岡山県労働組合会議

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連想分類語  子どもの貧困を考える学習会

とき:2011年2月26日(土)14時~16時30分

ところ:勤労者福祉センタ4階ー大会議室

概要:

岡山市社会保障推進協議会は2月26日、講師に赤旗社会部「子どもと貧困取材班記者」の萩野悦子さんを講師に招き、「子どもの貧困」を考える学習会を開きました。萩野さんは東京の足立区にお住まいで、息子が2人居る母親でもあると自己紹介しながら、近所に5歳くらいの子どもがいて、保育園にも幼稚園にも行かずブラブラしていて気になっていた。ある時、その子が家に来るようになって話を聞くと、お母さんは居るがお父さんは居ないと話したことが取材の動機で、「どうしてこうゆう子どもたちが居るのか?」と疑問を感じたそうです。近所の母さん方から話を聞いているうちに、DVで夫と別れたお母さんや、逃げていて就学通知書が来なかったケースなど、住民票もなく、近所とのつながりがあっても学校へのいけない状態の人がいること、出生届を出していない母親がいることなどを保育園の友達を通して聴くようになり、取材を続けるようになったと言います。

出版された本を紹介しながら話す萩野さん

児童福祉施設に3日間泊まりがけで取材したことを通して、親の虐待に合った子どもが、「俺にみたいな子どもが増えているんだってな」と、ひねくれて冷静な顔を装いながらも「聞いて欲しい、話したい」という気持ちが感じ取れたと言います。親しく話す内に子どもらしい素直な顔に戻っていく様子を話してくれました。夫の虐待に耐えきれず離婚したある母親は、「子どもに申し訳ない」とずーっと自分を責め続けていたが、萩野さんが言った「男が悪い」という言葉に助けられたと話したそうです。萩野さんは、「男が悪いんです。男は逃げられる。離婚しても女性は男の収入に半分しかない。それも非正規の仕事ばかりで這いあがれない」と言います。本当は貧困を意図的につくりだす政治が悪いのであって、男のせいだけではないことは十分承知の上でそう言ってのける萩野さんは、競争社会をなくさなければ格差はなくならないし、貧困者になるともう立ち上がれない。施設の子どもは学業も大変で、施設を出た後のことを考えてアルバイトをしなくてはならない。そうすると勉強ができなくなる。高校を退学すると施設を出なくてはいけない。はじめから格差があるんです、と力を込めて話してくれました。貧困は心も経済も荒廃させ子どもたちが犠牲になると、いたたまれない気持ちを吐き出すように参加者に訴えました。参加した40人は討論の中でも岡山の教育の実態に触れながら、或いは貧困の実態を出し合いながら問題意識を深めることができました。

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