岡山県労働組合会議

はい、岡山県労会議です。086-221-0133

カテゴリ   県民運動

とき:2014年11月22日(土)14時∼15時

ところ:岡山駅ビックカメラ前、西口さんすて広場

2014年11月22日、県保育団体連絡会は、「すべての子どもの権利が保障される保育・教育、子育て支援の制度実現を求める請願」署名運動に取り組みました。公立・民間の保育士さんや父母達、45人が岡山駅の東・西口に分かれて市民に署名を訴えました。

P1090403

署名は1時間で591筆も集まり、保育制度充実に対する市民の関心の高さを示しました。西口さんすて広場では保育士の若林さんが「日本の保育制度は経済大国と言われるほど水準は高くなく、むしろ公的支出の割合は先進国で最低レベル。少子化にもかかわらず待機児童が深刻化している。保育制度はこれまで児童福祉法に基づき国の福祉制度として役割を果たしてきたが。来年4月から認定子ども園制度として再出発し、父母と施設が直接契約する制度になる。また、幼稚園と保育園が一体となり、子どもの保育環境は悪化し、保育料の負担増が懸念される。公費による財源確保で子どもの豊かな情操が保障され、親も安心して預けられる保育所の存続を願っている。保育を民間企業の儲けの対象にしてはいけない」と訴えました。さんすて広場で署名に立った保育士さんたちは、行き交う人達に声を掛けて「保育制度が変えられようとしています。ご存知ですか」と署名を促しました。

P1090421

P1090425

若い男女は「それは大切なこと」と署名に応じてくれました。年配の女性は「孫が保育園に行っている」と署名をしてくれました。色とりどりの風船を配りながらの署名運動でしたが、2人で34筆も集めるグループもあって、関心が高く、保育制度の充実がみんなの願いだということがよく分かる行動となりました。

, , ,

とき:2014年11月18日(火)12時15分∼45分

ところ:岡山駅さんすて広場

11月18日JAL宣伝を行いました。JALをめぐる状況は8月28日に東京地裁が不当労働行為を断罪したことから、JAL原告団の闘争は新たな展開を見せ、現在は裁判の見直しを求めて最高裁に提訴し、連日運動が展開されています。

この裁判で明らかになったことは、JAL不当労働行為裁判(行政訴訟)の証人尋問で、2010年9月当時「争議権を確立したら支援機構からの3,500億円の出資はしない」「銀行のリファイナンスもない」「裁判所も更生計画を認可しない」などの加藤管財人の発言は、機構の決定もなく、銀行・裁判所当事者が発言した事実もなかった事が裁判の中ではっきりした事です。飯塚ディレクターや加藤管財人が如何に「意図的」・無責任(偽り・脅かし)な発言をして、職場を混乱させ・組合活動を抑圧したか、そしてその状況を使って整理解雇等を強行した事実経緯が裁判ではっきりしました。これにより、JALの行った整理解雇は違法な行為であったことになり、管財人を絶対視した6月の高裁判決は見直されなければなりません。

CIMG3635

しかし、最高裁の扉は未だに閉ざされたままです。現在、全国的に公正な裁判を求める宣伝・署名活動が行われていますが、この署名の目標35万筆を達成するために岡山県労会議は毎月、街頭宣伝を行っています。12月2日には大阪で大集会が開かれます。県労会議は、集会成功のために全力で支援行動を行います。

18日のJAL宣伝は口もこわばる寒さの中で、4人で頑張りました。結果は8筆でしたが、日本航空の解雇事件を知っている人も少なくなったのかと思える静かな反応でした。それもそのはず、解雇されて間もなく4年が来ようとしているからです。決してこの問題を過去のものにしてはいけません。「頑張ってくださいね。ひどいね。あなたたちはJALの人?」などの会話をしました。

