岡山県労働組合会議

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6.4人権21総会・講演

とき:2017年6月4日(日)13時30分~

ところ:民主会館2階会議室

6月4日(日)人権21の総会です。約25人の参加で無事終了です。今日は総会の記念講演として赤磐の杉山ロクさんのお話を聞きました。杉山さんは非常に熱い方です。沖縄高江や辺野古の闘いに時折参加され、テント村に入って住民の方々と寝泊まりしながら基地建設阻止のために闘っている方です。総がかり行動にもよく参加をいただいています。総がかり行動は独自の運動をしながら頑張っている方とお友達になれるところが魅力ですが、そのロクさんが体験談を語り、沖縄の闘いへの参加を訴えました。

杉山さんは多分、ヤンバルの魅力を知っている本土でも数少ない抵抗運動の勇士だと思います。杉山さんは高江の工事は3~6月は雨期でされないそうです。昨年7月から安倍政権は工事の遅れを取り戻そうと普段なら15台程度のトラックを70~80台投入して工事を急いだ。住民は座り込み、道路通行妨害など様々な戦術で工事阻止に身体を張った。機動隊は沖縄だけでなく、本土からも動員され700人から800人に膨れ上がった。杉山さんが沖縄に行かれた時も警察の検問が厳しくて、長時間、待機させられた。その間にトラックが入るそうだ。トラックが来たら警官も立ち去ってしまう異常な状態だが、キャンプに向かうとゲート前に座り込んだと話しました。本土から来た人たちは警官に対しても汚い声で罵声を浴びせるそうですが、現地の方たちは「警官も沖縄の子どもたちだから汚い言葉で罵らないで」と言うそうです。現地に着くと言われたことは「非暴力、非服従、直接行動」であり、沖縄県民の闘いの歴史が生みだした戦法です。直接行動は座り込みや自家用車による妨害、身体を張ってのトラック停止行動などです。

テント村では毎日5時に起床、9時消灯だが高江の闇夜から聞こえる鳥やカエルの声はうるさいくらいで、ハブも来るそうです。そのために残飯を捨てるとネズミが現れ、それを狙ってハブも出てくるそうです。豊かな自然の森もオスプレイが来たことで終わるだろうと言われています。朝はおにぎりづくり。那覇から来た人たちのための食事を準備し、山に入るグループの昼飯になります。山に入るのは違法な伐採作業に抗議するためで、チェンソーの前に立ちはだかる危険な行動。みんな良く泣く。10年位座り込んでいるお爺やお婆も。何故かは言われませんでしたが、悔しいからでしょうね。沖縄県民は米軍や政府からお金をもらっているのに、なぜ抗議するの?と聞く人がいるが、誰も好き好んで自ら土地を差し出した人はいない、と答えは同じ。県民の心です。

抗議行動は危険。警官や機動隊員のごぼう抜くはゴム手袋で強引にやられ、腕はあざだらけ、あばらには膝を強く当てられそれだけで死ぬ思いだ。土人発言など彼らの言葉と身体への暴力は見えないところで激しい。こちらが身体に触ろうものなら即刻逮捕で、勾留期間も長い。唯一の武器はカメラで、それは彼らも同じ。カメラを向けると暴力を辞める。

県外から来た人たちはマスクやサングラスで顔が見えないようにしている。暴力警官一覧表をつくってからは彼らも同じ格好をするようになったそうです。

岡山の人たちに伝えてほしいと言われたことは「座り込みに参加してほしい」との訴えでした。さらに、男はグループで、女は一人で来るのが沖縄のテント村です。杉山さんの淡々とした語りの中に、沖縄の苦しみが伝わってきました。

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