7.30~31第57回日本母親大会
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と き:2011年7月30日(土)~31日(日)
ところ:広島県総合体育館(グリーンアリーナ)
概 要:
第57回日本母親大会2日目は分科会にそれぞれ分かれました。私は「草の根に広げよう母親運動―その原点と展望」という分科会に参加し、母親運動の基本について学んできました。
母親大会実行委員の木村康子さんを助言者として討論形式で分科会は進められ、40人が参加しました。また、被災地福島、宮城、岩手からの参加者もいました。冒頭で木村康子さんは、「女性は体のことについて生まれながらにして考えます。今回の福島原発事故で被ばくした小学生の女の子が結婚できない、子供を産めないといっているのを思い起こして下さい」と話し、「女性はいのちを産みます。この点が男性との違いです。辛い立場にありながら、それでもがんばっている女性に寄り添うのが母親運動です」としました。
討論では、「母親大会の原点は原爆です。今回の震災を受け、放射能汚染による悲劇は決して繰り返してはならない。今こそ母親たちが立ち上がるときです」という力強い訴えがありました。また、「母親運動は特別に能力がある人が参加するものではありません。女性であることと母親であることが運動の原動力になると思います」という発言がありました。
被災地から参加した女性は、「東日本大震災を機に、日本全体が変わりつつあります。今回の原発事故を受けても、住民運動の重要性が高くなっています。私たち母親がどれだけ先頭に立てるかが運動の発展につながります」とこれからの運動発展への熱意を表明しました。
今後の母親運動の展望について熊本県建築労働組合の20代女性から発言があり、「私は女性部の担当をしており、どうしたら女性の要求を実現できるのだろうかと考えています。しかし、自分の要求に気付くことが難しい女性がとても多いです。私は社会全体が要求に気付くことが難しい社会構造になっているのではないかと思います」とし、「生涯、学習をしていくことで仲間を増やし、お互いを高め合うことのできる母親運動としたいです」と希望にあふれる発言でした。
母親運動の主人公はあくまで女性です。しかし、だからと言って男性には関係ないとは言えません。世界と比較すると日本はジェンダー認識が甘いとの指摘があります。労働組合がジェンダーなどについて学習していくことで、男女の枠を越えた運動の先頭に立てると思います。