CIMG3636

究極のブラック企業JALは会社に文句を言う社員を許さない体質を露わにして、本社では争議団の要請にも毎回玄関払いが続いています。JAL争議団は、現在もJAL本社前と最高裁判所前で宣伝行動を繰り返しています。JALは安全軽視を指摘すると「それは基本的なこと」とごまかす会社です。安倍首相にどこか似ています。労働法無視、会社のコンプライアンス無視。経営者の責任を社員の責任にして憚らず、自分たちは責任さえ取ろうとしていません。お金に汚く、お金に執着するえげつない会社、それがJALです。不当解雇後1820人も採用しておきながら165人の解雇者を未だに職場に帰していません。パイロットが足りなくても81人のパイロットを戻すことはありません。情けないことですが、その弊害は利用者である私たち国民・消費者に及びます。格安航空で便利な飛行機?それウソでしょう。毎日のように飛行機のトラブルが起きています。真実を知る国民を増やし裁判にも勝ちたいものです。差別選別、弱いものいじめの社会を根絶するためにも政治を変えたい。政府丸抱えのJALを構成させて165名を職場に戻すまで県労会議はがんばります。12月22日は県労会議がJAL争議団の支援のために、はじめて街頭に飛び出し丸4年になる日です。

とき:2014年11月10日(月)12時15分∼12時45分

ところ:岡山駅ビックカメラ前

県労会議は11月10日の昼休み、労働法制の規制緩和に反対する宣伝・署名に取り組みました。派遣法案が審議強行され、「臨時的・一時的」とされる派遣法の原則を切り崩そうとする法案に野党全員が反対し欠席して与党だけの審議となった。公明党でさえ派遣労働法の危険性を考え、事前に与党でありながら修正案を出すという無茶苦茶な審議の仕方に野党が「出直せ」と審議会をボイコットするのも当然です。

CIMG3597

しかしながら、問答無用と審議強行をはかり、なにがなんでも本会議通過をめざす政府のやり方は尋常ではありません。労働法制の改悪は派遣法だけに止まらず、残業代ゼロ法案、地域限定社員制度など大企業にとって都合のいい法律が目白押しです。絶対に許せないものばかり。これ以上低賃金労働者を増やして日本の景気を冷やす法律を黙って見ている訳には行きません。彼らに日本の政治を担う資格はもうありません。すべて安倍首相の言う通り。「ドクターXで言えば、御意」の世界です。ブレーキを掛ける人がいません。今日は7人が参加して、20筆の署名をいただきました。

CIMG3598

「お前ら共産党か?」こう言って聞いてくる人がいましたが、残念ながら勘違いです。「労働組合です」と言っても向うの色分けは多分2色のどちらかなのでしょう。何を言っても聞きません。ただ、「自分たちは良いが、子ども達がかわいそうだ」と言って署名に応じてくれました。世の中、政府に反対するのは共産党と色分けする社会を何とか変えたいものです。

,

とき:2014年11月7日(金)県庁前7時30分∼8時20分、

倉敷駅前12時∼13時

ところ:岡山県庁前と倉敷駅アリオ前

憲法キャラバンは早朝7時30分から岡山県庁前でチラシ配布を行いました。

黄色のジャケット着て8人が宣伝に参加しました。500枚のチラシをまききりました。

P1090373

P1090371

P1090380

午後からは倉敷駅に移動。アリオ側に9人が参加しました。230枚のチラシを配布し、署名67筆を集めました。憲法が守られてない実感持つ人は多いと感じました。「医療費負担が増えている。原発事故避難者の生活が支援されてない。戦争は絶対にダメ」と様々な意見を聞きました。

 

, ,

とき:2014年11月3日

ところ:山陽新聞さん太ホール

11月3日、「徹底批判、戦争しない国を守るために」をテーマに憲法公布記念のつどいがさん太ホールで開かれました。今年は憲法公布68周年にあたりますが、集団的自衛権行使容認や原発再稼働の動きなど、平和や基本的人権が脅かされる政治の暴走が続いています。主催者あいさつの中で、実行委員長の中富公一さんは、「新憲法の下で国民は、国民を戦争の道具にする国家に対して勝利した。主権は国民にあり、我々の思いを汲んだ憲法は立憲主義によって権力者を縛ってきた。しかし、憲法はある意味棚ぼたであり、自分たちがこうして集まり、その憲法の意味を再確認する必要がある」と話しました。

