岡山県労働組合会議

はい、岡山県労会議です。086-221-0133

日付 2017年9月25日

とき:2017年9月23日

ところ:山陽新聞さん太ホール

9月23日(土)、岡山弁護士会主催の憲法シリーズVO、15が開かれました。映画「スノーデン」と原田宏二さん(元北海道警視庁勤務)の2本立てです。終了時間は18時を過ぎました。

テーマは共謀罪の立証や国民監視というものはどうやってなされるのか?を実態に即して考えようというものです。スノーデンの映画はアメリカ社会が世界を監視するシステムを持ち、そこから知り得た情報を元に世界戦略を立てていることが良く分かります。この映画は実際にあったことを描いています。アメリカの理屈はこうです。「我々は情報を元に世界を救っている」です。しかし、スノーデンの目から見れば「人の生活やプライバシーを覗き、企業家や敵国とする人物を情報操作で貶めることが平気になっている国がアメリカであり、イラクやアフガンでも映像や樹法をもとに簡単に攻撃・殺している。情報がどれだけ確かなものかなどはどうでもよくなっている」と映っています。

映画からは感情のない情報操作に罪の意識を持たない上司や機関の実態が暴かれています。観ている人は恐ろしさを感じたことでしょう。日本が安保条約を破棄すればすべてのシステムがダウンするように組み込まれていることを知った視聴者はさらに驚かされました。

原田さんのお話は、警察の仕組みと公安警察の関係を浮き彫りにしました。警察には国家警察と自治体の警察があるがこれは嘘ですべて国家警察に組み込まれていること、警視正以上が国家公務員になることを教えてくれました。その意味で岡山警察署は警視庁岡山支庁になると話しました。また、警察署長でも公安警察が何をやっているのかが分からないと言われたことは警察組織の闇の深さを知るに十分でした。原田さんはいわゆる警察の裏金作りを告発した方ですが、公安警察の捜査費は年間予算で76億5千万(H20年)くらいあるそうで、それはネットに資料が流出したことで和かったそうです。しかもその資金が裏金になっているともしました。実際に自身も警察に勤務していた時に関わっていたそうです。一旦、こうした情報を暴露すると加計学園問題で不正を告発した前川さんのように、公安の情報を元に根も葉もない個人の情報が流されることは身をもって体験したと言います。原田さんの場合は「愛人がいる。高級マンションに住んでいる」と言った内容でした。公安の対象は労働組合、共産党、原発反対運動、市民オンブズマン、国民救援会、生協運動、ジャーナリスト会議など様々で、国家権力にものをいう団体すべてが対象になっていると話しました。

原田さんはGPS操作やDNA操作、Nシステムなどすべて違法な捜査であり、私たちが当然だと思っている操作を疑わなければいけないと強調しました。日本社会と警察の関係を考えさせるお話でした。

会場には300人以上の市民が詰めかけました。また、日弁連の吉岡副会長も参加して、共謀罪の違憲性を告発し、市民の運動でこれを発動させない取り組みの重要性を強調しました。

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とき:2017年9月22日(金)14時30分~

ところ:岡山県労働組合会議会議室

9月22日(金)、種子法の学習会を開きました。講師は農業問題の専門家・宇野忠義さんです。宇野先生にはこれまでにもTPPや日欧FTAなどの学習会でお世話になりましが、こうした問題は参加者が少なく今回も同じと高を括っているとなんと、15名も参加いただきました。超うれしい学習会となりました。

先生のお話は種子法とは何か?何のために作られたのか、から始まり、その法律はなぜ廃止されたのか、岡山県はその法律でどんな種子を守ってきたのか?そもそも種子を守るとはどういうことかなどについて話しました。質問や意見が飛び交い、終わりの見えない学習会は結局2時間半を要して強制終了となりました。話題性が高いテーマでした。

種子法は1952年、戦後の食糧危機を救おうと、自給自足率を高めるためにつられた法律だと説明され、外国の輸入に頼ってきた国民の食糧を確保して国民の命を守ることが法律の目的で、良質で安価な種子を農民に提供してきた法制度だとわかりました。生産者の利害に関係するように見える法律ですが成立の時から目的ははっきりしていました。

ですからこれは農民の問題ではなく国民の問題です。宇野先生は京都大学の久野秀二教授の論文を引用しながら、「一般的に異世代しか品種特性が維持されないハイブリッド技術によって、ビジネスとして成り立つことから民間事業者に担い手が移ってきた。一方、主要作物はハイブリッド化しにくく、種子の増殖率も低い。そのために公的機関が種子法によって、原種、原原種のほば(畑、菜園)・生産管理、新品種の育成、種子の生産・流通管理、さらには優良品種の指定を担ってきた」と話し、種子法の役割を説明しました。

この種子法を政府は外国の営利企業の圧力によって廃止、都道府県にその責任を押し付ける形になりました。政府は「都道府県が公費を投入して自ら開発した品種を優先的に奨励品種に指定」「稲では、民間企業が開発した品種で、奨励品種に指定されている品種はない」として競争原理が対等でないことを理由としているが、この主張は、農業の現場から出たものではなく、大手民間企業の立場から主張されてきたものです。さらに農水省は民間企業の種子販売に強い期待を持っていたことが背景にあります。

種子法が廃止されたことで「公的財産で有るはずの遺伝資源をもとに改良された新品種が、知的所有権、育種者権の強化によって一部企業の特許の対象になると、他人が自由に使えなくなる」として、広く国民の間で広げようと訴えました。

参加者からは「種の生産地を見ると京野菜であっても外国産だ」「岡山県は稲や大豆、麦など14種を奨励品種とし、県内の水稲は86%が奨励品種だ。農産物の生産振興に貢献している」「食料を握れば世界を支配できる。それが世界大企業の戦略だ」などの意見が出ました。岡山県に対してもこれまでの体制や品種を県の責任で守るように要請する文書についても意見を交換しました。

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とき:2017年9月22日(金)12時15分~

ところ:中国電力岡山支社周辺

金曜イレブンアクション250回目の9月22日はあいにくの雨でした。

市長選挙に中区市議補選が重なり、事務局長を含めて常連の参加がない状況です。

クォーター記念日をみんなで祝おうと思ったのですが残念ですが、それでも15名が参加しました。

記念誌が濡れないように1冊ずつビニールの袋に入れてお渡ししました。冊子は11月25日に開催する木村さんの講演会と25曲の替え歌が入れてあります。これまでに歌ったものとこれから歌う予定の歌の両方を掲載しています。実際に現場で歌うのと自分で歌うのとではかなり印象が違うと思いますが、記念として受け取っていただきました。

双葉町に復興拠点ができるそうですが、その拠点となる面積と同じ広さの中間施設ができるということですから、まさに廃棄物と同居です。これが復興の出発点ですから悲しいですね。安心して暮らせる故郷に戻れないことほど悲しいことはありません。

浪江町の国道114号線も6年5か月ぶりに開通だそうです。今年の3月に避難指示が解除されましたが、沿道の集落はいまだに避難指示のままだそうです。道路は開通しましたが本当にこれでいいのでしょうか?完全に除染ができるはずもなく、住民の方の気持ちを思うと複雑です。私は何のため規制基準があるのか?日本政府が無視していることに疑問を感じます。

今日はおもちゃのチャチャチャの替え歌を歌いました。

「危険な会社、不思議な会社、命と引き換え金儲け/海に流れる汚染水、あれから6年過ぎたけど、いまだに事故は止まらない/氷の土壁、無駄だった」

来週から300回に向けて新たな気持ちで頑張ります。

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