岡山県労働組合会議

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カテゴリ   ミサイル防衛

とき:2017年9月10日(日)13時30分~

ところ:県立図書館2階

9月10日学びの広場「ミサイル防衛は日本を亡ぼす」の学習会が開かれ20人が参加しました。

講師は立命館大学の藤岡惇先生です。

藤岡先生は主に核兵器とミサイル、防衛システムについて話されました。参加者が一番印象に残ったのは9月6日にマスコミ報道された「北、電磁パルス攻撃可能」の説明だったと思われます。国民は北朝鮮のミサイル攻撃についてマスコミ情報である程度知ることができます。核弾道搭載可能になったことや、弾道ミサイルは高度が高く、PAC3などの迎撃ミサイル使えないなどの認識があります。北朝鮮とアメリカとの脅威争いに「北の開発は本当だろうか?ミサイルの性能技術は簡単には上がらない」と疑ってかかり、ある意味冷静に北朝鮮とアメリカのやり取りを見ていました。さらに日本政府がイージスアシュアやグローバルフォークを北の脅威を利用して軍備増強を図っていると見ていました。ところがそれは非常に甘い認識だと思い知らされました。

核兵器は完全に人類への脅威であり、誰かがボタンを押せば核爆発による危険だけでなく、宇宙空間で爆発すれば電磁パルスによる電気系統の故障で、コンピューターは勿論、宇宙衛星も社会もシャットダウンして、人類はあっという間に19世紀の暮らしに逆戻りすると説明されました。電気が止まれば原発の爆発します。日本人は住めなくなり、ふるさとを捨て他国に移民することになると恐怖を感じました。今日、移民は迫害され厳しい生活を余儀なくされます。北朝鮮が開発した核弾道水素爆弾は宇宙空間での「電磁パルス攻撃」が可能となります。アメリカ大陸に到達する必要はありません。アメリカは承知済みであり、核兵器搭載の核弾道を迎撃することもできず、何とか使用を止めようと必死になっていることもわかりました。こうしたことを理解していないのは日本だけで、稚拙な防衛手段で何とかなると信じている政府が滑稽に思えました。防衛大臣も電磁パルス攻撃について答えることができずにいます。仮に弾道ミサイルが発射されれば一番の被害者は日本になるだろうことぐらいは誰でも想像できます。核汚染と電磁パルスによる核攻撃が現実のものになれば、一時的に生存できても人類は長期的な土壌汚染によって壊滅的な状態に陥ることを自覚すべきです。

その意味でミサイル防衛の幻想と危険(藤岡先生の言葉)は大変貴重な意見だと思いました。迎撃するミサイルなどはもってのほかであり、拡散した核物質は人類に取り返しのつかない汚染をもたらします。宇宙空間で爆発すればさらなる被害が予想されることを私たちは自覚すべきだと思いました。アメリカを盾にした日本の挑発行動を一刻も早く止めさせなければいけません。

ところで、何故、北朝鮮がミサイルや核開発に狂奔するのか?が問われていると思います。そのことについても先生は話されました。まず第1は朝鮮戦争が終わっていないことであり、北朝鮮も拒否していること、第2はアメリカは北朝鮮を悪の枢軸として世界の敵にしておくことが戦略だと考えていること、第3は北朝鮮は弱みを見せるとアメリカの総攻撃に合うという恐怖をもっていること、第4は日本が小泉政権時代に北朝鮮の拉致被害者を帰さなかったことで日本も敵に回したこと、第5は体制維持のためにもアメリカと対等に渡り合うための核兵器開発が必要だった事などを上げました。もっと理由はあると思いますが時間の関係で十分にお聞きできませんでした。資料がありますのでそちらを読みたいと思います。

最後に、宇宙戦争はすでに始まっており、ドローンという無人攻撃機は衛星に導かれています。こんなことを続ければ、核の脅威は現実のものとなると強調された点は重要な指摘でした。

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