DSC_0266

講演は2演題行われ、最初は原発と生存権をテーマに中里美博さん(徳島大学総合科学部准教授)が自らを福島原発からの避難者だと紹介しながら、原発そのものが人権侵害だと話しました。中里美さんは「中富公一先生は怖い先輩だった。今は徳島に住んでいるが最初は岡山を考えていた。岡山には親しみを覚えている」と心情を語りながら、「現在、原発は止まっている。それで誰も困らない。脱原発が日本の経済成長に危機を招いている、という主張があるが、電力がGDP500兆円に占める割合は0.75%であり、誤差の範囲にすぎない」とした上で、「原発事故によって5年間立ち入りできない地域の面積は琵琶湖の半分。国は自主避難者に対して支援をしない。現在も放射線管理区域に人が生活している。国は勝手に暫定20㍉Svという数値を持ち出し、人がそこで暮らす異常さを放置してきた。子どもの甲状腺がんが増えているが、20年後の健康被害が問題になるだろう。これは生存を基礎とする人格権の侵害だ」と強調しました。

2演題目の麻生多多聞さん(鳴門教育大学学校教育学部准教授)は「日本の隣には軍隊を持たない国がミクロネシア諸島に27カ国ある。なぜ軍隊を放棄しているのかが問題だ。それは自衛のための軍隊の力は相手の軍事力により左右され、その規模は際限がない。自衛のための戦争は侵略戦争の口実にされた歴史がある」と集団的自衛権の本質を切り出し、機関銃のように様々な課題に即して話をはじめました。

「アメリカが9.11以降、イラクと戦争をはじめたが、結果的に65万人のイラク人が死んだ。戦争をはじめた時の口実はすべてウソだった。実際は石油の利権に絡んだ戦争であり、北朝鮮へアメリカが攻めないのは石油がないからだ」と侵略戦争の本質を身近な事件から紹介しました。続けて、「戦争は国家の機能が逆に作用し、国家防衛が目的となり国民は(兵隊という)手段に変わる。その証拠に自衛隊は国の安全を守ると書いてある」と説明しました。

さらに、「憲法は誰を縛るのか?それは国家であり、国家権力は信用できないからだ。防衛のためなら核兵器を持っていいという議論があるが、これは被爆者記念碑の過ちは2度と繰り返さないという誓いに反し、無差別攻撃を容認するものであり、自衛と言って始める戦争は際限のない権力の無差別殺人へと発展する。今日の集団的自衛権は個別的自衛権の範囲を超えないという議論があるが、これは反対運動を鎮静化させる効果があることを認識する必要がある。現在でも自衛隊は世界17位の規模だ。国民世論でも自衛隊は大半が容認している。しかし、それはよく考えた熟慮の結果だろうか?憲法への深い認識に支えられた闘争が国家の勝手な解釈を許さない社会をつくることになる。熟慮できない人が増え、国民のアトム化(バラバラになること)が進むと人間は資本主義社会の道具になり下がる」など、運動の側面からも憲法への認識を深める必要性を指摘しました。最後に、「これまでの憲法論争と平和を求める運動は戦争体験に支えられてきた。9条に対する新しい位置付けや正当化が求められている。かつて自衛隊を合憲とした司法の判断はない。司法が訴えるだけでは十分ではなく、市民の能動的で主体的な運動が必要になっている」と、麻生さんは汗を拭きつつ、運動の顧みながら新たな視点で展望を語るなど、見事に集団的自衛権を切り捨て、運動の発展のために熱い思いを語りました。

