月別 2021年3月
3月12日(金)、原発ゼロ目指すイレブンアクション岡山は中国電力岡山支社にて、脱原発を求め抗議行動を行いました。東日本大震災による福島発事故以降活動を開始し、10年が経過しました。
行動には17人が参加し、原発再稼働をやめ原発のない社会を求めて声を上げました。
現在、事故を起こした福島第一原発は廃炉作業の完了まで20~30年かかるとされています。放射線量が高すぎるため、内部の状況がわからず、溶け落ちた燃料棒がどうなっているのかもわからないままです。今年2月に発生した地震によって損傷個所が発生した可能性もあり油断できない状況です。
東日本大震災から10年を迎えましたが、菅首相を筆頭に自民党政権は原発推進政策に固執し続けています。国民世論の70%以上が脱原発を望んでいるのとは裏腹です。10年という節目を境に3.11を風化させてはいけません。
原発をなくし、公正なエネルギー環境での生活を求めて今後も運動を続けていきます。
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回答指定日の翌日となる3月11日(木)、岡山県国民春闘共闘委員会は全国統一行動として、社会保障の拡充を求める“いのち署名”にとりくみました。行動には21人が参加し、署名51筆を集めました。
訴えを行った、西崎克江さん(岡山県医労連・執行委員長)は、「コロナ禍で医療・介護・福祉の現場は非常にひっ迫している。現在、コロナ第3波の只中だ。政府の取ってきた対策は感染拡大を誘発するようなものばかりだ。これまでの公衆衛生政策を改め社会保障を拡充しなければいけないときだ」と医療従事者として社会保障の拡充の必要性を訴えました。
弓田盛樹さん(県労会議・事務局長)は、「コロナ禍でエッセンシャルワーク=不可欠労働の重要性を誰もが痛感した。医療、介護、保育、教育が代表的だが、それら労働者の労働条件は非常に過酷なうえに、非正規が多く賃金は低く抑えられがちだ。私たちのいのちと生活を守るためにも、エッセンシャルワーカーの労働条件を改善する必要がある。そのためには、最低賃金をいますぐ1500円以上に引き上げ、格差をなくしていきたい」と発言しました。
村田秀石さん(岡山高教組・執行委員長)は、「新型コロナウイルスの感染拡大によって日本の医療は崩壊寸前だ。この背景には、社会保障をはじめ、医療・保健所・福祉の縮小が政策として進められたことがある。政府は、コロナ禍にあっても公的病院の再編・統合を進める方針を変えようとしない。政策を抜本的に改めなければ気候変動によって今後ももたらされるであろうパンデミックなどの危機に対応することができない」と菅政権の進める社会保障政策への懸念を述べました。
署名に協力してくれた人の中には、訴えや署名の趣旨の説明を聞いて「そういうことなら」と応じてくれた人が幾人かいました。また、政府の無策に対する怒りを表明する人もいました。
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今年は、東日本大震災から10年を迎えます。失われた多くのいのちを悼むと同時に復興の現状を考えるため、3月7日(日)、3・11震災祈念のつどいが開催されました。
おしどりマコ&ケンの講演
つどいに先立ち、おしどりマコ&ケンによる記念講演が行われました。マコさんは、「福島の地元住民の甲状腺被ばくの実態はほとんど調査されていない。その理由は、家族や本人に過度に不安を与えることになるというものだ。しかし、わたしが取材をしていく中で、福島で健康調査をしている研究者や専門家は“調査をしても影響があるかどうかがわかるのは50年、100年先なのだから意味がない”という呆れた認識だ。国と東電が責任を認めたくない姿勢が明らかだ」と語り、「福島の農家の現状は風評被害が問題なのではなく、農地の放射能汚染が本質だ。政府は何の補償もしなければ、除染もしようとしていない」と怒りを込めて訴えました。
最後に、自身がドイツやフランスで講演した経験から、「ドイツやフランスの学生は自分から進んで日本の原発問題を調べ学びを深めている。私たちも認めたくない現実から目を背けてはいけない。自分の思いを語ることが民主主義を育てる」と述べました。
祈りと誓いと想い
主催者を代表して大塚愛さんが誓い文を読み上げ、改めて脱原発に向けた決意を固め合いました。
蛯名宇摩さんは、津軽三味線で相馬の思いを奏で、避難者としての自身の10年間を振り返り、林業を営む土屋暢樹さんは、故郷を取り返すために福島原原発訴訟を闘っていることを語りました。
宮城県から移住してきた牡蠣養殖業の渡辺由紀子さんは、「理不尽にも原発事故によって故郷を離れ、岡山でようやく暮らしを取り戻した10年を振りつつも、今なお故郷に帰りたい」と10年を迎えるにあたりそれぞれの想いが語られました。
閉会あいさつで佐伯隆快さんは、「昨年はコロナの影響で中止となったが、今後も原発をなくす社会のために集会は続ける」と述べました。この後、35人が岡山駅までデモ行進を行いました。
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3月6日(土)、岡山県労働組合会議は春闘共闘決起集会を開催しました。今年の集会はコロナウイルス感染拡大防止の点からWEBでの開催となりました。今回は、29スポット70人の参加がありました。
事務局ブースの様子
呪いの言葉を乗り越えよう
記念講演は上西充子さんを講師に『「コロナだから仕方ない」の呪いの言葉を解く』をテーマとした学習会を行いました。
上西さんは呪いの言葉について、「相手の思考の枠組みを縛り、心理的な葛藤の中に押し込め、問題のある状況に閉じ込めるために発せられる言葉。つまり、黙らせ、従わせることが目的である」と解説しました。そして、社会に溢れる呪いの言葉として「嫌ならやめればいい」「女子力がない」「野党は反対ばかり」「恥をかくぞ」等の言葉を例示しました。
一見もっともらしく見える“呪いの言葉”は、問題の本質を隠し、相手の土俵に乗せるよう作用します。呪縛を抜け出すためには、呪いの言葉から距離を置き、相手が隠している不都合な本音を浮かび上がらせ、問題を可視化するような切り返す言葉を考えることが必要です。そして、「本質を明らかにすることができれば、一緒に解決すべきことが明確になり、連帯をつくることができる」と語りました。
最後に、呪いの言葉に対置するものとして「灯の言葉」の紹介がありました。呪いの言葉が、相手を怯えさせ萎縮させるのに対し、相手に力を与え、引き出すような言葉を灯の言葉だと上西さんは言います。
「例えば、“がんばって”は気持ちの押し付け(プレッシャー)になる可能性がある。灯の言葉は相手に期待をかける言葉ではない。相手の行いを丁寧に認め、共感を示す言葉だ。それがエンパーワメントになる」と話しました。
春闘勝利に向けた決意
集会では4組合から決意表明がありました。医労連と高教組からは、コロナ禍での労働者の深刻な実態が訴えられました。自治労連からは、会計年度任用職員など非正規・正規を問わずすべての労働者の賃上げを実現するために最賃引き上げが大切であること。生協労組からは、春闘で前進前進回答を勝ちとると同時に、担い手つづくりなどで組織強化を追求していくと強い発言がありました。
春闘勝利を!
岡山県春闘共闘代表委員の萩野敦士さんが、「コロナ禍で社会的弱者におかれている非正規や女性労働者にしわ寄せが行き、新自由主義の矛盾は一層明らかになった。今こそ、大幅賃上げが必要であることを明確に打ち出すことが必要だ。格差をなくし、1日8時間働けばまともな生活ができる労働条件と安心安全に暮らしていける公正な社会を実現しよう」と行動提起しました。
最後は、春闘勝利をめざしWEB上での団結ガンバローで締めくくりました。
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