日付 2014年9月18日
と き:2014年9月14日(日)14:50~
ところ:岡山市総合福祉会館
9月13日~14日、岡山市職員組合の「私たちのまち・岡山を考える市民のつどい2014」が開催されました。13日には前夜祭として金子修介監督の「百年の時計」が上映され、14日は午前中に5つのテーマで分科会、午後は金子勝さん(慶応義塾大学経済学部教授)の講演が行われました。金子さんは「日本の地域経済に持続可能性はあるか~地域づくりのすすめ」という演題で2時間近く語りつくし、参加者の笑いと共感を誘いました。
金子さんは最初に「演壇の前でしゃべるのは苦手。選挙の演説みたいだ。テレビを見ている人は安倍政権を批判するシリアスな人というイメージを持っている人もいると思うが全然違って普通のオヤジです」と会場を沸かせながら、マイクを持って舞台正面の前に立って話し始めました。「安倍政権を批判して悪役にされ、ネット右翼から大量の批判が来る。朝日新聞も狙われているが、ちょっとしたミスで叩かれる」と前置きしながら、「最近話題になっている地方創生とか、女性の悪用ならぬ登用について、増田レポートを見ていると、人口減少が続き自治体の半分がなくなるという。これは自治体を集約して減らそうというわけだが、集団的自衛権や特定秘密保護法で女性が危機感を持って行動している。原発も同じ。政治世界の中から生まれている現象だ。安倍政権は、支持率を上げるために経済政策を打ち出し、上がると集団的自衛権など戦争の話を持ち出す。安倍政権はこれに繰り返す。しかし国民にはお金は回らない。金融緩和と言うと何か良くなるような気がするがそうではない。国民は経済に弱い。すぐに騙される」と前置きしながら、具体的に安倍政権の経済施策を批判しました。
金融緩和政策について「政府は平常時からコツコツとお金を返すことをしない。返すための消費税増税と言いながら、公共事業にお金を使う無責任さだ。ステロイド剤を打っているようなもので、痛みが消えて感覚がマヒしている」と分かりやすく説明。安倍政権の支持率の高さについては「経済の循環に秘密がある。これまでの政権は株価の上昇や下落とともに支持率も連動してきた。経済界とマスコミが批判して首相を引きずり下ろすからだ。その為に、短命内閣で、文字が読めない首相、平成の元号意外に記憶にない首相など様々な首相が誕生した。その現象を打ち破ったのが小泉首相だ。安倍政権は経済をアピールすることで国民の支持を得ようとしている。しかし、その政策は法人税減税、株価アップだが実態経済は落ち込んでばかりだ。国民は何とかしてくれると思いこんでいる」としながら、「これからは脱原発が地方再生の突破口になる」と切り出しました。
「資金が地方に流れる分散型ネットワークに切り替え、生産から加工まで一貫した生産システムをつくり、中央の企業や政権を当てにしないことだ」としました。続けて、「それは原発のスマートグリッド方式と同じで地方分散型の社会という。これからはITの時代であり、膨大なビッグデータを使った管理システムで効率的な生産と消費の仕組みをつくることが大切。100年の安心と言うがこれほど不安なものはない。騙されてはいけない。高齢者の社会参加を促し、地域からポジティブなシステムを」と締めくくりました。
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