連想分類語 NPT再検討会議
とき:2014年2月15日~16日
ところ:勤労者福祉センター
2月15日~16日、原水協中国ブロックは原水協学校を開き(のべ)31人が参加しました。初日は参加者全員による討論と交流会が行われ、2日日は日本原水協代表理事の高草木博さんが講演を行い、参加者が問題意識を出し合って運動を前進させるための議論を行いました。
中国ブロック学校の様子
高草木さんはメキシコ政府が主催して開かれた「第2回核兵器の人道上の影響に関する国際会議」のまとめに触れて、核兵器使用の非人道性についての認識が共有されて、「核兵器を禁止する法的拘束力のある文書を通じた新しい国際的な基準と規範」とする議長総括が発表されたことを報道する赤旗新聞の記事を示しながら、世界の核兵器禁止の流れを説明しました。
高草木さんは「先日の理事会は、核兵器のない世界を実現するために2015年NPT再検討会議、被ばく70年にむかって全力を上げることを決めた。その闘いの出発点として、被災60年を迎えるビキニデーを成功させることを呼び掛けた。ビキニ事件は原水爆禁止世界大会の開催や日本原水協創立の契機となった事件であり、その教訓は、核兵器のない世界の実現をめざす闘いにとっても重要」と話しはじめました。
高草木博さん
「今年はビキニ被災60周年、アメリカは1954年3月1日未明、マーシャル諸島ビキニ環礁で水爆実験『ブラボー』を行った。その威力は広島型原爆の1000倍とされ、その実験を契機に爆発的に広がった核実験抗議の署名運動は、核実験に協力するとしていた政府の姿勢を変えさせた。しかし、アメリカが第5福竜丸の乗組員に支払ったのは見舞金であり、その他の漁船は廃棄された魚の補償金だけだった」としました。当時、水爆は放射能が少ないと考えられていた。第5福竜丸の汚染資料を持ち出した日本の西脇安氏はベルギーでロートブラット博士と会い、資料を解析した結果、人類絶滅の危険を予感した博士がラッセル・アインシュタイン宣言の起草に関わり、1955年に発表された「戦争そのものの廃絶を宣言するラッセル・アインシュタイン宣言」となったとして、「ビキニ事件は、『真の御抑止力』が国民世論であることを証明した」と話しました。
座っているところから撮影
2010年のNPT再検討会議の運動と到達点は、核兵器のない世界の平和と安全を達成する、自国の核兵器の完全廃絶など5項目の提案に留意して、世界の反核平和運動やNGOが核兵器禁止条約の交渉開始を一致点に共同行動する事だった、として、最後までもめたのは「いつまでにやるのか」「どうゆう形でやるのか」だった。世界はその時の確認の通り、核兵器廃絶の具体的な合意に向けて動き出した。核兵器の人道的影響についての共同声明は日本も含めて2013年10月に125カ国が参加をして発表された。こうした運動の原動力は圧倒的多数の国民の支持を結集することであり、「核兵器全面禁止のアピール」署名の達成が力だとしました。そして、「日本が動けば、世界が動く」とまとめました。
話の中で、高草木さんは世界の要人や日本の大使とも電話で話のできる人物だということが分かりました。日本原水協はまさに世界の反核運動のイニシアを握っていることが分かる講演でした。
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とき:2013年8月6日(火)13時~16時
ところ:広島県立総合体育館・グリーンアリーナ
8月6日、2013年原水爆禁止世界大会-広島大会が開かれ、会場のグリーンアリーナには2,200人が集まり、主催者報告や被爆者代表、海外代表の訴えを熱心に聞き入りました。開会のあいさつに立った川后広島県労連議長は、「原水爆禁止世界大会は58年間、被爆者援護、戦争反対、核兵器廃絶を訴えてきた。2010年のNPT再検討会議で約束された核兵器廃絶の国際協約締結を求める国際協議の開始を求める運動を広げてきた。2015年NPT再検討会議に向け、核兵器のない世界の実現をめざす運動の飛躍をつくりだす大会になると期待されている。世界大会で核抑止の論議を克服しすべての国が核兵器禁止の協議に参加すること、福島第1原発の収束と自然エネルギーへの転換、すべての被爆者支援、反戦平和を世界大会で語り合いましょう」と呼びかけました。
