日付 2011年2月5日
とき:2011年2月5日(土)10時~
ところ:サンピーチOKAYAMA
概要:
2月5日、県社会保障推進協議会の介護ウェーブ集会がサンピーチOKAYAMAで開かれ、75名が参加しました。集会では島根県出雲市の社会福祉法人ひまわり福祉会から常陸実(ひたちみのる)理事長が講師に招かれ、約90分にわたり、自らの30年の社会福祉に関わった経験から、いま国が進めようとしている介護保険制度改革は国民が求める制度拡充の願いに逆行しており、介護そのものがサービスに変質して福祉とは無縁な事業や商売になっていると批判しました。
講演する常陸実(ひたちみのる)さん
介護を食い物にする事例として、出雲市でも有名な施設の管理者が口では立派なことを言いながら、その実態は法と制度を悪用する運営をしていたとする事実を話しました。しかし、そういう人は行政やマスコミにも大きな影響力を持っていて、容易に社会から糾弾されないし、マスコミもダンマリを決め込んでいる。集会が開かれ、社会的批判の声が上がってはじめてマスコミや行政が動き出す。その他の施設では少しでもミスがあると、すぐに改善命令が出され、権力に弱い社会構造が見えてくる。社会が貧困化して、有料の老人福祉施設に入所していた方が、利用料を払えなくなって特別養護老人ホームに入所するケースが急増している。政府の軽介護者の保険はずしや、2割の利用料負担は国民の求める制度改定とはかけ離れた改革になっている、と話しました。
話に熱がこもってくると演壇から離れて身振り、手ぶりで話していただきました。
出雲の訛りが少し聞き取りにくい面もありましたが?
県社会保障推進協議会は集会後も岡山駅ビックカメラ前で17人が参加する署名行動を行い、30分で94筆を集めました。若い会社員が3人で署名をしてくれ、親族に介護制度を利用されている方がいますか?と尋ねると、「居ませんが介護制度は良くしてほしい」と話してくれました。
関心の高さが表れた介護保険制度
県医労連は、この署名行動後も継続して「大幅増員、夜勤改善を 国民負担を減らし、安全・安心の医療・介護を求める署名」(通称・こなつ署名)に9人で取り組み、46筆を集約しました。
若い人も自分のこととして考えているようです
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とき:2011年1月31日
ところ:吉備中央町、高梁市、新見市
概要:
県労会議は1月31日、公契約キャラバン4日目の自治体訪問を行い、吉備中央町、高梁市、新見市を精力的に回りました。この行動には自治労連、県国公、JMIUの仲間など5名が参加しました。
吉備中央町との懇談
吉備中央町では、「仕事の発注量が少なくなり、契約の評価は簡易型でしている。条例の必要性を感じてない。最近、2社が廃業をしており、景気は良くない。営農者の所得も低く、公務員との格差を感じている。公務員の賃下げが議論になっているが、やむを得ないという気がする。指定管理では5年で更新しているが、非公募でしている。これからどうしていくのかが課題だ」と総務課の職員が話してくれました。TPPの話になり、重森町長が率先して、TPP反対で発言されていることは一般に知られていますが、対応した職員は「今でも売れない作物をつくっており、反対というわけにもいかない」と苦悩の表情を浮かべていました。
高梁市との懇談
高梁市では9月にも公契約で議員から質問が出たと話し、他の自治体の動向を見て考えて行くと話しました。「入札制度は特別簡易型であり、地元業者を優先して発注している。最低入札制限価格も平均すると県内では平均ではないか?」との考え方を示しました。「指定管理についてはメリット感がなく、統廃合も含めて検討している」と話してくれました。
新見市との懇談
新見市では、冷たい空気が県北の仕事の厳しさを思わせる時間でしたが、総務課長をはじめ4名が暖かい部屋で対応してくれました。仕事が減り、条例をつくるところまで至ってない。非正規職員は保育士、給食に多い。保育園も4施設あるが19時まで運営している。人口減で学校の運営も厳しくなってきた。最低価格は非公開であり言えない。指定管理は5年更新で検討中だ」と話しました。
3自治体からは財政難で疲弊しており職員も少なくなっている。条約をつくるところまでに至っておらず、できるものなら県南の岡山市や倉敷市で作成されれば、それを例として検討したいと、口を揃えて話していたのが印象的でした。
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