3.11への祈り、追悼と脱原発のつどい
0 Comments | Posted by kiyoshi in イレブンアクションおかやま, 3.11への祈り、追悼と脱原発のつどい |
とき:2015年3月8日(日)10時~
ところ:石山公園、デモ行進、バプテスト教会
「3.11への祈り、追悼と脱原発のつどい」が3月8日(日)、岡山市で取り組まれ、400人の参加で集会とデモ行進が行われました。同実行委員会は午後からもバプテスト教会で分科会を開き、講演や祈りの儀式、ミニライブとともに、原発事故からの避難者の訴えに聞き入りました。
集会では中原永昌(宗教者NGOネットワーク)さんが実行委員会を代表して「今尚、避難生活を続け、助けを求めている人が多くいる。それでも原発を推進する政治を変えていく必要があると思う。自分で考え行動することが大切」と挨拶しました。エコースティックギター奏者の佐伯真有美さんや、岡山で活動するワッカバンド(百姓)の演奏に続き、各実行委員会団体からのスピーチが行われました。イレブンアクションは金曜アクションを紹介しました。会場は黄色の風船に彩られ、脱原発を掲げるプラスターや横断幕など、それぞれが工夫したメッセージを手に、岡山駅までデモ行進しました。デモ隊は「島根の原発を動かすな、再稼働反対」とアピールしました。岡山市職労からの参加者はビートルズの替え歌で反原発を訴えました。太鼓や楽器も賑やかに、これまでの行進とは一変して楽しく賑やかで、風船も鮮やかにアピール度抜群の内容でした。
午後からの分科会は環境活動家の田中優さんの講演から始まりました。田中さんは「ダイレクトに原発反対の運動に取り組むのもいいが、それだけでは疲れる。ワクワクするような取り組みで運動を長続きさせよう。その為には電気を電力会社から買わなくてもいい生活に切り替えることが必要。それをオフグリッドという。エコ生活はそれほど難しくない。冷蔵庫や洗濯機、電灯を買い替え、電気を熱に変える非効率な生活を止めるだけで電気の消費量は激減し、太陽光パネルと蓄電池だけで生活できる」と話し、実際に一般住宅に住む体験談も登場して会場は盛り上がりました。
分科会は「祈りのつどい」として取り組まれ、キリスト教、黒住教、仏教者など多様な宗教者と市民の共同の催しとなり、震災犠牲者への黙とうと祈り、追悼のライブと原発事故からの避難者のトークなど、多彩な企画が原発再稼働への違和感を語りかけました。震災と避難の経験を話した五十嵐しゅり(中1)さんは、家族と離れて岡山で暮らす寂しさを乗り越え、福島県から保養に来る人達との交流を通して、海での楽しい思い出を大切に岡山での生活を楽しみたいと心境を語り、盛んな拍手が送られました。また、袈裟を着た姿で登場した大原英揮(遍照院・副住職)さんのバイオリン「花は咲く」はとても素晴らしい演奏でした。
祈りの集会の冒頭で「Amazing grace」を独唱した沢知恵さんなど、芸術や宗教者の熱意がほとばしる集会として成功した分科会は、最後に参加者が全員で「被災されたすべての方々と生き物の幸せのために」「原発にたよらない未来の実現のために」努力しますと誓い合いました。