日付 2018年9月26日
と き:2018年9月23日(日)
ところ:全労連会館
概 要
9月23日(日)、全労連青年部はワークルール・シンポジウムを開催しました。講師は弁護士の笹山尚人さんと首都圏青年ユニオンの山田慎吾さんです。
全労連青年部の阿部副部長は、「ワークルールの必要性は昔から言われていることだ。改めて、学ぶことで職場での活動や労働条件向上のためのヒントにしてほしい」と開会趣旨を説明しました。
笹山さんは、「ワークルール教育の依頼は数多くある。特に大学や高が多い。やはり、労働者が権利を知らないままやりたい放題に働かされている現状を送り出す教育機関は憂いているのだ。ブラック企業に対抗するためには正しい労働法の知識が不可欠。労働法に違反している企業は残念ながら多い。労働法を守らないといけないという規範意識が低いからだ。しかし、たとえブラック企業だとしてもホワイトに変えることは可能だ。逃げてばかりいてはいつまでたってもブラック企業はなくならない」と話しました。
また、笹山さんは、学生は労働組合に対する知識があまりにも無さすぎるとも言います。その理由について、「労働法の細かな内容まで話す時間がどうしても足りない。労働法の構造論として労働組合の活動が位置づけられることまで話すには4時間は必要だ。最終的には団結と闘争をしないことには問題は解決できないことを伝えるには恒常的な学びが必要だ」と述べました。
労働組合に期待することとして、「労働組合は労働組合に何が可能かを示していかないといけない。賃上げや労働時間短縮に向けて実現可能な要求にとりくみ、とりくんだ結果について成功体験を広めていくことだ」としました。山田さんは、「おかしな働き方に遭遇したらどうするか」というテーマで事例をもとに参加者どうして話し合う時間を設けながら講演を進めました。
山田さんは、「大切なのは、自分一人で解決できるとか他人の手を借りることは恥ずかしいと思わないことが大切だ。問題を他人との間で共有し解決に他人の力を借りることは恥ずかしいことではない。そもそも労働者一人の力は弱い。一人にできることは限界がある」と労働組合には困ったときの相談先としての大切な役割があることを訴えました。
最後に、全労連青年部の弓田書記次長は行動提起を行い、「日常的に職場で労働法の学習を進めよう。しかし、学ぶだけで終わりにするのではなく、47のレシピなど活動のノウハウを学んでいこう」と述べました。
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と き:2018年9月22日(土)~23日(日)
ところ:全労連会館
概 要
9月22日(土)~23日(日)、第31回全労連青年部定期大会が開催されました。開会あいさつをした菅野副部長は、「青年部独自の団体交渉を開催する、統一行動を設定し街頭に出て宣伝を行うなど青年の活発な取り組みが広がっている。仲間を増やし、要求実現に向けてともに奮闘する年にしよう」と語りました。
来賓として、全労連・野村事務局長、全労連女性部・大西事務局長、農民連青年部・渡辺事務局長が出席しました。野村さんは、「働き方改革が強行されたが、職場に導入させないだけでなく廃止を求めて闘っていこう。財界の意向を反映させて制度をつくることができるなら、国民の意向で廃止することは十分可能だ」と話しました。
大西さんは、「女性労働者の半分以上が第1子出産とともに離職せざるを得ない状況にある。また、女性は長時間働けないからという理由での就職差別がある。その裏には、男は長時間働けばいいという男性差別がある。青年部と共同して運動を進めたい」と青年部へ期待を訴えました。
渡辺さんは、「今年は災害が多く農家の被害は大きい。野菜の価格が高騰していると言われるが、被災農家の収入になるわけではなく、農家の収入自体も低い。賃上げや最賃引き上げを実現することは、まっとうな価格で農産物の売買が可能になる」と労働運動と農民運動の共同を訴えました。
八重田副部長が議案提案で、「改憲、労働法制の破壊、核廃絶、ハラスメントなど身近なことから様々な問題に対して青年の要求や思いを交流する場がいまこそ必要だ。新年度は青年同士の交流の場をつくることを方針の土台とする」と話し、青年春闘決起集会の開催、3000万人署名のとりくみ、ユニオンユースアカデミーの開催、参議院選挙に向けたキャンペーンなどの方針が述べられました。
討論では働き続けることのできる職場を求めて実態調査をした経験や、平和憲法に関心をもって運動することの大切さ、青年部活動への思いが語られました。また、分散討論も行われ、「自分がワクワクする活動がしたい」「青年が楽しく活動することが組織拡大につながる」など自分たちが楽しみながら活動することの大切さを語り合いました。労働条件については、「職場の問題を話し合い共有することが大切」と青年を一人ぼっちにさせないことの大切さが強調されました。
提案された議案は満場一致で採択され、団結ガンバローで大会を締めくくりました。
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