平和祈念公園・慰霊碑前にて12時30分
68人の政府・海外代表が紹介され、播基文国連事務総長、メキシコ大統領、ラオス人民共和国大統領、赤十字国際委員会総裁などのメッセージが紹介され、その他7つの世界反戦運動の代表、広島・長崎をはじめ日本の183の首長からメッセージが来ていると報告されました。
開会宣言をする川后(せんこう)広島県労連議長
主催者報告を関西大学・冨田宏治さんが行い、国際会議宣言を読みあがる形で「核兵器の使用は人道に対する重大な犯罪。直ちに違法化を。核兵器が使われるだけで耐えがたい惨劇をもたらし、大規模の気候変動と世界的飢餓が引き起こされる。核兵器の廃絶は緊急の課題となっている。NPT再検討会議が開催される2015年に向け、核兵器廃絶を求める巨大なうねりをつくりだそう。核兵器廃絶を求めるアピール署名は303万8,723筆に到達した。核抑止力と核兵器のない世界は両立しない。核抑止の政策は直ちに放棄されなければならない。日本政府は核兵器の非人道性を告発し、その禁止を訴えた共同声明への賛同を拒否して、大きな失望と批判を呼んでいる。日本の運動は、被爆国にふさわしい役割の発揮を政府に求めている。「核兵器のない世界」への扉を開く広大な世論を気付き上げよう」と訴えました。
冨田宏治関西大学教授
日本原水爆被害者団体協議会の坪井直代表委員は、「広島の爆心地から1㌔㍍で被ばくし、全身傷だらけだった。壮絶な人生のなかで12回の手術をして88歳を迎えた。ガンも心臓病、慢性再生不良貧血も患っている。身体はガタガタだが、核兵器廃絶を求めて皆さんと共に運動したい」と挨拶しました。
坪井直広島県被団協代表委員
特別企画「核兵器のない世界へのメッセージinヒロシマ」として登壇した、アメリカの映画監督オリバーストーンさんとアメリカン大学のピーター・カズニック教授はヒロシマの被爆者とピ-ス・ピース岡山の青年・谷口朋子さんとトーク。ストーンさんは「被爆者は大事な戦争の証言者だ。若い人に体験を引き継がせ記憶させる責任もある。愛に溢れた人達だ」と話し、「若い人も立ちあがって闘ってください」と話し、盛んな共感の拍手を浴びました。
ドキュメンタリー「もうひとつのアメリカ史」でアメリカの戦後の軍事外交政策を正当化する「ウソ」を暴いたと紹介するアメリカン大学のピーター・カズニック教授
大会は7日から長崎に舞台を移し、開会総会では長崎市長も挨拶して分科会で討論が行われます。閉会総会では再びピーターさんとオリバーストーン監督がお話をします。
戦後の日本は米国の従属国のままで、経済大国だとしても道徳的な大国ではないと話すオリバーストーンさん
被ばく者と対面した感想を聞く広島県被団協の吉岡幸雄副理事長
大会は、「広島からのよびかけ」決議を採択して閉会しました。
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とき:2010年5月21日(金)18時30分~19時30分
ところ:岡山市勤労者福祉センター4階第1会議室
概要:団長の森脇さん日本共産党委岡山県議)から挨拶が行われ、日本原水協が再検討会議に与えた「核兵器廃絶の願い」の重さや強さ、そして参加者の署名行動や国際行動デーに示された熱気が紹介されました。同時に参加者は無事に任務を終えて帰国し、一人ひとりが貴重な体験をしたと話しました。事務局長の平井さんが参加者全員から集め1000枚の写真をもとに作成されたパワーポイントで報告が行われ、参加者は改めて自分が参加できてない会議や行動を共有し合いました。
パワーポイントを使って報告する平井事務局長(岡山県原水協)