, ,

と き:2014年11月1日(土)13時30分~

ところ:県総合福祉会館ホール

11月1日午後、人権岡山主催で「人権と文化のつどい」が開かれました。「いのちか原発か~一人ひとりができること」をテーマの福井県若狭・小浜市明通寺の住職で中嶌哲演さんがお話しました。中嶌さんは福井原発の再稼働阻止の判決を勝ち取った原告・住民側の事務局長をされています。

P1090311

プログラムはバンド「フレンズ」による反原発ソングからはじまりました。フレンズはさよなら原発くらしき金曜アクションで毎週、反原発ソングを演奏しているグループです。

講演に立った中嶌さんは、オオカミと少年、ドンキホーテー原発にひそむ悪魔がいるとして、原発再稼働反対運動に携わる心情を語りました。幾度も原発は危険と言って反対運動を続けてきたが、オオカミの遠吠えを何度も聞いてきた。そのオオカミは福島の原発事故として現れ自身は腰を抜かした、と話しました。

P1090317

福井地裁では8名の原告の一人として意見陳述をした。裁判長が真摯に耳を傾けてくれた。その時は青田恵子さんの詩を朗読した。それは「拝啓東京電力様。エアコン留めで、耳の穴かっぽじってよーく聞け。福島にはマデイという言葉があるんだ。マデイっちゅうのは、ていねいで大事にする、大切にするっちゅう意味があるんだ・・・・」という出だしから始まる。「原発は田んぼも畑も海も全部かっぱらった。この盗っ人、ドロボー」と続きます。

P1090323

その詩には福島県民の無念さや悔しさ、原発の電力会社への恨みが込められています。被害者の気持ちを文章でたどり、原発廃炉を訴える住職の言葉には理論では伝わらない人間の苦しみが感じられました。10歳の少年の感じ方だとして「大切なのは命ですか?お金ですか。人の役に立つ仕事がしたい。その為には健康でなければ。なぜ、福島の子どもだけが辛い思いをしなければいけないのか?」との文章を子どもが書く辛さから、事故の経験を無駄にしたくないと強く思ったと言います。

P1090338

福井地裁の判決で会社側は控訴しているが、その内容は住民の苦しみや生活が書かれていません。書いてあるのは空虚な国富の流出というお金のことや経済を優先させるものばかりです。子どもたちに甲状腺がんが増え影響は広がっています。戦争の時でさえ子ども達を疎開させて政府は保護したが、今回の事故では放射能の中で今でも生活させています。「それは人権侵害のなにものでもない」と中嶌住職は訴えました。

住職は「生命、自由、幸福が最優先されなければならないが優先されているのは再稼働だ。原発は専門家・科学技術のお墨付きの下に進められ、都市文明を支え経済活動の国策としての原発に対して司法は判決を下した。小浜市は40年間の闘いの中で、3度核燃料処理施設としての受け入れ保障金・年間24億円もの交付金を拒否した。それは市長に恵まれたからだ。住民の意思を尊重して議会は誘致賛成だったが市長が受け入れなかったからだ」と、自分の運動を振り返りました。

最後に中嶌さんが1976年に書いた「鈴声」というニュース93号の「吹雪に耐えて梅の花咲く」という見出しの文章を読み上げ、運動の苦しみや安堵感、命を守る運動の尊さをしみじみと語りました。その顔からは安堵の表情が読み取れました。

, ,

とき:2014年10月31日(金)12時15分~

ところ:中国電力岡山支社周辺

〇10月31日、雨模様の金曜アクションでしたが7人参加しました。今日のニュースのポイントは川内原発再稼働。薩摩川内市長が同意したとの報道ですが、「国の責任において同意」とはどういうこと?気になります。自治体に判断責任はないのでしょうか?全国的に避難計画が問題になっているにもかかわらず、国は太鼓判を押しているからというとは無責任ではないですか。再稼働の陳情も採択。反対派4人だったとか。自民党など保守の議員が多い地方の議会では当然の結果でしょうが。他の自治体は結構慎重な議論がされています。あまりにも思慮が足りない判断ではないでしょうか?一方、県議会の外薗県議は利権のための推進論者です。自ら原発関連の企業を営み、兄も妻も役員で自身は大株主というのですからたいしたものです。堂々の原発推進の論陣で議会を動かしている。原発建設の利権で生きているような人が県の原子力安全対策特別委員と言うのだから笑えない話だ。これを赤旗が報道しました。やっていることが露骨すぎです。小渕経済産業相の方がかわいく見えるから不思議だが、ここまでやっていてもお咎めなしの議会体質が恐ろしい。お金と利権に汚れた政治家は議員失格です。こんな日本の現実を遠い未来の人たちはどう思うのでしょうか?

