日付 2018年6月30日
と き:2018年6月30日(土)13時30分~
ところ:岡山天神山文化プラザ
6.30望月衣塑子講演
望月衣塑子さんの講演会が開かれました。岡山人権連主催人権と文化のつどい2018ですが、彼女は「だから私は闘い続ける、安倍政権とメディア」というテーマで2時間、息つく暇もなくしゃべり続けました。噂は聞いていましたが、ご本人は想像を絶するそのパワーに圧倒されました。参加された方は皆さん同じ思いだったはずです。権力と向き合う新聞記者魂を見せられた思いです。
つどいの1部では岡山県が生んだフォークシンガー松本圭介さんがギターを手に6曲を披露しました。彼の楽曲はエネルギーに満ち、レベルの高い歌声に引き込まれました。松本さんと一緒に手拍子をしたり同じフレーズを口ずさんだりで、観客と交流しながらの小コンサートを心の底から楽しめるステージでした。
さて、望月さんですが話の内容が豊富で要約することなどはできません。しかし彼女の話から見えてきたことがあります。それは権力犯罪を暴くのはマスコミの懸命な取材とスクープとも言える記事であり、その記事に国民は共感すること。情報源となるネタ元は徹底して厳守されること、権力の構造はまさしく力関係であり、そのバランスを崩すのは世論だということです。権力側も彼女のような徹底した取材と政権に食い下がる質問の連続に辟易するらしく、権力にも嫌がられ、粘りとあきらめない気持ちが権力の横暴を追い詰めていくなど、大切な事を教えていただいたように思います。
そういう意味で、私たちの運動にも徹底した工夫が必要に思えてなりません。ただ訴えるだけでなく、市民の心を揺り動かす主張や仲間の参加など、情熱が一般市民に届く抗議行動が求められていることに気づかされました。
彼女のテーマは「権力側が隠そうとすることを明るみに出すこと」だそうです。彼女が最後に言っていた言葉に励まされました。「安倍政権は崩壊に向かっている。それはなぜか?次々に官僚たちが内部文書をリークしている。安倍政権の支配が崩れている証拠です。さらに、「自分の疑問や疑念が自分の内側で解消できたのか」が運動をしている側にとって大切なことも分かりました。人の受け売りではなく、自分が政権の嘘を見抜けているのか?そもそもどんな疑念があったのか?を明確にしないと追及できず、訴えも説得力を持たないことが分かりました。
望月さんは写真で見る限り相当な美人だと思っていましたが、実物は小柄で ひょうきんで、しかも表現力抜群、賢い人なのだと分かりました。驚きでした。「立て板に水」ということが機関銃のようにしゃべるまくり、数字も事件もその背景もしっかりと頭に入っていて、ありったけの思いを一気に爆発させる元気玉のような人です。「不正に対するとてつもなく大きな怒り」しかもそれをばねに活動する新聞記者が望月さんです。新聞記者に対する尊敬の念さえ抱きました。世の中捨てたものではない。まだまだ頑張っている人はいます。真剣勝負をしながら生きている記者さんの姿を初めて見ました。
0 Comments | Posted by kiyoshi in 岡山人権連, 望月衣塑子, 活動日誌