アメリカ人の民主主義は日本では考えられないくらい明確な意思表示がされると、参加者は署名行動を通じた反応から口々にその様子を語りました。「日本の普天間基地のことをよく知っている」「一言、言うと積極的に話されて困った」「自分の主張をはっきりと話す」などの反応と同時に、行動を通じて10600筆が集約fれたことも報告されました。また平井さんは、国連の議場に入るために2時間も並んでパスを申請しながらも時間切れとなり、翌日に1時間並んでやっパスを取得して、原水協の高草木事務局長が日本から集めた690万の署名や被爆者の思いを届ける瞬間に会えて感動したと熱く語りました。「核兵器廃絶とそのための交渉に入る具体的なプロセスを明らかにするよう迫った演説」に立ち会えたことで、これまでの運動が報われたと、報告にも熱が入りました。参加者は各自が参加した行動や会議の内容を語り合い交流し、話は尽きません。参加した林病院の上原真理さんは「この行動に参加できたことは一生の宝です。すべての写真を大切に持っていたい」と話しました。赤磐原水協の水田さんは「若い人が沢山参加してくれて感動している。自分の娘や息子の年齢の人達に囲まれて、幸せを感じた。また、マレーシア大使館に要請に行かせてもらい光栄なことだった」と、自らが原水爆禁止運動に参加した歴史も語りながらの感慨深く話してくれました。また、高梁市職労の岡崎香奈子さんは報告集の中で「多くの人に知ってもらうことの大切さを感じた。学習したことを周りの人に伝えていくことがこれからの目標」と語っています。できたての感想文集を見ながら、参加者は一人ひとりの輝く様子を目の当たりにして、岡山の平和と核廃絶の運動はこれから大きく前進できると確信した瞬間に出会えたと思う報告会でした。
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とき:5月2日国際行動デー、5月3日NPT再検討会議~28日
ところ:ニューヨーク市内
参加者:日本から1800名、岡山から29名
記事提供:井木守氏(生協労組おかやま・県労会議からの代表参加者)
内容:
5月3日にニューヨークの国連本部で始まったNPT再検討会議を成功させようと、ニューヨーク行動が取り組まれ、全国から1600人が参加しました。岡山県からは29名が参加、労働組合関係では、自治労連5人、高教組1人、県労会議1人でした。(医療生協、地域原水協、個人など)20代が12人、30代が4人、40代が2名、50以上が10人と参加者の3分の1が20代の若者でした。
4月30日にニューヨークに到着した代表団は、5月1日から4日まで毎日街頭での署名行動に取り組み、3日間で537筆の署名を集めました。
42番街を埋め尽くす行進団
5月1日に行われたNGO(非政府組織)による国際平和会議では、潘基文 国連事務総長が演説し、朝鮮戦争後の自らの体験、広島やセミパラチンスク訪問の体験にふれ「核軍縮は国連事務総長としての私の最優先課題」と表明。「NPT条約は第6条で国際管理の下で核兵器保有国に全面核軍縮の交渉を追及することを締約国にもとめている。私は核兵器保有国に対して、この義務を果たすようもとめる」と述べました。
シカゴでの全労連の仲間たち
5月2日には「核兵器のない世界のための国際行動デー」が取り組まれました。午前中は、マジソンスクエアガーデンの前で署名行動。岡山から持参したチラシと折りツルを手渡しながら署名を呼びかけました。足早にゆき過ぎるニューヨーカーにも「Singe please.We want abolish of Nuclear weapons」とそれぞれの団体が作った横断幕を持った若者の呼びかけに足を止め、また、手にしたチラシに目を通し、わざわざ引き返して快く署名に応じくれました。
被爆者のニューヨーク市民との対話
署名行動の様子(岡山の代表団)
午後からは、ニューヨークの中心タイムズスクエアに集合し世界各地からの参加者と共に集会をし、国連本部近くのハマショルド広場までパレードしました。7番街を二車線使って行われた集会には約1万人が参加。秋葉広島市長や長崎の被爆者の訴えなど8月を思わせる陽気の中で約1時間半の集会を行いました。
岡山代表団のパレード
パワーあふれる代表団。頬のペイントがかっこい。
ニューヨーク市内を行進する岡山の代表団
パレードには、フランスからの参加者に顔に反核マークをペインティングしてもらったり、和服姿で参加する仲間など、思い思いに楽しく、「No more Hibakushya」を訴えました。
迫力ありすぎ。田中君の感想はここ参加した田中君の感想68KB
