日付 2016年12月26日
とき:2016年12月26日(月)9時20分~
ところ:美作市、和気町、笠岡市
久しぶりに萩原美作市長にお会いしました。衆議員をされていた頃は県労会議の事務所を訪問されことや、議員会館でもお会いしたことがあり、相変わらずお元気で親しく懇談ができました。岡山県や岡山市の財政問題、非正規労働者の待遇などを話題にしていると、理解と共感を示されました。やはり質の高い職員を雇用することの大切さを感じておられるようです。それは高校の非正規教員が不祥事を起こした自治体が美作市だったからです。私からは非正規職員の時間給は2,730円であり、これでは月の賃金は10数万円にしかならず、パラサイト教師にならざるを得ないとお話しました。
美作市では非正規保育士の賃金を上げたがそれでも確保は厳しいとのことでした。財政については国の監査があって美作市の財政の健全さが強調されたこと、さすがに元国会議員だけあって交付税獲得には手腕を発揮されており、1億円の基金があると話されました。
その基金を市民に還元するためにアンケートを取ると国保や介護の保険料の減免を求める声が大きかったと話されました。
ところで公契約条例についてお聞きしましたが、担当がいないために詳細はわかりませんでした。ただ、市長が条例に興味を示され、基本条例について検討しては?と担当課に話されていましたので再度情報を送ることにしました。
和気町では公契連モデルは採用しているが、その値に和気町独自の料率を掛けて下げていると返事されました。その他は具体的な返事を聞くことができませんでした。美作市の同様ですが、財政規模が小さく大きな工事がないことが要因です。
笠岡市では、非正規の職員は近隣の自治体を参考にして決めているが、年収が低いのは一日の労働時間は6時間程度のため。公契約についてはモデルを採用することにした。理由は国基準で決めたほうがルールとして理解されやすいからだ。
地域の業者とは懇談をしながら要望も聞いているが、地域の業者のレベルを上げるように予定価格1000万程度で積算能力を発揮してもらっている。所謂、Cランクをターゲットにしているが、昨年は4件で能力力アップに努めた。しかし、大手からは数が多いため2件程度にしては?と助言をもらったと担当課長が話されました。
業者の能力アップは総合評価や積算応力で評価されますが、会社によっては負担も大きく、落札できなければ持ち出しになることが多いためです。
国の大手中心の通達には笠岡市でも留意されているとのことで、地元優先や能力アップについては今後も検討したいと話されました。
公契連モデルでは積算価格の公表が落札後にするように指導しているが、笠岡市は事前公表制度になっていますが、これは職員を談合から守るために行っているとのことです。総社でも同じ返事を昨年聞きましたが、笠岡市は積極的に対応されていると思いました。
こうしたことは県労会議がこれまでにも言い続けてきたことであり、定着してきたことを歓迎しています。笠岡市がこれからも地域の経済を守って制度維持に努めていただきたいと願っています。
0 Comments | Posted by kiyoshi in 公契約キャラバン