5.1第87回岡山県中央メーデー
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5月1日(日)、第87回岡山県中央メーデーが開催されました。安倍内閣のもとで、消費税の増税や非正規労働者の増大、賃金も上がらず、社会保障制度の後退で経済は冷え込み、戦争法など憲法を踏みにじる政治が続いていますが、今年のメーデーは参議院選挙に向けて政治の転換を図る足掛かりにしようと、元気溢れる集会となり530人が参加しました。
県労岡山の澤田議長の開会宣言。集会議長から紹介されたメーデー実行委員長の三上県労会議議長は、「29日の日本テレビで安倍首相は改憲を主張しているが、真剣に考えて多くの人は平和を望んでいる。2000万署名をやり切って戦争法を廃止しよう。アベノミクスは破綻している。若者も車を買えない状況になっている。賃金を上げなければ景気はよくならない。内部留保の積立額と労働者の賃上げは反比例している。社会保障や介護・教育の充実こそ景気を良くする。安心してお金を使える社会だ。九州地方の地震からの復興を願って元気よく声を上げていきましょう」と訴えました。
来賓として出席された岡山市の堤修治氏は市長からのメッセージを代読し、「県中央メーデー開催おめでとうございます。経済情勢は有効求人倍率の緩やかな回復も見られ、改善しつつあるが、岡山では三菱自動車の燃費試験不正問題に絡んで県内企業への影響も心配される。安心して働ける環境づくりこそ求められている」とあいさつしました。
日本共産党の植本完治書記長は、「九州地方を襲った大地震の被災者に心からお見舞いを申し上げる。党としても救援活動に全力を上げている。7月の参議院選挙は歴史的な選挙になるだろう。北海道の衆議院補選は勝利できんなかったものの、あと一歩まで自民党を追い詰めた。この流れを全国でつくりたい。全国32ある小選挙区の内、20の選挙区で統一候補が生まれた。岡山でも黒石健太郎さんが統一候補として頑張っている。初めての試みだが、立場の違いを乗り越えて運動してきたことが合意への力となったと確信している。暮らしの問題は深刻。大企業の利益が増える一方で国民の暮らしはどんどん厳しくなっている。
労働者の賃金も24年間マイナスだ。雇用が増えたと言っても非正規で、正社員は23万人も減っている。8%の消費税増税は家計への大きな負担となっている。安倍首相ですら個人消費の落ち込みは予想以上だと言っている。男女の賃金格差、保育園に入れない待機児童問題、年金、医療、介護制度改悪、原発再稼働など、全国で安倍政権への怒りがうず巻いている。7月の選挙は戦争法廃止、アベノミクスストップ、人間らしい働きがいのある社会に向けて世論を大きく広げ、何としても自公政権を少数に追い込み、政権を変えるチャンスにしていこう。日本共産党も連帯して頑張る」と参議院選挙への意気込みを語りました。
岡山弁護士会前会長の吉岡康祐氏は、「3月まで岡山弁護士会の会長だった。今は自由に発言できる。昨年は岡山弁護士会の集会でパレードに参加していただき感謝する。憲法違反の戦争法は昨年お9月に成立した。憲法無視の暴挙は許されない。立憲主義は壊されたが国民に憲法を浸透させ、憲法意識を芽生えさせた。個人個人は違う存在であり憲法は人格を認めている。現実の社会は一部の勝ち組が多くの負け組を支配している。ここから脱却しないと個人の健全な発展はない。力の弱いものは結集して闘うしかない。野党は共闘。党派を超えて、思想信条の違いを超えて、立憲主義のために闘おう。北海道では負けたがあそこまで追い込んだのは私たちの闘いの正しさを証明している。夏の選挙では一票でも多く積み上げよう。5月7日には集会とパレードを企画している。安保法制違憲裁判を闘う。原告になってほしい。違憲判決を勝ち取ろう」と決意を語りました。
倉敷民商弾圧事件で原告として闘っている小原淳さんは、「岡山高裁の判決は残念な結果になった。広島国税局、岡山県警が確定申告の際に、申告を民商にしてもらったと言わせ犯罪に仕立て上げたもの。6月に裁判が始まる。最高裁はよほどのことがない限り上告棄却になることもある。皆さんの署名の協力に感謝する」と心情を語りました。
高教組、自治労連、医労連の訴え
高教組は、朝6時に出勤する教員の仕事を紹介しながら、勤務評価や生徒の対応で弁当も食べられず、土日もなくクラブ活動に奮闘する日常を寸劇で演じました。高教組の調査では、」教師の36%が月80時間以上の超過勤務をしていると告発しました。
自治労連は岡山市職労が音楽に合わせて、「福島の子どもたちは癌になった。原発やめよう」「保育園落ちた、のネットの書き込みに多くの人が共感した。人間はひとりでは生きていけない。メーデーはつながる場」と歌いました。
医労連は医師・看護師増やしての横断幕をもって登壇し、「女性の夜勤労働は原則禁止されているが医療職は夜勤が例外的に認められている。しかし、離職が後を絶たない。介護士は保育士と同じで劣悪な労働条件で働いている。看護師も75.6%が止めていく。73.6%が慢性疾患を抱えて働いている。大幅増員、夜勤制限を」と訴えました。
プラカード展は生活と健康を守る会、新婦人、生協労組おかやま、国労、東中央病院が最優秀賞に輝きました。