岡山県労働組合会議

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ワークルールシンポジウム

と き:2018年9月23日(日)

ところ:全労連会館

概 要

 

9月23日(日)、全労連青年部はワークルール・シンポジウムを開催しました。講師は弁護士の笹山尚人さんと首都圏青年ユニオンの山田慎吾さんです。

全労連青年部の阿部副部長は、「ワークルールの必要性は昔から言われていることだ。改めて、学ぶことで職場での活動や労働条件向上のためのヒントにしてほしい」と開会趣旨を説明しました。

笹山さんは、「ワークルール教育の依頼は数多くある。特に大学や高が多い。やはり、労働者が権利を知らないままやりたい放題に働かされている現状を送り出す教育機関は憂いているのだ。ブラック企業に対抗するためには正しい労働法の知識が不可欠。労働法に違反している企業は残念ながら多い。労働法を守らないといけないという規範意識が低いからだ。しかし、たとえブラック企業だとしてもホワイトに変えることは可能だ。逃げてばかりいてはいつまでたってもブラック企業はなくならない」と話しました。

また、笹山さんは、学生は労働組合に対する知識があまりにも無さすぎるとも言います。その理由について、「労働法の細かな内容まで話す時間がどうしても足りない。労働法の構造論として労働組合の活動が位置づけられることまで話すには4時間は必要だ。最終的には団結と闘争をしないことには問題は解決できないことを伝えるには恒常的な学びが必要だ」と述べました。

労働組合に期待することとして、「労働組合は労働組合に何が可能かを示していかないといけない。賃上げや労働時間短縮に向けて実現可能な要求にとりくみ、とりくんだ結果について成功体験を広めていくことだ」としました。山田さんは、「おかしな働き方に遭遇したらどうするか」というテーマで事例をもとに参加者どうして話し合う時間を設けながら講演を進めました。

山田さんは、「大切なのは、自分一人で解決できるとか他人の手を借りることは恥ずかしいと思わないことが大切だ。問題を他人との間で共有し解決に他人の力を借りることは恥ずかしいことではない。そもそも労働者一人の力は弱い。一人にできることは限界がある」と労働組合には困ったときの相談先としての大切な役割があることを訴えました。

最後に、全労連青年部の弓田書記次長は行動提起を行い、「日常的に職場で労働法の学習を進めよう。しかし、学ぶだけで終わりにするのではなく、47のレシピなど活動のノウハウを学んでいこう」と述べました。

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