未来は平和な日本になっていることを信じての話ですが、今日は浦島太郎の替え歌を歌いました。「遠い未来の人たちが見つけた核のゴミ捨て場 開けてびっくり 放射能」なんて、シャレにもならない歌で抗議のデモ行進です。

未来を救えるのは今を生きる私たちです。後は野となれ山となれ、などと考え、お金に手を染める人たちに政治は任せられません。

ところで27人も毎週集まるところが原発反対運動のすごいところです。宣伝ではこんなに人は集まりません。それだけこの問題は大切な課題ってところでしょうか?雨の中、参加された皆さん、お疲れ様でした。感謝、感謝。

, ,

とき:2014年10月25日(土)13時30分~16時

ところ:オルガホール

10月25日(土)、岡山弁護士会は「集団的自衛権を考える」をテーマに学習会を開きました。会場には市民約200人が詰めかけ、佐々木浩史会長の挨拶を受けて、「迷走する集団的自衛権と日本の安全保障・民主主義」と題して柳沢協二さん(元内閣官房副長官補)が講演を行いました。柳沢さんは自民党の勉強会に呼ばれて「お叱り」を受けたそうです。「なぜ、おまえは歴代内閣に仕えながら、安倍政権に逆らうのか?」と。柳沢はさんは「自分は以前からの内閣法制局の考え方を言っているのであり、変わったのは安倍さんだ」と話し会場を沸かせました。

柳沢協二さんは憲法との整合性をとりながら安保や自衛隊、有事の理論化に努めてきた人です。さすがと言うほかない。政府と官僚の防衛に対する考え方がよくわかる内容でした。柳沢さんは「これまでの日本防衛と憲法概念には戦争に対する歯止めがあった。歴代内閣は憲法の枠内で日米同盟を維持するバランス感覚があった。小泉内閣のときでさえその枠を超えて自衛隊を派兵できなかった。歴史問題も争点化を回避してきた」と憲法が果たしてきた戦争抑止の役割を説明しました。日米安保でブレインとして活躍してきた柳沢さんが今の安倍内閣では必要のない人になっています。そこに安倍内閣の危険性があります。

柳沢さんは安倍政権の特異性として2点を挙げました。第1点は異なる主張の排除であり、与党内のブレーキがないこと。第2点は国民ではなく国家の安全がすべてに優先しているとしました。その上で、いくつかの課題や疑問点を開設しました。柳沢さんの安保条約に関わる特徴的な見解を紹介します。

最初に、「なぜ?集団的自衛権なのか?」ということについて、「安倍さん日米安保の基本は双極制であり、軍事同盟は血の同盟という持論がある。それは、アメリカが攻撃を受けた場合、血を流すことであり完全に対等な関係になることだ。問題なのはその論理が具体性に欠け、情念に由来していることが問題だ」としました。

次に、「どうゆう国をつくるのか?」といった点で、「美しい国とか、強い国、新しい国と言っても未来像はなく、憲法にチャレンジして変えることに使命感を持っている。国民に共感を持たせるための手法として政権が使うのは敵をつくることであり、小泉政権の時は抵抗勢力だった。鳩山政権は官僚、そして安倍政権は中国を敵にした。しかも過去までほじくり返した。国民の上に国家を置き、憲法と安保を異なる次元のものにして強行に成立させた。NSC法に続き、秘密保護法、集団的自衛権で事態をさらに悪くした。NSC法は各省の情報を集めるよう義務付けたものだが、それは同時に都合のよい情報しか来なくなるというバイアスが掛る。誰にも間違いはある。しかし安倍政権は秘密保護法も含めて間違いを修正する主権者の権利を封じ、罰して、暴走を止められないようにした」と話しました。

