岡山県労働組合会議

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日付 2012年8月19日

とき:2012年8月18日(土)14時~

ところ:労働者福祉事業会館(旧労金ビル)

 8月18日(土)、岡山県社会保障推進協議会の総会が開かれ、記念講演として立命館大学の唐鎌直義先生が「社会保障と税の一体改革の欺瞞を明らかにして秋からの闘いへ」と題してお話をされました。唐鎌先生は何度も岡山には来られて、お話を聞く機会も多いのですが、社会保障についての機知に富むお話は気づかされることが多い。お話の中心は日本の資本主義が如何に堕落しているかを強調されていたように思います。

唐鎌先生

私たちは日本の社会保障財源が赤字だと思っています。だから、財源論を闘わせます。軍事費を削れとか不要不急の公共事業を減らせとか言って宣伝しています。しかし、日本の社会保障収支は黒字であり、収支でマイナスになっている年はあるが、それは政府が株の運用で失敗しているからであり、株の運用損と管理費の無駄さえなければ毎年黒字になっていると収支計算表を示して説明されました。35兆3462億円の黒字であり、潤沢な財政状況だとした上で、消費税の引き上げがなぜ必要なのか?企業と国庫の負担を軽くするための議論ではないか?と政府の欺瞞性を暴露しました。さらに、国債の発行は、買い手(銀行、投資ファンド、郵貯、生保など)に利子をつけて償還するので、金持ち優遇に繋がる。国の借金が大変だと騒ぎながら、国債の発行に止めをかけようとしないのは、国家財政を通じて庶民から金持ちに税を移転でき、同時に国民の社会保障拡充をも避けられるのではないか?原発の安全神話と同じ構図だと政府の思惑を暴露する話に「はっ」と気付かされる思いでした。

総会には76名が参加

話の最初に、余談でしたが非常におもしろい話をされました。「皆さん、真面目に働くことを美徳にしていませんか。資本家の価値観で働いていませんか。働くと人間性は壊されます」というものですが、これまでの考え方を振り返る機会となりました。私たちは、「労働が人間を作ってきた」と学習してきましたから、「労働が人間にとって富の源泉であり、労働することで私たちは連帯することを知り、労働を通じて規律や団結を学んできた」と思ってきましたが、どうやら働き方については考える必要がありそうです。最近の橋下維新の会についても、「橋下氏の話し方を情熱的と思っている人が多いが、それは間違いで情熱的に見える狂信的、熱狂だ」とするお話にも感心させられました。それはさて置き、先生は最後に、富裕層が虚栄心を満足させるために使うお金と年金生活者や派遣労働者が食費を節約して収めるお金が同じ価値を持つはずがない。それを考えるのが政治家の存在理由だとしました。これも納得です。日本の首相は毎年変わるので米国オバマ首相は困っているが、日本の官僚はぜんぜん困ってない。操り人形が変わっただけで口パクの大臣であり、官僚の支配に変わりはない。官僚はその子も官僚であり、庶民感覚などないと厳しく批判されました。結論として、所得税や社会保険料を負担できない人々を増やす政策を採ってきたから、所得税に依拠できなくなり、消費税増税に向かわざるを得なくなった。「元に戻すべき」、ときっぱり。秋の闘いに活かそうと決意したところです。

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とき:2012年8月10日(金)14時~

ところ:勤労者福祉センター4階第1会議室

 8月10日、民主県政をつくるみんなの会は10月28日投票の岡山県知事選挙に向けて候補者発表のために記者会見を開きました。記者会見にはテレビ局7社、新聞9社など、カメラマンなどを含めて25人が詰めかけました。候補者とともに、公務を除く労組や民主団体の役員が出席する中、約15分にわたって候補者である大西幸一さんが決意を述べ、みんなの会は県政刷新に向けての政策を発表しました。

記者会見の様子

 大西さんは、「構造改革や社会保障改悪などの悪政に岡山県が従ったために県民生活が破壊され、都市部も農漁村も荒廃した。国の言いなり政治は地方自治の本旨に背いている。今のうちに立て直したい」と何時になく緊張した面持ちで、弱者と平和への思いを語りました。記者団からは、どういう県政にしたいのか?と聞かれ、自治体職員と力を合わせ、住民奉仕を貫くと心情を語りました。

県政刷新の決意を語る大西さん

選挙を闘う政治団体として、名称を「住民こそ主人公・県民の会」(以下、県民の会)の名で届け出たことを平井事務局長が報告し、会の代表として花田県労会議議長が就任しました。県民の会と大西幸一さんは、その場で県民要求としてまとめ上げた10項目の政策・組織協定に調印しました。

政策協定に調印して握手する花田議長と大西幸一さん

会は知事選挙まで残り3ヶ月に満たない状況で、早急に組織のなかに候補者を浸透させるために当面のスケジュールを発表して記者会見を終えました。今後は8月22日をスタート集会、9月29日には決起集会が開かれます。県労会議は9月1日の大会で、県知事選挙への組織方針を確立し、残り少ない期間ですが選挙勝利のために奮闘します。

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