2.3岡山県地域人権問題研究集会2018
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と き:2018年2月3日(土)12時30分~13時
ところ:岡山市勤労者福祉センター5階体育集会室
2.3岡山県地域人権問題研究集会2018が10時より、勤労者福祉センター5階の体育集会室で開かれ160人が参加しました。
午前中は小畑隆資実行委員長が「新しい立憲政治をめざして、3000万署名と市民による政策提案」と題する基調報告を行いました。
続いて、人権問題をめぐって、岡山県で争われている4つの裁判「倉敷民商裁判、年金裁判、生存権裁判、浅田裁判」が報告されました。
小畑氏は「安倍首相は読売新聞に改憲をぶち上げ、日本会議へのビデオメッセージでその意思を表した。10月22日の総選挙の公約では、両院総会で改憲の時が来たと豪語した。立憲政党の合意事項は集団的自衛権行使容認の撤回、戦争法の廃止、憲法にもとづく政治であり、自民党の憲法(改憲草案)に対する明確な対立軸で闘ってきた。9条改憲NO3千万署名は改憲に立ち向かう立憲政党の対抗手段であり、準備をして闘うならば彼らも発議できなくなる。衆議院選挙では市民と野党の共闘にくさびが打たれたが、これを跳ね返し立憲民主党が誕生した。何故、立憲政党は共闘破壊に負けず結集することができたのか?それは2014年に市民連合が誕生した理念にある。それには立憲主義・民主主義・平和主義の擁護と再生は、誰もが自由に尊厳ある暮らしをおくるための前提となり、これを破壊する集団的自衛権と戦争法は廃止する」と市民連合誕生の原点に返り、野党共闘が立憲民主党を誕生させた経緯を説明しました。さらに小畑氏は「立憲主義の原点は個人の尊厳の擁護であり、自由な個人・自由権を保障するための闘い」だったことを明らかにしました。 小畑氏は、戦後72年が経過して初めて立憲政党が現れたことを歓迎。加えて日本共産党が「2004年に憲法にもとづく政治を」と言っていることも紹介しました。
そこで安倍9条改憲の問題点を3点紹介しました。①国家のために進んで身を投じる自衛隊、②災害救助隊としての自衛隊への市民の信頼を「対外戦争遂行の自衛隊への信頼」とすり替える議論、③9条改憲は理想の新しい憲法・新しい日本という幻想、市民と野党の共闘の分断策としての9条改憲論として、「自衛隊施行規則3章3節にある自衛隊の任務の規定を意図的に歪曲して市民と野党共闘を攻撃している」とその巧妙さを指摘しました。
その自衛隊の任務の規定には「日本国憲法および法令を遵守し、一致団結・厳正な規律を保持し・・・、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努めよ」とされるもので、安倍首相は「危険を顧みずに命を捧げようとする自衛隊を違憲だと主張する市民と野党に対して、合憲として自衛隊員の命を無駄にしないようする」とすり替えていること。むしろ憲法に沿うならば「自衛隊員の命を戦争で危険にさらすことこそ違憲の行為であり、災害救助に対する国民の信頼とすり替えて煽っていることが問題だ」としました。
さらに憲法は文民である首相に戦前の歴史的反省から憲法遵守を義務付けており、自衛隊を「国家のために進んで身を投じる」崇高な集団及び人々としてシンボル化し、一般市民にも「尊厳と誇りと勇気」を讃え、「自らも追及すべき市民の模範像」に仕立てる安倍首相の狙いを暴きました。
小畑氏は最後に民医連の3000万署名の呼びかけ文を引用しました。安倍首相は「自衛隊は違憲かもしれないけど何かあれば命を張って守ってくれ、と言うのはあまりにも無責任」と発言、憲法に自衛隊を明記することで自衛隊員は胸を張り任務にあたれるとしています。このまま憲法に自衛隊を書き込めば、戦場で自衛隊員に命懸けの任務を負わせることになりかねません。安倍9条改憲署名で・・・自衛隊員の命と平和を守りましょう。
私たちは政権の露骨な思想攻撃とも闘っていることを自覚した学習会でした。午後からは6つの分科会が開かれました。