日付 2017年6月30日
と き:2017年6月29日(木)19:00~
ところ:城下地下広場
概 要
6月29日(木)、ピースキャンドルが行われました。72年前、真夜中に空襲警報が鳴らなかったことも重なり、多くの市民が犠牲になりました。この集会は岡山大空襲を忘れず平和を祈念するために毎年行われており、今年は50人が参加しました。
集会では、中務愛子さんによる空襲紙芝居、アカペラグループm_Rob.によるライブも行われました。
空襲体験者の青山静さん(92)が自身の経験を語りました。当時、20歳だった青山さんは、師範学校の寄宿舎に居たときに空襲にあいました。「渡り廊下は火の海で消そうにも消せない。そこで、窓から運動場まで逃げた。しかし、いつ焼夷弾が落とされるかわからない。そこで、北に向かってただ必死に走った」と当時を振り返りました。上級生だった青山さんは下級生を連れて逃げることになりました。
「体力的にもまだ幼い後輩たちは、もう走れないと諦めかけていた。それでも、激励しながら必死に逃げ続けた。牧石の辺りにまで着くと、火の手も回っておらずやっと安心できた。空襲翌日の朝、牧石学区の婦人部の方々が配ってくれたおにぎりが今でも忘れられない」と話し、「奇跡的に学校の生徒は一人の犠牲も出なかった。私の無事を祈り続けた母は、家に帰ると、生きとったんか!と涙を流して抱きしめてくれた」と生きていた喜びを涙ながらに語りました。
その後、キャンドルに灯をともし、犠牲者に追悼をささげました。アピールを読み上げたのは岡山県人権連の中島正智さんで、「空襲や戦争の体験を語り継いでいくことが、今どんな意味を持つのか、もう一度、周りの灯りを見ながら、一人ひとりにできることをかんがえてみませんか」と呼びかけました。
岡山史によると、1737人が空襲で亡くなったとされています。しかし、いまだ正確な犠牲者数はわかっていません。市街地は焼け野原となり、禁酒会館、内山下小学校などわずかな建物しか残っていません。平和な世界がを実現させるためにも、戦争の悲惨を語り続けていきましょう。
0 Comments | Posted by sakaki in 平和