連想分類語 有森裕子
と き:2012年7月16日(月)12時~12時30分
ところ:備前市寒河~備前市
7月16日、梅雨も明けようとする炎天下の正午、日生町寒河のバス亭前の空き地には兵庫県と岡山県の平和行進団250人がつどいました。
岡山県を代表して、河重寛子さんが挨拶
岡山県代表団の河重寛子さんは引き継ぎ集会のあいさつの中で、「世界から原爆と原発をなくそうと多くの市民が声を上げ始めました。7月15日に県母親大会が開かれ650名が参加する中で、記念講演に招いたマラソンランナーの有森裕子さんがアピール署名にサインをしてくれた」と報告しました。
全国通し行進者の山口さん
全国通し行進者の皆さん
竹田さん
渡辺さん
また、40年前の1975年に製作された映画「歩く」が2007年「被爆者の声をうけつぐ映画祭」にて上映され、その後DVDとなって多くの方が観賞しましたが、その時ディレクターとして活躍されたのが山口逸郎さん(80歳)でした。今回、通し行進者として平和行進の先頭に立たれ、「映画人として行進に参加できことは感無量だ」と涙ながらに話されました。今年の全国通し行進者は、山口さんのほかに、渡辺正郎さん(横田基地の撤去を求める西多摩の会、64歳)と竹田昭彦さん(71歳)です。
氏平さん
県内通し行進者の氏平長親さん(65歳)は、「50年間の民青・共産党の専従生活の中で通し行進は念願だった。広島・長崎・福島・ビキニに思いを寄せて皆さんと一緒に頑張りたい。記録映画に当時の自分の姿が映し出されていた。今回、製作者の山口さんと一緒に歩ける事になり楽しみにしている」と決意を語りました。
岡山県内行進の出発です
引き継ぎ集会を終えると、早速、岡山県行進団120名は備前市役所までの4時間30分間、シュプレヒコールをしながら歩き通しました。
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と き:2012年7月15日(日)10:00~
ところ:就実大学
概 要:
岡山県も梅雨明けをし、毎日青空が広がっています。恵まれた天候のなか岡山県母親大会が開催されました。講師に有森裕子さんを招き、県内各地から650人が参加しました。
午前中は13の分科会が用意され、第一分科会の「本音で語ろう、若者のしゃべり場―教育、仕事、恋愛、仕事―」では弓田盛樹さん(県労会議)、谷口朋美さん(ピースピースおかやま)の二人が問題提起を行いました。
弓田盛樹さんは、「岡山県内にも原発がないと電力が不足するという人がいる。しかし、岡山県には原子力発電による電力は一切供給されていない。学校教育などの学びの公正・公平さが失われている」と教育について話し、「国内総生産(GDP)は人の幸せとは無関係だ。どんなに富や社会的地位を得ても人は1人では生きていけない。何のために働くのかを改めて考えるべき」としました。
谷口朋美さんは、「ニュース番組で婚学を取り上げていた。現在、早稲田大学、九州大学、広島大学、九州産業大学などで『結婚学』『恋愛学』の講義が行われている。講義を受け持つ教授の話では若者に結婚に対して希望を持ってほしいという目的があるそうだ」と話しました。そして、「恋人、相方、パートナーと一緒にいるときは楽しい。頼りになるし甘えられる。しかし、一人ひとりにはそれぞれの現実の暮らしがある。いつも甘えて頼りにされることは苦痛。相手の身になって考えることが大切だ」と人はまず一人で生きていく力をもつことが、一人で生きる厳しさ、自由を味わうことが大切であるとまとめました。その後の討論では、恋愛・結婚の悩みを中心に話が進みました。
13時から全大会が開催され、開会にあたり岡山県母親大会実行委員長の河重寛子さんは、「不況の中での消費税増税、原発事故による放射能汚染。心配なこと不安なこと腹の立つことが多い現実がある。そして、就職難、いじめ、突然の解雇など若者が将来に希望を持てない社会になっている。集まれば元気、話し合えば勇気を合言葉に誰でも気軽に参加できる話し合いの場が母親大会の原点だ。このことに確信をもっていのちと平和が大切にされる社会をめざして力を合わせよう」とあいさつしました。
来賓としてあいさつを行った川谷宗夫さん(県労会議副議長)は、「3年前に国民の期待を背負って誕生した民主党政権だが、消費税、TPP、原発、沖縄米軍基地問題をはじめに国民との公約を裏切り続けている。例えば、介護労働者の基本的賃金を月額4万円上げるとしていた。今現在その公約は守られていないどころか、今年4月から介護保険が改悪され、利用者の尊厳などは考えられていない施策が行われている。参加されたみなさんが平和・生活、民主主義の破壊を許さない運動に立ち上がってもらいたい」と話しました。
その後、有森裕子さんによる「一人ひとりが輝いて生きる明日のために」と題した記念講演が行われました。有森裕子さんは、「人間であるからこそあきらめる必要はない。人間は色々なことをつくり、変化を起こすことができる。絶対にこうでないといけないという単純な生き方をする生き物ではない。こうであってもこうできるかもしれないと思うときに学びがある。物事を一方からだけ考えるよりも、あらゆる方向から物事を見てあらゆる可能性を考えるべきだ。私自身がそう考えることができなかったら、今この場にはいない」と話しました。「私の考えの根本は母親の考えでもある。私たち人間の社会の基本は家庭だ、家の中の生活が基本になるということを言われ続けてきた。例を挙げると、幼稚園の時から当たり前のように、どんな状況でも手伝いをさせられていた。いま子どもたちが本来家の中で教えてもらうこと、見習う姿が変わってきている。現在、良くも悪くも両親が多忙化している。時代に合わせて子どもたちの置かれている状況は変化している。色々な面で協力することで、子どもの生活力を高めることが必要とされていると感じている」と自身の親元での生活を振り返りました。最後に、「人間であるがゆえに好きでもできないこともある。そして、いやなことでもどうしても頑張らなければいけないこともある。追い詰められてやっている時にこそ新しい発見をすることもある。ならば、好き・嫌いはできる・できないにつながらない。どうなるかわからないからこそ、どうにかできるかもしれないと考えて希望を持ってとりくめるのが人間だ。選ぶものに可能性があることが大切なのではない。選んだものに可能性を見出していくことの方が大切だ」とまとめました。
機縁講演終了後は運動交流の時がもたれ、各分野で活躍している女性が登壇し、自分たちの活動を訴えました。
集会最後に、「消費税増税、TPP、オスプレイ配備など国民の生活を脅かす様々な問題が山積する中で、岡山県母親大会は開催された。広範な人と手をつなぎ、平和で安心して暮らせる社会、人として大切にされる社会、子どもたちの目が輝き、笑顔あふれる社会の実現に向けてともに手をたずさえ運動を進めて行きましょう」と大会宣言が読み上げられました。また、消費税増税に反対する特別決議も読み上げられ、満場の拍手で採択されました。
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