日付 2015年5月2日
とき:2015年5月1日(金)10時~
ところ:岡山市相生橋東詰元三光荘前旭川河川敷
第86回岡山県中央メーデー概要
5月1日(金)10時開会、11時20分デモ行進出発。
鷲尾県労おかやま議長の開会あいさつ
花田第86回岡山県中央メーデー実行委員長のあいさつ
重要な時期に開催されたメーデー。通常国会では連休明けから戦争立法や労働法制の改悪法案が上程され強行採決される状況にある。悪法を許さない決起の場としよう。アメリカと財界言いなりの路線は、憲法をないがしろにする路線。戦争立法11法案は21日にも国会に上程予定だ。その中身は自衛隊を地球のどこにでも派遣するもので、戦争によって殺し殺される状況が生まれる。安倍首相は自衛隊をわが軍と言い始めた。安倍首相はアメリカに行ってオバマ大統領に歓迎されているが、それはアメリカ軍の一翼を担うことを約束したからに他ならない。憲法と日本の国会を無視する行為であり、国民主権を踏みにじるものだ。連休明けには署名・宣伝行動の準備をしている。12日には労働者派遣法が議論されるが何としても阻止する。メーデーの起源となる8時間労働制を守るために奮闘しよう。
来賓あいさつ
①堤修治 経済局統括審議官
メーデーの開催を心からお祝いする。経済は緩やかな改善傾向がみられるが、市民レベルまで回復するには時間が掛る。円安、労働力不足など不安要素もある。きめ細かい産業雇用政策で安心できる雇用環境をつくって行く。
②日本共産党岡山県員会・植本完治
一斉地方選挙では躍進勝利した。公約実現に全力を上げる。安倍政権の暮らし、民主主義、平和破壊のなかで開かれるメーデーであり、その闘いが国民の新たな闘いを広げている。集団的自衛権が駆使されたらどうなるか?これまでの戦争では歯止めがあったが、これが外される。戦争する国にしていいのか?国民の理性を総結集してこの闘いを打ち破る。
派遣労働法の改悪は生涯ハケン、正社員ゼロへの道。労働法制の根幹が揺らいでいる。労働基準法の改悪は残業代ゼロ、過労死を促進する法案だ。メーデーの原点を押しつぶす悪法は許せない。
③JAL原告団・飯田幸子
35年国内線に乗務していた。2010年の年末に解雇された。今年の2月に最高裁で訴えは棄却された。岡山の支援には本当に感謝している。全国を回って会社を攻めていきたいと考えている。会社はILOから2度の勧告を受けているおり、私たちは勧告を履行するよう働きかけている。JALはこれまでに2000人を採用しているが毎年600名が退職している。パイロットも150名が他社に流れている。パイロット1人を養成するのに5億円が掛るとされているが、にもかかわらず辞めるのは会社の経営体質に対する無言の抗議だと考えている。なぜ、私たちは戻りたいと言っているのか?JALは経営的に改善したが安全面では後退している。23年間労組の役員をしていたが、1985年に123便の御巣鷹山ジャンボジェット機墜落事故の時には大変な思いをした。犠牲を出す航空会社ではいけない。皆さんの力を借りたい。航空会社は平和でなければいけない。労働法制の改悪や戦争する国づくりでは空の安全は守れない。
団体の決意表明
①倉敷民商・小原淳
昨年1月、2月に倉敷民商の事務局員が法人税法違反と税理士法違反で逮捕・拘留された。税理士法違反では4月17日に判決が出た。懲役10ヶ月、執行猶予3年の厳しい判決となった。民商の活動が権力によって弾圧された。民商の活動は中小業者の要求実現、納税者の権利擁護であり、税務署に対しても人権を守れと要求してきた。控訴して今後も闘う。安倍政権は消費税を増税して、戦争するための財源をつくろうとしている。一方で大企業には減税で利益を守ろうとしている。民商はこうした政治の横暴に反対してきた。税理士法に異を唱える団体に対する弾圧とも言える。控訴審でも支援をお願いしたい。
②県医労連
岡山医療生協労組・西崎中央執行委員長
安倍首相は4月29日、アメリカの議会で日本の議会でも確認されていない戦争立法の成立を表明した。再び白衣を戦場の血で汚さないという立場から戦争立法に反対する。先の大戦に従軍した看護婦は3万5千人とされており、その内1,120人は戦没者だ。着ているのは手作りの従軍看護婦白衣だ。日赤の従軍看護婦だった井上ともえさんは、終戦近い満州で8月9日、ソ連軍の参戦で激しい空爆の中、内陸部に逃げることになった。20名の傷病兵の治療ができなり先輩から注射器での薬殺を命じられた。戦争になると医療福祉従事者は戦争への協力を余儀なくさせられる。平和と民主主義を守る。戦争を許さないために全力で闘う。
③高教組
県の教育行政に関わる寸劇
4月から教育委員会制度が変わった。新しい制度では首長が教育長を直接任命でき、首長の意向を施策に反映できるようになった。知事は「今年こそ、全国一斉学力テスト10位以内に入ってくれないと困る。昨年は期待していた。これでは頑張った学校に100万円を配った意味がない」と教育長を叱咤激励。教育長は、「知事、そんなに短期間には成果は出ません」と言うと知事は、「来年も続けるからがんばれ」と教育長に要請。学力テストの結果に対して、母親たちの会話では「うちの子は学校に行きたくない」「うちの子はもう勉強していた」「100万円をもらった学校も大変だ。先生も忙しくなる。そのお金で先生増やしてほしい」「奨学金も増やしてほしい」「みんな頑張っているのに差をつけるのはおかしい」「来年は先生にも点数をつけて、給与に差をつけようとしている。先生は今でも過労死ラインを超える仕事をしている。新制度によって先生のチームワークが崩される可能性がある」と話している。高教組は、「教育現場では子どもの心を評価し価値観を押し付ける道徳教育。教科書検定制度の改悪、一部のエリートを育てるグローバル化、高校のセンター試験に替わる新テスト導入など、あらゆる面で管理や競争を強めようとしている」「財務省は35人学級を無駄だと言って40人学級に引き戻そうとした。教育をさらに後退させる動きがある。絶対に許せない。共にガンバロウ」と訴えました。
④岡山市職労
原発反対を替え歌でアピール。「福島原発続いている。世界に原発売らないで。恥ずかしい海に流れ出る汚染水」と歌い、「ニュースはすべてを流さない。気をつけて福島原発忘れない。未来と子どもを守ろう」と続けました。「岡山は移住先希望の3位となっている。保育所の待機児童が多くて大丈夫かって思う。国境なき医師団の世界報道の自由度ランキングで日本は180カ国中61位。日本は大丈夫か?」「最近は政治ニュースも少なくなっている岡山市は?」「案だから外に出しちゃダメと言われ、外に出た時は決定事項となっている。おかしい」最後に、「安全な暮らしに原発はいらない。だから福島を忘れない」とビートルズのレットイットビーの替え歌で「100年先の安全なんて誰にもわからない。それを安全とは言わない。忘れないよ。伝えていくよ」と決意表明。
プラカード展では最優秀賞に林労組、生健会、新婦人、医療生協、国労が選ばれました。
メーデー宣言の提案では、JMIU岡山地本の難波尭幸さんが宣言案を読み上げ採択されました。
0 Comments | Posted by kiyoshi in 活動日誌