カテゴリ 3野党合同演説会
とき:2016年6月16日(木)16時10分∼16時40分
ところ:岡山駅西口全日空ホテル前
岡山県労会議はこれまで政党の動きを紹介することはありませんでしたが、6月14日の統一候補であり黒石健太郎さんの支持・支援決議を契機に統一候補としての動きに限ってブログでも紹介することにしました。
以下、6月16日の3野党合同演説会の紹介です。
6月16日(木)、16時10分から野党3党合同の街頭演説会が岡山駅西口全日空ホテル前で開かれました。右翼の騒音にも等しいヤジと怒号の中、野党統一候補の黒石健太郎さん、日本共産党の志位委員長、民進党の安住淳国対委員長、社民党の吉川元政審会長が訴えました。司会は民進党岡山県議の高原さんと森脇さんがリレーでそれぞれの代表を紹介する形ではじまり、駅周辺には雨の中、1000人(主催者発表)が野党共闘の発展を願い、珍しい演説会を一目見ようと集まりました。
駅周辺を往来する人も、何が始まっているのか?と立ち止まる人や「共産党の志位か?」と話し合いながら歩く人、人をかき分けて前に出る人など様々でした。連合の呼びかけで参加したという女性は「共産党の話は分かりやすいですね」と笑顔で話していました。
演説に聞き入る人達は笑いに包まれ、時には大きな掛け声とともに拍手で応え、躍動感あふれる演説会に右翼の妨害も気にならないほどでした・
民進党の安住政審会長は「12年からの国政選挙でアベノミクスを争点にしながら、実際にやったことは特定秘密保護法の制定だ。集団的自衛権は争点にもなってなかった。消費税を上げないと言って選挙をしたはずです。戦争法が個別的自衛権と違うのは他国のために戦争をする事だ。これまで集団的自衛権は行使できないと言って来たものがどうして安倍政権になったらできるのか?おかしい。選挙で安倍政権を倒そう。アベノミクスは結婚式のワイングラスタワーのお酒のように、その儲けのしずくが庶民にやがて滴り落ちてくるというが、落ちてこない。途中で止まって、お金持ち、企業、豊かな人の所で止まっている。おこぼれが来たという人は聞かない。格差が広がっている。地方で子どもを良い学校にやるのは大変だ。舛添は観念したが、早く幕引きしないと彼を推薦した自民党は参議院選挙が怖いからだ。参議院選挙では野党が伸びないと国民は再び苦しい目に会う。製造責任は国民に帰ってくる。政治を変えるためには選挙が一番。江田五月さんの後継者・黒石健太郎さんを必ず国会に送って欲しい。安倍首相が野党共闘を攻撃しているのは私たちが怖いからだ」と力強く訴えました。
日本共産党の志位委員長は「定数1を争う選挙。黒石さんを必ず国会へと応援に駆け付けた。国政選挙で他党の候補者を応援するのは初めてのこと。戦争法が成立して今度ばかりは今までの方針じゃダメだと決めた。安倍総理はあまりにも危険。憲法・立憲主義を壊す政権は日本を無法地帯にする。選挙に勝って、一つにまとまらなければいけない。みんなで力を合わせて勝とうではありませんか?しかし、勝つのは容易ではない。1+1が2ではなく、3にも4にもなって、全国32の小選挙区で勝利しよう。その為には黒石健太郎さんに勝ってもらわなければ。安保法制の廃止、民主主義と立憲主義を取り戻す。集団的自衛権というのは自衛という言葉こそ入っているが、実は同盟国と一緒に闘うことだ。アメリカ相手に戦争を仕掛ける国がどこにあるのか?イラク戦争でもベトナム戦争でもアメリカの無法な戦争に若者が駆り出されてきた。安保法制はきっぱりと廃止するしかない。もう一つ、アベノミクスはもう止めよう。トリクルダウンは企業を設けさせただけだ。庶民にお金が回ってくると3年半言い続けたのが安倍首相。ちっとも来ない。安倍首相は大事な数字を誤魔化している。働く人の賃金は5年も連続でマイナス。個人消費も2年連続で減っている。アベノミクスの失敗は明らかだ。しかし、安倍首相は絶対に失敗を認めない。今度の選挙でアベノミクスのエンジンを吹かすと言っているが、欠陥者のエンジンを吹かすと日本経済はダメになる。リコールしてスクラップ工場に送ろうではありませんか?
