連想分類語 独裁政治
と き:2015年4月28日(水)13:00~
ところ:大阪府立体育会館
概 要
大阪では「大阪都構想」の是非を問う住民投票が5月17日に行われます。「大阪都構想」は、①大阪市をなくし、5つの特別区に分割する、②「市の権限と財源を『大阪都』に吸い上げ巨大開発につぎ込む、③『一人の指揮官(知事)』でやりたい放題の体制をつくるというものです。住民投票までの約1ヶ月間、で都構想反対の世論を高めるために大阪労連から全国の仲間に向けて支援要請がされました。全国から50名が参加しました。岡山県からは3名を派遣しました。
現地で行われた意思統一集会では、管大阪労連事務局長が情勢報告を行い、「全国的には安倍暴走政治との対決が行われているが、ここ大阪では橋下・維新の会による大阪都構想が大きな争点になっている。5月に行われる住民投票は大阪市をなくすかどうか問われる。橋下市長は住民投票の結果、賛成多数なら議会を無視して都構想を実行することを公言している。まさに、地方自治、民主主義を破壊する独裁だ。また、橋下市長は今回の住民投票を憲法改正国民投票の予行練習だと発言している。大阪都構想を巡り賛成が多数票を占めると改憲策動に拍車をかけることになる。そういう意味でも阻止しないといけない」と述べました。
また、全労連を代表して小田川議長があいさつを行い、「橋下市長は今回の住民投票を憲法改正の予行練習だと述べている。維新の会は改憲に賛成の立場を表明しており、安倍政権にすり寄る姿勢が見え見えだ。こうしたことから安倍暴走政治の進める戦争する国づくりと大阪都構想は決して無関係とは言えない」と話しました。意思統一終了後、グループに分かれて大阪市内でチラシの配布を行いました。
同日、19時からは大阪府立体育会館において「大阪市をなくしたらアカン!府民大集合」集会が開催され6000人を超える人が集まりました。
開会あいさつを川辺和宏さん(明るい民主大阪府政をつくる会)が行い、「橋下市長は『周辺も合わせて一体化するのが都構想のゴールだ』とし、堺市や吹田市、守口市など周辺自治体を取り込む意向を表明した。しかし、議会で維新が単独過半数に満たない結果、『都構想の制度設計は基本的に専決だ』と、議会の意向を無視している。14日から始まった住民説明会でも『僕の説明会』と言い放ち、行政の私物化姿勢を表している。さらには、政党助成金を使い4億~5億円規模の広報活動を行っている。橋下市長は今回の住民投票を改憲の予行練習と言ってはばからない。大阪の地方自治と全国の未来をかけた重要なたたかいだ」と話しました。
続いて、藤末守さん(全日本民医連会長)が登壇し、「大阪維新の会の考える構想は、水道・ごみ収集・保育園などの民営化と民営化のオンパレードだ。住民サービスは徹底的に削減し、民間に売り飛ばす。こうしたことに反対する議会・政党があるから政治改革が前に進まないと乱暴なことを言っている。都構想は地方自治体の使命である住民福祉を投げ捨て、格差と貧困をいっそう拡大させるものでしかない。そんなことは絶対に許してはならない。住民が主人公の大阪をとり戻そう」と発言しました。
その後、柳本卓治さん(自由民主党・参議議員)竹山修身さん(堺市長)から連帯あいさつが行われました。柳本さんは、「40年以上政治家を続けているが、共産党と連帯するのは初めてだ。今回の集会に参加しなければ大阪市はどうなるのだという思いで参加させてもらった。今になって思えば、橋下くんを知事に推薦したのは大きな失敗だった」と訴えました。
竹山さんは、「橋下市長は大阪都構想に反対なら対案を示せ。それができないなら、住民投票で専決だととても乱暴なことを言っている。堺市は大きすぎるから最低2つか3つに分割すべきだと橋下市長は言うが、地方自治に対する侵害だ。堺のことは堺で決める」と述べました。
集会はその後、新婦人大阪府本部による替え歌、ザ・ニュースペーパーによるコントと大変盛り上がりました。最後に山下よしきさん(日本共産党・参議院議員)が登壇し、「大阪都構想とは二重行政の無駄、税金の無駄を解消することで4000億円もの財源が浮くと言っている。しかし、実際には1億円にすぎない。ではどういう計算をしたら4000億円になるのかというと、公共施設・公共交通、福祉の切り捨てだ。都構想が実現しても住民サービスは悪くなる一方で、住民負担が重くなるだけだ」としました。旭堂南陵さんによる大阪締めで集会は幕を閉じました。
