸室敦雄自民党県議団長は、「私たちは強制をするわけではない。国旗掲揚と国歌斉唱を強く要望しているだけです」と開き直りとも取れる発言がありました。景山貢明公明党県議団長は、「みなさんが反対を求める申し入れに来られたように、賛成を求める住民運動もあります。私たちは自民党に追従して賛成したわけではありません。私たちは大きな道を歩いているのです。道幅が広いために右往左往しているように見えるだけです」と独自の判断で賛成したとしました。民主県民クラブ一井暁子議員は、「私たちはみなさんと同じ思いです。一緒にがんばりましょう」と協調姿勢を示しました。
格差の拡大、低賃金問題、ワーキングプアの増加、加えて3.11東日本大震災により閉塞感は増すばかりです。いま国民の間には〝強い政治家″を求める風潮が強まっているように思います。政府は東日本大震災からの復興を口実とした消費税増税、憲法改悪によりアメリカ型新自由主義経済により追従しようとしています。まるで権力を掌握したら何でもできると言わんばかりです。
みなさんの声を県労会議まで寄せてください。一人ひとりが声を上げることが、安心して暮らせる社会の実現と大震災からの復興につながります。県労会議は誰もが人間らしくまともな生活のできることを求め、これからも邁進していきます。
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と き:2011年6月29日(木)19:00~
ところ:禁酒会館
概 要:
66年前の6月29日、岡山は空襲により2000人に及ぶ犠牲者を出しました。岡山ピースキャンドル実行委員会は、犠牲者への鎮魂の意を込めたピースキャンドルの集いを毎年6月29日に行っています。今年は20人の参加があり、参加者全員で犠牲者を追悼しました。
岡山空襲の紙芝居を行った後に、金重豊子さんから空襲体験の話を聞きました。金重豊子さんは、「空襲の時は必至で逃げました。今のもも太郎通りを必死で走ったのを覚えています。お母さんの後ろについて必死に姉妹たちと逃げ、やっとのことで防空壕までたどり着きました。しかし、先に中に入っていた人に追い出されたことを今でもはっきりと覚えています」と当時の情景と合わせて話し、「私の目の前で焼夷弾の火の粉を浴びた人がいました。水で消火すると、水をかけるだけ燃え広がり本当に恐ろしかったです」と空襲の恐ろしさを話しました。
その後、参加者全員でキャンドルに火をともし、犠牲者に黙祷を捧げました。
真鍋彩紀さんが声明文を読み上げ、「現在、日本政府は憲法9条を改憲し、戦争のできる国になろうとしています。平和な国を誓った日本が同じ悲劇を生み出そうとしているのです。今日私たちは、66年前に起きたことを知ることが出来ました。戦争の体験を語り継いでいくことが、どんな意味をもっているのか考えてみませんか」と戦争の記憶は決して忘れてはならないことを訴えました。
参加者の中にはチラシを見て来たという人もおり、運動の広がりを感じるピースキャンドルのつどいとなりました。
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