安倍首相は野党共闘を批判しているが、野党も政策協定が豊かになっている。その第1は格差と貧困をなくす、長時間労働の軽減、最賃引き上げ、原発反対、給付制の奨学金の実現、介護、保育被災者生活再建支援法など共通政策として確認している。その実現のためにも黒石健太郎さんを国会に送りだしてほしい。野党合意の大きな第2ポイントはTPPの合意・協定に反対することだ。岡山の農業・経済を守るためにも黒石さんを必ず国会へ。自民党も賛成したTPP国会決議は重要品目の除外だった。しかし協定の内容は国会で明らかにされず黒塗りの資料しか出されなかった。重要5項目も3割しか守れていない。これで聖域を守ったなど良くも言えたものだ。第3の野党合意は安倍政権の下では憲法改正は許さないと合意している。安倍首相は今度の選挙で憲法のけの字も言わない。憲法改悪、9条2項の削除、国防軍の創設、緊急事態法の創設は憲法が憲法でなくなってしまう。憲法で国民を縛ろうというのが安倍首相の狙いだ。自公を少数に追いやって安倍政権を退陣させようではありませんか?そうすればもうあの顔を見なくて済む」と笑いを誘いました。
大きな声援と拍手に包まれてマイクを握った黒石健太郎さんは「言論統制と闘う。自民党がやっているのは何だ。街頭演説の妨害は許せない。民主主義と立憲主義のまもるためにも絶対に勝つ。戦前から表町で商売をしてきた祖父は空襲でB29がやって来て岡山市中心街は焼け野原となり、商品も財産も全て失った。この思いを胸に手を上げて来た。集団的自衛権行使容認と戦争法を絶対に廃止する。国民の過半数が反対している。この世論が通じないのが自民党政権。メディアに対する圧力で古館さんや国谷キャスターが放送界を去った。報道の自由は民主主義の根幹だ。今度の選挙、民主党だけでは厳しい。立候補依頼、一歩ずつ進んできた。厳しい闘いだ。今日は大きなうねりを加速させてもらった。安倍政権に必ず歯止めをかけたい」と訴えるとますます大きな声援が上がり、演説会は頂点に達しました。
最後の登場した社民党の古川元さんは、「黒石候補必勝のために来た。32の小選挙区で野党共闘ができた。安倍政権は大いに焦って野党共闘を批判している。安倍首相は民進党に共産党がもれなくついてくると言うが、社民党も付いてくるんです、生活の党も市民連合がついてくるんです。自信をもって黒石さん必勝のために闘おう。社民党も力を合わせます。憲法も法律も無視をする政権が安倍政権だ。沖縄の辺野古問題で、その取り消しをした翁長知事に対して、行政不服審査請求をしたのが安倍政権だ。この審査請求は個人や企業が国に対してするものだが、それを無視して国が国に対して審査請求をしたものだ。国に有利な判断が出るのは当たり前。理事国会もそうです。憲法53条を無視して臨時国会を開かなかった。安倍政権は憲法には期限までは書いてないと開き直った。これで近代国家と言えますか?2014年の総選挙で集団的自衛権のしの字もなかった。これが安倍政権だ。アベノミクスを吹かすと言うが吹かすと言うのはでたらめを吹かすという意味もある。そういう意味では、吹かしてんじゃねーよ安倍総理と言いたい」と勢いよく安倍政権を批判しました。宣伝カーの上には、おかやまいっぽんの宮本龍門さん、民進党・柚木衆議院議員、共産党県委員長石井ひとみさん、社民党・武本恒夫幹事長が登壇してお互いに手を取り、大きく上げて聴衆の声援に応えました。岡山駅にこれだけの人が詰めかけるのは珍しいことであり、岡山の雰囲気を一変させるインパクトのある演説会でした。
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