岡山県労働組合会議

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連想分類語  憲法99条

とき:2013年5月18日(土)11時~12時

ところ:岡山駅東口ビックカメラ前&西口サンステ前

 5月18日、憲法改悪反対岡山県共同センターは集中宣伝行動日を設けて、11時~12時まで岡山駅の西口と東口に分かれて宣伝・署名行動を展開しました。共同センターでは、憲法改悪の動きを重視して、これに反撃する立場から今年に入って、月2回の宣伝行動を継続してきましたが、憲法審査会の動きが活発化してきたことや安倍政権の靖国参拝、従軍慰安婦問題、過去の侵略戦争への無反省な対応など、危険な動きが強まっていることから集中宣伝行動日を設けて、大規模な宣伝をやろうと企画したものです。

宣伝では東口に25人、西口に16人が参加して、合計で115筆の署名を集めることができました。宣伝には宗教者9条の会から袈裟を着た住職さんなど5名も含め、労働組合や民主団体から情勢の重大性を感じて結集した仲間が集まり、共同センター始まって以来の大宣伝となりました。

宣伝では伊原事務局長や県医労連の岩本書記長がマイクを取って、訴えを行いました。「マスコミの間では、橋下大阪市長(維新の会代表)が従軍慰安婦問題で人権感覚を欠いた発言が話題になっている。沖縄の米軍の司令官に対して風俗営業を活用するように進言したというのですから驚いた。政治家や公務員は憲法を守る義務がある。第99条に明記されている。国民の基本的人権や尊厳を守ることは当然の義務であり、そもそもこんな発言は許されるものではない。安倍政権は基本的に橋下氏と歴史認識が同じであり、9条を変えて国防軍を創設するなど、日本をアメリカと一緒に戦争にできる国にしようとしている。そのために国民の人権を抑えて制限しようというのが彼らの考え方だ。このことは私たちが勝手に言っているのではなく、自民党の憲法改定草案に明確に示されている。ご一緒に反対の声を上げましょう」と宣伝しました。

署名をしてくれた人の中には、「簡単に憲法を変えられては大変。今の政権の人たちは危険だ」「戦争体験者として、食べ物がなかったので苦労した」と話されました。また、「他国から攻めてくれば困るだろう」と言ってくる人がいましたが、「平和外交を進めればせめて来ることはない。今まで攻められたことがありましたか?」と聞くと「それはそうだが」と納得する場面もありました。

共同センターでは今後も集中宣伝で憲法改悪勢力を追い込んでいく宣伝を強化して、参議院選挙では維新の会や自民党の議席を減らそうと話し合っています。

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とき:2013年4月16日(火)18時30分~

ところ:岡山市勤労者福祉センター

 憲法共同センターは4月16日、小畑隆資さん(岡山大学名誉教授・政治学者)を招き、憲法学習講座を開きました。参加者は13人でした。小畑さんは、「自民党の狙いは9条の平和条項を変えることだとされているが、最大の問題は一部の条文の手直しではなく、憲法そのものの基本的な性格を根本的に改悪し、破壊しようとしている点にある。それを明確に示しているのが99条だ」としました。

憲法99条は「天皇又は摂政及び国務大臣、国家議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と規定されています。続けて小畑さんは、「憲法を尊重し擁護する義務を負う者の中に、国民は挙げられてないことに注意。だからと言って国民が憲法を尊重しなくてもいい、というわけではなく、憲法は権力の担い手、すなわち支配者、統治者を規制する法規範だ」と説明しました。さらに、小畑さんは、「自民党の憲法改正(?)草案にはその前文に、日本固有の歴史、文化、伝統という考え方が示されているが、あたかもその歴史は天皇を戴く国として、人類普遍の原理のごとく宣言している。こうして国民をがんじがらめに縛っておいて、天皇を元首として奉っている。彼らは、国民の人権や幸福追求の権利、学問の自由、個人の尊厳を国家に守る義務として課すのではなく、国民の権利を制限する条項に変えようとしている」と話しました。

話の中で、「歴代権力者は天皇を元首としながら、実際には権力を与えず利用してきた。その意味で明治天皇や大正天皇は権力者に利用されてきたが、昭和天皇だけは自らの判断で戦争を始め、戦争を終わらせた。その意味で昭和天皇には戦争責任がある」としました。参加者からは熱心な質問が相次ぎ、充実した講座となりました。

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と き:2013年2月2日(土)10時~16時30分

ところ:勤労者福祉センター

2月2日(土)、岡山県地域人権問題研究集会実行委員会は「人権と連帯の花開く岡山-憲法が輝く地域づくり」をテーマに岡山県地域人権問題研究集会2013を開催しました。集会では人権連の中島会長が主催者挨拶を行い、小畑隆資実行委員長(岡山大学名誉教授・憲法学者)が、「憲法破壊の政治を許さず、憲法を活かす政治をめざして-今なぜ、基本的人権なのか」と題して基調講演を行いました。集会は210名が参加して熱気ある内容となりました。参加者は午後から分科会会場で人権や福祉、労働など6つの分科会で熱心な討論を行いました。

集会には210人が参加

中島会長はあいさつの中で、「新自由主義社会の中で多くの人に生活苦が迫っている。市場原理に基づく経済で人間の尊厳を踏みにじられている。こうした憲法が守られない状況に対して国民は声を上げはじめ、原発ゼロやTPP、生活保護などの問題で大きな運動が起こっている。原発ゼロを求める国会行動では、高校生が安倍首相に対してマイクで訴える現場にも立ち会ったが、国民の様々な分野で憲法を守れとの声が上がっている」として、「こうした中で昨年からこの集会を開いている意義は大きい。実践的にも憲法を暮らしに活かす運動を人権という観点で深めながら運動を前進させよう」と訴えました。

人権連の中島会長

基調講演に立った小畑さんは、「憲法改悪に向けた動きは、維新の会など野党第2党の正面から憲法を攻撃する勢力の力も借りながら、自民党の憲法草案は憲法の理念を根本から変えようとしている。それは99条であり、自民党の憲法草案では、権力者の憲法遵守義務を解除して、逆に国民に憲法遵守義務を押し付けている。基本的人権を公共の利益に反しない範囲に止め、公共の福祉のすり替えをしている。天皇も草案では、天皇をいただく国家としながら、天皇に関する権能は定めず、権力者にとって自由な社会に変えようとしている」と話しました。小畑さんは、配布された冊子の基調報告の重点を掘り下げるために、自民党の憲法改悪草案の中身を参加者に判り易く話しました。

講演をする小畑隆資さん(岡山大学名誉教授)

基調報告はココ小畑基調講演(130202)

歴史にも遡って、日本固有の歴史や伝統という一見聞こえの良い響きの中に国民を閉じ込めて、憲法の理念をねじ曲げようとしていると熱を込めて語りかけました。初めて憲法の理念に触れた人の中には、「憲法が権力者を縛るものだとは知らなかった」という意見や、「自民党の憲法草案の本質に迫った話だった。9条や25条の話だと思っていたが、99条を変えられると憲法の理念が逆立ちすることになる。これは大変だ」という意見が聞かれました。

労働分科会の議論の様子

分科会の基調報告はココ2.2人権と労働の分科会の基調報告(伊原)

参加者はその後、分科会に分かれて実践的な議論を行いました。ここでは第4分科会「労働」の分科会について報告します。報告の内容はココに第4分科会報告

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