岡山県労働組合会議

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連想分類語  労働者学習協会

と き:2016年10月8日(土)~11日(月)

ところ:横浜市

概 要

 

労働者学習協会主催の全国学習交流集会は2年ごとに開催されます。4年前には岡山県倉敷市で開催されました。今年の横浜集会には、北海道から沖縄まで450人が参加しました。岡山県からは8人が参加しました。

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安倍政権による「戦争する国」「世界で一番企業が活動しやすい国」というふたつの国づくりが強行されています。今の情勢は、安倍政権による二つの国づくりと国民の闘いのせめぎ合い・ぶつかり合いの時代です。参議院選挙では11の選挙区で野党共闘が勝利をするという画期的な成果をあげています。

開会にあたり、労働者学習協会会長・山田敬男さんが基調報告を行い、「今の情勢や労働組合の課題を考えると、あらためて学習教育運動の重要性を感じる。科学的社会主義の基礎にしても集団的な議論を深めて、運動の水準を質的に引き上げることが今ほど大事な時はない。今の日本の政治と社会の大本にある古い支配の仕組みをどう変えていくのかを大いに論じ合おう」と話しました。

その後、ジェームス三木さんによる記念講演が行われました。ジェームス三木さんは今回の講演について遺言だと思って聞いてほしいと前置きし、「憲法は文章だ。そして、文章ほど様々な解釈ができるものはない。真意は何かを見極めることが大切だ。一方、言葉は自分が思うほどに相手に伝わるものではない。大体2割くらいしか伝わらない。人は間違いや誤解、勘違いをたくさん犯す。しっかりと見極めてほしい」と述べました。

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講演終了後、鷹巣直美さん(「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会)から連帯のあいさつがありました。鷹巣さんは、「はじめの内は1人でネット署名を集めていた。しかし、1000人以上の人が賛同してくれ、それまでは全く取り合ってくれなかったノーベル賞事務局からも連絡がきた。元気づけられた私は、アメリカ、韓国、中国にもメールを送り賛同を求めた。韓国では142人の人が賛同してくれ、アメリカではケネディ氏が話題にしてくれた。時代の変化に合わせて憲法は変えないといけないと改憲派の人は言う。しかし、これまで一度も憲法が変えられなかったのは、日本人が変えたくないと思うからだ。これまでの経験で声を上げれば変わるということを実感した。どんなアイディアであっても声にして行動していこう」と話しました。

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2日目は、分科会が開催されました。「第4分科会:アベノミクスと社会保障」では唐鎌直義さんによる講演が行われました。唐鎌さんは、「2009年以降、政府の生活基礎調査は子どもの貧困に注力し、高齢者の貧困実態が見えなくなった。そもそも、子どもの貧困という区分はおかしい。それは親の貧困であるからだ。働けない子どもを貧困ということに意味はない。貧困対策として学習支援や就労支援が行われるが、就職先でまともな賃金、労働環境が保障されるとは限らない。日本は働くしか道がない社会になりつつある」とし、「貧困が戦争を生む。そのため、憲法では健康で文化的な最低限度の生活を保障することを明記してある。政府は将来が大変だから今を我慢しろという。しかし、今困っている人を助けることのできない人に将来困る人を助けることはできない」と断言しました。

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最終日は、川田忠明さん(日本平和委員会常任理事)が「社会を変える・自分も変える」というテーマで記念講演を行い、「韓国やイギリスのニュース番組で、これまで政治に無関心であった日本人が声を上げるようになり、日本は変わりつつあるという報道がされている。日本にいると変わらない政治に腹を立てることもあるが、他人の目を通せば変化は確実だ。自信を持っていいと思う」とこれまでの運動を評価しました。また、相模原の障害者施設での事件について、「犯人は障害者には生きる価値がないと述べている。また、知的障害をもつ15歳の子どもが施設側の落ち度で事故死したことについて施設側は、将来はたらけたとは考えられず、死亡したことで失われる利益はないと述べた。道徳や意識の問題ではなく、生産性で人間の価値を計る社会のあり方に根本的問題がある」と指摘し、「人間の価値を巡る闘いが学習運動だ。一人ひとりの多様性があるからこそ、人間社会はこれまで発展してきた。社会の仕組みをしり変えていくためには学習していくしかない」としました。

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その後、各分科会からの報告があり閉会となりました。なお、2年後には長野県で全国学習交流集会が開催されることが決まっています。

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