岡山県労働組合会議

はい、岡山県労会議です。086-221-0133

日付 2011年6月20日

と き:2011年6月18日(土)~19日(日)

ところ:島根県

概 要: 

 岡山県労働学校は1泊2日の学習旅行を行いました。今回の学習旅行では島根県松江市鹿島町にある島根原子力発電所の関連施設島根原子力館を見学しました。その後、島根原発「30キロ」住民運動事務局長の石橋寛さんを講師として学習会を行いました。

島根原子力館では原子力発電所の仕組み、震災対策についての説明を受けました。津波については、「東日本大震災による福島原発の事故を踏まえて万全の態勢を整えています。島根原発周辺では5.7mの津波が想定されていますが、島根原発は海岸から高さ8.5mの位置にあります。さらに、高さ15mの防壁に守られています」また、耐震性につて「島根原発周辺では震度7.3の地震が予想されています。現在の耐震強度は震度5なので改善が必要です」としました。福島原発に関しては詳細が分からないため説明できないとのことでした。今後、詳細が分かり次第さらなる震災強化を図っていくとのことです。

島根原子力館の展示物

その後別会場で石橋寛さんによる学習会を行いました。石橋寛さんは、「現在の原子力は軍事技術の流用品です。日本の原発建設はアメリカンの原子力戦略によります。また、電力会社・ゼネコン・政党・自治体が原発からの利益に依存しきっています。その結果日本は世界.3位の原発立地国となってしまいました」と日本になぜ原発が多いのか説明し、「島根原発では511ヶ所の点検漏れがあり、その実態が1年間放置されていました」と原発は安全でなければならないという安全神話が中国電力内にも存在するとしました。また、「ろくな調査もせずに活断層は存在しない、原発から離れているから問題ないなと判断されています。島根原発の安全審査はあまりにも杜撰です。2号機増設同意後、3億円の匿名寄付。また、3号機増設同意後、17億5000万円の匿名寄付がありました。中国電力の地元自治体懐柔策であることは明らかです」と利益追求型の原発建設になっていると話しました。

講師の石橋寛さん

これからの取り組みについて、「世界の流れは低エネルギー社会、再生可能エネルギーの開発と普及・推進です。海外には地熱発電で国内の電力をまかなっている国(アイスランド)があります。住民の意識を変化していくことが必要です」と締めくくりました。

学習会の様子

 蒜山自然の家に宿泊し、島根原子力館と学習会の意見交流を行いました。「島根原子力館では活断層についての説明が全くされていなかった。都合の悪いことを隠しているように見える」、「世界を見ると青年が運動の中心になっている。岡山でも青年が中心になって運動を作りたい」という意見がありました。

労働学校の仲間♪

明日に向かってピース(*^^)v

翌日はひるぜんジャージーランドで遊びました。今回の学習旅行には16人が参加しました。集団で旅行をすることは社会に出るとそうあるものではありません。岡山労働学校に集い、ともに学び、時には遊ぶことが明日への活力につながると思います。

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と き:2011年6月16日(木)

ところ:岡山市勤労者福祉センター

概 要: 

 第81期岡山労働学校の第6講義が雨の中、6月16日に開校され、14名が参加しました。「資本主義を生み出す力となった思想・世界観 その2」と題して岡山労働者学習協会の長久啓太さんが講壇に立ちました。

長久啓太さんの座右の銘は「知は力」だそうです

長久啓太さんは唯物論を前進させた哲学者を紹介しながら、「資本主義社会形成期のブルジュアジー(資本家階級)の哲学は唯物論でした」とし、「資本主義社会形成期のブルジュアジーは封建的勢力と戦う階級であり、キリスト教禁欲主義、スコラ哲学と激しい思想闘争を繰り広げました。フランスでは、18世紀の大部分は、革命前夜の時代でした。ブルジョアジーが戦闘的で、その思想的代表として、唯物論的な要素を徹底した啓蒙思想家たちが登場しました」と説明しました。また、現代の思想闘争について、「現代日本も、革命前夜とはいえないでしょうか。震災、原発。社会のあり方が根本から問われている時だと思います。人間の幸福を追求する変革の時代にしなければなりません」と話し、「日本と当時のフランスの違いは、巨大に発達したマスメディアの存在です。テレビ・新聞では誤魔化し、嘘、隠蔽、迷信、すりかえ、本質そらしが横行しています。知ろうとすること、考えることが必要です。真実を胸の内にひっそりと秘めていても、社会は変わりません。伝えること、そして戦うことが大切です」と締めくくりました。

今回の講義では、哲学者たちの「信念をつらぬく姿」を感じました。長久啓太さんも講義で説明しましたが、真実を知っていても伝えなければ意味がありません。運動を進めることは社会との闘いですが、同時に自分との闘いでもあるのではないでしょうか。運動の成果が見られなくともそこで投げ出したら終わりです。諦めず、根気よく草の根運動を続けましょう。

次回講義は「ドイツ古典哲学一哲学の豊かな発展とその限界」と題して6月23日(木)18:30~21:00岡山市勤労者福祉センターにて開講です。

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とき:2011年6月18日(土)13時30分~

ところ:勤労者福祉センター

概要:

県労会議のパート・臨時労組連絡会は6月18日(土)、13時30分~勤労者福祉センターで第2回交流集会を開き33名が参加しました。記念講演では﨑本とし子(元岡山市議会議員)さんが、「震災対策を進めるために」としてお話しました。分科会では①非正規労働者の実態を川柳で遊ぼう、②事例から学ぶ労働者の権利、③運動経験者のおしゃべり会の3分科会で交流しました。

自らの被災地支援の経験を話す崎本さん

 﨑本さんは4月27日から仙台市宮城野区の岡田小学校にある避難所(約150人)の救護室の看護師として常駐された経験を話しました。「自衛隊の支援は4月末まで、食事は栄養面で不足している。ヘドロの混じった粉じんを吸って発熱したり、ジンマシンが出たりする人がいる。長期の避難生活は疲労の極限に達している。仮説住宅に入ると自己責任で食事の配給もない。仕事よこせ、と言いたい」と怒りと共に、政治の役割が問われていると話しました。また、「全国からの支援が被災地住民に、生きようとする力になっています。今尚8万人を超える人々が避難所暮らしです。消費税なんてとんでもない」と訴えました。防災対策では、「東南海・南海地震が起きたら、地震波の集中点での被害は甚大。行政にはこの視点がない。岡山市の避難所収容能力は昼間人口だと16.7%しかない。避難所が足りない。自主防災組織はありますか?大切なことは絆づくりです。命を守るための知識と知恵をもとう」と話しました。

 ①川柳で遊ぶ分科会では、はじめは「川柳なんてできません」と話していた参加者達が立派な川柳をつくって、各自披露しながら盛り上がりました。③運動経験者のおしゃべり会では、「役員を大切にして、誕生日にはメッセージを付けて感謝の気持ちを伝えては?個人的にもお友達になって、なんでも言い合える仲間作りを。発想の転換で組合に対するいやなイメージを変えよう」と話し合いました。

川柳はコチラ・・・川柳で遊ぼう

事例から学ぶ労働者の権利はこちら・・・2011.6.18事例から学ぶパート労働者の権利

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