連想分類語 岡山県労災職業病過労死センター
とき:2011年12月17日(土)10時~12時
ところ:早島町・ゆるびの舎
岡山県労災職業病・県過労死センターは12月17日、早島町・ゆるびの舎で総会を開き40人が参加しました。方針を決定した後、「全国でも数少ない労災認定裁判の2事例」について学習しました。
花田県労会議議長
総会では花田県労会議議長が挨拶に立ち、「今年は3.11の震災を踏まえた運動が重要になっている。12月16日に野田首相が原発事故の収束宣言には違和感を覚える。被災地や福島から避難してこられた方々への支援、原発なくせの運動が重要になっている。環境に配慮せず、金儲けのためには人命を犠牲にする政治を許さない国民世論を盛り上げる必要がある」と話しました。
会場の様子
総会方針案の提起をでは藤田事務局長が、「派遣労働者の死傷病が増えおり、ディーセントワークの取り組みが求められている。事業者と一体となったメンタルヘルス対策、夜勤労働の有害性を明らかにする学習会を開く必要性がある」としました。じん肺やアスベストのように、法案が出来ていても国会で審議されてない問題や弁護士と一緒になった経営者の悪質な対応事例なども出され、労災職業病を失くそうと奮闘した経験が語られました。
藤田事務局長
討論では5人の代表がそれぞれの裁判や運動の経験を報告しました。過労死を考える家族の会からは寺田さんが、「過労死予防防止基本法の制定を求める取り組みを始めた。33名の国会議員の賛同をいただいて、11月18日には2回目の院内集会も開かれた。認定基準のハードルは高く、会社が労働基準法を守らなくてもいいような社会は間違っている」と発言しました。
寺田えみ子さん
採決では、方針案を全員の拍手で確認した後、今年の労災認定裁判で全国的にも少ないとされる事例の2件を、それぞれ担当された道端医師と山本弁護士からお話をしていただき学習しました。
道端達也医師
山本勝敏弁護士
2人の先生のお話から、「困難の思える訴訟でも相手側の主張に矛盾があれば裁判官も正しく判断しているが、最初は基準が重視される。しかもそのハードルは高い。監査官も充分に実態を調べているわけではない」等、解決に繋がる要点が見えてきました。
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