5月3日の午後からは、日本原水協が主催する公開シンポジウムが行われ、アメリカ、イギリス、の平和運動家とエジプトの軍縮大使が参加し、それぞれのスピーチのあと会場参加者とのやりとりがありました。会場となったリバーサイド教会は、キング牧師がベトナム反戦の演説を行った場所です。
5月4日はニューヨーク最後の署名活動に取り組み、行動日程のすべてを終了しました。
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ところ:国際交流センター5階会議室
概要:中尾代表のあいさつの後、平井事務局長から1年間の総括と方針が提起されました。特に、NPT再検討会議に向けた各地域や団体のと取り組みが紹介されましたが、今年の総会が例年になく多くの参加で開かれていることは、この署名運動に象徴的に表れていることでよくわかる総会でした。岡山県の署名が4月14日付で109,287筆に達したこと、全国では1200万の目標に対して621万の署名が集まっていることが報告されました。その特徴は笠岡市が住民の過半数を集めようと市街の人も含めて24082筆となったこと、高梁市・矢掛町で住民の10%を達成、水島では人口の10%を集め、募金も150万円になったことなどが報告されました。PPO青年組織は毎月6回の宣伝を行い、カンパ目標の30万円を自力で集めたことなど、地道で豊かな活動がNPT再検討会議への日本の期待と本気が伝わる集会となりました。県原水協もこの間、継続して署名運動を行い10回を超えたこと、美作では370回を超えていることなどさまざまな活動を今日の到達となり、全国を励ましたと平井事務局長はまとめました。総会には60名が参加しました。
掛け声だけでなく実質的な成果を勝ち取ろうとあいさつする中尾代表
アピール署名の目標達成のために地域を励ましてきた平井事務局長
笠岡市の署名過半数に向けて市長・議長をはじめ市内の著名人と学校関係の署名達成に向けて奮闘された樋乃津笠岡市議
4人の代表を送るために160万のお金を集めた水島地域の活動を紹介する早川氏
手製の布タペストリーを3枚持っていきたいと、署名も1万集めた新婦人活動を紹介する豊田さん
川中優子さんに代わって被ばく支援訴訟の闘いの活動を紹介する森田さん
PPOの活動を紹介する福田君(倉敷医療生協労組)
代表団に激励のあいさつをする花田県労議長
同じくあいさつする県民医連の林会長
団長の森脇県議(日本共産党)は最近になって、後楽園の花見客に飛び込み300筆の署名を集めたと報告
最後は岩佐高教組委員長が平和のバトンを受け継いだと閉会あいさつ
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とき:2010年3月8日(月)18時~
ところ:下田町児童公園 ~ 表町商店街 ~ シンフォニーホール
概要:日本山妙法寺の聖人さんが5月のニューヨークNPT再検討会議に向けて、今年の1月1日に沖縄を立って、6日に倉敷で出迎え、8日PM18時に岡山市内を行進することになりました。公園から表町商店街を通って、シンフォニービルまで平和行進を行いました。お坊さんは「人類の脅威をなくするの務め、困難ではあるが平和を願って行進しています」とお話しされました。県労花田議長は「憲法とは相いれない核兵器をなくすために運動しています」とあいさつして、別れました。聖人さんは9日の朝9時に県庁を出発して東京に向かわれます。9条の会の石井代表は「人数は少ないが、厳粛な気持ちでアピールできた。訴えは書きものでしっかり見ていただけたと確信した」と話しました。
下田町児童公園で記念撮影をしました。
3月9日AM9時、県庁前にて見送り式を行いました。
聖人は「核兵器廃絶に向けて微力だが、継続していくことが力になる」と挨拶されました。原水協を代表して、中尾さんは「草の根の力をどれだけNPT総会に結集するかが廃絶に向けてのカギとなる」と、それぞれの見解を示し、「お互いに力を尽くしましょう」と約束しました。
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