3.18岡山県地方自治研集会2012
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とき:2012年3月18日(日)13時~16時30分
ところ:岡山市勤労者福祉センター5階体育集会室
概要:
岡田雅夫実行委員長の挨拶
「構造改革ではなく、住民の力を発揮する地域をどう創っていくか」をテーマに、3月18日(日)の午後、自治労連が中心となり22団体で構成する実行委員会主催の岡山県地方自治研究集会2012が開かれました。
基調報告をする花田事務局長
会場には120人が参加して、「元気なまちを私たちの手で~住民と自治体の協働の実践から」をテーマにシンポジウムが開かれ、シンポジストの実践報告に耳を傾けました。美作市地域おこし協力隊の東大史さん、建部町でなでしこ共同作業所の指導員をしている杉山ゆいさん、岡山市立吉備公民館職員の若林美緒さん、岡山県議会議員の森脇久紀さんが報告を行い、会場からの質問とコーディネーターの岡田雅夫さん(実行委員長)のリードで地域活動と自治の魅力が語られました。
シンポジウムの様子1
シンポジウムの様子2
休憩をはさんで記念講演が行われ、日野秀逸先生(東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター代表世話人、東北大学名誉教授)が「大震災・原発事故を教訓に、憲法が暮らしに生きる社会~自治体・職員と住民の協働の力で~」をテーマに構造改革と日米安保条約に基づく国民犠牲の政治の実態を詳細に語りました。
講演をする日野秀逸さん(東北大学名誉教授)
先生はこうした情勢でも運動の対抗軸として震災では、被災地、被災者・現地から再建・復興を考える事が重要と話しました。その上で社会保障制度を互助や自己責任にする動きがあり、自主的に組織された労働者の協働組合が社会サービスを握るかが問われている。憲法を尊重し、全体への奉仕者という自覚を持つ公務労働者が担うのか、ここに大きな違いが出てくると強調しました。政府が構想している震災復興を利用した軍事強化の動きやTPP協定に絡むねらいなど、聞けば聞くほど恐ろしくなる財界のアメリカの思惑が雪崩のように押し寄せてくる思いでしたが、地域からつくる協働の営みが社会を変えていくことも学んだ講演でした。