カテゴリ JR福知山線脱線事故を問う集会
とき:2016年4月24日(日)10時30分~
ところ:国際交流センター
4月24日(日)、国鉄労働組合岡山地方本部は12回目のJR福知山線脱線事故を問う集会を国際交流センターで開き50名が参加しました。集会では、駅無人化反対の取り組みや福塩線をよくする会の職場報告、基調報告、JAL不当解雇撤回裁判原告からの訴えが行われました。集会後は不当解雇撤回の宣伝も行われ20名が参加しました。
後藤委員長は主催者を代表してあいさつをしました。「11年目の集会となった。JR西日本は福知山線脱線事故後、安全第1の会社として生まれ変わるとしながら、死亡、労災などの重大な事故を発生させ、営利目的の会社として安全を軽視している。職場は命令と服従で、朝夕の過剰な声出しや必要性がない指さし確認が強いられている。6月から山陽本線の三石・吉永の無人化、赤字路線の廃止の方向性が打ち出された。存続の申し入れを地域住民とともにしているが、安全軽視が強まる下で労働組合のチェック機能は重要になっている」と話しました。
職場報告では三石・吉永駅無人化反対の取り組みを片岡有宏教宣伝部長が行いました。片岡さんは「CTCの導入で効率化の名のもとに無人化が打ち出された。6月1日から実施するという。熊山町、万富町、里庄町、備後赤坂駅は夜間無人化となる。国労は地域住民へのアンケート調査や周辺自治体への要請行動を行った。アンケートでは無人化に驚き、高齢者や子どもの利用への懸念が浮かび上がった。アンケートはガキも42枚返ってきた。今後も安全安心の鉄道をめざして奮闘する」と報告しました。国労第3支部の青山准三支部副部長は、福塩線をよくする会の取り組みについて、「JRは駅舎の時計を付けてほしいと要望にさえお金を出さない。新市駅、万能駅の時計設置は結局、自治体の予算で設置された。急で滑り止めが擦り減っている階段の苦情が出されて2年間も放置されている。ホームの幅が基準値3メートルの万能駅では学生があふれている時、両サイドのホームに同時通過するにもかかわらず対策がとられていなかった。要請の結果、同時通過はなくなった」などの取り組みが紹介されました。片岡公夫書記長は「JRのDCキャンペーンは車両のデザインやアートばかりで、おもてなしというより表向きになっている」と批判しました。さらに、「分割民営化から問題点が浮上している。黒字で赤字を埋めるなどで安全性を高める必要があるにも関わらず、安全性を高める設備改善がされることもなく事故の原因を職員に押し付ける傾向が強くなっている。11年前に戻りつつある」と話しました。
JAL不当解雇撤回裁判原告団の西岡ひとみさんは、「JALの裁判は昨年2月の最高裁で棄却された。しかし、未だにJALは解雇した時期の客室乗務員の数を明らかにしていない。最高裁は数を無視して使用者側に開示請求をしなかった。したがって、当時の整理解雇者が合理化計画に一致していたかどうかもわかっていない」と争議を振り返りました。西岡さんは自身が日本航空に入社してからを振り返ると、航空機事故は職員の健康管理ができていないことが原因で起きていることを告発しました。「会社は今でも利益失くして安全はないなどと言っているが安全は放っておいて手に入るものではない」と断じました。それでも「日本航空に戻りたい、会社を健全な航空会社にしたい」と胸の内を語りました。
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