大阪のたたかいは共産党と自民党の共同が実現するなど、これまでに例をみない大きな運動に発展しています。独裁政治を許さないという一点での共闘が実現しています。また、橋下市長は労働組合に対して露骨なまでに敵意を示している人物です。公共サービスの民営化、大企業誘致など自治体を株式会社化しようしています。そうした人物が全権を掌握すると労働環境は崩壊します。労働者が立ち上がることで大阪都構想を阻止しましょう。
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と き:2012年3月24日(土)13:30~
ところ:岡山市勤労者福祉センター
概 要:
松井一郎大阪府知事提案の「大阪府教育行政基本条例案」「大阪府立学校条例案」「職員基本条例案」が3月23日の府議会本会議で「維新の会」、公明党、自民党などの賛成で強行可決されました。橋下徹大阪市長は、「政治には独裁が必要」と明言し、職員に対してアンケートによる思想調査を実施するなど、自分に反対するものは排除するという恐怖政治が行われています。こうした大阪での出来事を受けて、「民主県政をつくるみんなの会」は大阪の仲間たちの闘いに学び、憲法と民主主義に基づいた政治を実現しようと学習会を開催し、65人が参加しました。
伊原事務局長が司会を担当(^_^)/
開会に先立ちみんなの会代表の中島純男さんは、「橋下市長は自分の邪魔をする個人・団体を徹底的に攻撃して潰してしまおうとしています。誰がいつターゲットになるかわからない恐怖があります。岡山県では石井知事が教育委員会の存在を否定する発言をしています。大阪での闘いに学びながら、民主県政をつくる流れをつくりましょう」とあいさつしました。
中島さんのあいさつには力がこもっていました(*^_^*)
その後、日本共産党県議会議員・森脇ひさきさんが県政報告を行いました。森脇ひさきさんは、「おかやま夢づくりプランは財界の要望を受けてつくられています。その中で、全国学力テスト10位以内をめざすとしています。しかし、このことについて県教育委員会の中で議論されておらず、県教育委員会からは学校教育を締め付けてほしくないとの声もあります。その他、学力向上と順位には何の整合性もないなど、プランを歓迎する声はありません」と岡山県で財界主導の県政が行われようとしていることに対しての危惧を示しました。
県政について報告する森脇ひさきさん
今回講師を務められたのは大阪府関係職員労働組合書記長・小松康則さんです。
小松康則さんは優しい雰囲気の持ち主でした(*^^)v
小松康則さんは、「橋下市長の特徴は本当に実現できるかどうかは関係なく、大胆な発言をするとことです。これによって世間から注目を集めています。反対者に対しては、徹底的に攻撃を仕掛けていきます。いま、大阪では毎日のように大阪府庁舎・市役所を取り囲む運動が行われています」と話し、「橋下氏が大阪府の入庁式で〝君が代″を歌わせることを強制しました。その際、『あなたたちは公務員なのだから、思想信条の自由はない』と発言しています。橋下徹という人物は新自由主義者であり、根っからの右翼的思想の持ち主です」と橋下市長の人物像を分析しました。改憲を狙う自民党・靖国派議員が維新の会にすり寄っているという話が浮上していることからも、維新の会が国政入りをした場合、一気に改憲が進められ、日本が再び戦争へと突き進んでいく可能性があります。小松康則さん最後には、「橋下市長は公務員バッシングを意図的に進めています。また、自治体経営という考え方で姿勢を運営しているため、市民のためになりません」と話しました。
閉会あいさつをみんなの会代表委員・花田雅行さんが行い、「大阪の闘いに学び、憲法と民主主義に基づいた政治の実現を目指して私たちもともにがんばりましょう」と話し、集会を閉じました。
小松康則さんは話の中で、「31歳フリーター。希望は戦争」(朝日新聞社「論座」より)という手記を紹介しました。その中に「戦争という手段を用いなければならないのは非常に残念なことではあるが、そうした手段を望まなければならないほどに、社会の格差は大きく、かつ揺るぎないものになっている」という一文があります。若者の間には閉塞感が溢れていることを象徴していると思います。
働いているみなさん、また、これから働こうとしているみなさんに、労働組合に結集することを呼びかけます。労働組合に結集して揺るぎないほど大きくなった格差と貧困の連鎖を断ち切りましょう。
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