岡山県労働組合会議

はい、岡山県労会議です。086-221-0133

日付 2021年5月13日

と き:2021年4月20日(火)18:30~

ところ:倉敷市労働会館

国民春闘倉敷共闘委員会はSNSの活用をテーマにした学習会を開催し、12人が参加しました。講師を務めたのは、県労会議の弓田事務局長で、労働運動でSNSを活用していくことがなぜ重要なのかを話しました。

SNSをとりまく情勢変化

弓田氏はまずSNSの利用者が50代までの人口で7割に達していること。SNS利用者の7割以上がSNSを利用してよかったと回答していることに言及し、「SNSこれまで出会うことや知ることのなかった人や情報に触れることができる。俗にいうネット右翼のような発言をリアルでもする人が目立ってきたのはSNSの普及と無関係ではない。正しい情報に基づいた判断をしてもらうためにも労働組合のSNS活用は不可欠だ」と語りました。

労働組合でどう活用するか

労働組合組織率が16.7%であることを考えると、そもそも83.3%の人が労働組合の役割を知らずにいます。また、厚生労働省の「若年層の自殺をめぐる状況」によると、20代~30代の自殺理由で労働問題(勤務問題)が上昇傾向にあり、ニッセイ基礎研究所の「若者の社会的孤立について」によると、居場所や人とのつながりが希薄な人ほど、孤立しやすく自殺に至る可能性が高いことが明らかになっています。

以上から、「SNSを積極的に活用することで、労働組合の役割と存在を伝えていくことがポイントになる」と解説しました。

参加者からは、「SNS活用の目的と狙いがわかった」「少しずつ発信していく」といった感想が寄せられました。

労働組合のSNS普及率は低いですが、まずは組合内での活用を普及してつながりを深めていきましょう。

 

5月1日(土)、第92回岡山県中央メーデーが開催されました。今年は、何とか集まってのメーデーを開催し、労働者を元気づけたいとの思いからYoutubeを利用したWeb併用型のメーデーとなりました。会場には71人が集まり、倉敷地域、岡山市職労、林精研労組、岡山医療生協労組、個人など50人以上がWeb参加しました。

集会では、「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」のスローガンの下、メーデー歌の合唱、各地域と組合の訴え、プラカードの紹介、サブスローガン(市民と野党の共闘、働くルールの確立など)を唱和しました。

各地域からの訴え

笠岡地域メーデーから2名の代表が参加し、笠岡市職労が訴えたハラスメント防止が市長の共感を得て宣言となり、働きやすい環境づくりが進んでいることが報告されました。

倉敷地域メーデーは、Webを通じて県労倉敷の山本議長が訴えを行い。コロナ禍で命優先の医療体制とPCR検査の徹底を主張しました。

労働組合の訴え

岡山高教組による毎年恒例の寸劇では、ICT教育の強行で混乱する教育現場、エアコンの不備によって真夏の猛暑に苦しめられる生徒の実態が告発されました。

岡山市職労は、保育労働者の現状と組合加入の意義を訴える動画を上映。増加する非正規保育士、低賃金・過密労働の実態が告発され、保育の質を守るために奮闘している労働組合の存在が映し出されました。

医労連の西崎執行委員長は、政府がオリンピックのために看護師500人のボランティアを要請したことを批判し、高齢者の医療費窓口負担2倍化、医療機関の再現合理化はコロナ感染拡大防止に逆行する暴挙だと抗議しました。

生協労組おかやまの内田書記長は、ストライキを構えた交渉によって過去最大の上積み回答を引き出したことを発言し、コロナ禍での賃金闘争と労働組合の重要性を訴えました。

また、重工産業労働組合玉野支部の前川書記長は、玉野市の三井E&Sが造船産業から撤退し、地元労働者の雇用が危機に直面していることを報告。地域経済を守る労働組合の役割と運動への支援を訴えました。

93回メーデーに向けて

今年は、コロナ禍によりメーデの開催を見送る地域もありましたが、高梁地域は、4月30日にメーデー集会を行いました。全労連メーデーは無観客開催となりました。

来年のメーデーはリアルに集うことのできる集会にしたいですが、そのためにも、一刻も早いコロナ終息を実現し、労働者が安心して生活を営めるよう政治を変えることが求められます。なお、第92回岡山県中央メーデーの様子はYoutube上で視聴可能です。

 

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