さらに、「積極的平和主義とは何か?」と提起して、「消極的平和主義は戦争のない状態を言うが、積極的平和はすべての人の人権が保障され自己実現に向かって活動する社会を言うが、安倍首相は日本を国際秩序の受益者だと決めつけ、これからは自分でもコストを払って秩序を形成する社会を積極的平和主義としている。この言葉によってどう日本が変わるのかが全く語られていないことに危うさを感じる」と強調しました。

集団的自衛権に関わって柳沢さんは、「その目的は何か?強い国、中国に負けない大国か?安倍首相はそう言わない。にじみ出ても来ない。だからそうではない。分かるのは日米同盟の強化。しかし、アメリカが尖閣諸島のためにアメリカを巻き込むな、と言っているように日米同盟は単純ではない。日本にはイラク戦争後も同盟疲れがあり、いつでもアメリカの食事が終わると皿洗いをさせられる関係があった。同盟に対する姿勢は鳩山内閣の時、最低でも県外と言ったのはコストを減らそうとした。安倍首相はさらに働いてアメリカからの支援を引き出そうと考えているようだ。しかしそうではなく、世界観、価値観から日本はアメリカから自立しなければならない。アメリカに褒められることが最高の価値観だったことを止めなければならない。自分はこれを日米同盟のバカの壁と呼んでいる。そこを突き破ったアイデンティティーを持たなければならない。日本の安全を保障するアメリカの原価は変わっていないがそのコストはエスカレートしている。血まで流す必要があるとすれが、バランスは均等でなくなっている」と話しました。その内容は安全保障価値観、日米同盟の限界、日本の将来像まで何が問われているのかを考える上で貴重なものでした。安保条約・戦争反対だけではなく、安全保障と憲法との関係を深く認識することで、私たちは安倍政権に対してさらに闘う力を付けたことを認識できる時間となりました。 

, , , , , ,

と き:2014年10月29日(水)12:20~

コース:シンフォニーホール前~岡山駅前中国銀行

概 要

 岡山県民大運動実行委員会は戦争する国づくりに反対するデモ行進を行いました。今回の行動には55人が参加しました。

 出発前の団結式では中尾代表があいさつを行い、「自民党政権は昨年12月に特定秘密保護法を成立させ、国家安全保障戦略を閣議決定した。そして、今年7月1日には集団的自衛権の行使容認を閣議決定した。戦争する国づくりは着実に進められている。何としても危険な安倍政権を退陣に追い込まないといけない。みなさんがんばりましょう」と話しました。

 安倍政権の暴走政治は留まるところを知りません。今年の7月1日、大多数の国民による反対を押し切って集団的自衛権の行使容認を閣議決定しました。集団的自衛権は、日本が攻撃されていなくても他国を攻撃する権利であり、これまで大国が戦争をするために使ってきた方便です。国連もこうした戦争をするための勝手な権利を認めてはいません。そして、12月10日に特定秘密保護法が施行されます。戦争をするための軍事情報が国民に隠され、国会でまともな議論をすることなく戦争が始まることが予想されます。特定秘密保護法は国民の知る権利を奪う憲法違反の法律です。秘密を扱う公務員だけでなく、一般国民も対象となります。マスコミの報道規制は言うに及ばず、適正評価で個人のプライバシーが侵害されます。

 これでは戦前の日本への逆戻りです。いま政府がしなければいけないことは、憲法にある平和で安心して暮らせる社会を実現することです。ご一緒に「憲法を守れ!」と声を上げましょう。

, , , , , , ,

<< Latest posts

Older posts >>

Find it!

Theme Design by devolux.org

アーカイブ

To top