4.25JR福知山線列車脱線事故を問う集会(国労)
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とき:2011年4月25日(月)18時30分~
ところ:国際交流センター
概要:
国鉄労働組合は福知山線脱線事故から6年目にあたる4月25日、「事故の責任を労働組合としても問いつつ、再び脱線事故が起こらない仕組みを追求する」として、国際交流センターで集会を開き70名が参加しました。集会では、同じ過ちを繰り返させまいとJRと交渉を続ける遺族の姿を描いた(脱線事故で亡くなられた中村道子さんの遺族)DVDが上映されました。「突然人生をぶち切られ、さぞかし悔しかっただろう」と、安全なJRにすることで無念を晴らそうとする遺族の思いはJRに届かず、もどかしさが映像を通じて伝わってくる内容でした。
挨拶に立つ後藤委員長
挨拶に立った後藤委員長は「死者107名、562名の負傷者を出したJR福知山脱線事故で問われたことは、①安全軽視、営利第1主義の企業体質、②乗務に対する見せしめ的な日勤教育のあり方だった。国策による分割民営化を強行する過程の中で、国家的不当労働行為による首切り攻撃で、国労の活動家や役員を排除し、闘う労働組合を職場から排除してきた。民営化後も首をチラつかせて、命令と服従の社員教育が続けられてきた。事故後、会社は安全第1の企業として立ち上がることをアピールしてきたが、増員による安全確保を求める社員の要求に背を向けてきた」と話しました。
職場の実態報告をする仲間
職場の実態報告をした三好さんは「依然として上意下達の状態で、要求を出しても言い分を聞かない。誰も物を言わない職場会議にとなり、些細なことで嫌がらせ的な日勤教育を強いられ、事故以前の職場に戻っている」と訴えました。
利用者の立場からJRの安全を求める視覚障害者の志水さん
視覚障害者の志水克典さんは利用者の立場から、「転落事故を防ぐためにホームに柵を設置して欲しいと要請しているが未だに実現していない。事故後のサポート体制が充実しているが、ホーム要員を増やす取り組みが必要と思う」と、転落死した仲間の事例を出しながら安全なJRにする運動を激励しました。